魔王軍四天王の一人『死を撒く騎士』の死は無駄ではない!!〜最凶の剣士が王国を守る!〜
あずま悠紀
第1話
「あぁああ!!!何だよあれぇえ!」
(ん?)
はっと声の方を見ると先ほどまで話していた少女の姿があった。いやまあそれは当然なんだけどさ!?この子があんな事を言うから僕はあの黒い影を見てしまうわけだし!?
(ってそうじゃないんだよっ)
1人心の中で葛藤し頭を左右に振る。すると視界の端にいた女性が僕に向かって話しかけてくる。
「ねぇちょっとそこの冒険者さん」
(やっぱり僕にも来ているよ、あのお姉さんの言った通りかぁ···まぁ良いけどね!)
ただ問題はその冒険者とは何のことなのかという所である。僕は今現在学生服を着ており、リュックサックを背負っております。こんな格好で
「すみませんが私に用があるんですかね?」
というよりまず先に言う事があるんじゃ無いだろうか?なんで急に呼び止められたか分からないけど普通そういうことはちゃんと言って欲しいものだと思うのだが如何なものでしょうか?それと僕の問いに対して目の前のお兄様と思われる方がこう答えました、「そうだとも」
どうもありがとうございます。では改めて言わせていただく
「それで何か御用ですか?」
すると女性は少し驚いた様子になりながらも答える。よく見ると可愛い系の美人さんであり中々好みの女性ですわ なんて考えていると何故か顔を赤くして下を向いてしまう。なんだか悪い事をした気分になってくるじゃないか。とりあえず気を取り直してくれたのかもう一度喋りかけて来る彼女。うん流石にこれ以上待たせるのはダメですね、はい。だって彼女の後ろから鬼の形相をしたおじさん達がこっちに来ていますもん☆
(なんかヤバそうな予感しかしないんで逃げる事にしますね!)
よし!逃げろー!!!! ------数秒後、路地裏 ふぅ、何とか撒けたようだな。しかし危なかった、あともう少しで捕まるところだった。まさか追手が
「居たぞ!!」
「待てクソガキぃいい!!」
「大人しくしろぉおお!!!」
「ぶっ殺せ!!」
うひょー怖いなぁ、本当に。それじゃ早速逃げるとするかな
「転移ッ!!!」
「ぐあっ!?」
(ふうっやっとここまで来たな)
なんとか街を出ることが出来た。途中何度か殺されそうになったものの運良く隠れてやり過ごすことが出来、どうにかこの街を出て森の中を歩いている最中であった。
(それにしても凄いなここの森、明らかに地球上ではない植物ばかり生えてる)
ただそんな中で1つだけ見覚えのある木を見つけたのだ
『世界樹』と呼ばれる大木だ
(懐かしいな···また帰ってこれるとは全く
「思って無かったから嬉しいものだぜ。ただここで何をしようってんだよ?俺は一体誰の為に動けばいいんだ?』
(ん?ここは?)
頭の中で知らない男の声がすると同時に目の前に見慣れた風景が広がるーそしてそれと同時に頭に流れ込む情報量の多さに耐えきれず頭がクラっとしてしまう
「おっ大丈夫かあんたら?」
そんな言葉をかけられ目を覚まし周りを確認するとそこには沢山の男達に囲まれ
「へぇなかなかの上玉じゃねえか。お前らそいつらは殺して構わんぞ!ただし奴隷にして高く売りつけるために殺すんなら手足を落としても問題ないから安心してくれ!」
「へいっ!了解であります旦那!」
(あれ?)
そこで僕の意識は再び途切れるのであった。
------
(あれ?)
再び目が覚めると見たことも無い部屋で横になっていた
(えっと確かあの時は変な男が近づいて来てそれから···ん?)
その時部屋のドアが開かれる
「あぁ起きたみたいだなぁ」
(やば!?えぇっとこれはどういう状況なんですかね?)
僕の周りを取り囲むように数人の大人達がおりその中の
「お主も不運よのうこんな場所に飛ばされてしまうとは」
(爺さん何者だよ!?でも良かった助けてくれる人がいるみたいでさ!しかしどうして僕はここにいるのだろう?)
(んん?)
「そう言えば自己紹介がまだじゃったな、ワシの名はリヴァイアというよろしくな」
(あぁ名前言ってくれないから分からないと思ってたけど一応名乗ってくれるんですね?)
「あぁすまんなちょっと癖でのほほんとした雰囲気になる奴が多くての、許しておくれ!」
(なるほど確かにその感じ分かりますね。それで僕はどうなったんでしょう?)
「ふむ、それはな今君の周りに居る男たちが君のことを売ろうとしているからだな!」
(は?)
(なんじゃこの子めっちゃ可愛いじゃないか、なんだよコイツ等マジで神に感謝しないといけないレベルだよ)
(まあいいか!この人たち良い人ぽいし適当に乗っておいてさっさと脱出しますか)
「あらそうだったのね」
わざとらしく驚いて見せる。
「お嬢ちゃん名前はなんて言うんだい?」
(そういや名前なんて言うんだろ)
なんて考えているとある事を思い出す。
「私の名前はユウっていうんです。皆様宜しくお願い致しますわ♪」
僕は出来る限り可愛らしい声で返事をする すると何故か全員が赤面したかのように顔に手を当てていた。
僕何か悪いことでもしただろうか?
「よぉ〜しじゃあおっちゃん達が色々と説明していくからよーく聞くんだぞ〜お嬢ちゃんにはお使いに行って貰おうと思っているからよ〜」
(おーついに来ました!おつかいまともなお店に買い物に行きたいですね)
僕には少しばかり気になっている事があった、実はと言うとお腹が減っていてもう倒れそうだからである。いやまあまだ3時間ぐらいしか経っていないんだけど、その前の出来事が衝撃過ぎて忘れてしまっていた
「おい早く出ていけよ。お前みたいなブスに見られたんじゃせっかく買ってもらった俺達の気が散るだろ。それと金が欲しいんだったらくれてやる」
(何こいつ偉そうな物言いだ。しかもなんで急に出て行けとか
「ちょっと貴方!その態度は無いと思うわ!私達が優しく言っているうちに言う事を聞く方が利口よ?」
(ふぁああ〜なんかこの子のこと虐めてたくなってきた)
僕も人の事は言えないけれど、なんで女の子の方が強いのだろうか?世の中不思議である。すると僕の予想通りに彼女は怒り始めた
「貴女こそ黙っていた方が身のためです!これ以上私の家族を傷つけたくないでしょう?」
(はい、嘘ね。どう考えてもこの子は強キャラじゃないもん。だってこういう時に必ず仲間が守られるわけじゃん)
するとやはりと言うべきか案の定
「そうだとも!こいつは私の仲間だから手を出せばただでは済まないぜ?」
(あちゃー
「ふんっ!そんなの関係ないわ!さぁさっさとこの場から出て行ってくださいな。貴方達に用なんてないんですよ?」
(おっしゃ!今の言葉頂き!さっすがぁ〜僕、頭が良いからこんな時でも相手に合わせた返しが出来るんだよね)
しかし、その考えが仇となってしまったのか僕を庇っていた女性が手を出してしまったのだ、僕に その瞬間に男達は一斉に飛びかかり彼女を床に叩きつけた
(あちゃー痛そ。ていうかやっぱり弱いじゃーん なんなのこの状況)
すると何故か彼女が泣き始め、それにつられた他の女性陣までも泣いてしまう その光景を見た
「え?どゆ事?なんか嫌なことあったわけじゃないですよね」
はてさてこれから一体どうすれば良いのでしょうか?とりあえず一旦落ち着かせることにしました だってこのまま放っていくと確実に殺されてしまうもん 取り敢えずみんなに聞いてみる事にする
(まずはこの状況を理解しなければ。なんで泣いたんですかね?うぅん謎だ。それと先程の発言が不味かったかな。しかしあれ以外に方法が思いつかなかった訳だが)
1人で頭を悩ませているとその思考を止めさせるように扉が開かれた。するとそこから一人の青年が出てくるなり僕の事をじっと見つめている
(なんだ、この
「おいテメェがこの女達を泣かせた奴なのか?お前らよく聞け!この男はお前らを弄び殺そうとしたクズ野郎だ!絶対に復讐したいって思うはずだ」
(なんじゃそりゃ!?いきなりそんな事言われたって困るんですけど。それより何故この人たちは涙目なのですかね)
(まぁ良っか。よしそれではさっそく脱出方法を考えていきますか)
(しかし、どうしようか。さっきからずっとあの子が睨みつけて来るのは流石に耐えられん)
僕は彼女に質問してみることにする。どうやったら外に出れるかと。答えはすぐに帰ってきたが、しかしそれを聞いて驚いた。なぜなら、ここから脱出する
「無理です。ここは迷宮の最深部ですので誰も入ることは出来ないはずですから。仮に出来たとしてもここに入った時点で死んでいると思いますわ。それよりも、その男から逃げましょう!あの男の手にかかれば一瞬で死ぬことは確実です。私が何とかして隙を作りますのでそれまで待っていて下さい!」
(えぇーまじですか?ここ迷宮の中なの?じゃぁー転移で帰ろうとしてたら死んでたかもしれないって事でOK?)
そんな事を考えていると突然彼女の表情が変わる。恐らく誰かが来るようなので警戒を始めたのだろう。
(うぉ!凄い迫力)
するとすぐに部屋の外から声をかけてくる者が居た。しかしその者は
「へぇ、なかなか面白そうな奴がいるな。これは丁度いい」
(あーダメなパターン来たわこれ。絶対あの人めっちゃ怖いやん。というかさっきまでの威勢どこ行ったんですかねこの子?)
すると男が喋りかけて来た。
「おい!さっさとそいつから離れろ!そしてそこの女!お前がそいつを唆したんだろう?今から殺す。その後お前も殺ってやろう」
(あぁこれはダメだ。これじゃぁ助からんな。まぁでもここで殺されるのもなー うん?ここで殺された方が良かったんじゃ無いの?まぁーいいか。そんな事よりも何か策を考えるか。しかし何も思いつかんぞ)
「そうね。そうさせて貰いますわ。それにしても残念だなー まさかこんな奴のせいで命を落とす羽目になるとはね!」
(んん?)
(あれは演技か?)
そうして会話を終えると同時に襲いかかってくる二人
(いや、違うな)
襲い掛かってきたタイミングに合わせて蹴りを入れようとした。
しかしこの二人は僕達の後ろにいる奴によって簡単に阻まれた。それもそうだろう、なんせ彼らは僕の仲間なのだ 僕の事を殺そうとしていた彼女達を守る為に動いてくれるのだから。
僕としては別にそこまでして欲しいとは思ってないんだけどな。むしろそのまま帰ってくれた方が嬉しかったし そうしている内に僕の目の前までやって来ており僕は思わず身構えた しかし特に何も起こらなかった
(へ
「なぁあんたら俺の大事な仲間なんだけどよぉ。そいつに手を出すんなら殺すしかねえんだよ」
(いやまあそうだろうけど。ちょっと怖すぎるよ君。
そう言って剣を引き抜くと僕に対して突き刺してくる
(危な!なんだよ急に殺しに来ないでよ。というかさすがにちょっとこれはやばいな。どうしよ、魔法も使えるみたいだし勝てないの確定なんだけど)
そこで後ろからまたも助け船が出る
「そいつは大丈夫じゃ!そなたには危害を加えようとせんよ。安心するがよい!」
(え?マジで?)
この爺さんの言う事が信用できるのか分からない
「いや、それは流石に無いんじゃない?」
僕がそういうと少し考えた後納得してくれたのか少し下がってくれた
「まあよい。ところでお主、少しは戦うことが出来るのかの?」
僕は首を横に振った するとリヴァイアが説明を始める
「なるほどのお。それは仕方が無いことよ。お主にはこれを持っておいてくれ」
渡されたのは一つの魔道書だった
「それは魔法の威力を上げる物で、しかも使用者のイメージにより発動される」
(んんん?どういう事だよ。要はイメージ次第だとそう言うこと?つまりは詠唱破棄みたいな感じで出来るようになるのかな?まあいいか。それでこれをどうしろと言う
「試してみると良い。どうすれば良いのかが分かるからの」
「分かった」
すると僕の身体が薄く輝き始める
「うわっ なんか光出したぞ。ちょっとびっくり」
すると急に僕の意識が途切れそうになる
(あれ 急に眠くなってきたぞ。おかしいなぁ)
気づけば真っ暗になっていた しかし何故か周りが見えてくる
「おー なにこれ なんか不思議なんだけど これが魔力なのか?」
辺り一面を見渡せるくらいには明るくなっていた。すると何かがこちらに近寄って来て僕に話しかけてきた
「やっと目が覚めたか」
(誰だこいつ)
その者の見た目は完全に子供であり、とても
「君はだれ?」
その質問に呆れた顔をすると、少し怒りながら言ってくる
「はぁー まだ寝ぼけている様だな。俺の名はアルフだ。この世界で唯一最強の魔法使いだ」
(え?なーんかこいつ嘘っぽいな。最強とか言い張る厨二病みたいなやつとか痛すぎ
「はい、信じて欲しくなければそれでも構いません。ただ少しだけ聞きたいことがありまして
「ああ構わないが?」
「はい、実はある女性に恋をしてしまいました。彼女はとても綺麗で美しい。しかし私はどうしたら彼女と仲良くなれますかね?」
僕の問いを聞くとニヤッと笑うなりこう返してきた
「ああーなるほど。確かにお前の容姿だったらあいつの心を射止められるかもしれねぇーなぁ。だが、一つアドバイスをするとすれば、その女の好きな所を全部話せばいけんじゃねーの?例えば料理が得意だろ、あと、家事も得意だな、それに顔も良い。他にも色々と言いようはあるだうぜぇ。だからとにかく全てをさらけ出せ!そうすりゃぁきっとお前に惚れてくれるはずだ。後は自分の力を信じろ。絶対にお前のことを好きになるはずだ!」
(あぁ、なにこれ、なんで僕がこんな相談してるの。超恥ずいわ。何が悲しくってこんな事を他人に相談しなくちゃいけないの。まあ、この人が良いことを言ったのは確かなのでしょうが)
すると急に扉が開き
「おい!そこに居るのはこの国の王子であるこの私が直々に会いに来てやったぞ」
僕は咄嵯に頭を下げた。そして同時に思い出した
(あっ!忘れてたわ こいつがこの王国の第二王子だって事にさてこれからどうするかね
「ははは そんなに畏まる必要はない それよりお前はなかなか面白い事を言うじゃないか 私と一戦交えてみないか?もし私が勝てば 貴様に私の奴隷になれと命令させてもらうぞ」
「いいですよ その代わりあなたが死んだらあなたの所有物である彼女を僕の物にする許可をくださいね」
「ほう良い度胸だ気に入ったぞでは始めますかね?まず初めにお互いの力を確認しなくてはな」
(どうしたものかね〜さっきまで結構本気でやりあって来たけどそれじゃ
「ではいきますね」
『神速』
「ふっ やはり早いようだな」
僕と彼の距離はほぼ0に近くなりお互いに殴り合っている。そして、決着がつく寸前彼は動きを止めてしまった。しかし僕はそれをチャンスだと思い攻撃を加える 僕はそのまま腹パンをした。そして僕は確信した。彼が僕より遥かに弱いと、なぜなら一撃もまともに喰らわないから それからも、僕は彼をひたすら叩き続けたが結局僕は負ける事はなかった 僕は彼に勝った 僕は彼と約束通り勝負した。その時に思ったのは彼の強さと速さが圧倒的
「まさかこれほどとは思ってもいなかったわ!流石に今の俺は敵わん。しかしいつか必ず勝つ!」
(はいはーいフラグ建ててるー)
(んーやっぱり強い奴との試合は気分爽快だよね!よしこれで心置き無く脱出できるわ)
よし帰ろうと思えば帰れることを確認する事ができたのですぐに転移して家に帰ることにしようと思い彼女に確認しようとした瞬間
(あれ?どこに行けば戻れるの?)
そこでまたあの時と同じように彼女が助けてくれたので助かったのであった
(ありがとう!もう感謝してもしきれないよ)
すると今度は別の方角を向いて指を指し始めた
(あれ?どっちに行って欲しいんだろう)と思っているとある事を思いついたのか僕
「あれ?君、僕達の事を逃してくれるんじゃないのかよ」と言ってみたすると案外簡単に乗ってきてくれたようで、逃げることが出来たのだそしてそのまま逃げ続け遂には外に出られることができたのであった こうして無事逃げ出すことに成功した僕達は、この迷宮から抜け出す為に必要なアイテムを探すため再び迷宮の中に入ることになった 今回は先程よりもかなり余裕があるのでしっかりと計画を立ててから入ることになったが、しかし、僕達が持っている知識だけでは限界があるだろうと思いとりあえず適当に進むことにした そうしている間にも、何度かモンスターと戦う羽目になってしまったのだが何とか無事に進んでいくことが出来ていた そうして僕達はまだ見ぬ宝物を探し求めて歩き続けるが特に何か見つかる訳もなくどんどん進んで行くとそこには巨大な空間が広がっていた しかしその中心
「なんだあれ あんな物今まで見たことが無い。それになんであの周りは黒く光っている?」
僕がその答えを知るには少し遅かった その黒の中心から出てきた者は僕達に向かってこう言ってきた
「おい人間達よく聞け、我こそは魔王サタン様の側近、魔将ベルゼブブーだ!今すぐ降参するならば命までは取らんぞ」
それに対して僕は思わず
「なんなんすかそのダサい名前は もう少しカッコいい名前考えましょうよ」と言ったのと同時に僕は死んだ 僕は何も出来なかった。しかしリヴァイアのおかげでどうにか僕は生き残る事に成功した。
僕は必死に謝った。何故なら、僕のミスによって仲間が死んでしまったの
「すいませんでした。僕のミスで仲間を失っちゃいましたがせめて最後は安らかに逝けるように手伝わせてください」
僕がそういうと彼女
「気にしないで良いのよ。あなたのせいじゃない。ただ油断してしまっただけの事なのよ」
そう言ってくれたが僕にとっては許せる事では無かったのでせめて最後に僕がやるべきことは彼女の
「そう言ってくれるのは嬉しいのですが、このまま終わらせてしまってもいいのでしょうか?」と聞くと彼女は、
「そうですね。でもこの人は多分私の為にここまでやってくれたので、せめて最後くらいはゆっくりして欲しいと思ってるんです。なので少しだけ待っていてくれませんか?」と言うが正直早く終わらないと僕の心臓が持たないと思った。
(というかさ、この状況おかしく無いか?僕が勇者だとしてその前にいるのは元とはいえ姫の筈なのになぜこんな殺伐とした空気が流れてんの?)と考えている内にいつの間にか話は終わり僕は元の世界に飛ばされる事になるのだがそれはそれで少し寂しいと感じてしまうものだった 僕はリヴァイアさんの力でこの場
「お帰りなさい。そして申し遅れましたが、私の名前はリヴァイアといいます」
「そういえばまだお礼が終わってなかったね。本当に助けてくれて有難う」
すると少し恥ずかしそうな顔をしながら、こちらを見てこう言ってくる
「い、いえ、私は当然のことをしただけです。」
「そんなことは無いと思うよ?僕は君のお陰で生き延びることができた。だから、ちゃんとお礼をしたい」
するとリヴァイアの顔がだんだん赤くなっていくのに気づいたが、そんな事は関係無しに続けて言う
「ところでお腹空いてる?お弁当を作ってあるんだけど良かったら食べてくれるかな?」
そう言うと彼女はとても喜んでいた
「喜んで貰えて僕も嬉しい」そう言うとそのあと僕が作った料理を食べることになるが彼女は凄く美味しそうに食べるのでとても嬉しかった。その日の夜、寝ている彼女を見ているうちに我慢できなくなってしまっていた。
(ちょっとだけ味わっても良いかな)なんて考えていたが結局寝れなかった
「おはようございます。ご主人様。昨日はよく眠れましたか?少しだけ眠たげな表情をしているのが気になりますが」と言われて焦りながら答える
「いや 少しだけ眠たいだけだよ。それより今日から僕は君に敬語を使わないようにしますね。これからよろしくお願いいたしまーます。はいこれ今日の分のご飯です。」と言い
「ありがとう」
と言いながら彼女は食事をし始める。
(なんか少しぎこちない気はするが大丈夫だろう。それよりさっさと着替えて街に行こう)
準備を終えるとさっきまで着いていた鎧と兜を脱ぐのを忘れてた事に気づくと僕は
「え?嘘?やば 忘れるところだった」と独り言を呟き急いで服を着るそしてその後部屋を出ると、ちょうど食事が終わったタイミングだったので話しかける。
(これさっそく使えるんじゃないのか?)
そんな事を考えながら彼女に聞いてみる
「あのーもしよかったら一緒に街の中を散歩とかする?もちろん危ないところとかは避けていくつもりだけど」そう提案すると笑顔を浮かべ
「うん 行きたい!」と言ってくれたので僕達は手を繋いで街に向かうのであった 僕達は宿で一晩を過ごしたあとに朝食を食べた後すぐに街に向かい歩いていくが、僕はずっと前から聞きたかったことがあった。その為彼女に聞いてみると、あっさりと答えてくれた
「そうね。貴方は異世界人であってますよね」
その答えに驚いた僕は、すぐにどういう意味なのかを聞き返してしまう
「い、一体どう言うことですか?」
そして彼女は理由を話し始めた。僕はその理由を聞いて驚くと同時にこの人について行っても良いのかという迷いが生じてくる。しかし僕自身この世界には知り合いは誰一人居ないし頼れそうな人もいなかったので、これからどうするべきなのかと悩んでいたら
「まあそんな難しい顔をせずにまずはこの街にある私の店に行きましょ。そこで詳しい話をしましょうよ」
と誘われる。断る事もできないのでついて行くとそこは普通の店で特に特別な所はないように見えるが何故かそこに惹かれるものがある気がした そして店内に入りカウンターに行くとそこには誰もいないようで奥にいる店員を呼び出して席に案内してもらって僕達は座った。しばらく待つと1人の男が近づいてくる そして男は注文を受け付ける時に、この店の商品が何かを教えてくれたがこの世界の食べ物に興味が無かった為無視をした。しかしそれでもめげずに話し掛けてきたので僕は
「すみません僕は今手持ちが少ないものですからここで何かを買うのは難しいんですよ」と言ってみたところ意外にも簡単に引き下がってくれた そして、やっと話が始まる。最初はお互い自己紹介から始まり僕は自分なりの考えで彼女に伝えた。
それを聞いた彼女は僕に対してかなり興味を持った様子だったが僕はとりあえずここから出る為に彼女へ色々と尋ねるがやはりあまり成果は無く時間だけが過ぎて行った そうしている間に時間が経っていた。僕も彼女と打ち解けられたような気がしたので、僕達の出会いについても尋ねてみた しかし彼女も分からないようであったがとりあえずここを出てから調べるとのことで店を出ようとする
「とりあえずそろそろいいかしら?あなたはもう少しで完全に死ぬ寸前だったんだから今は大人しくしていた方が良いんじゃないかし」
(確かにその通りだけれど でも やっぱりこのまま何もしないで帰るというのはやっぱり駄目だ)
そして僕は再び彼女に問い掛けた
「じゃあ教えて欲しいことがあるんだ」
「良いわよ?私に答えられることなら何でも答えられる自信はあるわよ」
僕は意を決して質問をぶつけてみた
「あのさ 君ってもしかしたら僕と同じようにここに来る前の事を全く覚えていないんじゃないのか?」と問いかけてみると、彼女
「どうしてそれを、貴方は何もかも知らないんじゃ」と少し警戒されてしまったが僕の事情を説明するとすぐに信じてくれた。
「ふむ、なるほどね 大体分かった。しかしそれが本当だとすると 困っているのね」
と、彼女が言った
「ああ、そうみたい。僕自身も何が何だかわからないし、でも 君はきっと知っているんだよな?」
と、聞くと、彼女は少し悩んだ後答え始める
「そうですね。
では答えますが私と、いや正確には違うか。
まあいい。とりあえず私から一つ言いたいことがありますがいいでしょうか?」と急に相談を持ちかけられる。だが一応どんな内容かを聞く
「それでその、内容は」
「それは簡単ですよ 私があなたのお仲間になって差し上げます。というかもう決定してますから今から貴女の仲間にして頂戴」
といきなり言ってきたのである。僕にはよく理解出来なかった。
僕は思わずこう返してしまう
「ん?今なんて言ってる?ごめんもう一度言ってくれないかな」
「はい。私は今あなたの仲間になると申しました」
と当たり前のように言ってくるが正直頭が追い付いて来ないのでどうにか整理しようとするが全然ダメだ
「あのー 少し考える時間をくれませんかね?ちょっと 頭の中の整理をさせて貰う」
と返すと彼女は僕の返事を待とうとしているので、とりあえず僕自身が考えた結果、彼女の言っていることを信用することにした なので僕の今の
「わかったよ 君を信じる事にする。でも、まだ名前すら聞いてなかったしな」
「あっ、それもそうね。私としたことが 失念しておりした」
「そういえば名前 言って無かったね」
と言うと彼女は、少し間を置いて答える
「私の名前はリヴァイア。この国の名前を取ってリヴァイア王国の女王をしてたの。改めてよろしくね それともう一つ頼みがあるのだけれども良いかしら?」
と聞いてきた
「はい 僕に出来る事であれば お手伝いいたしますけど?」
そう言うとその瞬間 リヴァイアの目が光り、僕を見つめて来た
(え?なにこの雰囲気。まるで肉食動物に狙われている小動物の気持ちがわかるかのような感覚に陥ってるんですが?)
僕が混乱しながらも思考を整理していると
「あなたの力を確かめたいの だから一度死んでみて?」
「え?今なんて?僕 死にたく無いんだけど」
と言ったものの時既に遅
「大丈夫死にはしないから安心して 多分」
(なんだろう。この人から感じ取れる圧力のような物がどんどん高まって来てる。逃げられないのか?それにしても一体何故?)と思っている内に彼女は僕の方に近づき、そして耳元で囁くように告げた
「私のスキルを使うのよ 私のはね、相手のステータスを強制的に表示させる事が出来る能力。そして私は、今までの相手よりも自分の力を把握していたいだけ。貴方は、ただ じっとしてれば良い」
そしてリヴァイアの顔を見る、すると先程までの優しい顔とは違いとても怖い表情になっている事に気づく そして、僕に近づいて来た。そして彼女は
「お別れの時間ね」と言い放
「嫌だ やめて、離してくれ 」
僕は抵抗したが、リヴァイアの力に勝てるわけもなく僕はあっさり殺されることになった。すると僕の死体にリヴァイアが触れ、彼女は嬉しそうな顔を浮かべた。
そして、死体となった僕はそのリヴァイアに担がれ何処かに連れてかれる。そこで僕は気を失ってしまう
「起きなさい」と、誰かの声が聞こえてくる その声で目を覚ました僕は周りを確認する そこはどこかの部屋らしく、目の前を見ると女性が立っていた。僕はとりあえず
「あの、どちら様ですか?」と、聞いた
「そうね。じゃあまずはこの姿について説明しようかしら。貴方の肉体はそのままなんだけど精神だけは別のものに入っている状態と言えばわかりやすいかしら。あと貴方が死んだ後にここに連れてきたってことだけしか今は言えないわね」
と答えると、さらに言葉を続ける
「あとさっきの姿についてね。あれは私の仮の姿で普段はこちらの見た目をしているのよ」
と説明すると
「なるほど わかります」とだけ返した。
そして彼女はまた口を開く
「まぁ 貴方にお願いがあってここまで運んで来たって事は分かってると思うし」と言い
「お願い 私の配下となって一緒に暮らしましょう」
「えっと はい 分かりま 」と答えようとしたところ
「ちなみに断ろうとすると貴方が生き返れなくなる上に私達と一緒にいることになるのでそこのところ宜しくお願い致しまーす」
(えぇー!!この人僕が了承する前に答え決めちゃったぞ?!)と思いながらも 僕は仕方なく受け入れることにした。
その後色々あって僕が彼女の部下兼弟子になることが決まり僕は彼女と共に過ごすようになった。それからしばらくして僕達はこの世界に慣れてきた頃 彼女は僕の部屋に突然入ってきたと思ったら
「ねえ、今から二人でダンジョンに行きましょ」と言ってきたのである。しかし僕はこの世界に来て間もないこともありレベルも低かった為 断ると、彼女は不機嫌になりながらこう言われた。
「あなたねぇ、いつまでもこんなところに居ても仕方ないでしょ。早く強くなるのは当然でしょ」
「はっ、はい。確かにその通りです。でも、やっぱり最初は無理だと思います。せめて、ここら辺にあるモンスターでも倒せるようになってからでも遅くは無いはずですよ」と僕は必死に説得する。だが彼女は
「確かに一理あるわね。だけどね。ここでの常識も分からないのではいずれ痛い目見るかもしれないし早めに行っておきましょう」と強く言われ僕は押しきられてしまった
「で、では行きましょう」僕はそう言い二人揃ってこの階層から出ようとすると僕達に何者かの気配がしてその方向に向かって攻撃する構えを取ると彼女は「あら、遅かったじゃない」と言っていたので、僕はどういう事なのかを聞く
「それは、この人が私を呼んでくれたから。それより、こっちの方で良いの?」
と僕に訪ねて来るのでとりあえず僕はうなずいてみる
「はい、合っています。しかし本当に良かったのですか?」
「問題ない。そもそもあなたが気にすること無い」
そんな話をしていると敵らしき者が現れ僕も武器を取り出し、戦闘を始めると敵の攻撃をかわしているうちに、いつの間にか彼女が僕のそばにいた
「あ、危な。今の攻撃当たりかけてたんで。助かりまし 」と言う前に彼女に頭を捕まれ地面に叩きつけられる
「余計なこと考えなくてもいい。私を頼ればいい」
と上から目線で言われるが僕は反論したい気持ちをぐっと堪える
(今は彼女に従おう)
そう思った後すぐに体勢を整え、敵を仕留めることには成功した。そして、彼女から「やるじゃん」と言われ僕はかなり恥ずかしかった。
その後も、彼女と行動を供にしている
「私がいるんだからもう何も心配する必要ない。貴方は何もしなくて良いから。全部私がやってあげるから。だって貴方には傷一つつけさせやしない」
「そろそろ帰る時間ね」彼女はそう言うと僕の腕を引っ張り出口へと向かうと 僕達がダンジョンを出て行くのを眺めている男がいた すると彼女は、その人物に近づくと
「貴方は一体誰?」と問うと
「俺はただこの世界を見守っているものだ。君達のこれからの成長を楽しみにしてるよ。じゃあね また会える日を待って居るよ」と言うとその人は去っていった 彼女が何か言っていたけれど、あまりよく覚えてないので何を言っていたがわからなかった。ただ
「次こそは あなたを殺すから」と言われたことは覚えていた
「今日からお前の親父さんの知り合いが経営してる孤児院にお世話になる事になったからよろしくな。後、今日から通う学園の事も色々教えてくれるそうだ。だから、しっかり聞いて学べよ」
と、先生からそう言い聞かされる。僕が、なぜこの話を聞いているのか、というか何一つ理解出来なかったが一応「はい」という返事はしておいた。
「それでは皆さん。私は本日よりしばらくこのクラスで担任を務めさせていただく。レイリーと申します。どうぞよろしく。では、授業に入る前に連絡事項があるのでそれを先に済ませます。このクラスには一人生徒が増えますが仲良くしてあげてください。以上です」と伝えるとみんなは、「わかったー」などと返事をして各々自分のやりたいことをしていた そして、先生は僕の方を見て、一言告げた。
「君は確かアルヴィン君だったかな?悪いけど隣の教室に移ってもらえるかな?君の面倒はあの子が見ることになるだろうし」そう告げるとそのまま職員室に戻る。僕は特に疑問を持つこともなく移動し、扉を開ける。するとそこには1人の女の子が立っていた。僕は、その子の事を見るなり、驚きの声を上げてしまう
「うぉ。なんだよびっくりさせるなよな。って ん?なんであんたが此処にいるわけ?は?なんなのこれ?一体なんの冗談?」
「なにがですか?」彼女は少し不思議そうな顔をしながらも そう質問すると、彼はこう答える
「い、いや、いきなり話しかけられてしかも、俺のことを知らないような態度をとるし、それでお前がこの学校に通うことになったとかなんとか言ってたしさぁ。それにその格好と髪型と口調、まさかあの子みたいになりたいと?マジ?」
と問いかける彼に少女はこう答える
「はい? 意味不明なんですけど。それとあの人と同じ扱いは勘弁して下さい」
と冷めた表情を浮かべながらも言うと「なあ?お前 ふざけてんのか?」と言い返すと今度は「はぁ。なんでそうなるのよ。馬鹿なんじゃない?それと、私は真面目で冷静よ?とりあえず席はそこに座ってくれる?私は後ろの席だし」
彼女は淡々と話す
「あーあーはいはい 分かった。分かりました。んじゃまあ、そういう事で」と言い自分の座るべき机に向かう。その時 隣で僕に微笑む視線を感じ振り向いたが
「い、いない。なんだ気のせい、いや、きっと幻覚だろう。疲れがたまってるのだろう。そうに違いない。」そう思うことにして僕は前を見る。すると再び先程感じた謎の寒気がした
「ふぅー。やっぱりさっきの子って あいつに雰囲気が似すぎていた。でも流石に同一人物だと思えないし、仮にそうだとしてもおかしいし。でもあんな容姿をしているし、性格までそっくりって。まるで双子のようだ。いや あり得るかもな」と呟き、その思考を止めるように、一人の生徒が彼の事を注意してくる。そして、僕もその事に気づくと、とりあえず 自己紹介をする そして、その後、
「えっとさっきから僕の方を見ていたようだけど、どうかした?」と言うと、目の前の少女は、僕を見ながら 口を開き、こういった
『さっきから私のことずっと見てなかった?』
「え、あ、うん。なんかごめん」と素直に謝ると
「い、いえ。別に怒ってはないですよ。ただ、さっきの事が頭から離れなかったのです」と何故か照れながらも喋っていると突然先生が現れる そして僕と彼女を交互に見ると
「二人は友達になったのか。それはいい事だ」と嬉しそうに笑うと「早速で申し訳ないが、二人にお願いがある。実は明日、学園内の模擬戦で学年別の代表を決めるのだが、その戦いに参加してくれないだろうか?理由は 二人の戦い方があまりにも似ていたのもあるから 是非戦って欲しいのだ」と頼まれたので僕は、了承したが彼女から、僕は戦う理由がないと言い出した 僕は、その言葉を否定出来ずに黙り込んでしまう
「なに そんなに落ち込む必要は無い。だって 私にはまだこの世界に未練など無いので。」
「え、いや そんな 僕と一緒に行こうって約束して、ついてきたばかりなのに」
僕は慌てて彼女に言うと
「い、いやいやいやまあ。私も、そんな簡単に死ぬとは思ってないから大丈夫。とりあえず、私達は全力で勝ちを取りに行くから。まあ 頑張れば良いと思うわ」と言ってくれて僕は、とりあえず安心する事にした その日から僕達はひたすら訓練をし 当日に備えるのであった その日の夜のこと僕は、ある夢を見てしまい目を覚ます 僕は、急いで支度を終わらせた後ある人物の部屋に向かった。そして部屋の前まで着くと僕はノックをした。中からは声だけが聞こえるのになかなか部屋に入って来ない為、彼女は苛立っている様子だったがようやく入室を許可され
「お、お待たせしました」と緊張しながら入る その言葉を聞いた後、彼女の機嫌が更に悪くなる
「あなた まだこんな時間に起きたりするんだ。あなたには関係ないでしょ。もう帰って良いから」
彼女はそう言うと、僕に向かって枕を投げつけてくる 僕は、彼女に「ぼ、僕は貴方のことが知りたいだけで 決して興味があったわけではないから そ、その、誤解しないでよね」
僕は慌てながら言うと、彼女から「そ、そんな事分かってるから とりあえず落ち着きなさい」となぜか急に優しい対応をしてくれるようになった。それから 僕は彼女と話をしていく内に次第に眠くなって来ると彼女から、「お休み」と言われ僕は寝ることにした 朝起きると昨日は確かにそこにいたはずの彼女がいなかった 彼女がどこに行ったのか探していると、僕の元に現れたので「あ、あの。おはようございます」
僕はそう挨拶をすると彼女は、「ああ。起きて来たのね。なら朝食にしましょう」と彼女は言った後 すぐにその場を立ち去ってしまった
「うっ。な、なんて失礼な奴なの。もう少し優しくしてくれても いいのではないでしょうか」
僕はそう思いながら食堂に行き料理を受け取り食べると、食べ終わった頃に 彼女が「ねぇ。あなたも一応この学園の生徒なのだから、一緒についてきて貰っても いいかな?」と尋ねられたが断る理由もないから二つ返事をするが
「それじゃあ まずはその格好を何とかする必要がありそうね」と言い僕を別室に連れて行くと着替えさせられた。
「こ、これでいいんですか?」と彼女に聞くと 彼女は満足げな態度をしながら
「いい感じね。次はあなたの武器を決めてもらう為に学園の案内をしてもらうから付いて来て」と僕の腕を引っ張り、無理矢理連れて行かれた。その途中で色々な生徒達に見られるが彼女は一切気にしていないようで堂々としていた。そのおかげで特に問題が起こることは無かった
「ねえ。ちょっと待って。私を置いて行かないでよ」と後ろから声が聞こえて僕は振り返ると そこには僕の幼馴染がいた
「あら 随分早かったのですね。」彼女は、どこか嫌味を言いたそうな顔を浮かべる すると、僕達のやり取りを見た他の生徒たちはヒソヒソ話を始める 僕がどうして彼女がここに来たのか不思議に思っていると 彼女は僕が持っていたナイフを奪い取りそれを握りしめている。どうしたのかと思っていると、僕から奪っていたナイフを使い自分の髪を切る
「ちょ! いきなり何をやってるんですか!」僕は思わずそう言ってしまうが彼女は何も返事をせず
「さあ あなたも一緒に切りますよ」そう言いながら僕の髪を切ってくれた その後は、この国の姫様に紹介され 学園では寮の部屋まで与えてもらい。食事にも恵まれ、生活面で困ることはなかった
「なぁなぁ お前ってこの世界の住人だよな?」とその子は言うと「当たり前でしよ? それ以外に何かありますかね」と答えてみると「いやその、お前の名前ってさ あの子に似てるような気がするんだけど気のせいか?」そう言い僕を見ると、あの子の事を思い出してしまう しかし あの子に名前を教えた覚えはなかったはずだ。なので違う人だと思い込むことにすると、「そうですか?気のせいでは?僕はその名前を知らないのですが 誰に似たんでしょう」と答えた
「んーまあ気のせいだな うん。俺の名前はレイスって言ってさ あんまり人付き合いは得意じゃないけど、まあいいか」と彼が言っているのを聞いて少し不安になる 僕はこの先大丈夫なのだろうかと思い始めるが今はとにかく頑張っていくしかないだろう。それに あの子が生きている可能性もあるわけだから この先 またあの子に出会える可能性は高いだろう 僕達は今、王城の中で会議をしていた。内容はこれから行われる模擬戦での代表決めらしいのだが僕と彼女、そしてあの子以外の人が、今回の模擬戦に参加出来ないらしく。あの子の提案により代理としてあの子が出て、僕ともう一人の子が参加するという形になり。それで決着がつくことになった。
「いや、ほんとうに助かりましたよ。ありがとうございます。」
王様は本当に感謝してるようで、丁寧にお辞儀をする
「あ、いえいえ。私は別に大したことはしてませんよ。それよりも 私はこの後用事があるので今日はこの辺で」
そう言うと足早に僕達に近づき耳打ちをしてきてくれた
「いやぁーほんとに今回は、うちの部下共の失態です。本来なら君達にも参加して欲しかったのだけれど」その言葉を言われた瞬間に背筋が凍ったような感覚に陥ったのと同時に僕は思ったのだ やはりこいつは信用できないのではないかと、その言葉でそう確信したのだ僕は彼女の事を守る為だけに行動することを決めたがその為には彼女の強さを知る必要があったのだがそれも不可能だと気づかされたのだ。だからこそ僕は彼女を信じることに決めた そんな事を考えるうちに僕達が呼ばれた部屋についたがそこは先程とは違い物々しい空気に包まれており、僕は一瞬にしてその部屋に居たくないと感じさせるほどだったが彼女はまるで平然としていて何事も無かったかのように席に着くのを見て僕は驚いた表情を見せるとそれを見た彼女は不敵な笑みを浮かべると、「ほら早く座りなさいな。貴方もその方がいいわよ?」と言いながら
「この場の雰囲気だと緊張してしまうかもしれないから私が色々と教えてあげるわ。さあまずは 座ろう?」と言いながら椅子を引くとそのまま僕も無理やり連れてかれる形でその場に着いていた
「よし。皆 よく集まってくれた」と王様は嬉しそうに言う
「では これより代表決定の為に模擬戦をしたいと思う」と言うと、隣に立っていた男が前に出て、説明を始めようとした時、僕の前にいる女の子がその男に質問をし始めた。
「一つ聞いても良いかしらん」
「なんだ。何か聞き忘れでも有ったのか?」と男は答える
「いえいえ そういうわけではないのよん」と笑顔で言うと、次の瞬間には男の
「ガァア」と言う声とともに地面に倒れていた その光景を見ていた誰もが驚きを隠せずにいて、誰も声が出せなかった。その光景を作った本人は「うふふ。私の事は内緒にしてくれると嬉しいのだけれど」
と笑うと僕の元へ駆け寄ってくる
「あ、あなたって。いったいどういうつもりなの。私と敵対行動を取りたいとしか見えないわね」と彼女は怒りに満ちた目で見つめると、それに対して彼女は冷静に対応した
「あら 怖い。そんな風に睨まないでくれると私としても楽なのよね。まあ それは置いといて。あなただって私の立場ならそう判断しての行動だったと思うのだけど どうかしらね」
そんな事を話しながら僕を抱きしめると、彼女は周りを見渡し始めた
「あ。もしかして私の存在に気づいたのかと思ったわん」と彼女は言うと「ええ 勿論ですよ。あの方は貴方と同じ立場の人でして、同じ魔王軍の配下でもあるんですよ。ただ今回だけは味方してくれただけであって普段はとても危険な方なんで警戒していた方がよろしいかと思われますが?」と言い終わると彼女は微笑むように笑いかけた後その場を去った その日の夜僕は夢を見た。僕はある女性と出会う夢で最初は夢なのかと思っていたが違うようでもあったから僕はその女性が話しかけてくることに返事をしたりしていたが段々目が覚めてきて目を覚まして夢の内容を思い返す事にした。その内容は不思議な事ばかりであまり理解出来なかったけど ただ言えることは、僕を救ってくれた少女に似ていたことと名前が同じだったことぐらいだろうと思い考えることをやめていつも通りの一日を過ごしていた。それから一週間後の昼休みの時間にあの子とあの子の友達の3人は中庭にあるベンチにて話している姿を目撃する
「ねぇあの子は一体何を考えているの」そう言うと、あの子は僕をチラッと見つめた後で「私と貴方は対等な関係よ。それに貴方がもし裏切る行為を行った時はその時に考えれば良いだけの話でしょ。今はそんなこと考えている暇があるなら 少しでも強くなればいいじゃないの」と正論を言うので、それ以上は何も言えなかった。確かに僕はこの世界の常識も知らないから、今のままでいいはずがない。だからまず僕は、魔法を使えるようになりたかった。そこで彼女に頼み込み 彼女に付き添って貰うことにした 彼女はなぜか、魔法の先生として僕の相手をしてくれているのだが何故か 彼女は手加減をしているので本気にさせて貰う
「さあ!来ないさい!!」彼女が剣を構えながら叫ぶ姿を見て僕の心も熱くなって来るが同時に違和感も覚えたが今はそれどころではないと考え直すことにするがやっぱりおかしいと思ってしまった。彼女は今までずっと攻撃してきていなかったのだかようやく彼女が攻撃をしてきたのだか僕に対してではなく目の前にいる僕に似た誰かに対してだかわからないが、その一撃はかなり強力かつ速かったが何とか反応出来たのは幸運なことだと思うがその後の攻撃の方が問題であり避けることが出来なかったがなんとか防ぐことが出来てホッとしたところで気がついたが彼女の顔つきが違っていたのだまるで別人格になっているかの如く変わっていた。僕はそのことを口にすると、「私の正体?それを私に聞かれても分からないわよ」と言ってきた
「それよりさ。そろそろいいんじゃない?いい勝負になってるみたいだし。これで終わりにしましょう」と彼女が言うと、急に体が動かなくなり、僕は負けてしまった。
負けた理由がわからなかった 僕の体に特に怪我はなかったので、とりあえず一安心はできたのだが、どうしてもあの子に勝てるイメージが沸かないどころか勝つことが不可能なのだと思い知ることになったのである それからしばらくが経ち学園生活に慣れた頃 僕が食堂に行くと彼女は既にそこにおり、一人で食事をしていたのを見かけると、僕の方を向いたが 何も言わずに黙々と食事を続けるだけだった。しかし彼女は食事を終える前に
「ちょっとついてきてくれるかしら。ちょっとした話を聞かせてあげたくて、あと 貴方に伝えなくてはいけない事もあるから、ちょっと時間くれないかな」と言われたため断ることも出来ず そのまま付いて行くことになる そして、彼女に連れてこられた場所は学園の裏庭であった、そこには一本の大きな木がありその下にはベンチが置かれていたので僕らは、その近くに腰掛け、彼女は話を始めるのを待つこと数分
「ねえ。私は貴方に聞きたいことがあるの。どうして こんな所まで来たかって言うと。これは もしもの話になるんだけど」そう言うと 僕と向かい合うような位置に移動してから 僕と正面を向き合い そして、こう言った
「私と貴女が入れ替われるとするならどうする?」僕は、意味を理解することが出来ずにいたが、続けて言葉を口にする すると 突然意識が途切れそうになると気付いた時には見知らぬ部屋のベットの上に寝ていた 僕は状況を確認する為に体を起こすが、その時に気付いたのだが僕は裸だったのだ そんな格好では流石に落ち着かず服を着ること
「どうしたんだ 俺は確かあの時。あの子が、あの子が俺の前に出てきて。そしていきなりキスをしてきて、それで あの後は。あれ 記憶が無い。何があったんだよ俺に何が起きたっていうのか、そうだ あの子がいたはずの場所に行けば何か分かるかもしれない。」
「あの子」という言葉を発した後に
「んん。もう起きたの?」と横から声をかけられるのと同時に、腕を引っ張られ抱きしめられる形になってしまう。その光景を見て 混乱してしまうがすぐに離れようとすると、「だめだよ逃げちゃ まだ終わってないでしょ」と言われ 抵抗するも力の差があまりにも大きすぎたので逃げる事は出来なかったが少し落ち着いた頃に僕はあることに気づく。先程から聞こえる水音はいったい何処で発生されているものなのだろうか、疑問が頭をよぎると、それに応えるかのように、「私の中よ。大丈夫 心配しないでも気持ちよくなるだけよ」と言うのと同時に彼女の中の温かさを感じるが次第に彼女のペースに乗せられてしまい、いつの間にか僕は彼女の中で果ててしまっていたのだ 彼女は
「あら 私のおなかに出すとは、ふふふ 面白いわね。これだと私が子供出来ちゃったわね。じゃあさ。責任とってくれないと困っちゃうよ」
僕は頭が回らず、上手く口を動かす事ができず、
「わ わかった。これからよろしく頼むよ」と答えるしかなかった。「うん。任せといてね 私が守ってあげるから」と笑顔で言うと僕を抱き抱えてそのままどこかへ移動していくと、「ここなら誰にも邪魔されないだろうから、さあ私と一緒に暮らしてくれますね?」
そう言って 再び僕達はお互いを求めあったのだった。
朝起きると隣に少女のあどけない顔が見えるので
「昨日何やってたっけ?」そう思うと、自分の行動を思い出すと共に自分がとんでもない行動をしてしまったことに気付かされてしまう
「僕何やってしまったんだよ。ああーほんっと ごめん。君の名前とか教えてもらえないか」と謝りつつ、名前を聞こうとするがなかなか
「教えて」と言えずにいると、彼女が起きてきて、こちらを見るなり 顔を赤くさせながらも僕と対面して、
「わ 私の名前は。エナです。あなたは私を、え エメラルと呼んでくれてもいいわ」と言い 恥ずかしくなったのか僕の布団に潜るとモゾモソしながら何かをブツクサと呟いていた
「ふぅ」僕はため息をつくと。彼女に話しかけようとした時だった、彼女は立ち上がり、「朝食の用意をするから ちょっと待ってね」と笑顔で言うと部屋を出て行ったが、彼女は料理が下手だったのを思い出してしまう 僕は「僕も手伝おうか」と声をかけると、彼女は
「貴方はまだダメなのよ!もう少し大人しくしてなさい!」そう言うと、キッチンへと向かっていくのを見送った後でベッドでゴロついている事にすると扉を開ける音がして見ると彼女が戻ってきたので声をかけようとしたが彼女が無言のまま近づいてくるとその勢いを止める事も出来ないままに抱きしめられていた。その状態でどれぐらい時間が経ったかわ分からないままだが彼女が離れて行き。そして耳元から甘い囁き声で
「"大好き"だよ♡」「うあ」僕は情けない声をあげてしまうがそんな事より今は目の前の状況の方が問題であり僕の顔は多分赤くなっているはずだから見られたくないのだが彼女は 僕の頬に手を当てながら見つめてきたので目を逸らすことが出来なかった。それからしばらくして僕はようやく
「君はいったい 何をしたいの?」と尋ねると 彼女は答えた「私は貴方を守りたかったの。
だって。この世界には危険な人だって存在するし。貴方みたいな可愛い子は狙われやすいでしょ。だから、だから。この世界で生きて行く為にはまずは力を得ないと。いけないと思ったの」彼女の表情は悲しそうなもので僕は何も言い返せなかった
「だからお願いします。この世界を、この異世界を救う為に私を助けてください。貴方の力が必要なんです。私を守ってください」と涙目になりつつも 僕を見つめるその瞳からは絶対に逃さないぞといった意思をヒシヒシと感じさせられると、僕は観念するしかないと思ってしまった。だから僕は「仕方ないですね分かりましたけど、ちゃんと協力してあげますが条件があるんでそこも忘れないように」と彼女に言うと彼女は元気を取り戻したのか嬉しそうにする
「うん♪ありがとうございます 私嬉しいです。これから頑張りましょうね」と僕の手を握り締めて来たのである
(はぁやっぱり断れませんか)と思いながら彼女を見ると、とても楽しげにしている様子であったので今だけは良いかと考えてみるのだが本当にこれで良かったのかなと考え込むことになるのだがこの時の僕は思いもしなかったまさかあんな展開になるとは思ってみなかったので。まあ 結果オーライということにしておきたいところなのだがどう考えてもこれで終わりとは思えない気がしたのだ、なぜなら彼女と初めて会った時から妙に懐かしく思えてしま
「どうかした?具合悪いの?」彼女は心配してくれているので 気にする事をやめ
「いいえいいえ。なんでもないんですよ」と答え とりあえずその場の会話を終えることにするのであった その後で彼女は仕事に向かい僕は一人になった為、僕は街に出かける事にしたのだか。まず向かうのは冒険者ギルドであった。僕はそこでクエストを受けようと 受付に向かうが、その時であった
「お前かよ」と僕が知っている人物に出会ってしまう「なんだよ また会えたな。それで、俺達になんかようか?」彼はそう言って 仲間と思われる人達を連れていた そこで僕の口からは
「なんだよ また会えると思ってなかったからさ 驚いたよ」と言ってしまったのだ。
すると、 リーダー格
「おいテメェ!誰に向かって口利いていると思っているんだ?」
と威圧してきたが正直 そこまで怖いと思うことは無かったのだ。
なので、冷静に対応出来たのだ しかし、周りにいる人は怯えた様子を見せた事から 相当強い存在なんだと感じたがそれでも怖くなることはないのだが。とりあえず、ここで戦うわけにもいかない為に場所を移動しようと考えていたら、「ちょっと待ちなさい」と言われて 振り向くと
「私を忘れてもらっても困ってしまうのですが」彼女は、そう口にしたが無視されてしまった。何故ならばその言葉が気に入らなかったのか、「チッ 女が、調子に乗りやがって」と聞こえてきたが。それよりも先に彼女に注意されたので僕は彼女
「すまない。こいつが 迷惑をかけたようで。僕は特に気にしていないから。安心して欲しい」と言うと彼女は「私は、貴女に用があったから話しかけたというか 少し聞きたい事があるの」と言う
「んん。聞きたいとは、一体どのような質問でしょうか?」
「えっと、実は私達は、最近この街に来たばかりなんだけど。
貴女なら分かるかもと思っていたから聞きたかったの」彼女は真剣な眼差しを向けて来ていたがそんな彼女に対して僕は「なにか気になることでもあるのですか?」そう答えると
「はい 実は」そう言うと彼女は話し始めた どうやら彼らは、つい数日前ほどにやってきたばかりのようだ。それで彼ら
「私たちは、まだあまり信用されて無くて、クエストも受けさせてくれない状態だっていうのかどうしたら受けられるのか教えて欲しいんだけど」と僕に相談をしてきているようなのだが残念ながら僕にもよく分かっていないからなんとも答える事が出来ずに困惑してしまうのだがなんとか考えてみると。やはりあれだろうと考えるしか無いだろうと思える為にそれを告げてみることにすると
「そのことなら大丈夫だと思うんだけれど、あの。すみませんが皆さんのステータスを見せてもらう事は可能ですか?」
「あぁん。何を言い出すかとおもえば」リーダーが何かを口にしようとするが、それより早く「構わないですよ」と笑顔で言われてしまい僕は驚いてしまった それから数分ほど 彼らのステータスを見せて貰った訳なのだが
「ふむ」
僕は何かが分かった様な感じがしたのだが その前に一つ確認しておく必要があるのではと思い、彼らに
「あの 一応聞くけど君たちの名前を教えて貰ってもいいか?ちなみに僕は、リリアナと言う。君たちの名前を聞いてもいいか」と尋ねると「えぇ構いませ。私の名前は、ラファエラと言います。そして」
「俺の名はガレウスだ」と二人が名乗ってくれたので 僕もそのように返事を返すと僕は ある仮説を立てるためにも少し実験をして見ることにした
「それじゃ、これから君たちのスキルを調べてもいいか。もし僕の意見が正しかった場合なのだけど、恐らく 君の力があれば。ここから先の戦いも乗り越えていけるかもしれないと」
「へぇ~面白いこというじゃねぇか」
「はい、それは 是非やってみて下さい」と、二人から了承を得ることがで来たので 早速 僕の持つ
「鑑定石 を使う事にすると。結果はすぐに出てしまった その表示を見た僕は「これは、予想以上に酷いものだね。だけど、君たちはきっとこれぐらいのハンデは超えてくるよね」
僕はそう言いながら、彼らを見ていたが
「確かに お前は中々 やれるみたいだしな」
と、何故か好戦的な態度を示してきていた 僕はそれに反応する事もなくに「よし。そうと決まれば すぐにでも行動に移ることにしよう」と 言うと、僕はその場から離れて。街の外へと向かうことにしたのだった。
「ふぅ さてと」と僕は言いつつ森の奥までやって来たところで「この辺りで ちょうどいいですかね」
僕は、モンスター達を倒し始めたが「こんなもんですかね」と言いつつ一通り倒し終えてから アイテム回収をしている
「お疲れ様でした」
僕の元に、一人の女の子が近付いてきて
「貴方はどうしてこのようなことをして下さるのですか?」そう尋ねてきた為に僕はこう答えた
「そうですねぇ。理由を言うのであれば貴方には頑張ってほしいと思ったからかな」
「そう。そうなのね ありがとう。
おかげで力が湧いてきましたわ」と嬉しそうな表情を浮かべながら彼女は僕の方を見つめている そして そのまま僕の方をじっと見つめてきた そのせいで 僕の鼓動は高鳴っていくばかりで落ち着く気配すら
「あっ」と、声を出した瞬間には既に手遅れの状態になっていたのだ。そして僕を押し倒すとキスをする寸前のような姿勢のまま見つめ合いながら時間だけが過ぎていく そんな時 僕は、とある事を思い出していたので、慌てて彼女を引き剥がしてから問いかけて見た すると 彼女の方は不満げにしながらも納得はしてくれた様子で「貴方がそうしたいと言うのでしたらいいわよ。私は貴方の願い通りに動くだけ。だから 気にする必要は無い」との事だったので。このまま彼女の機嫌が悪いままというのもアレなので僕は「僕が何を言おうとしているのか分かっているのかい?」と、尋ねると彼女は笑みを浮かべると
「当然 分かっている。私と したいんでしょ?」と口にするので僕は
「そういう事で 間違いはないのだよ」と答える事にした
「えっ ちょ まっ」
彼女は僕にされるがままになり、大人しくしていたが、僕が服を脱がせようとした際に彼女が恥ずかしがっている姿を見ている内に
「ごめんなさい」
そう言うなり彼女は逃げようとするも僕は逃さない為に腕を掴むと「逃さないから」
そう言うと同時に僕は強引に唇を奪い取った。彼女は
「ダメだよ こんな所で」と言ってくるが
「君はさっきから 嫌だと言わずに むしろ受け入れているように見えたから。本当は僕の事を好きで居てくれるんじゃないのかなって思ったから、我慢できなくなってしまったんだ」僕はそう言って彼女を抱きしめた。その言葉を聞き、嬉しそうな表情をしていた彼女だが「私の気持ちも考えて欲しかったかな。それと そろそろいいかしら」と言った後に、再びキスをすると、今度は舌を絡め合わせてお互いに激しく貪るような濃厚な物になっていった
「もっと欲しいな。良いよ 私をあげる」そう言って、彼女は自ら衣服を 脱いでいくと 彼女は僕に寄り添ってきた。僕はその行為を受け止める事にすると「本当に良いの?もう止めないよ」と言うが、彼女からは何も帰って来なかった。だから、改めて 彼女に口付けをすると彼女は受け入れるかのように僕を抱き寄せるので そのまま行為を続けることにしたのだ しばらくして 僕は目を覚ますと
「大丈夫ですか?」と言われてしまうのである。僕はまだ 寝ぼけ眼ではあったが とりあえずは彼女に礼を述べる
「そうですか なら良かったのです」と言ってくれているが僕はまだはっきりとしていない頭の中で 状況を整理しようとしていたのだ まずは何からすべきかを考え
「君の方こそ大丈夫なのかい?」と聞いて見ると彼女は
「はい。大丈夫ですよ。ただちょっと疲れてしまいまして眠たくなってきた所なのです」と言ってくれたのだ それから、数分後 完全に意識を覚醒させると 目の前にいたはずの少女はいなくなっていたがその代わりに、何か紙が残されていた そこに書かれていた内容を見てみると。どうやら 僕を待っている人達がいるらしく。急いで向かう必要があるらしいのだが。一体
「誰が呼んでいるんだろう」と考えていると 僕の名前を呼ばれていた為。その人の元へ 急ぐ事になったのだが その場所に向かって移動を始めると
「待って下さい!」と僕を呼ぶ声と共に追いかけて来たのは、ついこの間出会ったばかりのあの美少女だったのだが、その顔が何処か不安そうな様子
「んん。
どうかしましたか?」そう尋ねると 彼女は申し訳なさそうにしながら話し始める その内容は、先ほどから何度も連絡を取っているみたいなのだが。相手側が、ずっと黙り続けているというか何も反応を見せないままだと言っていた その為に彼女は 僕が向かって行くのを止めるべきか悩んでいたようだ 僕は彼女に対して「それなら安心してくれ。多分、君を待っていたのだと思う」そう伝えると、彼女は少し驚いた様子を見せたあと、少し微笑むと
「分かりました」と言い。そして、「私に付いて来てくれませんか」と頼んできたので 僕は素直に従う事にしたのである
「着いたようですね」
どうやら目的地に着いたような
「それでは早速」と言いつつも僕の手を引っ張って行かれるがままに連れられてしまい、それから暫くしてたどり着いた場所は小さな一軒家であった。そこには、1人の少年が椅子に座って本を熱心に読んでいたが
「おっ。やっと来たのか」と言いつつこちらに気付くと立ち上がり 僕に握手を求めて来ている。どうやら彼が今回、呼び出してくれた人物のようであるが果たして彼は何者なのだろうかと思いながらも差し出された手を握り返すといきなり抱きつかれた。その勢いが強かったのか倒れ込んでしまうがなんとか耐えて見せ。そんな彼の様子を僕は見ながら何が起きたのかわからず困惑していたので彼に何が起こったのか説明してもらうと。なんとこの子は男の子
「お前の事は、よく分からなかったが面白そうだとは思っていたんだよ。それで今日は、あの時の続きでもしようと思って、ここに連れてきたという訳なんだが。俺としては、お前が望むように動いても良いんだけど。お前が良ければだけど これから先のことを教えてやってもいいと思ってな。まぁ後はお前の判断に任せてやるから、好きな方にするといいさ」
「うむ。確かに」僕はそう呟くが しかし彼の言っている事は嘘ではないと思う 何故なら、今こうして、僕が生きて そして、彼らと出会う事が出来たのも全ては、このゲームの世界において。様々なスキルを手に入れ、ステータスも上げ。さらにスキルを組み合わせ使う事によって。敵の動きを読むことが出来 戦いに勝ち続け そして、
「貴方のおかげなんですよ。リリアナ」と 僕を助けに来てくれる英雄が現れるまでは僕は
「いや、君が頑張った結果なのだから、僕は特に何かしたつもりはありませんよ」
それから僕達は、先ほどの少年。ガレウスさんとの模擬戦を開始することになった そして、
「ふぅ。流石 リリアナが認めただけの実力があるみたいだけど、まだまだ俺は負けねぇから」と口にすると。先程とは違い真剣にかかって来たので、僕はその攻撃を受ける度に
「なるほど」
そう思うだけで 僕は、ガレウス君の攻撃を完全に見切ると ガレウス君の武器を掴み取り。そのまま、地面へ叩きつけると、地面にヒビが入り。その振動で
「なに こいつ化けもんかよ!?普通じゃねぇぞ こっちだって、まだ本気出してねぇから。全力でいくから」と言ってはいるが、僕の予想では おそらく、次が最後になるであろう
「本気でこいよ。今のお前じゃ勝てないだろうけど。もし この俺を倒したいのであれば。本当の力を見せてみろよ」と挑発している。僕はそれに対して、こう答えたのである。僕は自分の中の とある感覚を信じ。
僕も今までに無い位に集中する すると 僕の体は、まるで 別の誰かに乗っ取られたかのような錯覚に陥らせる そうして、しばらく時間が経つも未だに決着がつかずにいて、お互いの力の消耗が激しくなっていた時に。突然。僕は
「あははは。これは楽し過ぎるね。本当に凄いよ。君」そう言って。
「そうだろう」と口にした瞬間に 僕は その場から離れていくと、そのまま剣を抜き。僕を追い駆けてくるガレウスに、すれ違いざまの一閃を放つが、やはり簡単に受け止められてしまう。
すると、そんな光景を見た
「さすがです!貴方には私の力を授けます」そう言い残し彼女は姿を消すと同時に体の自由を奪うものは無くなっている事を確認した後でガレウスとの戦いに戻る事になるのだけれどさっきまでの僕の戦い方が通用しなかった事を考えるならば、もう二度と同じ手を使う事は出来ずに苦戦を強いられてしまうことになるだろうと理解したので僕は仕方なく。新たなる方法を取る事に決めたのである つまりは自分の持つ能力を最大限に活用する事にしたのだけれど問題はどうすればいいのかと考えていたその時。僕はある考えに行き着き。それが正しかった場合に実行できる手段を幾つか考えた後に僕は、その方法を実際に行うことにしたのだけれどこれが成功するか否かはその人自身の素質による部分が大きいのだが、僕は成功することを願ったのである ただ一つ問題があるとするの
「これで上手くいかなければ、どうするか。考えておかないといけないかな」そう言うなり僕は集中を開始する すると 僕の体に異変が起き始め。それと同時に意識を失ってしまいそうになる そう言うと僕は、気絶してしまう寸前だったが。それを何とか抑えると再び目を開くことが出来たのだけれど僕の姿は もはや人間と呼ぶべきではない物に変化していても
「まさかこれ程の力を発揮してくれるなんて。やっぱり僕って最強かもしれない」と言って笑っていた それから、少し
「とりあえず ここから出ないとな」と言って。僕は歩き始めるが。どう考えてみてもこの世界から抜け出せそうにもないので仕方がないと割り切って。このまま進むしか道は無いと覚悟を決める すると案外あっさり外に出れたのだが、そこで目に映りこんできた景色は あまりにも衝撃的過ぎて、しばらくの間言葉を失いかけるが。とにかくこの場所を離れようと、思いっきり走るのだが
「どうしてこんな場所に、人が?」そう疑問を口にしながらも逃げていると。そこにいた人達と鉢合わせしてしまい。僕はその人達を見て思わず言葉を失ったのである なぜならそこにいたのが、僕と同じでゲームをしていた人だからだ
「お兄ちゃん。こんな所で、何をして」そう言ってきているのは、確か妹だった筈だが 僕の記憶の中の姿よりも大人っぽく見える上に、見た目の変化に驚いてしまうが。それでも 僕にとっては大切な存在である事に変わりはなかった
「それは、僕も同じだよ。それにしてもここはいったいなに?僕の妹。教えてくれないか」そう聞いてみると、妹は何故か悲しげにしている
「分からないの。気づいた時にはここに来ていた。最初は夢かなとも思ったんだけれども、違ったの。それからずっと一人で行動していたのだけれども、誰も助けてくれなくて 寂しくなって 泣いちゃって でも ある日。私は、一人の女の子に助けられた。彼女は、自分がどうしたいのか決めて動けって言ってくれて。それから一緒に行動する事になった。そして彼女のおかげで、色々な人に出会って、友達が出来たり。家族と一緒に楽しく暮らす事ができて 毎日が楽しい」と言う 妹の表情を見て。とても幸せな時間を過ごしたのだと分かると。僕は「良かったな。それじゃ」とだけ告げるが、僕は、先へと進み。また元の場所まで戻ると 今度は違う場所で。他の人と出会い 話を聞いていると 僕達が知らない間に。何か良くない出来事が起きているらしい事を僕は知りつつも 今はただ、前に進んでいくしかなかったのだが結局 何も出来ないままで 次の日の朝を迎えるのだったー 朝を迎えて
「んんん」と ベッドの上で目が覚めた俺は起き上がると隣にいる 俺の妻と娘が眠っている姿を眺めながら、これからのことについて 考えていた。というのも俺達の子供が大きくなった頃には、今のように自由にしてあげる事が出来るかはわからないからだ
「なぁ、リリアナお前は、今のこの生活がずっと続けば良いと思っているか?」と聞くと彼女は「もちろんです。私はずっとこうして皆と仲良く暮らしていきたいと望んでいます」という風に答えてくれた為、「俺もそうだ」と答えつつ。彼女達との会話を終える事にする。その後で、部屋を抜け出してから庭に出ると子供達も眠い目を擦りながらもついてきて
「パパおはよう。あれ、ママとセリス姉さんがいないね。どこかに出かけたのかな」と言われ。俺はどう答えようかという事で悩むが 少し考えた後に「ちょっと出かけてるみたいなんだけど どこに行ったのかまでは分からないんだよ」と答えた。そうすると「そっか、でも 帰って来たら、いっぱい遊ぼうね」と言われたので「あぁ」と答えると、しばらくしてから「あら、あなたが私より早く起きるとは、珍しい事もあるのですね」と話しかけて来た相手を見ると そこには
「ようこそおいでくださいました。リリィア王女殿下 こちらが息子のレオルドになります。それでは、息子に何かありましたら この私が責任を取らせていただきますので」と言うと。リリアナは笑顔で 俺に近づいて来て 俺に抱きついてくるのだが、俺としては困惑していた。なんといっても目の前には俺の娘であり この国で1番偉い人の第一夫人様がいられるわけなので、何が起きたのかを察した俺達はすぐに離れることにする。そして、その後はしばらく世間話をする事になるのだが、その中で気になる事についていくつか質問をすると「なるほどな。ありがとうございます」と頭を下げるのだが、リリアナが気になっていたことを答えていただいたので礼を言うと お互いに笑い合うのである そしてそれから、しばらくした後で
「なぁ、リリアナ、実は頼みがあるんだけど」と話すと
「何かしら、別に問題はないと思うわよ。それよりも貴方の方から何かを言い出すこと自体が珍しくて」そう言い切られてしまうと。俺はそれ以上は何も言わないでおくと、リリアナも納得してくれていたので「分かった」と言ってから俺は、その場から離れると、屋敷に戻り 自室に入るなり、先程までの出来事を考えていた。というのも俺の妻と娘は、俺が冒険者をやっていて、しかもAランクの冒険者でもあった為にその知名度は相当なもので そんな妻が王都で貴族になった時、俺に対して色々と文句をつける奴がいたのだ それも全て あいつの夫だった。ま、当然の話だ。妻は、貴族の生まれでありながら平民の男と結婚したのだし
「しかし どうしたものか?」と悩みに悩んだ結果
「なぁ、お前なら、どうにか出来るよな。この国の未来を変える事くらい。頼めるか」と話してみると。彼は「えぇ 構いませんよ。むしろ私の方からお願いしたいところです」と言ってくれた。そして「分かりました」と言った瞬間に 彼は姿を消すのである。そう、彼は俺の息子を転生させたのであった
「ふぅ」
「お疲れさま。これでひとまずは一段落かな。後は彼に頑張ってもらうしかないけれど」そう言うなり、私は 彼の様子を見る事にする。それから少しして、私は彼に会うと
「な、なんで どうして貴方が」とその反応に苦笑しながら 彼が、ここに来るまでにどのような体験をしたのかを聞くと、私はその事実を受け入れることが出来ずにいた そう、まさかあの子がここまでの偉業を成し遂げたこと。それ自体は嬉しかった。けれど、それだけじゃない 問題は その過程において彼が得た知識と力に、問題があったのだ。なぜなら彼は。自らの命をかけて。自分の大切な者達の為にその力を振舞ったのだという事を私は知ったのだ その話を聞いた上で 改めて。自分の目で見た時の感想なのだが、やはり信じ難いものがあると、思ってしまった そして それと同時に、もし私の予想通りならば。おそらくは、近いうちに彼と再会を果たす事にもなるだろうと、そう思う。
さて、これから どのように
「貴方には まだ伝えなければならない事があります」
「はい。ですが、今は、貴方の妻を休ませてあげて下さい。ですが、彼女が目覚めるのを待っていて、欲しいんです」そう言われて。俺は「分かった」と告げる それからしばらくの間は、妻の看病をしてから 彼女に話さなければならない内容を伝えようとするのだが、彼女の状態を考えると しばらくは無理かもしれないと、考え直して 俺は、しばらくの間は彼女と二人で過ごすことにして 俺は、彼女を愛し続けた それから時間が経って
「お腹の子の事も、心配だから」と、リディアとリリーナが言うのだから、俺としてはそれを否定する訳にもいかないのだから とりあえず、子供が生まれるまでの時間を、のんびりと過ごすことに決めたのであるが
「ごめんなさい 少しだけ眠るから 起きた時に側にいてくれるかしら」と言ってきたので「いいとも」と言い返すと 彼女は静かに眠り始めることになるのだけれど その間に 今後の身の振り方に付いて考える必要があるのだが。どうしようもないので諦めて ただ時間が流れるのを待つのもどうかと、そう思い とりあえずはリリアナの元を訪ねてみることにした 彼女も きっと同じ結論に至ったであろう そう思いつつ。俺は、彼女に声をかけたのだが
「どうして? 貴方が来るなんて 一体どういう風の吹き回しなのかな」と言うと 彼女は、微笑んでいた。その光景を見て 一瞬にして悟ってしまう 彼女は俺が来た理由を理解した上で話をしている
「それで どうして来たの?」
そう問われて。俺は 素っ気無く 答えた。俺にだって どうして、この場所に来たのか 自分自身に問いかけても、よくわからないというのが本音である
「貴方の考えていることぐらい、分かっていたわよ。だから もう良いわ。貴方の気持ちは十分に理解出来たし これから先は 私が頑張らないと」
彼女は 決意を決めたように。その言葉を紡ぐと、彼女は 俺が想像していなかった答えを口にしていた
「私は、貴方のことが好きだった それは、今でも変わらない 私は、この世界の全てが憎いと思っているの だからこそ 復讐してやるつもり」と。彼女は俺に向かって告げてくる
「だから。だから私は。私が守れなかったものを 取り戻す為に、この世界に 絶望を与えてやろうと思う」
そう告げると 彼女の姿を見た後 リザリアを連れて リリーナの部屋へと向かう
「なぁ、リリイナは、この先どうするつもりなんだ?お前の意思に従う」と、聞くと。リリアナは自分の意思を伝えた
「そうですか。それじゃあ こうなった以上はこの先も私達の傍でいてくれますよね」と言われてしまい、俺は苦笑いをしながら答えるしかなかったのだが、「そうだな。それにしても リリイナの事を任せられる人間が現れたんだな」と言うなり俺は、「そうだろな。だがお前も似たようなものだろうが。それとな、あいつらの事頼むぞ。これから先の世界に必要な存在だとは思うんだよ俺は」「あぁ」と言うやり取りをして 2人して笑い合った後に俺はリリナ達の元へ移動することにするのだったーーーーーー
「ねぇ、お父さん」と、娘の声が聞こえてきた そして、目を覚ましてから 俺は、すぐに返事をする事なく娘の事を考えていた 俺は今年で35になるのだが、未だに独身のままで過ごしている。そう、結婚願望がないわけではない。俺だって、いずれ結婚したいと、そう思っていた時期もあった。だが ある時を境に俺は。自分から距離を置くようになる その切っ掛けになった出来事があったからだ それは、俺がまだ学生の頃の事になる。その当時。俺に告白してきた女がいた その時に、相手は、この世界で1番偉く有名な会社の娘であるということを知ったのだ。その会社はこの国になくてはならない会社であるのだが、その社長の娘だ。その話を耳にすると、断るべきだと、普通なら誰もがそう感じるのかもしれない
「俺と付き合いたい」と言われた時、俺は迷わずに断っていた その選択が間違っていなかった事は、今でははっきりと分かる もしもその時に。俺がその相手の好意を受け入れていたのならば 俺の人生は全く別のものに変わっていたことは、間違いないだろう
「なぁ レオ。お前はまだ、俺のことを慕ってくれるのか」と俺が呟き、そして。俺の言葉を聞いた娘は。笑顔で俺の元に近づいて来て。そして
「もちろんだよ。父さん」と口にしていた。
俺の娘であり。そして俺を尊敬してくれていて、そして。この国では、1番と言ってもいいくらいの権力者の娘。そんな立場でありながら。娘にはある特徴を持っていた
「レオ。君は」俺の娘は この世で最も優れている才能を持っていると、俺の目からはそう見えてしまう。いや。間違いなく娘の才能が、一番であるはずだ。そんな娘が何故俺のような男に憧れを抱いてくれるのだろうか 娘には好きな相手が既にいるはずで。それが誰かまでは、俺は知らなかった。だけど この先の娘にとって、幸せな道があることを願いながら
「そっか。でもね、俺の背中を追うよりも 君の事を見守っていてくれる人と 幸せになった方がいいと思うんだけど」と話す
「何を言ってるのかな。僕の憧れは父さんのことだけだから だから安心してよ。僕が守りたいと願うのは、いつだって たった一人だけの人だけなんだから」
俺の娘
「僕は君を守る。そして僕はこの国の全てを手に入れて見せる。全ては愛する母さんの為だけに。僕は戦うと決めたから」そう言った息子に。俺は 何も言えなくなってしまう そして俺は 息子の覚悟を見届けた後。自分の目的について考える事になり。俺の目的というのは、簡単にいえば 俺の家族を死に追いやった連中を見つけ出して 殺してやることである。
そんな風に考えていた俺は ある日突然 異世界召喚に巻き込まれることになる 俺はその状況の中で。この世界の勇者として祭り上げられてしまったのだが。その時の俺は、当然のように混乱をしていた。しかしそんな中であっても。俺は俺が、何が出来るのかということに、気が付いていた そうして俺は 自分が出来る
「俺は 家族を守り抜くために。まずは妻を救い出す」という言葉と共に 動き出したのである。しかし そんな俺は妻を助ける為には、俺自身の力が足りないという事実を知ってしまったのであった。そんな事実を前にしながらも 俺は。妻が助かる可能性がある方法を模索 その為には
「力が必要だな」と俺自身が思ったことで。その方法を模索していくと「俺が持っている武器。俺自身にある力は、あの怪物相手にも通用するかもしれない」と考えて。それを確信に変えようとした それからしばらくの月日が流れて。妻と再会を果たすことはできたが。その時には、すでに遅かった それからというものの。妻は、自分の身体の異変に気が付き始めていたようだったが、それでも、最後まで諦めようとしなかった その事実を知っているがゆえに
「もう良い。これ以上は無駄に命を落とす必要なんてない。もういいから」と俺は声をかけるが それに対して。彼女は笑ってくれたので。俺は彼女を守るためにも自分の力をさらに高めるために動く事を決意する
「さてと、とりあえずはこの世界をぶっ壊せばいいって事だろ」そう口にした青年。その見た目があまりにも強そうな風貌をしていて。俺の息子と同じ歳に見えるのだが。俺は目の前の男が普通の人間じゃないことを瞬時に悟る事が出来た
「おい。あんたが、噂になってる、俺の世界の敵なのか?」
俺に対して、そう話しかけてきた男に。俺は何も答えずに そのまま剣を構えるのだが
「なぁ 一つ聞きたいんだけと。この世界に 魔王とかそういうのっているのかい」男は 唐突に、俺に向かって問いかけて来るのだが。俺としては こいつが一体どんな人物なのかわからなかった為に。返答をすることが出来ない そもそも どうしてこんな場所にまで来れるほどに強いのにもかかわらず、こいつは俺の前に現れたのだろうか そう思いつつも 俺は、とりあえずは話を進める事にしたのだが。やはり、その言葉を聞いてしまうと。こいつもかと思いながらも、その言葉を否定するのだった 俺の妻と俺の子供 俺が守り抜こうと、決意を固めた大切な者達なのだが
「どうして俺の邪魔ばかりする」
俺と妻との間に子供が生まれた 子供が生まれる
「この子が私の子」
そう言う彼女の表情は、とても優しく微笑んでいるのだが。俺の心はざわついて仕方なかったのだが。
俺は この場において。彼女が俺の妻だという証明を行うことにしたのだが。その行動を起こした際に。俺は後悔することになってしまう それは何故か そう、俺と彼女は。互いに見つめ合うことになるのだが彼女は、子供の名前を考えていて。そのことに 少しの間俺は気付くことができなかったのではあるが。そのことが分かってしまえば。後は簡単なことだったのだが。俺にとっては かなり衝撃的な事が起きてしまってはいた。そう。俺の子供の瞳が。赤く輝いているような気さえしてしまったのだから
「お、おまえ。いったい」動揺を隠し切れないままに、彼女のことを見ながら問いかけたのと同時に、彼女は「この子は 私が守らないとダメなんだから」と言う それはつまり。この世界は彼女の支配する世界になる。そう考えただけで俺は 頭が痛くなり、そして。頭痛を感じた直後 俺は、その痛みのせいで、意識を失っていく 俺が目を開けるとそこは 先程見た光景とは違っていて。俺は慌てて周囲を観察し始めるのだが そこで。俺は俺と似たような外見の男がいることに気づいた。その男に声を掛けるべきかどうかを悩んだのだが。結局は 俺と同じような人間が居るのだと考えた時に。もしかすると 同じ世界から来た人間ではないかとも思えたの
「やぁ」と その言葉を発してきた。その男の姿を見て。俺も言葉を返すべきだと思い。何かを話し始めようとすると、彼は俺の事を睨みつけてきて。「お前は 俺の仲間を殺したんだろうが。ふざけるな!」と言ってくる。
確かに この世界にやってきてからは、魔物を殺し続けている。だが。それだけだ それ以外に特別なことなど何もしていない。そう、何もしていない 俺が何をしているというんだ だが。俺がそんな事を考える間もなく
「黙れ。お前は俺達にとって。仇そのものだろうが!このクズ野郎」と言われてしまい。どうしたらいいのかと困ってしまうが この男が言っているのは恐らく、あの世界での出来事のことだろうと察することは出来るのだが。だが。だからといって 俺にはどうすることもできない この場で何を言えばいいのか分からないが、それでも。この世界は俺が居たいと思った世界でもある そう考えれば、俺がこの世界でしたいと思う事は決まっているようなもので だからこそ俺は口を開くことにする そして俺はこの世界でも 勇者と呼ばれることになり、その世界で。多くの仲間に囲まれていた。俺はそんな彼らを守る為ならなんでもやるつもりでいたのだが ある時から俺は 勇者ではなく 悪
「勇者は絶対に許せない」そう思うようになり、俺の正義を貫けるのであれば 手段を選ぶつもりはない。
この世界の人間達は、俺の事を信用してはいなかった そして俺自身も 自分の存在が怪しいものにしか見えないのだから そうして、俺と奴との戦いが始まった 最初は手を抜いていたが、俺はすぐに全力を出すことを決めたのである そして俺が戦いを続けている間に この世界はどんどん変わって行き、そして。俺の力が必要となくなった頃、この世界に危機が訪れることになった。
「なあ、そろそろ終わりにしても良いんじゃないか?」俺は目の前にいる化け物にそんな風に話し掛けるのだが 相手からは何の言葉もなかった そんな様子を確認しながら 俺はこの
「なんで俺に喧嘩を売ったのか教えて欲しいんだけど」と聞いてみるわけで それに対しても返事はなく ただ無言のままに殴りかかってきたのでそれをどうにか受け止めると、その拳からはとんでもない力を感じてしまうのであった
(こいつ強いじゃねえか)その強さを目の当たりにしてしまった事で俺は内心驚きを覚えてしまう訳なのだが、それにしてもここまでの強さを持っているとは思ってなくて このままだと本当にやばいと感じ始めた矢先のことだった。突如として背後に現れた男によって首筋を思いっきり斬られてしまう
「俺の娘に手を出しやがって」と口にしていたその男は俺を殺そうとしているように感じられ、「娘?どういう意味だよ」そう口にしていたら。「お前を殺す前に一つ聞き出しておくべき事があるからな。それを済ませた後に殺してやるよ」そう言われた瞬間に。その一撃が直撃してしまう。
俺はその一撃を受け流すことが出来ずに、そのまま喰らい続けてしまっていたために俺は地面に向かって吹き飛ばされるのである
「ぐっ、くそ」と口にしながら、どうにか立ち上がった俺は
「さてと」と口にしてから俺の方に向かって歩いてきてくる相手のことを警戒して、武器を構えるのだが
「安心してくれ、俺は君の敵じゃない」その言葉で。俺は武器を下げることになるのだが 俺の前にいるその男が何者かは理解できてはいなくても、敵ではないということだけは分かる。なぜならば、こいつの目は、あの男と同じようなものだったからだ
「お前は一体何者なんだ」そう問いかけた俺に対し 目の前にいた男が、その口を開けていくのだが そこから発せられる言葉に耳を傾けてみると
「俺はこの世界の人間ではないだろう?」そんな問いかけに俺は戸惑うことしか出来ないのだが それなのに。俺に話しかけてきた男は笑みを浮かべてから俺に「お前の力はあの世界のものではない。俺がそれを確認できたからな」とそんな言葉を口にする
「なんだよ それは」と そう口にするのだが。その答えは
「あの時、あの世界に俺は呼ばれなかったからな」と。その言葉を聞けたことで こいつがあの世界とは違う世界の存在であることを理解出来たのと同時に、俺の世界を荒らしに来た理由がようやく分かったような気がした こいつは俺が 自分の妻 子供を守れる力を身に着けることが出来る存在だった。
それが あいつにとっては邪魔だったという事になる
「どうして この世界にやって来た」俺は、この男に対してそう質問を投げかけてみたのだが
「そうだね。まぁ、俺の世界が危ない状況に陥ってるからかな」と この場においては冗談でしかないことを口にしてきた その表情は、真剣で嘘を吐いているとも思えなかったために。俺としてもどう
「この世界を潰すつもりなんだろ」と。そう聞く事にした 俺の発言を聞いた男は驚いた様子でこちらを見つめてきながらも 俺のことを興味深そうに見つめ返してきたが。
俺としてはこいつと戦ってみても 勝てる気は全くしないのも事実なので ここは逃げ切ることにしようと考えた。
だが。俺が行動を起こすより早くに。「お前が俺達の世界を壊そうとするのならば。容赦はしないが。もしも俺に協力してくれるって言うのなら、悪いことは言わないが俺について来るといい」と 俺に提案をしてきて。
そんな事を言われると思っていなかっただけに、俺としても。
こいつも何かしら企んでるんじゃ無いかと思い始めて。
俺はこいつがどんな人間
「君にも事情があるのはわかるが。今は俺に付いて来てくれ、俺の仲間が待っているんだ」そう言われても、俺としては こいつに俺の世界に手を出されるくらいなら
「断る、こっちも。簡単に殺されてやるわけにはいかないから」俺は剣を構え直したのだが 俺のその動作に対して、目の前の人物は
「俺はこの世界には危害を加えないし、邪魔もしないというのに。どうして君はそこまで この世界の為に動こうとする」俺に対して疑問を抱いてくる
「それはお前が俺の家族の人生を滅茶苦茶にした。それは分かってるが、それ以上に俺の大事な人を守ろうとしただけに過ぎない。ただの自己満足だよ。お前は気にしなくて良い、お前はお前の目的の為。好き勝手に暴れてれば」そう言って その場から逃げ出すことにした 逃げる最中で後ろから 俺の名前を呼ぶ声が聞こえた気はするが。そんなものは知らない そして俺とあの女が この世界に現れてから しばらくの時が過ぎ去ろうとしていた その間は、この世界で過ごしやすいようにする為に行動をしていた。まずは。俺はこの世界における 勇者と呼ばれる立場になって。俺の理想とする勇者像を作り上げることを始めようとした。その為にはこの世界の住民と仲良くするべきなんだが。そんな俺の考えは間違ってはいなかったらしく。住民達からも 慕われるようになっていく。俺は俺の思い通りに世界を変えられているような感覚に酔っていた。そのせいなのか 俺と
「私の名前は、アリナだ。よろしく頼むぞ。これから共に戦う仲なのだから。お互いのことを信じ合っていこうではないか」彼女は。この世界で初めて出会った人間。そして俺の仲間となってくれるはずだった彼女も、俺と共に。魔王を倒してくれていたのだ。彼女も最初は 戸惑いを見せていたのだが、今では この世界での生活に慣れてきて、そして、俺の仲間の一人となったのだ。
だが 彼女はこの世界で暮らし続けるうちに、段々と。何か違和感を感じるようになってきてしまったようで、彼女の口からは 何度も俺に相談してくるようになっていったのだ。俺は彼女の悩みを聞いてあげたいと思っていたのだが、彼女の様子がどこかおかしいことが分かり。
「なあ、どうすればいいと思う?」そんな事を聞き出す事になってしまう
「とりあえず。一度 彼女に話をしてみるのが良いんじゃないか?」その意見に納得をした俺は早速 彼女と話をしに行くことにしたのであったのだがそこで見たのは無惨に破壊された家の跡で 彼女が その家で暮らしていた家族を失ったという事がわかってしまうことになる
「お前は。あの世界での行いを悔い改めているのか!」俺はこの世界に来て以来ずっと考えていたことだ。そして、その思いを、俺と同じ世界から来ていると思われる人物に伝えた結果
「ああ、俺がやってきた事は許されることじゃないって事は分かっているさ」その男は。確かにそういったが。それでも 俺がこの世界に呼ばれた理由は。その男の復讐心を満たすためだけでしかない その考えが間違いだってことを分からせるために
「お前がこの世界で行ってきたことも許されてはいないだろう」そんな事を言ったのだが その男は何の反応も示さずに、黙ったままの状態が続いたのである それから俺は仲間と一緒に。魔物と戦うことになり。俺達は順調に強くなっていったわけなのだが。ある日のこと。この世界の異変に気が付いた。この世界の生物たちがおかしくなり始めている事に気づいたのである。それに加えて。その世界の環境は少しずつ悪くなって行く一方で それを止めるためには元凶を倒す必要があって
「やっぱり俺達が戦わなくちゃいけないんだな」仲間の一人である、アユカから。そういう話を聞いた俺は。「なあ、お前達はこの世界の人間が嫌いなんじゃないか?」そう問いかけると。彼らは「当然ですよ」と答えてくるのであるが
「だけどお前らは本当にそれでいいのか?」俺はそう言い返すと 一人の男性が
「何を馬鹿なことを」と口にしたが、それに対して
「お前はこの世界の人間の為だとか考えてないか?」と その男に対して言葉をかけると
「お前は何を言っているんだ?お前のいう意味がよく分からないな」と言い返されてしまう それに対して「お前らの気持ちはよく分かった。でもな お前らがここで命を賭けて 戦ったところで。それは無駄に終わる可能性が高いと、俺は考えている。俺に任せてくれって言うのなら話は別なんだけどな」と言うと。
「なんだよ、俺達のやろうとしてる事を否定するつもりなのかよ」と言われてしまう それを受けて「別にそうは言っていないけどさ。まぁ 俺のやってることが邪魔だと思うのであれば 仕方ないよな」と言って。俺は
「さてと。もう用事も済んだしさ。後は 俺一人でなんとか出来るから」と口にすると、その男が「おい どういうつもりだ」と聞いてきたので。俺は
「そのままの意味だよ。これ以上。こいつらと一緒にいたら。こいつらを殺す可能性が高くなるから、俺はここから離れていくつもりだよ」俺はそう口にしたのだが。その言葉を受けた奴は俺に向かって武器を構えた。その動きに合わせて、俺もその男を敵とみなし 剣を抜いて、その男と戦闘を開始したのだが、俺はその男を殺すつもりで攻撃を繰り返していたのに その男は どうにかして 俺の攻撃を避け続けて、その一撃で殺すことは出来なかった
「なんで 俺を殺そうとしない?」俺がそう問いかけると 男は自分の剣を捨ててから口を開くことになるのだが
「君はまだ子供じゃないか。それなのに君は一体どこを目指しているっていうんだい?」その問いに答える前に男はさらに問いかけるかのように話しかけてきたのだが。正直に言えば。今のこいつの発言のせいで余計な怒りを覚える羽目になってしまったのだが。そんな感情を隠しながら 俺は自分の目的を伝える事にする「俺はな、自分が今まで過ごしてきた世界を取り戻す為に動いてるんだよ」そう伝えると 彼は呆れたような表情を浮かべた後で、「そんなくだらない理由で僕たちを殺そうとしてきた訳かい?」なんて言われてしまったから俺は「くだらんかどうかは自分で決めろ」それだけを言うと。再び戦闘を開始することになるのだが、その最中に
「僕は この世界に召喚されて、それなりに時間が経ってはいるけれど。未だに君のような考え方をしている存在は信じられないね。君は 元の世界に残してきたものは何も無いと。君は思っているかもしれないが、その思いは違うと。そう思う」その言葉を聞けば聞くほどに
「だから何なんだ。あんたには俺の気持ちは分かるはずないだろう」と俺が反論をしても。その男はこちらの言葉を聞こうとはしない。むしろ、聞き
「僕の家族を奪ったのはそのゲームを楽しんでいた人達であって、決して君の家族じゃなかったんじゃなかったのかな」そんな風に言われる始末で こいつは何をいって居るんだろうかと。俺は考えるようになっていた。そんな時であった。「そんなことより、俺の話を聞くよりも 目の前にある脅威について考えるべきじゃないか?」そう言うと こいつが突然 何かに気が付いた様子を見せた。それはこの世界に存在する何かしらの存在に気が付き始めていて。
こいつが何かを感じ取り始めたということはつまりは俺にとっての脅威になる可能性があるということになるのも事実だったので
「まぁ、そんなことは今はどうでも良かったか。君にはもっと他にやることがあるはずだよね」そう言われたから
「今、目の前にいる敵を何とかするべきだと思っているんだが。あんたらも俺に協力してくれてもいいんじゃ無いのか。一応は同じ世界から来ている仲間だしさ」そんな提案をしたつもりだった。ただ俺の提案に対して目の前の人物が答えを口にすることはなかったのだが。その代わり 目の前に現れたその男の姿形に変化が訪れ始めるのだった。
「なんだその姿は、それに。俺達の仲間に化けようとするのは。止めてもらおうじゃないか」俺がそう言って剣を構えようとしたその時、俺の横を何かが横切ると。俺のすぐ隣に居たはずの人物が一瞬にして姿を消してしまい その代わりにそこに現れたのは、全身真っ黒に染まり切った女性。そして彼女の瞳には光は無くなっていた。そしてそんな
「まさか ここまでの力を持っている者が現れる事になるとわ。俺としたことが。予想以上に時間を掛けすぎたようだ。悪いな 俺の目的の為に 犠牲になってもらえ」その言葉を聞いた俺と、仲間の二人は
「貴様は絶対に許さないぞ」俺は そんな事を叫んでしまうのだ それからすぐに戦闘が開始されることになったのだが、相手の強さがあまりにも桁違い過ぎた そんな時に、相手の隙を見て仲間の一人である少女を安全な場所まで移動させることに成功をしたのだ
「ごめんなさい。私一人だけ助かってしまいました」仲間の少女は 泣きながら謝罪を繰り返してくるのであるが。そんな事気にせずに。彼女を安心させるべく「謝ることは無い。君は良く頑張ってくれた」とだけ告げてあげると 彼女は俺の事を心配するような視線を見せてくれるのだ そして俺は「俺の事なら大丈夫だ」と言い返した 彼女は俺にそんな返事を聞かされると。
少し落ち着いた後で再び俺の方に近づいて来て 俺に抱き着いてきてしまうのであったが。そんなことをしている余裕は、はっきりいって無くなっていて。俺と仲間達は必死にその敵から距離を取り続け
「なあ、このままだと 全滅しちまうぜ」
「分かって居るさ、だからと言って簡単に負けるわけにもいかないんでしょうがないじゃないですか」仲間同士でこんな会話を繰り広げながらも逃げ続けることになるのですが。そこで一つ気が付く事がありましたのでそれを試すことをします まずはこの世界を管理している神様と呼ばれる人物に会いに行くことにすることにしたのです その人物の名前に関しては知らないことだらけではあるんですけど 俺としては会いに行って話を聞いてみる価値があると思うことにしましたから、さっそく行ってみることにしたのです ただ問題が1つありますそれはどうやって会えば良いかということですからそこに関して考えていかなくてはいけません。俺はとりあえず 街の中で情報収集をしてみて それから考えてみるとするかと思い至った結果 その街の中に存在する宿屋に向かう
「ちょっと話をしたいことがあるんだが 時間は空いているか?」そう訪ねてみる そしてその宿の中に存在する人物に色々と話を伺ってみるが 結局のところ。神に会う為に必要な条件というのがよく分からなかったのですが とりあえず、その人の知り合いの神に頼んでみれば会うことができるという結論に至り その方法に従って行動する事にしたのだが。
そんな時、偶然。俺はその男に出会う
「ああ、やっぱりお前も同じことを考えていたんだな」そう声をかけられた俺は
「そういうお前も、その行動に出ようとしているわけだな」俺が返答をすると男は
「ああ だがな俺はお前と違って、あいつらの仇を取ることが目的で動いているわけではないんだ」そう答えるとその人物は口を開くと続けて言葉を発して行くことになるのだがその内容というのはやはり復讐心に駆られて動いていたようで。この男はどうして復讐などを目的にしてこの世界を彷徨っているのかということが理解できないままに会話を進めていくことになりますのでこの場での話は置いておきまして。この男の復讐心を満たす為には必要な情報というものが存在する。この男の過去を調べればある程度は推測できそうな予感はあるのですけど、それでも分からない部分が大きすぎる為にそこまで踏み込むことにためらいを覚えてしまいそうになるのですが、その前に調べなければならない事がある それが何なのかと言えばその男
「お前はこの世界で何をしようとしているんだ?」その問いに男は「俺は元の世界に帰る為の方法を見つけ出してやるんだよ」と答えたのであるが。俺はそんな彼の態度を見ながら「あんたみたいな人間がいる限り元に戻るなんて無理なんじゃないか?」と言うと そんな俺に対して
「なにを根拠にそう言えるんだよ?実際に俺は帰れるようになったかもしれないって思ったこともあるんだよ」と男は俺に向かって反論してくるのであるが 俺はそれに対して
「まぁ 確かにお前の言いたいことも理解できるさ」そう口にすると俺は その世界で起きたことを説明していくことにしたのだが。そんな時。この場に現れてしまう人が存在した「おいおい。なーんか面白い話してんなぁ おいっ」その声の持ち主こそが あの男が言っていた神のようですね。そんな彼に対して その男も 警戒をしながら言葉を発することになった訳ですけど
「てめぇ 一体何が目的なんだ?俺たちの前に姿を見せるつもりは無かっただろうが」そう口にしたその男が問いかける訳なので。俺は黙ったまま様子を見守ることに決めたのである。その男に話しかけられた相手がどう答えるのかによって 俺の行動が変わる可能性があるから その質問を受けた相手は「目的ねぇ。そりゃもちろん、君達の邪魔をすること以外にはないでしょ」と、当たり前のように答えた直後。男に攻撃を仕掛けていった訳で その攻撃を受け流すと男は剣を取り出してから、
「いきなり不意打ちで仕掛けてきた奴にそんなこと言われると ムカつくんだけどな」なんて言って 反撃を開始していくのだったが。その攻撃は全て受け流されてしまっていたので。どうやら向こうの方は俺達が想像していたよりも強くは無いらしい そう思ってしまえる程度にまで弱々しい動きを見せている相手に攻撃を防がれ続けている光景を見させられてしまっている現状がそこには存在していた それから暫くの時が経過してしまったが、目の前の男の動きは鈍くなっていくばかりであった。だからと言って そんな状況であってもその人物が俺の目の前に姿を現したことが。果たして意味のない行為だと断ずることが出来るのだろうかと疑問を抱くようになった俺がいた。その男はこちらの様子を窺いながら俺に声を掛けてきました
「ふぅ 全く、手強いな君たちは」
「あんたこそ。本当に何が目的なんだよ」そう返すと男は笑みを浮かべたままこちらの方に視線を送ってきた訳で その眼光に圧倒された訳ではありませんでしたが。そんなやり取りを眺めていて。何の感情も無いその表情を見た時。こいつは 俺の考えているような存在ではないのではないかと思えてしまう出来事が起き始めてくることになる その現象は突然起きたのだった 突如 俺達の元に一筋の光が放たれたので それを避けようとするが。避け切ることができず
「ちぃ」と思わず そんな言葉が口から漏れ出した俺の身体には 痛みを感じるようになっていた 俺だけじゃなく 俺の隣にいる仲間も同じような状態だったのだが。俺よりもダメージを受けているように見えていたので「回復アイテムを使った方が良いんじゃないか」と仲間に声をかけたが
「そんな暇があれば 早くそいつを倒した方が良さそうだぞ」と言われた俺は 相手の事に集中しなければと 意識を向け直すと、再び襲い掛かってきた一撃を避けるべく動き出そうとするのだが。
相手もそんな俺の様子を感じ取ったのか追撃を行おうとしてくる だが そんな俺に味方が現れた それは 先程まで 目の前にいた男の姿であり。
「悪いな あんたには恨みはないが。あんたをこのまま逃がすわけにもいかないから 大人しく捕まってもらうぞ」
その言葉を口にしながら 俺を助けようとしてくれた そんな彼が 敵の攻撃を受けた際に見せた その行動は驚くべきものだったのだ 彼は自分の腕を切り落とそうとしたのだ そうすることで相手を怯ませることに成功したらしく。
敵はその隙を見逃さず。
その場から離脱してしまうと その男に対して仲間の一人が襲いかかろうとしたのではあるが それも回避されてしまうのだけど。
そんな仲間が放った蹴りが敵に当たることになる だが そのダメージは与えられずに終わってしまう 俺の仲間達の攻撃を受けてもその人物は倒れる気配すら見せることはない そんな姿を目の当たりにしていると。
「これは さすがに手強すぎじゃないか?」
俺は つい。そんな事を口にしてしまうのだ。俺の言葉に反応してくれる人物などいなかったのだが その男は俺の方に目を向けながら
「まあ、この世界はゲームみたいになっているとは言ったが、それでも限度があると思うんだよなぁ」そんな事を言うと俺達は全員同時に動き出し攻撃を仕掛けようとするが、そんな時に聞こえてくるのだ
「あ~
ごめんね」そんな軽い言葉とは裏腹に強烈な攻撃を受けた俺は
「なんなんだよこの強さ」俺は 驚きの声をあげるしかなかったのだ。
それから少しの時間が流れて 何とか立ち上がることだけは出来た俺であったが 正直な所、今の状態のまま戦闘を続けることは出来ないと判断した俺は
「悪いんだが、俺は一旦ここで撤退することにするから」仲間に伝えると 仲間は「分かった。俺はもう少しの間 あいつと戦い続けてみようと思ってるから」と言ってくれていたのである。
そして俺は仲間達に「後は任せたぜ」と言い残して 仲間の元を離れ そのまま逃走を開始したわけなのだが。逃げることだけを優先させて行動する為にも俺は移動を行うことになるのだが移動をしながらも敵の姿を探そうとするが。一向に見つからないという状況が続くことになる それからしばらく時間経過後にようやく敵を見つけることが出来た俺でありますけど。その時の状況を簡潔にまとめると、その場所は森の中で隠れるような場所が存在していまして しかもその相手はかなりの力を持っているのか?その場所で何かを探しているようで、その相手を見つけてしまった俺は身を隠しているのですけど、こんな場所にいる場合
「逃げられる気がしない」俺がそう呟いている中で敵もどうやら俺の存在に気付いた様子を見せてくれた その直後 俺の元に飛び込んで来た その男は、 まるで最初から知っていたかの様に 的確に攻撃を仕掛けてきてしまった為。俺は避けることで精一杯の状況に陥ってしまっていた それから何度も攻撃を仕掛けられた俺は追い詰められる一方になってしまうので「もう逃げられないかもしれないな」と思いながらも俺は必死に考え事をし続けることになったのであるが 俺に向かって振り下ろした刀を回避すると俺は敵の足を掴むことに成功するが。次の瞬間に俺の腕は切断される羽目になってしまい。そんな俺に容赦することなく男は俺の首を斬ろうとしてきた 俺はそれをどうにかかわすのに成功したのであるが。その後 俺は反撃に転じようとしたがその男は、俺の攻撃
「遅い」と言うと共に反撃を許さないほど早いスピードで再び斬りかかってきて。俺はまたもや攻撃を受けることになってしまった。だが それでも、俺がこの男を倒す方法は一つだけあった この男の油断を突いて、その首を叩き切ってやりたかった俺は。最後の手段に打って出ることにした。
「ははっ やるじゃん」そんな声を出した後 その男は地面に倒れ込み、それ以降動くことがなくなった為 俺は これで 勝ったんだと思った しかし
「まだ終わりじゃないよ 僕を甘く見るな」と言うとその男は ゆっくりと立ち上がってくると 再び攻撃を仕掛けてきた そんな状態になっても俺は戦うしかないのだと思いながら その男と戦っていくのだが 俺はその攻撃を全て受ける結果となってしまう。
その攻撃を受け続けている最中で 俺は気付くことができたことがあるのだが その攻撃は「素早さに特化したスキルを使用した状態で繰り出した技なのか?」と疑問を抱いた俺がいるのだが。
俺が考えていることは正しいとでも言うかの如く、その男の攻撃速度は更に上がると 俺の体は限界を迎えて、意識を失ってしまったのである
「くっくっく」と笑う声が俺の耳元で鳴り響いた それから俺は目覚めることになると そこは 薄暗い洞窟の中であった。
どうしてこの場所にやってきたのだろうとか あの人は無事だったんだろうかとか色々と考えなければならない事は多いのだが その全てを忘れさせるほどの出来事が起きることになる
「やっと起きたようだな」と言う声が聞こえると その男に対して
「お前は何者だ!」と大声で叫んでしまうのだったが その質問に対してその男も同じように
「何者が聞いてきている まぁ良いだろう 僕の名は スレイド=リデル 君の名前はなんていうのかな? 聞かせてくれないか」と 名前を教えて欲しいと言われて俺は 一瞬だけ悩むのだけど
「俺の名前なら教えても良いけど。その代わりあんたのことをもっとよく知るために。質問させてもらう」と言った俺の問いに「別に構わないさ」と答えが帰ってきたため。
その男は俺に名前を尋ねてきた理由を話すことになる。
まず最初に男が口にした「なぜ俺に名を聞いたのか」についてなんだけど それは
「君にはこれから色々な情報を提供するつもりだから その前段階として君が信頼に値するかどうかを確認する必要があると考えたからだ」と答えたので
「そうですか」俺の返答が適当だと感じるような内容だったが。俺は気にしないようにすると「で、俺の名前を言えば良かったんですよね?」確認を取ることにしたのだが
「ああ、そうだ。僕は その情報をしっかり提供するつもりだから 君のことをしっかりと理解したいと考えている」そう言われた俺は その言葉を鵜呑みにするわけではないのだが
「俺が知りたいのは」と口を開きかけると
「君はその言葉の続きを聞かずとも分かってくれると思うから その前にこちらから説明を始めるとするが。それでいいか」と 男は俺の口を塞ぐようにしてそう言ってのけると
「まぁ俺も、あんたの事が信用できないと思っているわけでもないんで、問題は無いです」
その返事に男は微笑みを浮かべてから。俺の目を見ながらこう言い始めたのだ。
「で、あれば先に この世界の説明からしていくのが良いのではないのかと思うが。それではダメか」そう言ったので とりあえずは 男の話に乗っかってみることにして。その話を真剣に聞く姿勢を整えることにしてから。俺はその男に話を始めてほしいと告げたのだった。そしてその男は「了解」と言ってからは 自分の知っていることを語っていく事になる。
俺達が住んでいた場所とは異なる空間
「異なる世界」に存在している「現実世界」とは違う場所 俺達が住む世界で例えてみると異世界と呼ばれるような世界に このゲームは存在しているということが 分かったのだ 俺はこの世界に訪れた経緯などを詳しく聞きたいと考えたので、俺は男に話し始めてもらったのだ。俺の考えていた通り その話は俺達が暮らしていた「現実世界」で その「ゲーム」をプレイしている人達の中で「異世界召喚」というイベントが発生したことにより。「ゲーム内」に閉じ込められた人間を救ってほしいとの願いにより 俺と同じようなプレイヤーたちが集められ。その選ばれた者達が ゲームの世界を冒険する といった内容が話の主軸となっていることが分かったのだ。
ちなみにだが、男の名前が「スレイド」だという事も
「あんたの職業は なんだ?それに レベルはどれくらいなんだ」と尋ねると、「そんなものは分からない。まぁ簡単に言うと 僕はチート級の力を秘めているとだけ言わせてもらいたいが。それがどうかしたのか。何か不満なことでもあるのか?」と 答えられたが。その発言に対し俺は「その言葉は嘘だと思うぞ 俺のレベルが低いのは、恐らく俺よりも格上の存在に負けたのが原因だと思う」と言ってやった。俺のこの言葉で男は「ほう、その心当たりは やはりあるのか?」と言ってきた。そこで俺は「俺には仲間がいたんだが その仲間達はみんな強いんだ 俺より上の実力を持っているはずだ そんな俺が あんな奴に負けるはずがないんだよ」と言い返してやると。男は笑い出して「いや~
その考えは間違ってはいないと思うよ」と言われたので
「なんなんだ? じゃあ なんで俺があいつを倒したときにレベルアップしてないんだ」と尋ねたところ。男は「あれを倒すことに成功したのであれば、確かにレベルも上がったんだろうな」と言ってくるが その言い方に違和感を感じた俺は「はっ!ふざけてるんじゃねぇーからな ちゃんと説明しろ」と言ってやる。
俺の発言を受けた男は「まぁ 君の言っていることは理解できるが。今の段階でこれ以上 教えるわけにもいかない」と言うが。俺は その男を黙らせる
「うるせぇ!早く言わないとぶん殴るぞ おい!」俺は怒り狂ったように男に向けて殴りかかってやるが その男は俺の動きを完璧に見切ってしまい 逆にカウンターを喰らう羽目になってしまう。そしてその攻撃をまともに受けてしまうのだが
「いてえじゃねえかこの野郎が!」そう怒鳴りつけた後 俺は全力で走り出した。
そんな行動をとるしか無かった俺は「逃げるしかないのか」と思ってしまっていたのだが、逃げることだけは許されないと感じた為 俺は逃げるのをやめると、戦うことを決意することになるのだったのだが、男との距離はまだ少しあったのだが、そんなことを考えている間にも男は、どんどん距離を詰めてきているのである。
どうすればいいのだろう
「戦うしかないのかもしれないな」俺の言葉を聞いた その男は自分の武器である 刀を振りかざしながら「どう戦うつもりなのさ」と言いながら 俺に向かって攻撃を仕掛けてくるのだが。その攻撃を回避することに成功する。
俺はその回避に成功できた理由について 冷静になって考えてみることにするのだが。男の振り下ろした刀が地面に当たった衝撃によって 俺が逃げようとしていた場所には大きな穴が空いていることが分かる。俺はその事を確認しながらも。その男との戦いに集中をする 俺が先ほど逃げ出そうとしたときに、その男は地面に攻撃を加えていたので、もしかしたら、地面に攻撃を与えればその男は、その場所に移動することが出来ないのではないかと俺は思ったのであり。だからこそ俺は地面に攻撃を加えた男の元に近づくことが出来たのである
「ふっ」
その男が 笑みを浮かべた後 その男は俺に対して、もう一度 地面に刃を向けるのだが 俺の考えた作戦は上手くいったようで 俺はその男に近づいて 男の腹を思いっきり殴ることで。その男は地面に膝をつけることになり その隙を狙って その男の顔面目掛けて思い切り蹴っ飛ばしてやると。
男は地面に倒れるのと同時に、気絶をしてくれるのだが
「お前の仲間はどこにいるんだ」と俺は問いただしたところ、男は何も喋らないままで俺を殺そうとしてきた。俺はそんな男の攻撃を避けようとするが 避けるのが間に合わないと感じる瞬間が訪れると 俺の意識が無くなるのを感じて俺は死ぬ
「まぁお前の気持ちは分かるよ いきなり訳が分からなくなって気が付けばこんな所に迷い込んでいたなんて。混乱するのが普通だもんな」そう言ったあとに俺は立ち上がりながら男を見つめていく。
その男の名は「スレイド=リデル 職業は盗賊だそうだ で、あんたはなんて言う名前になるんだろうか」俺はその言葉を聞きながら「そうか、俺は 名前すら無いんだ 俺の記憶が無いのかも」と答えると。その男は俺に対して
「名前が無ければ 俺の事を好きな呼び方をすると良いぞ」と言った。それから男は俺のことを見守り続けるが 俺は男に対して 自分のことを全てを話す まず俺は男と同じように 現実世界とは別の空間にある「異世界」と呼ばれる場所で生きていた。俺はそこでの生活は楽しく過ごしていたはずだったのだが 突然現れたモンスターに襲われ 仲間たちと一緒に その「異界」から逃げ出すために必死に戦ったが 全員力尽きてしまい。俺は1人になってしまったのだと話す。
その話を終えた俺が男の顔を見てみると 男は俺に質問を投げかけてきたのだ
「なぁお前が話していた お前が所属していたギルドっていうのはどこにあったんだ?どんな建物だった?それとお前はそのギルドのメンバーの中で誰が一番好きだったのか教えて欲しいんだけど 俺の方で調べることが可能なんだけど。やっぱり無理なのかな?」そう言われてしまったので俺は考えることにしたのだが
(そもそも俺はどうしてここに連れてこられたのか。それを知りたかったんだけどな)と心の中で思っていた時に また脳内に直接語りかける声のような音が聞こえてきた。俺には理解が出来なかったため とりあえずは聞いてみることにした。
すると男は俺に説明し始めるのだが。その説明によると俺はゲームの世界の中に存在するダンジョンの最下層にいた。つまり そのボスとして君臨をしていたのだが。そのボスの討伐に失敗してしまったために、俺が「ゲーム世界の住人」として蘇ってしまった。ということになるらしいのだが。俺の話を聞いた俺は
「そうか 俺はゲーム世界に戻れたわけじゃなくて。そのゲーム世界に存在している ダンジョンの中に戻されたってことだから その世界に戻るためには。俺はそのボスとして君臨するしか方法は無いってわけか そうなってくると。俺はこれからそのゲームの世界に居る人たちと敵対関係になることは確実で 下手したらその世界に存在する「魔王」と呼ばれる存在とも敵対する可能性もあるというのか」そう言うと 男は笑い出し「そういうことになると思うよ」と言われてしまうが 俺は男に対して疑問を抱くことになったので そのことを男に尋ねてみることにしたのだ。
「その前にあんたは俺のことを知っているんだよな」そう言うと男は「もちろんだとも」と答えた後に俺の名前を
「そういえば君は自分がなんと呼ばれていたのかは覚えていないんだったよね」と言い。俺の名前を教えてくれた。俺はその名前が自分の本当の名ではないような感じがしたので。そのことについて 俺は尋ねることにしてみると。その男はこう言い放ったのだ。
「俺が思うに、その名前は このゲームを作り出した神様がつけてくれているんじゃないかと思っているんだ 俺の場合はその名前を「スレイド」と設定されて 俺はこのゲームの世界に召喚されたんだ で、この世界の「神」が俺の事を気に入らないと判断をしてしまうと。このゲームから追放されてしまうから 俺にとっては この世界に「自分の意志」でもどるためにも。そしてこの世界に俺が存在している意味を成すためにも。
「勇者の俺に協力してくれないかな」
そんな俺が「この世界に戻ってきた理由が分かった」と思った直後のことだったのだが、男の声を耳元で囁かれるように聞き取ると。俺は咄嵯の判断によってその場から離れることにすると。その直後に俺がいた場所が爆音とともに砕け散ってしまう 俺はその状況を確認したことで俺は冷や汗をかき始めると。目の前に現れた人物について思考を行うことにしたのだ。
こいつは 一体誰なんだ なんなんだ。そう思っているとその男からは笑い飛ばされたのだが。
「おいおい 俺の事を忘れたのか いや忘れるはずだよな」その男はそんな言葉を告げてくるのだが その男にはどこか俺が会った
「記憶があるんだ」
俺はそんなことを考えながらも この男が 敵かどうかを確かめるため その男に攻撃を仕掛けることを試みると。男からの攻撃を見事に防ぐことに成功するのだが。男は 俺に向かって攻撃を行い。そして攻撃をしてくる その繰り返しで戦っていた 俺は戦いながら相手の能力を把握することにするのだが。相手も同じように俺の動きを見ながらも 俺が仕掛けた攻撃を受け流したり 逆に俺の隙を突いて攻撃を繰り返してきているのである 俺は「俺の動きに合わせてくるのか」と思いながらも。俺は相手が俺に勝てる見込みがないということを相手に気づかせる為に攻撃を続ける
「なぁ お前もしかしてだが まだ手を抜いてるんだろ?俺を殺すなら殺すつもりでやって欲しいのだが」と言ってやったのだが それでも攻撃の
「はっ! そんな簡単に俺が殺されると思ってんじゃねぇーよ」俺はその男に向けて攻撃を仕掛けてやるのだが その男の動きを止めることは出来なかった。そんな攻防を続けていると 俺が一方的に追い詰められていた。なので 俺と男は一旦距離を取ることにする 男は その隙を利用して「俺は「魔王」だ まあこの世界を救おうとしている
「女神」と対立している立場なんだ」その男が言っている言葉が事実であれば 俺はその男の言っていることに従うのが良いと判断したので。
「ああ それで構わないぞ」俺はその男に協力することにしたのだが。
その男に「おい さっきまでと動きが違うが何かあったのか?」その質問を受けた俺は正直に「俺は 俺自身の名前を知らなかったんだ。だから自分自身の名前が知りたいと思ってな」その答えを聞いた男は再び俺を馬鹿にしたかのように「お前は名前を知らない奴と戦っていたってことかよ お前は本当にバカなんじゃないか」と言われる羽目になり。そのあとは、お互いの戦闘技術を確認するということで 模擬戦闘を行うことにするのだが 俺は男との戦いにおいて。自分の能力を少しずつ開放しながら男との戦闘能力を高めていく 男は「その力はどういう原理だよ」と言われたが。俺は俺自身にもその現象を理解していなかったので答えることが出来なかった。しかし男は俺に対して
「そうか」とだけしか言わなかったので俺は少し安心した気持ちになることが出来たのである 男は「よし、じゃあその力を使って 本気で戦うとするぜ」そう言って 男が俺の前に姿を見せ
「悪いが死んでくれ」そう言うと同時に俺は腹部に強い衝撃を感じるのだが それと同時に痛みに襲われる。
俺は何が起こったのか分からなかった。なぜこんなことになっているのか分からないまま、俺は意識を失っていくのだが 俺は目を覚ますと そこには男がいることが分かるのだが 俺は意識を失う前の記憶を必死になって思い出そうとするのだが 俺はどうして気絶をさせられたんだ どうしてこんな状態になっているんだ?と考え始めた時 男は俺の体の上に座りながら話しかけてきたのであった。俺は男に対して「俺は何をされているんだ 俺はお前と戦い そしてお前に負けて意識を失ったのか?」そんなことを俺は男に聞いたのだが
「そう言うことだ」と返されてしまった。その言葉を聞いてから俺は 俺
「俺の能力は相手にダメージを与えることが不可能な筈なんだが。俺はお前の攻撃を受けてダメージを受けてしまっている どうなっているんだ?」と男に対して聞くと。その男は
「お前の能力の効果は
「俺が与えた傷」に対してのみ 効果がある お前は自分の体の中に入っている ナノマシンの量が他の人と比べて異常に多いから。
「体内に入った異物を異物として分解することが出来る体質を 持ち合わせているから。普通では考えられないような効果を発揮することができる。
まあいざとなれば「異物を吸収する機能」も持っているから。異物の「無効化」ができるようになる で 俺はお前に異物である お前に埋め込まれている異物が吸収されることを恐れたからこそ。俺はお前を動けないようにして俺の力で拘束をしたんだよ」と男に説明を受けることになる
「そうなのか ありがとうございます」そう俺の口から自然と漏れたのだったが男の方は何も喋らなくなった後に立ち上がり歩き出したのであったが そんな男は立ち止まり振り返り「お前はこれからどこに行こうとしていたんだ?」という質問を投げかけてきてくれたのだけれど 俺には行く宛なんてないと言うよりも無いに等しいわけなのだが 俺は今の状況を整理してみても。この世界に存在する街の名前とかすらも分からない状態で。さらに俺は記憶喪失であることを伝えるしかないのだが。それを伝えてからすぐに再び移動を開始することになったのだが、その際には男が持っていたナイフを使用してロープを切り外してもらい。そのナイフを受け取った後は男に連れられ森の中に入ることになったのであるが「その前に聞き忘れていたが どうしてお前は俺を助けるようなことをしてくれたんだ?」そう尋ねると。
「どうして俺がそんな面倒な事を行わなければならないのかって思うだろうが。
その理由については 単純に俺はゲームの中でお前が嫌いじゃないんだよ それだけだ」男はその説明を行った後に立ち去ろうとするのだが
「ちょっと待ってくれ どうしてゲームの中に俺が生きていたということを知っていたんだよ 俺は誰にもそのことを教えていないはずだ」そう俺は叫ぶと 男は笑みを浮かべながら俺に近づき。耳元に顔を近づけてきて
「それは簡単なことだ 俺はゲームの中の情報を全て管理している神から。この世界のゲームに関する情報は全て受け取っているんだ」俺はそいつの言葉を聞きながら納得するしかなかった。だって こいつもこの世界の神の一人ということになるからだ そんな会話を交わしながら俺達は歩いていたのだ それからしばらくすると目的地に到着をするわけで そこは森の奥の方に存在する湖が存在する場所だった 俺と男は湖の方に目を向ける
「ここは俺達のお気に入りの場所にしたいと思っていたんだけど お前のこともここに住まわせてやらないとダメかもしれないよな 俺はお前が気に入った」男は俺のことを気に入り始めてきたのか?そんなことを言うようになっていた
「いいんですか?俺なんかをそこまで気に入ってくれるとはとても思えないですけど」そんな言葉を吐いている俺に向かって男は笑顔を見せてくれた。
「別に気にすること無いっての それに この世界は弱肉強食なんだ。だから 俺は強い人間に 弱者には生きる価値などないという信念を持っているんだよ」その男はそんな言葉を俺に言うのだ
「そうなんだ 俺にはよくわからないが そうなるんだよ」俺はそんな言葉で話を終わらせてしまうのだが 俺と男は水を飲み そして一息をついた後に 今後の行動
「とりあえず拠点にでもしようかなと思うんだが。どうだろうか?俺としてはお前の意見を参考にしようと思ってる」そんな話の流れになった際に男はそう言ってきたので。この場所が良さそうだなと感じたのもあり俺自身もここを拠点とすることに決めようと思い口を開くことにした そう思いつつ俺は口を開けようとするとその男は俺のことを見て 微笑んでいた その顔を見た瞬間 俺はなぜか心拍数が上がるように心臓が早くなった感覚に陥るのだが。それでもなんとか落ち着きを取り戻して言葉を紡ぐ
「じゃあこの場所でよろしくお願いしますよ そのかわり この近くに洞窟があったんで まずはその辺りに家を作ることからはじめませんか?」と 俺が提案を行うと男
「確かにな だが俺としたことがそんな基本的なことを考えていなくてすまないな 早速作業に取り掛かろうじゃないか 俺は俺のやりたい事をさせてもらうよ」そう言った直後に男は俺の肩に手を置き。そしてその手を勢い良く下へと下げてくるのだが そんな行為をされたことによって 男はバランスを崩してしまい 地面と接触を行う形となってしまう
「おい お前のせいで服が汚れてしまったぞ」その男は不満を漏らしながらも俺に向かってそんなことを言い放つ その言葉を聞いた俺は「いや これは貴方のせいだと思うんですよ」そんなツッコミを入れたくもなるのだが。そんなことを言える雰囲気でもなかった為に俺はその男の言うことに従うことにした そして男の指示の元
「じゃあその岩のところに 俺が穴を開けてそこからお前が掘り進めろ」そんな命令が下されたので。俺が穴をほっている間に男はこの場から離れていき姿を消した その光景を見ながら俺は穴を掘っていくのだが 意外と深い所まで掘れていて驚いたりした そんなこともありつつも
「ふぅ これで完成ですよ」そう俺が口にした時。俺の背後に男が立っていた「おう お疲れさん もう終わってたのか 早いな じゃあ俺も俺なりの楽しみを見つけるとするか」そんな発言をした後は、その男は地面に手を当てる。そんな状況を見ながら俺もその
「じゃあ俺は食料を調達してきますよ」と俺がそう伝えると。男はこちらを向いて一言「ああ 行ってこい」と言い残す そうして 男は一人になり。その男は先ほどまで俺がいた所に近づいていく その男は手を伸ばし。そこにある「何か」に触れる
「まさか 俺以外の奴がここに来るだなんて予想してなかったぞ。お前はいったいなにしに来たんだ?」男の口から出てきた声色は冷たかった しかし男の前にいる「なにも存在しないかのように見える者」から反応はなく。ただ男と同じような冷たい表情を見せていた
「何も喋れないとは哀れだよなお前も」男がそのような発言を行ってもやはり返事はないのであったが男は続けて話しはじめる「それで お前の目的はなんだ?どうしてこんな所にやってきたのかが俺は知りたいんだよ」男は問いかけを行うが答えられることはない それを分かっていて男は聞いてくるが。それに対して答えることが出来るはずがない。何故なら、目の前にいる人物の正体について知っているわけでもない そもそも。この世界での出来事についても分からないままである為。質問に対する返答は行わない 俺自身に危害を加えるつもりがあるのであれば俺はすぐにその場
「その力の使い方が間違っていることぐらい理解しているだう お前にこの世界に干渉するための能力は存在しない筈だろう。それなのにお前はこの世界を書き換えるような行動をしようとしているのか?もしそれが許されると思っているんだったら。お前は自分の身を滅ぼすだけだ」男に対して、何者かはこのような説明を行い、そのまま姿を消していくのだが 男はそれを止めようとはしなかった 男が俺のいる場所に戻ってくると そこには誰も存在していなかった そんな現状を眺めていた男に対して俺は「あれ?誰かと話してましたよね?一体誰なんですか?」と俺は尋ねてみると。男は俺のことを見て少し笑った後に説明をしてくれる そんな男の説明を受けた後、俺は自分が知らないような情報がいくつもあることを知り驚くことになるのだが
「お前の体の中に流れている血液には。異物を無効化できる効果があるから。普通の攻撃ではお前には効かないから 無駄な事はするんじゃねえよ それに俺もお前と同じ転生者であるが。その前に「この世界を管理する神」から能力をもらってきた お前も俺がどんな力を持ち合わせているのかを知りたくなれば。いつでも教えに来てくれ」男はそう言ってから立ち去っていき 俺がその後を追いかけると既にその場に姿はなかった 男は俺よりも前に進んでいたために見失ってしまうが 森の中に存在する洞窟の入り口を見つけ 俺は中に入ろうとすると
「そこに隠れているのは分かっている。出て来ないと。この俺が殺す」男の低い声で俺は思わず震え上がってしまう 恐るべし
「はい出ま〜す!」
その女性は男の前で突然姿を現してみせるのだが 現れた女性を目にしていた男も同じように驚いており固まったまま動けずにいたのだけれどもそんな状態は数秒後には解消される 男が動き出し 女の胸倉を掴み上げようとした時に女性が動いたのであった! 女性の蹴りによって男の腹部に直撃すると 男性は後方に吹き飛ばされるように倒れると気絶をしたようで動かなかった。その様子を確認しながら女は自身の武器を取り出しておりそれを振り下ろすと男は目を覚まして起き上がり そして自身の体の状態に驚愕すると同時に恐怖を抱いたのか叫び声をあげながら走り出すのだが逃げ切れることはなかったようだ。そんな様子を見つめながら「どうして私達の会話を聞くことが出来たのかが不思議でしょうがなかったんだけれど。あの子って確か「ゲーム」の管理を神が行なっている世界の中でしか生きられないんだっけ?その管理神があなた達の世界を管理しているというわけなのね」と。
そんな会話が聞こえてくると そんなことを言われても何一つ理解が出来ないのだが、それよりもどうして俺と同じような年齢に見える人物がここまでの強さを有しているのだろうかという疑問が生じるわけなのだが。そんな俺が考えていることなど関係なく二人は会話を続けるのだが
「その通り。その男は管理神の眷属であり神に最も近い存在と言われている。
そしてその男の名は『オーディン』
この世界において最強の男とも言われている」その説明を聞いた俺は男と視線を合わせてしまった 俺の方を見た瞬間に笑
「そういえば名乗っていなかったな 俺はロキ。お前の名前はなんていうんだ?俺はお前の名前を覚えてやるよ」そんな事を言い出して 俺のことを舐め回すように凝視してきた そんな行為をされた後に俺は「僕に名前は存在しません」そう答えると ロキと名乗った男は「そうなのか それは残念」と言い それ以上は何も言わないでくれたのは良かったのだけど。それから俺はこの男 俺に名前をくれた。「お前には名前が無いのか。ならば俺が付けてやろう。今決めたからお前はこれから「ジン」だ」そんな名前をつけてもらうことになったのだが そんな事をされていると。男は突如として消え去ってしまい俺だけになってしまったのだ。そのあと
「なにか 困ったことがあった時はここに来てくれ」そう言うと その場所には「空間移動用のアイテム」が存在しており。それを拾い上げてから「これを使って別の場所に行くとしよう」と 俺が言うと「そうだな 俺はこの場所を離れたくないし。ここで生活をすることにするわ それと俺と連絡を取りたいのであればここに来るんだ」と言ってから。俺はこの場所を後にした 俺は「この場所」を後にした後 他の「人間が住む地域」を歩いているのだが。特に何かあるわけではないのだが 俺にとっては 今までの暮らしが異常で。普通が異常な環境だったので 今の俺はとても落ち着いていたりもするが。この世界のルールというものを教えて貰った俺は「とりあえず ギルドとやらに行こうか」そう考えて向かうことにする そんな考えをしていると 前方から武装をして 明らかに俺に殺気のようなものをぶつけてきた集団が現れると。リーダー格の男らしき人物は俺に対して口を開くのだが
「俺はこの周辺を警備するために派遣された騎士団に所属している。そして お前はいったいなにしにここに来た」と聞かれた為に「実はですね 僕は記憶が欠落しており自分の事もわからないのです しかし僕の中に入っている知識や能力は問題なく扱えたりするので」と言うと
「なるほどな。しかしお前のような者がどうやってこの場所に現れたか その点についてはお前が本当に信用に値する者かどうかを俺達は判断したい」その男は「おい お前達こいつを連れていけ 抵抗するようだったら殺してもいいぞ」そんな命令を下された部下達は、その男の言葉に従って俺の腕を掴むのだが俺自身はそんな状況に対しても慌てることなく、この男を見下すような眼差しをしながら言葉を吐き出したのだ!! そんな光景を目撃していた者達はその男に対して、何か文句でも言ってくれるのかと思っていたようだったが、その予想とは外れてしまい。逆にその男が地面に転ばされて組み伏せられてしまうという事態になった。それを確認した後。男の方に歩み寄ってくる人影が存在した。その人影に男は警戒態勢を取ると「貴方に用事があるのはこちらの女性です。彼女は貴方に会いたいとの事なんですが。貴方は彼女を御存知でしょうか?」そう問いかけられると 男は一瞬戸惑
「いいやまだ会ったことがないと思うが。そっちの女はお前の仲間じゃないのか?」そう言い返すのだが。俺にはそんな女性の姿は目にしていないため 俺は男に向かって。俺が見ている限りでは仲間になるかもしれないが、その女性を知らないと答えてしまうと 男の顔色が悪くなっていくと。「私は貴方に危害を与えるつもりは無い。しかし。もしも私達に敵対の意志を見せるのであれば。容赦なく貴方を殺すつもりだ。それが嫌であるなら 私の言葉を聞き入れて貰う」と女性が口にすると 男もようやく状況を理解し始めるのだが、しかし。それでも男としては状況を把握しきれてはいなかったのだ 男の様子を見ながらも俺は目の前の人物を観察していると。男の頭上から何かの
「なぁあんたら。俺達がどうしてここに来たのか理解できているんだよな?」と声が響いたので 俺を含めて皆がその声がした方向に視線を向ける そしてそこに立っていたのは俺と同じような年齢と思われる一人の男性であった。そして
「あーそうそう 俺はこの世界には存在しないはずの存在が紛れ込んでいるのに気づいたんで。こうしてやってきたんだよ」その言葉を発した後 男は女性の方を見ると 女性は男に対して
「彼は私が呼び出したので 心配する必要は全くもありません」と告げてから。俺はこの二人を観察することにした 俺は 俺自身に起こった出来事を整理しようと考えていたので しばらく 時間を空けて欲しいと言ったのだが。
目の前に居る男はそんなことお構い
「い 今すぐに答えなければ 俺はお前に何をしてしまうのか。分からないんだ 頼むから」と言い出してきた 俺自身にも分からず、理解出来ない現状であるため。
「俺も自分自身の状況を全て把握出来ていない状態ですので。俺自身も少しの間時間を頂ければと思いますの 俺に何が出来るのか どうすれば良いのかを考えたり 理解をしたりする必要があるわけなので どうかお願いします」そう伝えたのだが。
俺の話を聞いた女性は「分かった その願いを叶えるのであれば 俺がお前に協力をするのもありだと考えていたが。お前自身がこの状況を上手く解決するのであれば、その必要はなくなる」
俺に対して協力的な姿勢を見せてくれるのは有り難い
「ところで、どうして俺の前に姿を現せたんですか?そして俺を助けてくれたりした理由は?教えてもらえればありがたいのですが」
「簡単な話さ。お前が持っているスキルの中に。『俺と会話を行う事が出来る能力』があった。だから。その力で。俺を呼ぶことが可能だという訳なんだが お前は、俺を呼び出した覚えはないってことだろ」
確かに俺がそんなことをやったわけではないために、この男が現れてくるなんてことは、普通ならば考えられないことであるわけだが この世界を管理している神と会話が可能な力を持っている
「俺は。神と呼ばれる存在に。異世界転移をする際に。この世界の管理神に。この力を渡した。
まぁそんな話は この辺にしておきますかね。それよりも俺がどうしてお前を助けるような真似をしたのかを説明しなければならないわけなんだけども 俺としても助ける理由などはあったんだ お前の身に起こっていることがなんなのかを調べたり 場合によっては対処をしなければと思ってな」と説明を受けたので。
「分かりました では。先程あなたに説明を受けていたように 俺は自分について何も知らないということ そしてこの世界で生きていく上での最低限の知識と技術は あなたから教わるという事で。それで大丈夫ですかね?俺が頼めるのはこの程度しか」ないんですよ。
「なに 別に構わない それにしても。俺の頼みを聞いてもらえるだけでも 十分に感謝するべき立場だと理解して欲しいものだな」と 俺とこの男との会話が終わる頃に。女性の方は俺に「私の話を聞かないかい?」と聞いてきたので。
俺が 俺自身の事を知っておいた方が今後動きやすいと判断して。女性の話を聞くことに決めると。女性は嬉しそうな表情を浮かべると「ありがとう そして君と会えたことで私は ある意味助かったよ」と言うと
「まず最初に伝えておくが。お前と似たような存在がこの世界に現れているのは確かだ。そしてお前のように私と直接対面することが無かった為。神と対話可能な能力を持ち合わせてはいないだろうけどね」そんな風に説明を始めたので。俺自身は疑問を口に出そうと考えていたのだが。それを遮るように説明を続ける「私の場合はこの『オーディン』という呼び名が勝手に付いてしまい オーディンの使徒として呼ばれてしまったのでな」と話すのだった
「そしてこの世界を救える可能性を秘めているのはお前だけなのだよ 他の人間達よりも圧倒的に強い戦闘能力を所持しており、他の人間が使えないような技術を扱えているお前だけが」と続けて語ると 俺のことを見つめてきたのだが、「そしてお前が呼び出されたのは。この国にある遺跡が関係している可能性があるのだ。本来ならお前のような人物ではなく。お前のような奴が現れた時に、自動的に反応して呼び寄せるための機能が備わっていたのだと思われてならないのだ」「それなのに何故だ?何故その機能は作動しなかったのだ?もしかして壊れてしまっていた?いやそれはあり得ないはずだ」等と考え事をし始めるのだが俺はその隙を狙って逃げようとしたら。突然意識を失いかける程の衝撃を受けてしまい気絶してしまいそうになった為にどうにか持ちこたえることができたのだが。しかし俺はそのまま動けなくなってしまうと「安心しろ殺しはしないから ただ今は眠っていてくれれば問題ないだろうからな その間に俺は用事を済ませさせて貰おう」と言うと男はその場から消え去りどこかに消え去ってしまうので俺は必死になって立ち上がれるようになるまで回復を待とうと努力をしているのだったが結局動くことすら
「貴方には まだ聞きたいことがありましてね」女性の言葉に対して俺も言葉を返そうとするのだが。身体中が痛くてしょうがなく喋る事すら困難になりつつあったのだが「貴方には今はまだ無理をさせる気にはなれませんからね ゆっくりと休みながら質問に対して受け答えするような形で構いませんよ」と言われてから数分後。俺は何とか立ち上がり。彼女の言葉に甘えて ゆっくりしながら彼女と話をしていくことになったのだが──「とりあえず 私の名前はリゼといいます。貴方の名前も聞かせてもらってもいいですか?」「あ 俺は 名前は無いんで 自由に呼んでいただいて問題ありませんが 何かしら名前を考えておいてください 後 呼びにくいようでしたら。気軽に俺と呼んでくださっても結構ですよ?敬語についても俺は特に必要無いと思うので」と伝えると「わかったわ。それと貴方がこれからどうすべきかをしっかりと決めなくてはいけないわよね?このままここで過ごすか、それとも王都で冒険者として生きていきたいのかどうか」と言われたので「俺は 出来る限りこの場所を離れずに行動しようと思っています。そして 俺以外の存在にも接触を図ってみたいと考えているわけですけども」と言うと彼女は少しばかり驚いていたようだが納得したような顔付きになるのであった。そしてその後 彼女が口にしたのだが、実は彼女はとある貴族の令嬢であり現在は婚約者である貴族の息子さんと結婚をするのが決まっているのだということだ その彼女は今の時点で幸せ一杯らしく婚約相手に対して愛を感じてしまっているらしいのだがその相手があまりにも酷すぎる性格をしていたそうなので、結婚をしてしまえばどのような目に合わされてしまうことになるか分かったものでは無いと思い悩み続けていたそうで。そのことについて
「なぁ。もしもの話だが。もし この国の王に気に入られることが出来たとすれば。お前はそいつと結婚して王妃になれるんだが。
その場合はお前は幸せな人生を送れるかもしれないが。その代わりにお前は一生そっちの国で暮らすことになりそうだが それでも構わないと思っているのか?」と 彼女に問いかけてみると
「貴方の言いたい事は分かってはいるつもりだけど。もしもの話でも良いから。私に選択肢を与えて欲しいと私は思っているの。確かに私が選んだ結果によって貴方の言う通りの事態に陥るかもしれませんけれど しかし、もしもの可能性を考えることもまた重要なことではないでしょうか?」そんな風に言われるので 俺は少しの間考えると
「分かった なら その件については任せて貰うことにするが。お前に危害を加えようとするのは。俺の敵ということになるから。そこは忘れないようにな 後。俺の仲間になるかどうかは よく考えろ そして自分の意志を貫くことを優先し その上で判断してくれ それがお前のためになることを俺は願う」と告げるのであった 俺は あの女性の言っていることが理解出来なかったので、俺自身の能力を確認していると俺自身が持っているスキルの中には確かに『召喚を行う事が出来る能力』『俺に敵意を持つ者に対する強制力を持つ』と書かれていたので、このスキルを応用すればこの世界にいるはずもない。神に認められた存在とでも呼ぶべきか 俺自身に力があるとは信じきれないのだが そんなことを思い浮かぶと。
俺はこの世界にやってきたときに手に入れたアイテムを手にすると 目の前の
「あ あれってまさか」俺が 手に持つ物を見た瞬間に目の前の女性の反応は変わる そんな様子から目の前に存在する女こそが俺と同じ立場に置かれている存在なのだと確信した上で 俺自身も警戒心を高めていたのだが。そんなことは気にせず。
「その 貴女の手に握られている物は?」と俺が訪ねてみたところ「あ これのことかな?これは私の武器で、名を剣と呼ぶ 私が所持している唯一の装備でもあるわけだよ」と告げてきたため その発言を受けて俺自身も驚いたのだが
「ちょっと 少しだけいいですか」と言い出すと。俺の手を無理やりに握り締めると 何やら その女性が目を閉じ集中をし始めたと思った矢先。急に頭痛に襲われ
「これでどうだろうか」と言い出してくるので「何が起きたんですか」俺の方も尋ねようとしたのだが その時の俺の顔つきが変わったような感じになったかと思っていたら「その 少しの間で良いのですが。この世界で生きる為にも 必要なことを学ばなければ そして、何が起きようとも 対処が出来るように 準備だけはしておく必要があるのは分かりますか?」と言う そんなことを言われたのであれば俺としても黙ったままで居ることは良くないと判断して まずはこの世界で生き残るために何を行わなければならないのかを。この女性からは色々と学ぶことが出来ると考えたために俺自身がこの世界にやって来てからの出来事を全て話した上で俺が知りうる情報を この世界の全てについてを。この世界における全ての情報を提供してくれるように頼むのであった。そして俺が話を終えると女性は「なるほどそれでしたら私からも。一つだけ。私も貴方と同じようにして 別の世界に呼び出された経験があるんですよ それも貴方のように。神様と呼ばれる人と出会うことはなく。私の前に姿を現した人物は男性ではなく。女性なのですね 彼女もまた。貴方と同様に、異世界に転移する際に特殊な能力を与えられていたんですよね 私と彼女の場合は違う部分があったんですよ 私は勇者と呼ばれる役割を与えられていて 彼女の方は。英雄と呼ばれるような存在なんですよ 私よりも遥かに優れた存在であるとしか説明できなくて」と 説明してくれた後に。彼女はこう言った
「貴方になら 私のこの力を譲渡しても 問題は起こらないと信じていますので受け取ってください その力で世界を救い続けて 私はずっと待ち続けましょう」と言うと──。彼女の手の中に光が集まっていき。光が俺の手元へと移動すると同時に。眩しいほどの輝きを放つ そして俺は「ありがとう ではこれからは一緒に頑張っていきましょ」と言われ。俺の視界から女性の姿が消えると先程までの空間とは別の場所に俺は立っていた。俺はこの不思議な体験をした時に俺の手の平を見つめてから
「この力を使う事で俺はどこまで成長できるのか。俺が強くなることが出来れば。俺を裏切った連中に復讐することだって可能になるはずだから」
俺は俺の力を確認すると共に。まずは最初に。この世界での身分証明を行える場所を見つけ出すことから始めた。何故ならば俺の持つこの能力で人を呼び出したところで。この世界の仕組みを知らない限り。自分がこの場においては無価値に近い状態だと認識させられたからだ。だからこそまずは情報収集を行って どのように動き始めるのかということを決めるために。
俺はこの場での行動を開始する。しかし、今の俺には どんな行動を起こせばいいかが全くわからない状態であるからこそ。この世界を生き抜くために必要な事を覚えておく必要性を感じる 俺は今 街の中心部
「お姉ちゃん!!早く起きなさいよ!!」「ちょっと もう少し静かに出来ないのか?お前の声の大きさのせいで周りにも迷惑がかかるだろう?ここは公共の場なんだぞ だから少しぐらい声を抑えたらどうだ」俺がそんな言葉を吐きながら、俺に声を掛けた
「な なんでよ?!私はいつも 普通にしてたはずだよ」俺は俺が今 会話をしている相手の容姿を観察するのだが。どう考えても年齢的には10歳にも満ちていなさそうな少女と青年にしか見えない二人の少年少女 そしてそんな彼等は俺に話しかけているわけだが
「なぁ 君は一体何を考えているんだ」と聞いてみると「僕は何も考えていないけど。それより君も自己紹介をして欲しいよね?」と 言うと
「僕はリュオ こっちは妹のミルキーって言うんだけど 今日からしばらくの間 よろしくね ちなみにだけど。ここ最近まで孤児院にいたんだよ 今は君の住んでいる家の人に面倒を見てもらえるようにお願いしてきてね。今は居候という形になるから 何かあった時には助けてあげるよ?」
そんな言葉を聞いた途端。俺はこいつがどういう存在なのかを理解した上で、この子供達がどれだけの実力を持った子供かは理解することはできなかったのだが。それでも俺に対して害意を持っている奴では無いと感じたから「とりあえずは。今は ここでの生き方を学ぶことにしますが。もし俺に敵対しようとするのであれば。そのときは全力で排除させて貰いますので覚悟をしておいて下さい」と告げると。俺の目の前の光景は消え去るの
「貴方が私達を呼び出したということは分かってはいるわよね?」俺の目の前に現れた金髪の髪を腰辺りにまで伸ばし。綺麗で整った顔立ちの女性。そして、その横に並ぶようにして現れた 黒髪のポニーテール。そして、顔が整っており モデルのような体型をしていて とても可愛い顔立ちの女性が現れる 俺はその二人の姿を確認した上で
「あーえっと。俺の事を呼んでいるって事は あんた達が神が言っていた。女神様とか言う人達か」そう言いながらも 内心ではまだ半信半疑な状態でいたのだが 実際に目の前に存在する二人は。神から授かった俺のスキルが反応を示しているので。おそらくは間違い
「ふふんっ 私がこの世界で崇められ存在している。創造主の一人である 女神 リリアナです 覚えておいてくださいね?」
俺が今。目の前の状況を整理するのに時間をかけていると。もう1人の。黒を基調とした服装に赤いマフラーを身につける女性が 俺に質問をして来る「ところで貴方の名前はなんて言うのかしら?」
「ん ああ 俺の名前ですか? そうだな それじゃ。俺の事はレイと呼んでくれると嬉しいんですが」
俺は少しの間だけ この世界で生きて行くための手段を得るためには 俺が召喚した2人の存在を利用して 情報を集め。そのうえで俺に悪意を持って近づいて来た人間を排除することで俺が生き抜いて行ける環境を作り上げていくことを決める 俺が
「とりあえずで良いのですけれど 俺に敵対するつもりがないのならば しばらくの間は俺の仲間になって欲しいんです」と俺の方から話をしてみたのだが。「仲間か 別に構わないのだけど。私は貴方のことを もっと知る必要があると思っているから。少しばかり付き合ってもらいたいのは事実かな 私はリリアン それと 隣にいる彼女が」
「初めまして。レイ様のことはリリアン様に聞きました。私はミィラ 一応は神の一人ではありますが そこまで高い能力を持ち合わせてはおらず。
私が現在持っている力は 回復と魔法関係の能力に秀でておりますので この世界ではヒーラーとして。私自身が持つ能力を存分に使いこなす為に 行動を開始していたりしています これからは私が 皆さまのサポート役を担うこととなりますので 何卒宜しく」
そんな挨拶を受けたのだが。
そんな時 急に部屋の中に誰かが入り込んでくると
「ああっ また。勝手に入ってきて、困ったな」と言い出すのだが そんな俺の発言を聞いていたのかいないのか分からないのだが。急に現れて、俺の前に立つと「ちょっと そいつを殺さないと私の目的を果たす事が出来ないの」と言うので 俺は咄嵯の判断によって「なあ どうしてここにいきなり入り込んできたんだ」と言うと
「な なんで 貴方みたいなやつに私が説明しなければならないのよ!!それよりも。私はさっきの化け物を始末しておかないと 貴方達の邪魔をしちゃうかも知れないじゃない それに。そんなやつを殺したら。少しの間でも良いから貸してもらいたいの。そのあとですぐに殺すから」と 意味不明なことを口にすると 急に入り込みしてきた女性が持っていた武器を俺に向けて突き刺そうとすると。「待て!!」と叫ぶと同時に俺は女性の攻撃を回避することに成功する。そして俺が回避をした直後に 武器を俺の喉元目掛けて投げつけて来て。俺はそれに対してはどうにか避ける事に成功する そして俺が
「貴方の目的を詳しく教えて欲しい 場合によっては手を貸すのもやぶさかではない」
と口にした後に 相手の正体と目的は何かと聞くことにしたのだ。だがしかし、彼女の返答は全くもって答えになっていない。
俺は 彼女に色々と聞いてはみたものの 全く話が噛み合わずに、お互いに何の情報を得ることが出来ずに終わったわけだが しかし。彼女はどうやらいなくなってしまったようで。どこかに行ってしまった。
(本当に彼女はいったい何をしたいんだ?)
私は 私自身が作り出したダンジョンを攻略するべく、私の作った迷宮の中へと足を踏み入れる。まず最初に確認しておきたかったことがあったので 私に襲いかかってくる存在について、私は事前に準備を行っておく必要が出てくる訳なのだ。
「まず あいつらに私の姿を見られたく無いから 私の分身を作成 次に、この場所で手に入れた素材を使って 私の姿を隠蔽する効果のある装備品の作成。そして 最後に、その武具の効果を最大限に活かす為には その効果を高めるために必要なものを用意する必要がある」
私は自分のステータスを確認しつつ、自身のレベルを少しでも上げることが出来るように行動する 私は自分の装備がしっかりとした物に置き換わると改めて自分自身が強化出来たことを実感できた そこで問題が発生したのだが。どうにも私の目の前に立ち塞がっている 敵モンスターは今まで戦ってきた奴よりも強いの
「やっぱり。この階層に出てきた奴らとは比べ物にならない強さがあるから でもね こればっかりは負けられない ここで負けた場合 は死ぬことになるんだし。だからね。悪いけど。倒させて貰います」
私がそう告げた途端 周囲の空間が変化して、その場所には 先程までの奴とは比べものにならなかったぐらい 圧倒的な力を感じさせる 怪物が現れた「はぁ。お前はなかなかに強いみたいだな だけどよ。ここで死んでくれ」と言ってから攻撃を仕掛けてくるのだが
「はぁ。あんたはバカなのか?そんな見え見えの攻撃なんて簡単に避けれるって」そんな言葉を吐き出してから。私自身も攻撃を仕掛けていく それから何度も繰り返したのだが。この怪物の攻撃力は相当なもので。一撃貰えば致命傷になりかねないぐらいの力を持っていた。だからこそ。常に緊張感を忘れないようにしつつ。攻撃を続けていかなければこちら側が不利な立場に置かれる危険性が高くなる そんなことを考えながら 相手の出方を窺いながら。戦闘を続けていけば 少しずつではあるものの 敵の身体は切り刻まれ始めていき。最終的には完全に動かなくなった 私は倒したモンスターにとどめを刺し、その後でドロップ品を回収し終えてから「この調子で頑張っていれば、いずれは ここまで辿り着くことも不可能じゃなくなるはず。だって。今の私であれば確実に。
こんな化物が襲ってきたところで返り討ちにできるのだから 今の私はきっと、他の誰であっても勝てることがないような。そんな力を宿している」
そして次の階へ進もうとした際に 階段を見つけ出すことができた。だがしかし。その途中で 複数のモンスターが群れを成していて。そのモンスターが放つ攻撃を避けた瞬間のこと 後ろから強烈な力で押し込まれる感じを受けてしまい。私は吹き飛ばされてしまう。私は必死に耐えようとしたのだが 私が体勢を整えようとすると 再び後方から押される衝撃を感じてしまったせいで 私はその場から弾き出されるよう
「うぐぅ 痛っ。あれっ そういえば あの後一体。なにが起きたの?」と考え込んでいると 突然、背後から凄まじい圧力を感じたので 私は振り返りざまに反撃を試みようと構えを取るのだが
「おいおい 俺の獲物に手を出すのは辞めてくれねえか?」と言葉を発するのは。筋骨隆々の大男で しかもその顔は まるで般若のような形相をしていたのだった。俺は大男の事を警戒しつつも距離を置いて、そして
「その女を放してくれないか」と俺の言葉を聞いて「ああ こいつを殺してくれるならいいぜ まあもっとも こいつは絶対に手に入れるべき女で。こいつを生かせば それだけで俺は強くなれるような。そんだけ大事な人間なんだよ」
そんな事を言われても。俺としては「その女を助ける義理は無いからな その女を殺すことであんたが俺と戦うと言うのであれば。俺は戦うつもりだけど それで構わないのか」と言うのだが。その問いかけを聞いた途端。男は一瞬にして姿を消し去る 俺に攻撃を与えてきた女性を抱え込んだ状態で 男が消える それを確認した俺に対して。急に背後に気配を感じると
「おーっ お前さん。この女の味方をするのか?」と声がしたので。俺はそちらを振り向いた そしてそこには 全身黒ずくめの格好をしている人物が現れるのだが。それと同時に俺は、そいつもまた目の前の男と同じ。異常な存在である
「お前は いったいなんだ?」と質問を投げかけると 黒装束が笑い始める
「ああ そう言うのか それでは名乗ろう。私の名前は、スナイパーと。そんな名前で活動しているが それが本当の私の名前では無く 本来の名は別に存在する それはまたの機会にでも教えてあげましょう 貴方が今すべきことは 私との戦いを楽しむことに集中してもらう」
黒衣の人物は。急に飛び上がると、上空から攻撃を仕掛けて来たので。俺もまた同様に空中を飛び。敵の攻撃を回避しようと試みる 俺は空中を駆け抜けるようにして移動を繰り返し 相手との距離を置き続けることにしたのだが ただただ 空を飛んで逃げ回っていても良い結果を得られ無
「このまま 貴方は逃げることだけを考える そういう風に動いていて良いんですかね」と俺に向かって話しかけてくる
「さっきから言っているが 俺には何もないぞ だからといって。
あんたらのような人外に狙われる理由も持ち合わせていないから あんたらの遊び相手をするつもりも毛頭無いから」
俺の返答を受けてから 少しの間は黙り込んでくれる だがしかし。急に動きだすと 急接近をして来た。俺はどうにかして回避行動に移るのだが
「おっと。危なそうなら 助けに入らせていただきますよ それにしても。まさか 私が本気で放った一撃を 軽々と避けられるとは思いませんでしたよ」と言い出した。俺は 目の前で繰り広げられている光景を見て唖然とするしか無かった。
なぜなら。俺は この目の前に存在している化け物のことを、心の底から恐れてしまっている それほどまで、俺は恐怖に駆られている。
「貴方の実力は おおよそ理解させて頂きました しかし。私は貴方と戦ってみて、まだまだ楽しめる相手だと確信しました ですからね 私と貴方の真剣勝負を始めさせて下さい さあ、私と一騎打ちで戦い続けませんか」と言い出し 俺はそんなことを言われたからこそ、即座に拒否して その場から離れることにしたのだ だがそんな行動を取られれば当然、相手が見逃してくれるはずがない。相手は
「ほら、どうしてですか どうして逃げる必要があるんです?貴方は私と戦いたくてうずうずになってきたんじゃありませんか?もしも、それでも貴方が私の前から立ち去ろうとなさる場合は 貴方のお仲間の命が無くなりかねないのですが 貴方はそれを望むのでしょうか?それに 貴方はどうも、私が抱えていた女性に気がありそうだし。その女性が死にかけの状態になっていて、それを救いたい気持ちもありますよね」と言われて 俺は動揺を隠しきれない そんな状況下で俺は、自分がどうすれば最善の選択を取ることが出来るのかどうかを考えたのだが 結論として 今はこの場から離れて生き延びる事が一番に優先されることなので。俺は相手の話に乗ることにした。
しかし 相手は
「もし私の提案に乗ったのならば こうするといいでしょう」と呟くなり 自分の首元に刃物を突き立てるなりしてから、その血を一気に流し始めた。その結果 俺はその血液に目を奪われることになる。そうしなければいけなかった。なぜならば。俺にとって大切な存在になっている彼女が、地面に倒れ伏していたからである「彼女はまだ死んでいないはずだから大丈夫だと そう信じているが。彼女は生きているだろうか?」と考えてみるのだが答えなど出る筈もなく。不安を抱えたまま彼女を見守ることにする。しばらくしてから彼女は意識を取り戻す「ここは?あれっ。私は死んだ?そんな訳は。だって、あの時。私は自分の心臓をナイフで貫かれた。あれが幻覚であるわけないし 本当に、私は殺されかけた。なのに なんで、生きていられるわけが だって私は確かにあの瞬間に自分の身体が冷たくなるのを感じていたんだから」と考え込んでいる彼女のことを見ていると
「おやおや 私の正体を知ったのに。怖がらないなんて凄いね 君にそんな度胸があるとは思えないんだけどね」と言ってくる だが、俺から
「どうせ殺されるかもしれない状況だったんだろ。だから死ぬ覚悟を決めて その痛みを受け入れようとしただけだ。だから あんたには感謝しなきゃいけないな そのおかげでこうして生きていられることだしな とりあえずだな 俺の方はあんたが言った通りに。あんたには世話になってみたいで。これからはあんたが困ったことがあった時に力になるってことで構わないかな?」と提案を行うと この人は笑う それから「君は面白い奴だな そう言えば名前は?」と聞かれた為「ああそうそう忘れていたが自己紹介だっけ?俺は天谷って名前だ」「へぇ なんか普通の名前だねぇ でも 私は気に入ったよ!じゃ これからよろしくね」と返事された
「それにしても お前がそんなに強い奴とは思わなかったなぁ」と話し掛けるのであった すると「私もですよ。私は、あの街では結構強い方のプレイヤーでしたから その証拠として。私の持つ能力は 相手の能力を弱体化させること ただし。自分より下の能力を持った者のみに効果を与える事が出来る」と言う。俺はそんな言葉を鵜呑みにすることは出来なかったのだが。実際に、相手の身体が変化していく様を目の当たりにしてしまったので、信じる他はなかった。だから俺もまた相手の身体の変化を確認しながら 攻撃を行ってみた。その結果としては 相手のステータスを下げることに成功したので 俺はそのまま攻撃を繰り出していくと、相手はその攻撃を避けながら「やはり。その程度の力で。今の私は殺せる程の存在ではないということか」と意味不明な言葉を口にしてきたので
「どういう事なのか説明して貰えるか?」と問い質して見ると この男は「いいだろう お前に教える義理はないが。まあ仕方が無い 特別に、お前に対して私の強さの秘密を教えてやるとするか」と言い出して。俺に対して攻撃を仕掛けて来たので。俺も反撃に転じると「まず 俺の職業を言ってみてくれ」と言われたのだが。それが何か重要な情報になり得るものなのかどうか。判断が付かなかったから。俺が戸惑っていると
「まあ別に、無理矢理解る必要はない それで俺は、とある企業の社長をしていて 俺はその力を存分に発揮できる。このゲームの中にいる。そんな男だったのだ そんな話をしたら 俺のことを馬鹿だと思うのか?」と言われてしまったが
「いやまあ、そんな感じに思うが」と答えると「なんだよその反応は」と突っ込まれてしまう。そして俺は、こいつがどんな人物なのかを理解したので こいつの正体について探りを入れようと試みる 俺の狙いとしては、こいつはおそらく。俺の知らない。俺の知り合いの誰かと敵対関係にある可能性が高いと考えたからだ 俺はその思考をすぐに伝えると「はっは なかなか良い考えを持って居るな それなら俺と戦えばいい お前が俺に勝つことが出来たなら。お前の考えに協力してやる」という。それを聞いて俺は この人の言葉がどこまで信じられるものか分からなかった為に、俺は迷ってしまうのだが。俺に対してこの人が話しかけてくる
「さて。俺と戦う前に聞いておくことがある」と言われる それを聞いてから
「なんだ」と言い出す そうやって質問される内容が予想できないままに 俺は問いかけると「もしも。仮にお前さんの恋人を殺した人物がいたとする。もしもそいつも、同じような力を持つ人物であったなら。お前さんは、戦うつもりはあるかい?」と質問されてしまい 俺は考える時間が必要だと判断して 質問に対して「それはもちろん。恋人を殺した人間と会う機会が訪れたら、そいつを絶対に殺すつもりで戦うと思うが」と言うと
「やっぱり。そんなことを言うか。しかしだ。そんなことを言われても。俺はその答えを聞いた上で それでもなお 俺は俺の敵となりそうな相手は、排除することに決めたのだよ それは何故か?それは この世界において。ゲームを楽しんで欲しいと思っているからさ そんな俺からすれば 俺の仲間を悲しませないためにも 俺に敵対する者は誰だろうと容赦なく潰す」と宣言をしてくれた。
だから、その話を聞いた後に。俺もこの人に「俺が今、仲間と呼んでいる存在を傷つけられたのならば。あんたら全員。殺してやろう」と言い切るのである しかし そう言い切った後で「ただ俺の場合は 相手が普通の人間であっても 躊躇なく 全力で戦い。俺を殺そうとしてくる連中がいれば 同じようにして返り討ちにしてしまうのかもしれ無いけどな」と俺は続けて口に出していた そんな風にして 俺は今、自分の身に起こった出来事を、整理している最中であり。自分がどのような行動をすれば、正解なのかどうかを考える そもそも リヴァイアサンに命を救われてなければ、死んでいた可能性が高く。そのことについては本当に助かった だからと言って、俺の命を救ったからと言って 俺を助けてくれる保証などありはしないから。あくまでも 警戒を怠らないようにしないと しかし 目の前に存在する化け物ことスナイパーは、何の目的を持っているのか。どうして 俺を執拗に付け回していたんだ。
「私は 私に命を救ってくれた貴方の為に尽くしたいだけなのよ」と急に接近してきて、抱き着いてきたのだが。その際に、彼女の口から発せられた台詞を聞き取るなり、背筋が凍るような思いをさせられる
「ちょっと待て どうしてお前みたいな存在が、そんな事をしてくれるんだ?どうして俺のような一般人相手に そこまでしてくれるっていうんだよ」と慌てて口にすると「私は 貴方の為になりたいからこそ こんな行動を取っていて。
貴方に、恩返しをしたく 貴方の力になることを決めたからこそ。こうして、行動を共にすることを選んで。
貴方と行動を共することで 貴方が私達と一緒に行動をしてくれることで、私達は幸せになれるの 貴方の役に立てたのであれば 私の望みは叶えられて。私達の願いは達成されて」と言われてしまったが。それでも納得出来ないところがあった為「いやまて。いくら何でも その程度の理由だけで、ここまでの行動を起こしていたとしたら。
お前ら全員が、俺に対する想いを抱いていようが何の問題も起きてないことになるじゃないか。それにだ。お前らの話を聞く限りだと。俺以外の人間が、お前らと一緒だった場合は。どうする気だったんだ」と言ってみる それに対しては、こう返答されてしまう「当然でしょう? 貴方だけが特別じゃないのだから。他の人間には、別の役目を任せているの それに貴方以外にだって 命の危機を救ってあげれば感謝をするわよ。
貴方が特別な存在だという訳ではないの むしろ逆 私はそんな風に、自分達が特別だと思い込み過ぎていて 視野の狭い人間の愚かな行為に巻き込まれないよう注意をしているに過ぎないの」そう言われた つまりは、そういう理由で 俺のことも助けてくれたのだろうか。それにしたって、わざわざ。そんな面倒な方法を使わなくても もっと効率の良い方法があるんじゃないだろうかなと考えて 俺は彼女に「俺に危害を加える奴がいないようにするのが 一番、効率的だとは思わないのかい?」と聞く そうした際に「もちろん。そうするつもりだけど。私に出来る範囲でね 例えば もし貴方と私達が対立するような立場に陥っちゃう場合 私が守れるのも限界があるからね」と言われた 俺は彼女からのその言葉を受けて 本当にそんな事が出来るのかなと思ってしまった。だからといって、彼女を信頼しようとまでは考えていなくて 彼女の言動に一々反応するのは止めておいた方が良さそうだと思った 俺が彼女の正体を探るために色々と聞いていくと「へぇ なかなか良い推理ね 私の正体を突き止められるなんて なかなかの観察力の持ち主だ」と感心されている そのことに違和感を感じつつ「それでだな あんたの本当の名前はなんなわけ? あんたの職業も」と尋ねると「私は 私よ それ以上でもそれ以下でもないのよ」と意味不明なことを告げられ 困惑させられてしまうのだが。
俺のそんな様子に彼女は 笑いながら「まあいいわ 今は まだ 私に勝てる要素がないのに私の正体を突き止めるとは流石としか言えないけれど。
でもまあ。いずれ分かる日が訪れるから その時にでも。私の名前を聞けば良いと思うわ」と言われたので 俺は「その時が来た時には しっかりと教えて欲しいな」と言いながら攻撃に移るのであった それから「なあなあ その。君に一つ質問をしてもいいか?」と言われ「ああ構わないぞ」
「君の能力は、どんなものであれ 俺の能力の影響を受けずに済みそうだし 実際に、俺の攻撃に対して 防御の手段を用いても 大ダメージを負うことはない だからこそ聞いておきたい 君は 一体どうやって そんなに強い力を手に入れられるようになったんだ 俺が言うのも変だが。普通 人間は 能力を得るにしても、ある程度の強さを持った状態で。
生まれ落ちない限りは、手に入れられる筈が無いのだが」と言うと「私は元々、そんなに強くはなかったの ただ あの方に出会うことによって。私は強くなれた 今の私は、あの方の期待に応え続けることが出来ているからこそ 今の私が存在している訳であって」と。
そんな風に言われてしまうと、俺としては困ってしまうので。これ以上。その話を掘り下げていく事はやめ
「そうなのか 俺の知る情報の中には あんたが強くなる方法が一切出てこないのは、俺が知らない間に。何かしらの方法を見つけて。俺の知らない方法で強くなった。ということか?」と言い返すと「残念ながら 違うな これは お前の知らない。俺だけが手に入れた。新しい強さの形に。俺自身が辿り着くまでに どれだけ苦労したことか。
それを俺が 簡単に真似されると、こっちが不愉快だから。お前に話すつもりはないがな」と言われてしまったので 俺が質問するのをやめて黙っていると「なんだよ 聞きたくねえのか せっかく、この俺が語ろうとしているのにも関わらず そんな態度を取るとは」と言われてしまい「別に そこまで語りたかったら勝手にしろ」と答えると「仕方のない男だな」という呟きが聞こえて来るのだった。そうして しばらくの沈黙が流れる中で。スナイパーの男が口を開く「お前さんの実力を見せてもらう為に。お前さんを、殺しに行くぜ」と言われるのである。俺は「分かった。なら俺は 俺を殺しに来るお前を殺す事にしよう」と言い返して 武器を取り出す それを見てから スナイパーは 狙撃銃を構え始めて 引き金を引く瞬間まで俺は スナイパーの姿を捉えることは出来なかったのだ
「はぁははっ これで。俺の勝利は決まったようなものだよ」と言うスナイパーに対して
「いや。俺は。まだまだ戦えるけどな」と答えた後に。
俺に対してスナイパーの野郎から 弾丸が放たれて来たのは理解出来たのだが。俺に向かって撃ち出された弾を。避けることはしなかったのである
「お前 死ぬつもりじゃ」
そんな事を言われるが。そんな事はない。俺に銃弾は効かない そして、そんな俺の身体に着弾し 体内に入ったはずの銃弾だったが。何故か俺の体を貫くことなく、そのまま地面に落ちて転がる その様子を見た、スナイプは驚きのあまり 口をパク
「えっと どういうことだ?確かに今の攻撃によって傷ついてないし。何事も無かったように動いているようだし どうして、銃弾を受け止める事が出来なかったんだ? それに 今の状態を見る限りで言えば お前 不死身って事になるだろう」と口にするので 俺は説明を行うことにした まず最初に 銃弾に関してなんだがな俺は銃弾程度ではダメージを受けることは無い という結論を先に
「さてと。お前の言った通りに。俺の身には何も起きていないだろ それとだ。お前には俺が銃弾を受けて。死んだように映ったかも知れんが。それは間違いだ だから俺は、死んではいない」と説明してやることにする その話を聞いた、スナイパーは、動揺を隠せないようで 俺の言葉を聞き終えてから「お前。やっぱり人間じゃないんだな まさか とは思っていたが」と言われてしまったのである。しかし スナイパーの奴に、そんな風に勘違いされたままでは俺としては非常に面白くないと感じた為 改めて「お前が俺のことをどう思うとか。そういうのに関しては、好きに思えばいいが。ただ それでも これだけは言わせてくれ 俺が普通の人間だとは言わないが お前が、思い浮かぶ 怪物のような化け物ではないということは確かだと思う それに。俺も一応は 神様と関わりを持つことが出来る そういった意味では 同じ存在かも知れないが」と言っておくと「おい ちょっと待ってくれ 何を言い出すんだ。どうして、こんな場所で、突然に。神に関わる話が出てくる?そんなことを言い始めたら ますますもって、頭がおかしくなって もう わけ分からなくなるじゃないか」と言われた為 仕方なく 俺も説明することにする その前に 少しの間だけ 話を中断させてもらいたい これから俺の話す内容は あくまで可能性であり。もしも 本当にそうであるとしたならば。俺自身でさえも信じきれない内容なので その部分だけ頭に入れてもらえたらと思う まずだ
「俺は異世界召喚されてからというものの 1人で過ごしてきたんだが。その間 ずっと 俺は1人で過ごしていた訳ではないだ。例えば あいつの場合は、そうだな名前を付けるとするか 仮に『死神』と名付けておこう」と話しを切り出し
「死神との思い出について語るのもいいのだが 今は、こいつの話しを優先させたいので また別の機会に 詳しく話すことにするとするか とりあえずは、俺の話を進めさせてもらってもいいだろうか」
そんな俺の頼みを聞いてくれて。2人は黙って俺のことを見てくるのだった。それから「よし。続けるぞ 死神と一緒に過ごした日々の中で 俺は、ある日の出来事をきっかけに ある人物と出会った それが エメラルと呼ばれる女性だったわけなのだ」と俺
「なるほどな つまりは、その出会いがあって。それから、あのゲームと出会いを果たすようになったわけだな」と続けて喋ってくる奴がいるので「まあ。そう考えてくれるのも構わない」と答えるのであった。
それから「それから俺は、あのゲームの虜になったよ まるで、本当に冒険が出来るかのように感じたからね」と俺は言ってみる すると、奴も似たような体験をしていたのかもしれない。俺に対して、そう話しかけてきてくれたので「ああ 俺は あんたの考えているような。ただのゲームだとは思ってなかったよ」と答えてみせたのであった。それから「そうだな。俺達は、お互いに共通するものがあるみたいだし。そいつを利用して話を円滑にしても良いんだが。まだ他にも用事があるからさっさと済ませようと思うんだが構わないかな?」と尋ねることにしておくことにしておくか。俺はスナイパーの男に対して尋ねてみる そうした際に、「そうだな 2つ3つは、お前に対して伝えておくことがあるんだよ」と言われてしまい俺に対して告げられたことと言えば 3つあったわけだ。その内のひとつはだ お前に頼んでいた例の仕事の結果を教えて欲しいという内容のものであって。俺は彼に結果を伝えることになるわけだ それを聞いた男は喜びの声をあげながら感謝してくれるのである。次に伝えられたのが、その仕事に使用した武器が壊れてしまったから新しい物を渡して欲しいということと武器を作るために必要な素材があるらしいという依頼の内容とでも呼べ
「なあなあ ところで、あんたが使っていた 銃の部品みたいなものだけど。もし あれを手に入れることが出来たなら 俺としては助かるんだけど どうかな?」と頼まれたので「分かった。あの機械については 俺が責任をもって回収するつもりだから それで良いか?ただし。俺の言う条件を飲んでくれた上で、という条件はついてしまうけどな」と俺 それに対して
「お前の言うことに従うことくらいなら。俺は、全然問題なく受け入れていくぞ」と答えられ。俺は 彼が持っている 特殊な能力や力。それらを利用したいと伝えることにすると「へぇー お前。俺のことを知りながらも利用しようとか 普通はしないけどな。俺としては、面白い展開になりそうだと思ったし その条件で、受けてやることとしよう」ということになり。彼からの提案で 取引を成立させることになってしまったのだが そのついでで、この場に存在する。スナイパーが使う 銃や爆弾なんかについても 俺が手に入れてくると約束することになった そのあとの俺は あの機械を回収するために動き出そうと考えたが。その際には、彼の部下と思われる集団から妨害を受けることとなるので面倒くさいと思いながら行動を開始したのである スナイパーの部下の連中から襲撃を受けて、それを退けながら。どうにかして、機械を探そうとするものの 相手側があまりにも強すぎる為に 逃げるしかなかった しかし そんな状況下で俺の手助けに入って
「お前 なかなかやるようだな お前の名前と所属している組織。それと目的。全てを答えろ お前に選択肢を与えてやる」なんて言われてしまうので。「悪いが、それは、あんたが決めれる事じゃなくて 俺が決める事だから」と言い返すのだった そして、そんな言葉のやりとりをしている最中にも。敵側の数は、少しずつ増え続け。ついには。こちらに向かって襲い掛かってきた。それも 全員が全員、スナイパーと同じ装備を身に付けている上に。スナイパーの野郎よりも圧倒的に強かったのだ。だから俺は 仕方がなく 相手の攻撃を受ける事にしたのである そして スナイパーから俺へと放たれて来た弾丸が着弾した後に「これで終わりだと思うのか」と言われてしまい。「はぁ」という声が出てしまいそうな勢いである それぐらいスナイパーが撃ち込んできた弾丸は 凄まじいものであり。着弾した弾丸は、そのまま地面に落ちて転がるのではなく。爆発を引き起こし。周囲を巻き込み。大災害を引き起こすのに十分過ぎる威力を誇っていたのである。だが、そんな状況下であっても 俺には、そんな事は関係ない話でもある だからこそ「この程度で終わると思って欲しくないものだ」と言ってみせるのだった。それから 俺の方からも反撃を開始することにしたのだが。そんな時に「貴方が 私達の仲間に攻撃を行うのであれば それなりの対応を取らせていただきますが」と言われる そんな事があったせいで
「お前らのボスは、一体 どんな化け物を敵に回してきたんだよ」と俺は呟いてみせていたのである。それから、しばらく 激しい戦闘を繰り広げることになってしまうが。最終的には、俺が勝利を手にすることに成功する その光景を見た奴等は「お前の実力を認めよう だから俺と戦え 俺は強い奴と戦うのが好きなんだ」とか言い出してきてくれる 正直言えば、俺は、あまり乗り気ではなかった というのも。今の段階で、俺自身が戦いたいと思っている人物が1人いるからである それは あの機械の件が片付いてからの話になるのは間違いないだろうが 俺は「それは 無理なお願いってやつだろ お前とは戦うことは出来ない だって今の時点では ただ1人でいるだけだからだ しかし いつか必ずお前を倒せる時が来るまで楽しみにしているといい」と言っておき「それとだな もしも またお前のような馬鹿が現れるようなら こう言っといてくれないか」と俺なりの考えを話しておくことにする それから、その場から離脱して別の場所に移動することに決めた あいつ等が追いかけて来ようとも、撒けば済むだけのことであるとしか考えていなかったのも理由になっている訳であるんだけれどね ともかくとして、移動を始めた後に。スナイパー達が居る場所の近くから離れて俺は森の中に迷い込んだわけだった。その場所で俺は休憩をすると共に今後 どのように動こうか考えることにしていく その結論が先程
「とりあえずは、俺が生きているということを知らせておいた方がいいかも知れないな。何にせよあいつ等に会わない限りは始まらないんだから」ということになるわけであるんだからね というわけで俺は移動する為の行動を開始させてもらったわけだよ その途中で俺は森に潜んでいる。モンスターを見つけ出したりしたこともあって、それなりに時間が経過することになるわけだなとも思っていたが。そうはならなかった為 無事に森から抜け出すことに成功していたりもしたってところだろうか そうして 俺は目的地を目指すことにするわけだ 目的地というのは当然のことだが、奴の所であり これから先の事をどうするかを考えるにしても まず最初に会うべきなのは『奴』だと考えても構わないと思うのだからね 第9章では主人公と関わり
「なあ 俺はあんたに対して興味を持ち始めたから 俺の配下に加えてやりたいんだ それにあんたなら あいつを裏切ってくれると思えたからさ どうか頼むよ」などと俺に対してお願いをされた
「別に俺は構わんよ 俺自身もお前に何かしらの利用価値を見出せば。そうすることも検討しよう」と俺 すると、あいつは「俺としても あんたの力は必要になると そう判断出来るだけの情報は持ち合わせているつもりだ」と答えてきた そんな流れの中で俺は ある質問をぶつけてみた
「それこそだ 俺に教えてくれないか?何故にお前は 俺を必要としてるんだ」ってことだ そうすると
「そのことなんだが。今は詳しくは言えないが 1番大事なのは。俺はな あいつの為にも。そしてなによりもだ。自分のために動くべきだと考えたんだよ」と答えてくる その返答に対して俺は思ったことがあるのだが。それを口には出さないままでおくことにしていたのだけれども。ここで、あいつに対して問い掛けてみると「お前が言っている意味が理解できないぞ。はっきり言ってやると、俺は何をすればいいのかさっぱり分からないでいる」と言う
「つまりは。どういうことかと言えば お前は俺に対して色々と命令をして 好き勝手に動いて貰いたいんじゃないのか?」と聞いてみることにしてみるが。「そういうことでは、なくて。あんたは 俺の頼みを断らない あんたなら。そのように行動するだろう?」なんて言葉を告げられる そう言った直後には、あいつの部下の連中が一斉に動き出す それも俺に向けて銃を向けてきているんだが。こんな状態なのに 俺は特に何もせずに見続けているだけだった。そうした中で、俺は考えていた こいつの考えや思想は、俺と似ている部分もあれば似ていないところもあるわけだし。それどころか俺には想像すらつかないようなものを持っている可能性も否定はできないと
「確かに 俺ならば お前の要望に応えて お前の為になるように動くことは 難しくないことだと俺はそう思うけど それがどうして必要なんだ。それだけの答えで、俺を動かすことが出来るだなんて本気で思ってるんじゃねえのかい?そもそも、それこそが。俺が、お前を利用するための材料にしか過ぎないとでも言うわけなのか?」と尋ねてみれば「なるほどな やっぱりあんただ あんたが考えている通りの人物だということがよく分かるぜ だがな。あんたが持っている技術力とでも呼ぶべきものがあればこそ 俺は あんたに興味を持ったという訳だから そんなことを言わなくても良いはずだろう」なんて言われたんだよ
「へぇー そんな風に言われるとは思いませんでした でも まぁー良いですが 私は貴方達の組織に協力するという選択肢を選ぶ気は ありませんので」と言い 俺は その会話を終わらせるつもりでいたが、相手側の方が一枚上手だったみたいで。すぐに俺が使っていた携帯電話を取り上げられる結果になってしまった そして俺が携帯を持っていたという事実を部下にバラされ 更には俺が組織から逃げ出したことがバレてしまうという結果になったのだが それでも、この組織に所属する人達にとっては、そこまで大きな問題でもなかったらしく 俺の
「貴方達と関わるのが 嫌になりましたので 失礼させて頂くとします」という言葉に対しては誰も止めることなく。そのまま俺を自由に行動させてくれることになるのだが。その際に、スナイパーの部下から俺の行動を妨害されるのがオチとなる そんな展開で 俺はスナイパー達から逃げる為に、この国から逃げようとするのだが その際に「待て。貴様の実力は 俺も知っているが。今の お前では。確実に殺されるのが落ちだ」と言われてしまって 俺は引き止められてしまったわけだが どうにか どうにかして。あの機械を回収する為には、どうしても。組織の協力が必要なのである。しかし それは出来ない相談だという話に
「それじゃあ仕方がないし。さっさと逃げるに限るかな」と言ってみることにしたんだけども。そこで
「私達はな あいつに従うしか方法はない だから、もしもだ 正攻法ではない方法で奴を殺すことが可能になる方法があるとすれば その時は俺に協力してくれないか」と言われたりする
「協力ですか それはまた面倒臭い話ですね」なんてことを言うと。「分かってるさ だが この話を断るような真似をするのなら。お前を生かしておく訳にはいかなくなる」と スナイパーに言われてしまえたりする それ故に 俺は、渋々ながらも了承することにしたのだけれど
「お前が本当に組織の力を借りずに あの機械を手に入れることに成功したとしたらその時点で俺はお前に協力しようじゃないか」と言われてしまい。俺は仕方なく「約束するから。必ず 俺の元に持って来てやるから安心するといい その時に俺はお前達の組織を利用してやっても良いかもな ただしだが 俺が手に入れることが出来た時点で お前の望みも叶うんだ そのことを忘れてもらっては困ることになるんだから そこは肝に命じておいて欲しいんだよね」と言っておいた 第8章での話はこれで
「俺が、俺自身の存在を証明出来なくなった もう駄目かもしれないと そう考えても構わないな。俺はこの世界に召喚されても結局のところ 誰かの都合の良い駒でしかなかったんだから」と言ってから「ああ、それとな 俺は俺自身の意思で生きることにするからな」と言ってから、奴が差し伸べてくれた手に俺は触れずに立ち去って行ったんだ それから数日の間、あの国に滞在してから俺はあの国に別れを告げることにした しかし。それは、あの国の王に対して。俺が あの時の真実を話しに行くことを決めたのも原因の一つになっていなくもないってやつだな ともかくとして、その事実を話す前に俺は 俺を庇ってくれた人にお返しをしなくてはならないと 俺を助けてくれた人の
「大丈夫か?もし怪我をしたとかなら回復させるぞ。しかし。君みたいな少年1人を助けるのも苦労するような状況になってしまうだなんてね。情けないったらありゃしない」なんて声を聞きながら俺は意識を失ったのだ 俺自身は「助けて貰った上に、看病までしてもらうとか。俺は一体 どうしてしまったっていうんだろうか」と思いつつも
「ところで 俺の名前を 知らないよなって、そりゃそうか 自己紹介をしていなかったから 俺は俺の名前は、東雲誠 歳は、17だ」と名乗りを上げておくことにしてから「あなたの名前を聞いてもいいでしょうか」と言ってみたんだ すると 彼女は
「わたしの 名前は ルミナ 歳は19だ」と答えてくるから
「そうなんですね 分かりました」と答えた後で俺は、自分の置かれている現状を彼女に説明していく。その上で俺はこう言い放っていたわけだな「だから。お願いしたいのですが俺がここに来る前にいた場所に案内して欲しいんですよ そこに行けば何かが変わるかも知れないって思えたんでね」ってな すると彼女の反応を見て俺は少しばかり戸惑ってしまった訳なのだが。彼女からは、こんな言葉が返ってきたんだよな「そうだな 君はこれからどうするつもりなんだい?」って質問がな。俺はその質問に対して「あいつらに仕組まれていたとはいえ俺は自分の存在価値というものを失いかけてる訳だから。とりあえずは自分の足下を固めるべきだと思うんだその為にも 俺自身がこれからどう生きていきたいのかを考えたいとそう思っているんだ。それで。これからのことについて色々と悩ませてもらおうと思ってますよ」と言ったりした そしたら
「そういうことなら 分かったよ」なんて彼女が返事をしてきたのだから俺は、とりあえずは彼女を信用してみることにして、俺が今迄過ごしていた。家に帰るとするかと思って。その場から移動して 自宅に帰宅するとしようと思ったのだが。そんなことを俺が
「そういえばさっき。俺の目の前に現れた あいつについて。教えてもらえませんかね?」って聞いたりしてみる
「あいつは まぁー何て言うべきか 一言で言うのであれば。俺よりも上の立場の存在であり そして、お前の敵でもあるわけだから。そんな相手に。俺はお前の味方だって言う風に言えるはずがない それにお前は、俺のことを信用できないはずだ」と そんな答えが返ってきて その通りだと納得できたから。俺は、「なるほど、そういうことでしたか 俺の方こそすみませんでした」なんてことを口に出した後に。
その会話を終えるようにしておくことに決めてから、俺の自宅に戻る為の行動に移ることに決める。そうした流れ
「さようならと、またいつか会える日まで」という言葉を、その人物に告げること無く その部屋を立ち去ることになったのであった それから数時間の時間が経過することになったんだが 俺は、あの時。
「あんたが望めばなんでも叶えてくれるとでも言っているのか?ふざけたことは言わねえで欲しいんだけど」と言っていたのである しかし俺の発言を 聞いていた女性は、急に 怒り出すことなく冷静に対応するようになったのだ。「確かに 私はそう言ったわ。
けれども それが実現できるかどうかに関しては貴方の努力次第でしょう 貴方が頑張れるというならば 貴方が私の願い事を絶対に成し遂げられると言うならば。貴方にはその権利が与えられるでしょう」なんて言葉を
「ふぅー そうなのか それじゃあ まぁー 俺としてはだ。俺は、こんな場所で死にたくないからな それじゃあ、俺は行くとするぜ」と言って 俺はこの場から離れようと決めた 俺の背後に向かって「ちょっと 待ちなさいよ」なんて声が聞こえて来たが。
俺は無視をして この場所を離れるとすることにしてみた しかし、あの女性が、そんなに甘い相手じゃないことを、俺は、思い知らされることになるのである あの女性が俺を追いかけてきやがったんだが 俺の方に、拳銃を撃ち込んできやがるから 俺が必死に逃げたとしても、逃げることは無理で。俺は、どうにか逃げるために あの
「俺の言葉を信じていない奴とは一緒に居られないから お前が俺に近付いてくるなという気持ちも分からなくはない だがな 今のお前に俺が何を出来るというのか 今の俺にはお前を守ることも出来ないし そもそも お前が俺の側に近づく理由もない筈だろう 俺と関わらなければ良かったというのに」と言い放つと その女性 俺の側に向かって、歩いてきたから
「待ってくれ。お前は、どうして、そんな風に平気な顔をしているんだよ 死ぬ覚悟くらい、とっくの昔に済ませたって訳かい。まぁーいいや それなら 俺の側に居るな。そして。もしもだ俺があの組織を壊滅させることが出来ても 俺はお前と一緒にいることだけはあり得ない お前がどれだけの想いを込めて、あの組織の一員となったのか。それは俺の知った話ではないが。俺は 組織に騙されていたという過去がある そんな俺に 仲間と呼べる者がいないのもまた事実 だから 俺は。1人で行動する」と言ってやったのだが。俺の話を黙ったまま聞き入れようとしてくれない女
「ねぇ 君の名前と所属先を教えてくれるかな 私の名前は ルーナだよ」と言われ
「名前も名乗らずに、勝手に人の名前だけ聞こうとしている奴に教えると思うのか 仮にもな 人を殺そうかと考えていそうな奴を相手に名前を明かす奴が何処にいると思っているんだ」と俺は言っておく しかし 俺が、そんな風に言葉を発し終わると 彼女は、不気味とも言える笑みを浮かべたまま 銃を俺に向けると
「そう、それじゃあさ 君は私の名前を知ってくれたみたいだし これでお互い様ということで良いかな さあ、取引をしましょ」と口にする。
そこで俺は、こんな話を振っておくことにした。
「取引ね 俺はお前に、情報を渡すだけで 俺の命は保証してもらったりすることも出来るのかね」と問いかけてみると
「ふっ。それでは君が 組織を倒すことが出来る程の力を持っているって証明することが出来たらの話になるけれど 君が、もしも あの組織の壊滅に成功するようなことが起これば その時は 君の命を奪う真似をする必要はないから 君も安心して貰っても構わない それと、組織を潰すことに成功した場合には 組織に所属していた。君の部下になる者達を解放してあげましょう」と。俺にとっては悪くない話を提供してくれた彼女 だが俺は、彼女には 悪いが、こう返すしかないと思っていたんだ
「それは有り難いな だけど。残念ながら 俺は、俺の力で、部下を救うことに成功させてみせるから。だから 俺は、あんたとの約束を破るつもりはないが。それでも、あんたが、あの俺に対しての 交渉を成立させるためにも。俺に協力をしてくれるというのなら、俺の為に働いてくれ」なんて そんなことを言い出していたんだが。
すると彼女は、「あら、そうなのね。それは 楽しみにしているわね それじゃ 私は帰ることにするけど 一応は伝えておくと。あの組織は。まだ存在している。それは間違いないことなのだと私は、思っている その根拠となる部分も説明した方が良さそうな雰囲気だから。
君に、私が手に入れた情報を提供させて貰うわね」と言って 説明を始めようとするんだが 俺は、ここで。ある提案を持ちかけることにした。「そうだ。俺は 自分の力で お前達が 俺のことを 召喚しようと目論んでいた施設の破壊に成功しているから お前の期待に応えられるだけの 力は見せられた筈だぞ それに 俺はお前に対して 情報提供をしてもらう立場だからな。
俺の知りたいことを教えるついででもいいから 俺はお前の組織についての情報が欲しい だから、俺に協力しろ 俺はあの連中をぶち殺して 部下を解放する お前は俺が組織を倒してしまうまで お前の仲間達を保護していればいい。俺の目的に協力することを約束しないという選択肢もあるが そうなれば あんたが、今俺の目の前で見せつけてきた 銃の腕を披露してもらうことになるから お前にとってみれば 痛手を負うのは目に見えていること だから、あんたとしては、俺と組むのが得策なことに変わりはないだろうな」と言ってやる そして、彼女の表情を見てみる限りでは。彼女としても、俺と敵対することを望んでいる訳ではないような様子だったので。
彼女は、「仕方が無い 貴方の提案を受けても良いですよ その代わり 貴方には それなりの結果を出して貰いますよ そうですね 私の知り合いの力を借りて、あの組織のアジトを見つけ出してください。そうすれば。貴男にあの人達を救い出すことを協力すると、お返しに そうしてもらえたら。それで構いません」なんて言葉を俺に投げかけると そのまま俺の元を離れていくんだが その際には。俺のことを、ただ見ているだけではなくて 彼女が所持している銃を 俺の体に押し付けて。「もし。私の言う通りに動いてくれるというのなら 貴方は死なずに済むのだから。その程度のことをしてもらえるよね」みたいなことを 俺に向けて言うと その場から離れて行くわけで。そんな彼女を眺めているだけでは話が始まらないと考えたから 俺は、彼女と会話が出来る機会が 訪れた際には、その時にでも聞いてみることにしようと考えていたのだが。俺には、今。
彼女が俺のことをどう考えているのかさっぱり分からない状態だったから どうしたものかを悩むことになっていたのである
「さっきはごめんなさい ちょっと気が立っていたものなんだから許してくれないかしら?」と急に謝ってきたから俺は、少しばかり困惑したんだが 別に怒ってはいなかったため「まぁーいいです ただ、これからもよろしく頼むことにしますんで」「まぁー さっきまでのあれについては、忘れるようにしようかと思うんだけどな はぁー 俺としても色々とあったからさ」と口に出して さっきまでのやり取りを忘れるように努めたのであった それからしばらく経つ
「ところで、君の名前を伺いたいのだけれども 名前くらいは教えてくれるのでしょう」と 俺の方を向いて話しかけてきやがるから。
「俺の名前は、真白だ この世界の人間じゃあ無い 元の世界に戻る方法を探さなければならない」と言うと。彼女は。不思議そうな顔を浮かべてから
「貴方のような人がどうして あんな組織に所属していることになったのかが。不思議なんですが それはともかく 貴方に、私に着いて来て欲しい所があります。
ついて来て頂けますでしょうか?その、貴方の力を確かめたいという気持ちもあるのですが 貴方は、私のお願いを聞いてくださいましたので。その恩には、ちゃんと報いなきゃいけないと思いますし 貴方の、力を見せていただきたいと考えています。
勿論のことなのですが。私は、貴方と共に行動するということに関しては賛成でございますので どうか宜しくお願い致したいと思っております」と言われたのである そこで俺は。
「ああー。そうかい。それだったら俺は俺の目的を達成させるために必要な行動を 起こそうと考えなければならない訳だが。とりあえず。あんたが俺と同行するという意思を見せてくれるんであれば。まず。あの組織を壊滅させる必要があるからな それが終わってからだな」なんていう風に答える
「それじゃあ。私が君に協力できるところまで来たならば一緒に頑張りましょうね 真黒さん」なんてことを言い出したもんで俺は「おうよ そんじゃまー お前に付き合ってもらうためにも。お前の名前を教えてくれねぇか?」と言えば。
ルーナは俺に向かって、「ルーナよ 私の名前はルーナよ」と答えたんだがよ こいつは俺の名前を教えろとか言っていたくせに。自分は名前を名乗りやがらないんだから、おかしな奴だと思うんだよなぁ〜。しかもさぁ、そんな奴が、何食わぬ顔をして、いきなり、銃口を突き付けて来るし。マジであり得ないだろこいつ!!まぁ
「お前のその態度を見る限りだと。俺は。組織をぶっ壊すまでは。お前を信じる気になれない 俺を納得させるために。お前は。お前が信頼に値すると思える証拠ってのを 俺に見せつけることが出来なければ。
お前は、あの組織の連中に捕まって 殺されるだけになるんだろうし。それを踏まえた上での行動だっていうことは理解したぜ」と言い放つと 俺はルーナと一緒に 街を歩くことになって
「俺に何か伝えたいことがあったみたいだが 俺は。あんたの言葉を聞くことしかできないからな それなら、俺に協力して貰えるように頑張った方が良いと思うんだが あんたに出来ることなのか?」と
「私はね。君が 組織を潰すことが達成出来れば、君は死ぬ必要は無くなるし。
君は、組織が壊滅してしまった後には。
組織から助け出されることになっているからね 私に 付いてくることで君にもメリットはあるはずなのに どうして君は何もしようとはしないのですか 君の力がどれだけ強いのかが分かりませんが 貴方だって。自分の力で、自分の仲間達を救うことが出来ると証明することが出来るような場面になれば。貴方は、絶対に 力を行使しようとすると 思うんですよ」なんて言葉をかけてくれたので。俺は。「俺自身、まだ何も分かっていないから 組織を潰す為には、情報を集めなくてはならないから その為の時間がほしいからこそ。今は動くべき時じゃないと思っているだけで」って答えたらさぁー。彼女はこんな言葉を俺に向けて投げかけてきてくれたんだぜぇ!!!!!!
『もしもだよ?もしもだけれど。組織のアジトを突き止めてみようと考えているのだとしたらさぁ もしも本当にそんなことが出来るんだったらとっくにしているはずだよねって話だよね?』と言われて俺は「それはそうだな」って返したんだけれどなぁ。そんなこんなあっても結局。組織の情報について得られることって 出来なかったって話なんだけれどなぁ~(́;ω;)ウゥッ.なんなら組織のことについて知っている人を探し出すだけでも苦労したって感じなんだが。組織のアジトを見つけ出せなんて無理ゲーすぎだろwwww
「それなら。あの人は。あの方の指示に従って動いているに過ぎないからね それにしても。君の目的は、その、組織と どういう関係があったりするわけなのだろうか それを知ってしまうことが重要なポイントになっていると私は考えるのだけどね」と言ったのである すると彼女は俺に対してこう言ったんだ。「私があの人の言うことを素直に聞いてあげないと。私が殺されてしまう可能性が高まってしまう それだけに私は、貴方には悪いと思いながらも。貴方に、私の仲間達を救出するための 行動を起こして貰わなければならない状況にあるのだから だからこそ。その前に貴方に 私が、その情報を入手したとしても、貴方に伝えるようなことはないと そう言っておきたいのだ」と言って そして続けて「私が、私の上司の頼みごとを引き受けることによって、その見返りを要求されて困ったことにはなったんだけど それでも どうにか解決することには成功した その出来事が切っ掛けとなった その時にあの方は私達を助けて下さることを約束してくれたわけだから だから 今の私の状態こそが、本来あるべきものだと考えるべきだと思う だから貴方は。これから起こることに 全力を持って対応すれば良い それに。仮に、万全の状態であったとした場合でも。きっと貴女の力を借りるような事態にはならないだろうから」と言ってくれたんだがなぁー。
俺としては、あんまり関わり合いになりたくない相手なだけに、俺としても、あんまし 信用していないような 言い方にならざるを得なかったのであるが 彼女の表情を見ていれば
「そう簡単に。お前の力を頼りにする日が訪れるとは思っていない まぁー ただ俺としても。いつまでも、このままの状態で居続けると。
俺の命に関わる問題が生じてくることになるかも知れないんでね。そういう事情があるせいもあって、 あの組織を何とかするために動いてやるつもりではいる ただしだ。俺の協力を得ることが出来た時には。ちゃんと約束を守るようにするべきだし もしそれが果されていなければ、俺はあんたらに協力することをしないぞ ただでさえ。俺はまだあんたらのことを信頼できていないという理由が存在しているからなおさらだ 俺は自分にとって大切な存在を取り戻す必要があるんだ」という風なことを伝えておくことにするのだがな!!!そっからは お互いに無言のまま時間が流れて行ったのだが
「ところでさ。貴方の本当の目的は一体どこなの?私は別に貴方のことを 裏切ろうとは考えていないし。私はあくまでも、自分の命が大事であって、他人を助けるために自分の人生を賭けようだとかは考えたりもしていないからさ。ただ 貴方が、自分の利益のために動き続けているのだと それなら、話は別になるんだけど」
「それだったら、俺の目的についても話しをしても良いかも知れねえなぁー」と俺も口に出すことで、この先に進む為の勇気を出すことにしたのであったのだ。「そう言えば。お前さんに 名前を伝えるのを忘れていた気がするんだよな 俺は真白だ この世界に来てからの呼び名は真黒なんだよなぁ〜」って言いながら ルーナの方を見たんだが そのルーナの反応が なんか変で
「あれれ。どうしたんですか その反応?何かおかしなところでもあるんですかね?まぁいいでしょう それよりも、貴方は 自分の目的を果たすまで ずっとその名前で呼ばれていく覚悟を決めなくちゃいけないよ 貴方は その道を選択した 貴方の願いを聞き届けた神様も 私のお願いを聞いてくださると良いのでですが」なんてことを急に 言われたもんで びっくりしてしまった俺がそこにはいた
「お前さんの考えていることは分からねぇが。俺だって、そこまでして あんたが欲しい訳でもないのでな」と言うのである 俺に言わせりゃ。ルー
「そんなことよりもだ。今俺達がすべきことは、この国の王都にいる 組織のメンバー共を 皆殺しにするだけだろ その為の準備を始めるつもりはないのか?」と聞けば 彼女は、「それなら、準備については。すでに整えてあります 私達は、貴方に着いて行きましょう。私達に何か手伝えることがあるならば 協力させてもらいますから」なんてことを言われてしまったから 俺自身も驚いたもんだ 俺が思っていた以上に 話が早く進んで
「それじゃあ ルーナと俺は、二人で行動するしかないのか?」なんていう疑問をぶつければ。
「そう言うことになりますが。何かご不満でもありましたでしょうか? もしかして 何か別の人と行動をともにしたいと思っておられるようでしたら 私は。私が信頼している仲間と共に行動するつもりです それで構わないでしょうか?」と言われた訳だが
「お前は、俺の相棒になりたいとか思ってるんかい?」と言えば
「私にとっては その通りですよ 真白様」と答えられて。俺にとっちゃあ迷惑極まりない話でしか無く そもそも どうして、そんなにも信頼されているのか理解が出来ない訳だな そんなこんなありつつだ。
ルーナは
「貴方の力を、借りてもよろしいでしょうか 真黒くんだよね それと、えっと。貴方のその強さがあれば大丈夫だと思うので。よろしくね 」と言ってきたんだがなぁ〜。俺としても まぁー 彼女から信頼されるのって 結構嬉しい気持ちになったってもんなんだが。とりあえず
「ああ。分かった。
俺は何をすれば 良い?具体的に 何ができるのかを知りたい 俺が持っている武器だってのは確かだし」と言って 俺
「それなら、まずは。ギルドに行くとしよう お前の能力とやらを確かめなくては いけませんしね まぁー 私もついていきましょう 何かと役に立つと思いますし」
と、こんな風にルーナから 提案されたもんだから。
「そうですね 私は、君に力を与えただけですからね。
私の力に関しては。貴方に判断してもらう方が適切でしょうし 君が私の期待に応えてくれそうな人材であれば 私は君の事を、心の底から信じようとは思いませんしね 私にも、君を信じさせるだけの行動を見せて下さいね」と言われるのは仕方が無いことであろう。俺としても、そんな言葉を聞いちまった日には。
俺自身が強くなって
「こんな組織をぶっ潰す!」
ってことを、自分自身が成し遂げて見せることくらい出来なければ。
あいつの言葉を鵜呑みにすることがないようにしようと、俺は強く思うことになってしまう。そんなことを考えている間に、いつの間にか 俺の目の前には ギルドの受付嬢の姿があり その人は俺の顔を見て、少しばかり嬉しそうな雰囲気を見せながら。「あら。また会えたわね。今度は 私達の依頼を受けてくれる気になってくれて、わざわざ来てくれたのかしら」と言い
「今日は 貴方の力が見たいだけなんでしょうけど。依頼として受ける場合には、ちゃんと手続きを行ってから受けてくださいね」と言われちまって
「そう言うことだな」と言ったら。
俺はそのまま 受付に向かって行ってな。俺は。そこで、彼女に説明をしたんだけれどなぁー 俺自身が持って居るスキルについて、教えて欲しいっていう内容を伝えたんだが。そうするとだな。彼女が こんな感じで言って来たんだよ。「貴方の力について知りたいのなら 実際に、試してからの方が分かりやすいでしょう それなら、ちょっと待っていて貰えるかしら 私の方で色々と手配しておくから」と言って。その場から立ち去ってしまったんだな。それから、10分ぐらい
「貴方の能力を。詳しく知るための検査道具を持って来るように指示を出しました だから、安心していてください」なんてことを伝えられたから。俺は。彼女の指示に従って動くことにする その途中でだ。俺の隣にいた、もう一人の人物が 俺に声をかけてきたわけだな。そっから そいつも同じように自己紹介をするんだけど その前にだ その人は、こんなことを言う
「僕は。
そう言えば まだ貴方の名前を知らなかったのですが、教えてもらえると助かります そうしなければ これから お互いの協力関係を結びにくいものでしょうから 僕の名は、 リザードと申します。種族は見ての通りですが」と言って 彼は、人間とは呼べぬ見た目の生き物ではあったのだ。爬虫類系の生物の特徴を持った男な
「そういえば 貴方は、私のことが信用できないというのでしたね」
「俺が。ルーナのことを信じられないというわけではないのだが。ただ。俺はな。あんたの上司に対して、少なからずの恐怖を抱いてしまったせいで。ついつい、あんたが本当に俺に協力的なのかどうかを確かめるべく言葉を口にしてしまったわけだよ」
そして。俺はこうも続けた。
「俺はな。俺の命を守ってくれるような相手が居なけりゃあ まともに動けもしないし。それに俺のことを救ってくれるような奴がいねぇ限りはな 今の現状を変えていくことだって不可能なんだよな。だから 俺にとってみれば、俺を導いてくれるような相手は必要であって。あんたが、今の今まで俺が考えていたような人物像とは違うってことさえ証明してもらいゃあ。あんたらを俺自身の協力者にしても良いと思えるかもしれねえって思っているぜ。俺とあんたと、お互いに利害の一致があるってことを認識したんだからな」
俺は、そう言ったんだ。俺のことを救い出してくれるような誰かが。今の俺には必要なんだ
「貴方の言っていることにも一理はありますよ ですが、貴方は私達と一緒に戦っていくうちに 少しずつ私に対する評価を変えることになるはずですよ」と、ルーナと呼ばれた女から そう言われると。なんか、むず痒く感じるのだが
「そうなのか?」と俺も返すのだが。そうして、しばらく話を続けて
「それじゃあ。私はここで失礼するから。私は 自分の仕事を全うする為に動き出すとする。それじゃあ また後で ギルドで会いましょう それまでは、真黒さんはしっかりと自分の為すべきことを果たしていて下さいね」と彼女は言う 俺は、彼女と別れた後に。受付まで移動した。そこには あの時の女の子の姿があって。どうも、俺が来ると予測していたらしいが。そのおかげで 無駄に待つことなくスムーズに話が進むこととなった。
俺としては、ルーナと話が出来れば良かったが 俺の目的を考えれば ルーナとの話し合いが終わった直後にでも。俺はこの国の王都の人達を助けなければならないのだ。この国の王都に住む人々の安全を確保しなくてはならないと言う義務が ある以上。
だからこそ、出来ることならルーナは殺さずに済ませたいと俺は思った。だが。この国に生きている人々を救う為ならば、仕方がないことなんだ。と自分で自分に言い聞かせ
「この国にあるギルドに所属している皆さんの為に戦うつもりだ」と言うことを伝えることに決めてから 受付にいる彼女に伝えるべきことを伝えようとした訳だがなぁー 結局。彼女は、俺の考えを否定してしまわれたって訳でさぁ〜 こうなった時にはだ。さすがになぁーって気持ちにもなるよなぁーってことでなぁーって気持ちになりながらさー ただ。このままだと話が進まない訳なので 彼女も俺の事を少しは信頼してくれたみたいで。俺を案内をしてくれることになったのであるんだが。さてはて。俺は一体どんなことをされるのだろうか?と思いながら着いて行ったらだぞ?その目的地がなんと
「ここが、貴方の力を。正確に知る為の設備が整った施設となっています。それじゃあ、私と二人きりになれる場所に向かいますから 少しの間、別行動をさせてもらいますね」と言われたのであった 俺が連れてこられた施設は、何かの実験室を思わせるような作りになっており。俺自身は、そこで様々なことをされて 自分が今どのような力を身に着けているのかを確認していくことになる その結果だが まずは 魔力と体力に関してだが。これに関しては特に異常は無く。問題なく 普通に使うことが出来た訳だが その二つが、普通の人の平均値より下回っていると、判断されてしまう それから、身体能力に関しては異常な程に上昇しているとのことだ だが。それだけだなぁ
「まぁいいですよ 次はですね 私が君に与えている恩恵についての力ですね 真白くんだったよね?」と言ってきた訳だなぁー。俺はその問いに対し「ああ。それがどうかしたのか?」と答えた訳で。それに対して返って来た答えってもんに驚いた訳だぜ!まぁーその驚き具合ってもんについては説明すれば長くなる訳でなぁー?簡潔に説明するとするとだなぁー「君の場合はだね。君の中に眠っていた力ってもんを呼び覚ましてあげれば 君はもっと強くなるはずだよ?私が君に与えた恩恵っていうのはそれを可能にするだけの物だからね」だってよぉー?正直俺は驚いてしまっていたしなぁー
「君の場合であれば そうだなぁー?私と一緒なら。多分だけども、私と合体技を使えるようになると 思うんだけどね」と言われちまったんだよなぁー そんな言葉を言われてしまったからこそ 俺はルーナに対して「おいルーナ」と言い
「お前の力について知りたいことがあるんだが 俺にも協力して欲しいことだって有るんだよ」と言ったら
「うん それは構わないけれどね。私としてはまだ君を信じ切ることは出来ないけれど。君がもしも。君自身を信じることを諦めなかったのなら。私は、君が 私に示そうとしてくれている結果を見て、信じようかなって思い始めてはいるの だから まずはその行動に移さないかな?」と言われるのであった それから、俺達が会話をしていると 俺がここに来てから最初に受付にいた受付嬢がこちらに向かってくる
「そろそろいいわね。私は貴方達に準備をさせる為に動いてくれって頼まれてるだけだし 私の方から 一つだけ忠告をしておくわね。貴方達二人の力を合わせれば 大抵の魔物なんて敵ではないわ 貴方達二人で手を組み。互いの能力を高め合いなさい そうした上で貴方達は、貴方達の望むがままに動き回りなさい」と、彼女は言った。そんな風に俺とルーナの二人は別々の部屋に入るのであったが。そうして俺は、ルーナと一緒に居る間に、彼女に色々な質問をしてみた。そして、分かったことは、俺は彼女の持つ力が欲しいと思っていたのだ。ルーナの使う力は、彼女の中に眠る特別な力であり それを
「真黒さんも使いこなしてくれませんか?」と言って来たのだ ルーナの持つ特別な力を手に入れることができればきっと強くなれるような気がしたので
「俺はあんたの力を使いこなすことができるようになって見せるからな!」と言ったら「期待していますから これから先頑張ってくださいね真黒さん♪それから 真紅さんのことも助け出してみせてください」と言って来たから 俺は、「おうとも任せておけや!!」と言ってしまったのだがな それからだな俺が次に目を開けた時ってもんはな俺が知っている場所で目覚めることになるのだが。俺が目を開けてみるとそこはな俺の部屋の中でもあってな
「俺の家じゃないがな」と一人ぼそっとつぶやくのであるが
「それにしても、あの受付のお姉ちゃんが言っていた。俺の望んでいることが叶うような未来ってんは。いつになったらくれるのかねー まったく」とか言ってから「ルーナに俺があいつから貰った力を どうやって使えば良いのかを、教えてもらっておかねえといけねえな」と俺は言う
「俺は、これから。何がしたいと思っているのだろうな?」と考え込むので、あったが
「そういえば」と、ルーナの奴が、自分の部下の一人から聞いた話を教えてくれるのだったが 俺のことについて 調べてくれたようだ。それで、俺が、この国に来るまでに 俺がどんな生活を送ってきていた
「それを知った上である程度ならば手助けできることもあるかもしれないと思ったのです」ということらしいのだ それに加えてだが 彼女がこの国の王様のことを尊敬しているらしいということを話してくれるわけでだね まあ そういう感じだね。さあてここから先は君の自由だよってことだね?僕からは以上だよ☆じゃあ頑張れってことでまたね!! 僕は、今目の前にある光景を信じることが出来なかったのだけれども。しかし実際に起きている出来事であることに変わりは無いため受け止めなくてはならない事実でもあったりするわけなのだが。それにしたってだよ。いきなり現れて、唐突にも襲いかかってくるなんて思わないわけであってだな。本当に突然の事であったために頭がついていかずに呆気に取られてしまうことになった訳でもある
「お前が持っているその力を、俺達の為に使ってくれないかな?」と言われてから少しばかりの時間が過ぎてからのことであったりするがな。俺の方としては「お前らの目的を聞いても?」と聞くことになるんだなぁ〜そう聞かれたことに答えるようにして「俺はな この世界に存在する魔族共を殺しつくしてやりたいと本気でそう思っていんだ だからよ お前には俺と一緒に戦ってもらないかな?もちろん俺の仲間になる為の条件もしっかり提示するつもりだし。なんといっても、俺は魔王なんだ」と言う話をされたのであるからしてぇ〜〜〜〜〜!って気分になっているんだよねぇ〜!だってそうだろぅ?普通はだぜ?自分が何者かを名乗るよりも先に仲間になれって
「ふざけてんのかい?それってさあ? 馬鹿にしているつもりなのかしら?私はね 自分だけが特別扱いされることを望んでるわけではないんですよ」と言ってやったのですよぉー
「ふっ なるほど。君はなかなかどうして。強い心の持ち主みたいですが やはりあなたはこの国を守る勇者としての責務を全うするべきだと思います。だからこそ 貴方とは戦うつもりはない。この国の人達は皆、俺が守るべきものなんです」と言い放たれてしまって。
俺は、そんな彼の発言に感化されそうになった。だからこそ
「俺は、お前らの事を認めちゃあいない 絶対にだ。俺が、この国を守ってみせる そのついでに。ルーナは、救ってやるつもりだ まぁ そんなに俺の言葉を信じれないってんだったなら 勝手にしてくれればいいんだ けどよ。もしお前らが何か企んでいた場合。その時には容赦なくぶっ殺すから覚悟を決めておいた方がいいぞ?俺はな」と、言ったあとだな俺は、王城を出て
「俺の目的は、この国に蔓延している病気の感染を防ぐことと。その病気によって苦しんでいる人々を助けること。それから。この国が滅んでしまえば 俺は元いた場所に戻ることが出来なくなってしまうために。その目的を達成するまでは死ぬことが出来ないからこそ」と、俺は独り言を言いながら歩くことにするのである 俺の目に映るのは巨大な化け物の影である。それが、今まさに攻撃を仕掛けてくるタイミングであった。そのため、俺は、それに対抗するかのように
「おい こっちを向きやがれ!くそったれ」と言って俺は、手に持っていた剣を振り回してから、相手に向かって投げつけるのであった すると、相手の方はというと どうにも俺の方に敵意があるみたいだな と、いうことで まずはこいつのステータスの確認を行うとするか。
名称:スライム(災害種)
レベル:257,931,999/210,000
能力値 攻撃力:155,0000
防御力:100,000,000
体力 :128,000,993,200
速度 :500,000,000/100m 属性耐性 物理攻撃
「へえー 結構な数値を叩き出しているもんだなぁー 流石は自然災害って言われるようなモンスターだけのことはある訳でってかぁー?だけど残念だったなぁ?俺はお前なんかよりもっとヤバくてクソッタレでゴミクズみたいな奴と戦っているんだよ!こんな雑魚風情の攻撃なんざぁよ」って言い切った瞬間に俺は、自分の身に宿っている能力を全力で発揮させることにしたのであったのだがよ。俺の体に変化が起きた。具体的に説明するのであれば腕の長さが長くなったんだよ。そして俺は、そいつを思いっきりぶん殴ることにしてから俺は、その場から離れようとして動き出すのであるが。相手がこちらを追いかけて来たため仕方がない
「俺のことは追うんじゃねえよ。おい」と 俺は、そいつに対して 言葉を投げつけると そいつが追いかけてきたのを俺は止めることができたのではあるが その代わりに、そいつが俺を殴り飛ばすことになってしまった 俺は、地面をゴロンゴロン転がっていった後に「ああーやられちまった」と言ったらだな俺の近くに寄ってきたのはルーナの奴であり「大丈夫?」と言ってくれたのだから
「あぁ 俺は無事だが。今の一撃のせいで左腕が折れてしまったようだ。だからお前の力を使っても良いかな?」
そう言われたルーナは自分の手を、俺の手の上に重ねてから 俺の怪我の治療をするために「貴方が私の力を使う事を躊躇わずに、私を信頼し続けてさえくれれば、私の力はきっと貴方の助けになるでしょう。だって貴方は私と運命を共にすることを選んだ大切な人なのだから。そんな貴方に私が力を貸すことを惜しむ理由なんて何処にも無いのですから」と言うのであった 俺は、彼女から貰った力を発動させて、俺の体が光を放ち始めるのと同時に
「俺の体は一瞬のうちに再生を果たしたのだ これがルーナの力の本当の使い方だ」そう言う風に言ってみせた そしたらルーナの野郎がこちらに向かって
「お礼が欲しいな?」って言ってきているのだ それに加えて ルーナの方から俺に向けて お返しをして来たりしている最中のことでもあった ルーナはこうやって 自分にしかできないことを見つけ出して、実行することが出来る凄い奴だと思うわけでなぁ〜。俺は 彼女のそういうところに惹かれたりもしていたのだな。それからだな俺は ルーナのことを守りたいとか思ってしまったりしたからこそ 彼女には俺の隣に立って貰おうと そう思うようになったのだ。だからこそだな 彼女を死なせる訳にはいかないのだわ。俺にとっては ルーナはもう かけがえない存在になって居るわけなのだな。と、なれば 俺は、あいつを守るために戦わなければならない
「なあルーナ これから俺が何をすればいいのか分かるか?」と質問を投げかけるのであったらばだなルーナの答えはこうである「うん わかるよ。でもね あの敵を倒すことが出来るような手段が真黒にはないでしょ?」
ルーナからしてみたらそう思われても仕方がないことを言われてしまうのだから そこで、俺からしてみればルーナには是非とも 頑張ってもらって、奴と一対一の状況に持ち込めたとしても 勝つためには厳しい状況だと言わざるを得ないのである。そう
「お前も分かっていように、あれほどの強力な力を持つ魔物には到底かなうとは思えないのだぞ?」
しかしルーナは言うのだ。勝てる方法はあるはずだって言って聞かないのだぜ?まあ確かにルーナは頭が良いってわけじゃないけれど。しかし彼女は、俺のために必死に戦ってくれようとしているんだ。それを無碍にしてしまうことだけはどうしてもしたくはないわけでもあってさ。結局だぜ?どうにもならなくてもだせ?それでも戦うことに意味を見出すことを諦めたくはないわけだわ俺はさ。
「貴方は私のことが信じられませんか」と言われたためにだな俺は、「俺はだな。信じているが故にこうして聞いている訳なのだけれどもな」と答えたのだよぉ
「じゃあ。今すぐに始めましょう。貴方は今、私達の味方に付いて下されますね?」
そんなことをいきなり言われてだな、そんな簡単に決断できるものではないはずなのだ。しかし俺は即決しなくてはならないと思っていてだな ルーナの方を見つめて「俺はだな。君を守ると決めていたんだ。それを覆すことはできない。だから 俺は君の願いを聞き届けることにした。そうして 俺とルーナの共同作戦は、始まることになる。
俺の目の前に立っているモンスターのことを睨みつければ それは「やっと本気を出してくれるってことかな?それなら僕としてはありがたい限りであるんだよねぇ〜」とかほざいてくるもんなので、俺も負けじと言い返すようにしてやるんだよ 俺とルーナは、今 協力して戦っていて、この場において共闘をしている 俺が前衛で戦って、その後ろで 彼女は 回復魔法を使ったりしてサポートを行ってくれているという感じなんだ だからこそ ルーナがもしもやられてしまえば 俺一人でこの巨大な災害を相手にしなくてはならなくなってしまうため。ルーナに負担をかけないようにしながら戦うのは至難の業になるであろうなぁ
「私はですね貴方の事を守る義務が有るんですよ。貴方がもしこの国を救う為に命を落とすようなことになってしまうと私は悲しいですし、何よりも辛いです。だから、お願いします 貴方の為にこの国を救わせてください」ってルーナは俺に懇願する形を取って来るのである。そのため 俺は
「そうだよな。君は強いから俺の事は守ろうとしてくれているんだよね。ありがとう 嬉しいよ。俺はルーナと出会えて良かった。だからこそ 俺のことは気にせずに。お前はお前の出来る事だけを考えていれば良いんだぞ?俺が必ず助けてやるから心配すんなっての!」って言えばルーナがだな、 嬉しそうな顔をしてくれるんだよ。それでだな俺が「行くぞ こいよ」って言った直後にだな 俺とルーナは 同時に動き出したのであったが。俺の方が先に奴の元にたどり着いた訳ではあったのだが 相手は、俺の動きを見てから 後ろに回り込んで来やがったんだよ。それどころかだ。その隙を突いて 攻撃を繰り出してくるから。そのダメージに耐えきれずにいた俺は吹き飛ばされてしまったのである それからという物だ。ルーナの援護射撃を受けつつなんとか攻撃を繰り返していたのだが。一向に俺の攻撃が当たる気配がなく、そればかりかだな 逆に
「そっちの攻撃は全て当たらなければ効かぬ」などと言われてしまい俺は苦戦を強いられている状態であったりするのである。しかしながら、この状況をどうにかしないとマズイと思っているのだけれども なかなか打開策を見いだせずいる状態が続いているというのが現実なのだよ ただただ時間だけが過ぎ去っているような感覚に陥るくらいに苦しい状況に追い込まれてしまっているわけだから これはマジヤバイと思ったりしていた訳であってだがしかし そう思っていようが何をしようが全く変わらないような状態で戦い続けているせいで体力が減って行く一方だったし、更に最悪なことと言えば、先程に受けた傷の回復がまだ終わらずじまいになっている状態である為。体中に傷を負っていることも有って痛みを感じてしまっていたりもするため俺自身としては非常に
「まずいな」と感じていることでもあった。そしてルーナが、俺に声を掛けてくれながら俺に近づいて来てから「私も手伝いたい。私の力はまだまだ弱いかもしれない。でもね、二人で協力したら何とかなりそうだって私も思うんだよ。一緒に力を合わせて戦おうよ?私と一緒に貴方だけの世界を作り出してくれたら私も貴方の事を好きになっちゃうかもよ」なんて言ってくるもんだから俺は、彼女の言葉を信じようと思い 彼女と手を組むことにしたのであった。
俺は、彼女からの合図が来るまではだな。敵の攻撃を避けるのに徹していて、避けきれなかった場合は俺の方で
「シールド」を使って、防ぐと言う手段を取ることにしたのだ。それだけではなく。
「シールド」「ガード」を連発することによって相手の攻撃を防ぐことができると言うことが判明したのだな。それに加えて ルーナが、奴の背後に回って攻撃を仕掛けようとする タイミングに合わせるためにも 俺はだな彼女に「そいつの背後から奇襲をかけてやって欲しい」と言う依頼をする。そうしたらだな、ルーナは俺の方を向いてから「任せて」と言う返事をしてから奴の元に向かって走り出して行ってだな、
「こいつを食らえ」と言う言葉をルーナの口から聞くことができたのと同時に
「私だって少しは役に立てちゃうんだかんね?」とルーナの声を耳にしていたからこそだな。俺とルーナで共同戦線を張ることで こっからは、こちら側にペースを握れるようになり。
次第に 俺たちが有利になっていくのであった。そればかりではなく ルーナの方にはだな
「ヒール キュア」と俺に対して治癒魔法と 回復魔法の二つの力を駆使して、治療を行い続けてくれたりしたのだよ。おかげで俺もルーナもかなり助かったと思うのだな。俺の場合は、 奴に蹴りを入れてやった後、すぐにバックステップをして 距離を離そうとしたら、奴がだな俺を追いかけて来たもんだから 今度は剣を使い
「ソードアタック!!」と叫び
「スラッシュ」で連続攻撃を放ったりしたんだわ。
俺とルーナの共同での戦いが始まり しばらく時間が経つ頃合いになってくると 俺の方に限界が訪れる。
そう。俺は、魔力枯渇に陥ってしまったのであるが。しかし 俺は、倒れそうになりつつもだなルーナにだな
「後は頼むぜルーナ 後はお前が倒してくれよ」とルーナに声をかけることが出来た。
俺が動けなくなる前にルーナが
「分かったよ 真黒君 貴方に貰ったこの力と、私の持っている全てをぶつければ 勝てるはずだから」と言い 彼女は行動に移ったのであった。
俺は、動かなくなった足を引き摺り ゆっくりと歩きだした
「お主はまだ生きて居たか。まさか本当にお主がここまで強くなるとは思っていなかったが、しかし。今のお前は、弱すぎる。あまりにもな」と俺の目の前に立ちはだかり 俺を見下ろして来るのである。しかしだ。俺は そんな奴に向かって言ってやるんだ「まだ終わってないからな。俺はこんな所で死ぬつもりは無いんだ。それにだ。俺には 大切な仲間がいるんでな。俺のことは良いからさ 早く 逃げてくれルーナのところに行って彼女を救ってくれ。ルーナのことを助けてやってくれ。お前が行かないと意味が無いんだよ!」と声を出して、奴に伝えると。あいつは言うのだ「ふむ どうやら お前の仲間は死んだようだな。だからと言って俺のすることは変わらないがな。俺は ここでお前を殺してからあの女も殺させてもらうとする。しかし、それは出来ない。なぜならばだな。俺はお前を殺したとしてもあの娘を殺せないのだからな。俺にとっての愛の対象であるからだ。だから殺すのではなく。壊して。壊して。粉々に砕いたあとに バラバラにして、それを少しずつ、ゆっくり じーっくりと、時間をかけて食べると決めているのだよ。お前は 美味しそうではあるがな それでも、俺としては、あの娘である必要があるんだ。だからこそだな」
と喋っている時にだ。
俺は 立ち上がり ルーナの元へ向かおうとしたのだが。俺の前に立ちはだかられてしまった。
俺の目に飛び込んできた光景というのは、 彼女が モンスターの手によって 引き裂かれている そんな場面だった 俺は「俺のせいで。俺のせいで また 人が死んでしまう」って思って その場で意識を失った。それからしばらくして目が覚めたのである。目を開けた先に広がって見えたのは 俺の隣で倒れていた奴の姿であり、それは紛れもなく、奴であったことだけは確認できたため。とりあえず俺だけでも無事だったみたいだが 肝心のルーナはどこにいるんだよと思って周りを確認するもだな、俺以外の誰も見当たらないのでだ。俺だけ置いて
「ここから逃げ出しやがったのか?」って思い始めた時だったな。突然と頭の中に語りかけて来た者が現れていたのだよ
「そう焦らないでくれよ。私はだね 今すぐにこの国から出て行った方が良いと思ってね。忠告に来たわけだ」
っていきなり言われてしまうもんで。俺は思わずだな。
「誰なんだ 姿を見せろよ」と口にすると 俺の目の前に謎の女性が姿を現す その姿を見た俺は驚愕していたのだ。なんせ、俺の前に現れた女性は俺に瓜二つなのだからな そして 彼女は「私は君の分身のような存在で、名を ミレニアと言います。以後お見知り置きを これからは私達で、この世界を救うべく共に戦うことになりますので。仲良くしましょうよ。私と貴女の相性はとてもいいですから」
なんて言われたのが印象深い出来事
「私達はですね もう既に1度だけ、世界を滅ぼそうとしました。その際に 私のパートナーとなるはずだった男が、自分の命を捨てるような行動をしたため 結果的に世界が救われたのは良かったのですが。その男の魂は 未だに転生を繰り返しているようですね。まぁ これは良いでしょう 今はそれよりも大事なことがあるんですから」と言われ そして俺はこう告げられた
「私がどうして貴男に、わざわざ、私の正体を教え、私と共に戦ってほしいなんてことを言ったのだと思う?」と言われたもんだから
「分かりません。そもそも俺は、あなた方2人について、全くもって知らない状態のままなのですから」と言うわけである。そうしたらだな
「では、説明をしましょうか?まず 1つめはですね 2人で手を組み。協力して、この世界を救おうとしている者達を潰すと言うことが主な目的なんですよ」とか言ってきたものだから。俺は、「ちょっと待ってくださいよ。どういう事ですか?貴方方は一体何をしたいのですか?何のために?そもそも俺達の目的と一致していないように思えるんだけども」と言うわけである。そうしたらだな、奴が口を開いてだな「そうだねまずそこから教えておく必要がありそうだな」と言うわけでだな こう話を始めたのだ「まず僕達がなぜこんな事をしているかと言えばだな。僕は 君が気に入ったんだよね」と言ってきた それを聞いても特に嬉しくなかったのは事実でしかなかった
「俺に気に入られてもな。全然うれしくないぞ?というかなんだよ 気に入っちゃうって」と聞いてみると
「君はだね。自分がどれほどの力を持っているか分かっていないようだけど。君が持つ力はだな 非常に素晴らしいものであり、私達の目的を達成するために必要なものなんだよ。だからこそだ。私と手を組まないかい?私と一緒になってくれないだろうか?私の力を持ってすれば君と二人で この世界を滅ぼすことができるはずなんだよ」と俺の顔を覗き込みながら言ってくるのであった。
俺は 目の前の女性の話に耳を傾けつつ 彼女の話を聞いていた 俺は 俺の顔をした女性の言葉をただひたすらに聞きながら考えていた 俺は、目の前にいる女性と手を組むべきなのかそうでないのかということだ。俺自身としての考えで言えば。正直手を組んだところでメリットがないと思うのだな。それなら このまま何もせずに こいつらを見逃した方がいいんじゃないかとも思ったりする。しかしながら こいつの目的は、俺の持つ力が目的で、俺自身を必要とはしていない。そのため、もしも手
「それならば いっそ俺を殺しちゃえばいいんじゃないの?俺と俺そっくりの見た目を真似てる奴が二人もいるより、どっちか片方を俺が殺しちゃえは、片割れは勝手に死んでくれるかもしれないじゃん?」と言うのである。
俺は そいつに対して 質問を投げかけることにしたのであった。それこそが奴の本心を聞き出せるきっかけになり得る可能性があると思ったからだ。そしたら奴の口から こんな言葉が出てきた
「確かに君の意見は一理ある。けどな そんな簡単に人を殺せるのであれば、俺は お前を殺すのに躊躇などしないんだからな。俺も一応だ。人の心を持っていましてだな。いくら俺が自分に似てる奴を殺したくなったとしたって、俺の身体を使って 俺の人生を終わらせようとしている奴がいたらだな。やっぱり 止めたい気持ちが生まれて来るもんだ。だからな」そう言って彼女は 再び俺の顔面に向かって蹴りを入れて来ようとしたのだよ。俺はそれに対して回避をする為に後方にジャンプしようとしたらだな 何故か、上手く体が動かない事に気が付き。俺は地面に倒れてしまうのだった そうして俺はだな、起き上がろうとした際にもだな「俺はお前を許さない お前みたいな奴がいる限りだな 俺はずっとお前を追いかけてやるよ。永遠に追いかけ回し続け。絶対に許さない」と言ってきたのである。
俺は、どうにか 立ち上がるとだな
「俺が弱いせいで。俺は みんなを失ってしまった。俺には 大切な家族や仲間を守ることができなかった。だからこそだ。この力で 皆を守り抜きたいと願っているのだよ」と彼女に伝えることにした そう言うとだな。俺と彼女はだな お互いの距離を一気に詰めていき。
「俺の力を貸すか お前が俺に殺されるか どちらを選ぶかはお前次第だぜ」と俺は彼女に言い放つのであった 彼女は、何かを考えるかのように沈黙していたが
「なるほどだな お前の覚悟は良くわかった。お前のことは認めてやるよ。お前が仲間を守るために、必死になって頑張ろうとする姿。なかなかに見ごたえがあるものだったからな。だからだ。今回は、お前のことを見逃すとしようではないか。しかしだな。次にお前に会うことがあれば その時こそだな。容赦なく ぶっ潰させてもらうとするからな 俺としてはだな。俺の大切な奴に手を出した奴らは全て俺の手で殺すことに決めていてな。だからお前は俺に倒されて消えてくれないか?」と言われてしまい。俺は仕方なく
「俺だってだな。お前なんかを敵に回したくはないがな。でも お前を野放しにしてたら 大変な事になるからな。それにお前の仲間達は、お前を止めようとは思わなかったのか?」と聞くとだな。「俺の仲間はな 俺の意思を尊重してくれるやつしかいないからな あいつらも 俺のことを止めるなんて考えはしなかったはずだ」と答えてくるもんで。俺はどうするか悩んでいるとだな。「俺を敵と認識したくないって顔してんな。それもそうだわな 俺もあんたと戦う気は無いからさ。まぁ俺の本当の目的は果たせた訳だから、とりあえず帰ることにするよ。またな」と言われたあとに 突然現れた穴に飲み込まれていく彼女を見ているしか無かったのである それから少し時間が経ち、ルーナを探しに行き 見つけたはいいが、ルーナも 俺と同じ目に遭わされ ルーナの身体の中に居た奴が 自分の魂が俺の中に居ると気づいたらしく 自分の意思を伝えるべく、話しかけて来たのだが。俺は 彼女が なんと言っているのか分からず困惑していたのだよ そうこうして しばらくするとだな。
「貴方は自分の目的の為に私を利用したんですか?」って言われたから、「利用?何の事だ?」と答えたらだな。いきなり目の前に剣を出された挙句にだな「これで刺してください」って言われたんだよ!それで刺せれるわけないだろうと思いつつ「何故そんな事を言うんだよ」と言うわけなのだよ そしたらこう返してきたわけで
『私の中のモンスターは、私の事を食い尽くそうとするばかりです』と言うもんで、それは困ると口にしたら、こう言ったのだよ彼女は『ですので、私を殺してくださいお願いします。私が貴女の中にあるモンスターの意識に支配されないうちに貴女の手に私を託します。ですので再び私を手に取って下さい。今度は自分の為だけに
「おい 何言ってんだ ふざけんな!」と言い放ったのだけど
「私を貴方に託した時点で私は死ぬことになります。それが嫌なら、今すぐ私を倒して欲しい。私は貴方が憎くて 今すぐに殺したくなる衝動を抑えることが出来ないんです。私が貴男を殺そうとしてしまう前に早く私を倒して そして どうか私の事を封印して欲しいのです。私の力を利用してくだらない事をしようと企てていた人がいるのです。そいつらが動き出したら。私の力を利用するなんて不可能に近い話だと分かっていただければ幸いですよ。だからこそだ。私の事は気にせず、私の願いを聞き届けて欲しい」と言われ。
「そんな話聞いたこともない。そもそも、そんな話を急に持ち掛けられても、答えられるわけないだろ」と言ってやったら
「それも そうだよね。君が、その話を知らないはずないもんね」なんて 俺と同じような声色の声が聞こえたかと思えばだな 突如目の前に現れた、黒ずくめの女性がこう言った
「初めましてになるね。私はリヴァイア。君は、君の分身である彼女と手を組んでいるわけでしょ?君達の邪魔をする者はこの世界にいないから安心してよ」
「そう言うわけだ。俺達はもう既にこの世界を滅ぼせるだけの力を手に入れたんだ。それなのに 俺達の事を裏切ろうと言う馬鹿が出てきてだな 俺の身体を使って、世界を壊そうとしたんだよ。それが原因で 俺の中に入って来たんだ。それならだな。俺と一体化してくれてる、彼女のお陰で そいつを倒すことに成功したんだ」
俺はだな そう説明しながらだな 俺と全く同じ姿をしている彼女のことを指差してだな。
「そういう訳なんだよね」と言われた後。
「君達って 一体何を考えているんだ?どうして世界を破壊しようとするんだよ。そんな事したって誰も喜ばないってわかってるだろう?」
俺は 彼女にそんな言葉を掛けるのだった。そうしたところ
「君が 何を言っているんだい?そもそも君が、僕のパートナーを殺したのが問題なんじゃないか?僕はね。ずっとこの時を待っていてね。その機会が訪れるまで我慢し続けてきて とうとう チャンスが訪れたというのにも関わらず、君は、何もせずに ただ眺めているだけで 本当に情けない奴だな。君が僕を止めていればこんな事態を招くことが無かったのかもしれないんだよ?だからだ。この世界の王となれるのはこの世界で最強の存在である者のみ。つまりだ。俺だ 俺はな、こいつらを全員ぶっ潰すつもりなんだけどな。手伝ってくれないかな?」
俺はだな。
彼女に向かって こう問いかけた
「そいつらは 別にそこまで強くもない。ただ単にお前の力を欲したから 仲間になりたかっただけだぞ。お前も本当は、あいつらの事が好きじゃなかったんじゃねえのか?」と言うのである そしたら 彼女は こんな風に言うのである
「俺は 俺はな 俺はお前とは違うんだよ あいつらに愛されていたんだ 俺はだな そんな俺の力を奪い取ろうとした、あの野郎に殺された 俺はな、確かにあいつらに利用されていた でもだな あいつらはな 俺にとってはだな。俺の仲間で 仲間だったからこそ 俺はあいつらを見捨てれなかった。見殺しにはできなかったんだ」と言ってきたので
「だったとしてもだ。お前は、自分の身体を 好き勝手に利用されるような存在に成り下がった。だからこそだ。お前がこれからすることはだな 俺としてだな。
お前の 暴走を止めるために来た。だからこそだ。お前がどんな気持ちなのか 俺には理解出来ない でもな。このまま お前を放っておいたらだな 間違いなくお前が大切に思ってる人達を殺すと思うんだ。俺の仲間を殺すことになるのは間違いないだろう。お前が俺と同じ顔だからと言って 俺は 俺じゃない。だから俺は 俺の中のモンスターの意識に支配されることはあり得ない。俺に出来るのはだな お前が大切な物を傷つけようと思った時にだな 止めるために戦うことだ。お前をぶっ飛ばすのはそのついでだ」
「あーそうですか。分かりましたよ。貴方に言われて 自分がやってることがどれほど酷いことだったのか ようやくわかり始めて来たんで、ここで大人しく捕まるとしますかね」そう言ったのであった 俺は、そうして、彼女に対して「俺の勝ちだな」と言いながら、彼女に近づいて行くと 突然現れた謎の穴の中に彼女が引きずり込まれていくのである 俺は慌てて 穴の中に手を突っ込んで 引っ張ろうとしたのだが
「俺は、俺の意思に従って行動しているだけだからな。俺は あいつに身体を奪われてしまったが、あいつの意識に支配されたことはない。俺は俺のままだ 俺を操ろうとしない限り お前は負ける運命しか残されて無いんだよ」と言われる始末。しかし 俺の手は、しっかりと彼女の服を掴んだ。そう思っていた矢先 彼女が「俺に 近づかない方がいい。もし近づいたらだな 俺の意思に従おうとする 他の者達は 俺に飲まれてしまう可能性があるからな。それでもいいって奴は俺に近づいてくるといい」と言った途端にだな。俺の身体は 俺の思いとは反対にだな 彼女の元に行こうとするわけで、それをどうにか阻止するために、必死で抗ったのだが、どうしてもだな 彼女を放したくないと願うばかりでだな そのままだな俺は、吸い込まれるようにして、彼女を放すこととなってしまったのだ。俺は 必死になって 手を伸ばすがだな。それも叶わず、彼女は 穴の中に消えていったのである 俺は、自分の無力さに 悔しさを覚えながらも、目の前に立ちはだかる敵に対処すべく 俺なりに最善を尽くすことに決めるのである。まず最初にだが、敵は2人いるわけで。そのうち1人が俺を殺せるくらい強い奴なのだ。だから俺はだな とりあえず 敵を観察してからだな。相手の能力を把握することが優先であると考え、相手の様子を観察している最中にである。突然だな 目の前に突然魔法陣が現れたかと思えば、そこから何かが出てくるのを察知した瞬間、敵は剣を振るってきた 俺はその攻撃をなんとか避けつつ反撃をしようとしたが敵の方が一枚上手らしく なかなか隙を見せることがない。
「おい どうしたんだ?俺とやろうっていう気は無いって感じなんだよな?まぁそりゃそうか いきなり襲い掛かって来ちまったもんな。まぁ仕方ないか」そう言われた後にだな。今度は槍を出してきたりしてきたりするわけだよ。それも全て紙一重ってところでは避けられたりするからな まぁなんと言うかさ、相手が本気でないと言う事だけは分かるわけだよ。だってそうだろ。仮にだな 目の前にいるこいつが俺より強かったと仮定してもだな わざわざこんなことをする必要性が無いんだよ そもそも このダンジョンの中で暴れ回っていたらだな 俺達みたいな、モンスターと人間の共存関係を築こうとしている組織のメンバーに見つかっちまって 最悪殺される危険性もあるんだからな それならだな 素直に 投降すれば済む話だもんな 俺はだな。この世界に飛ばされた当初からずっと、人間と関わり合いを持ちたいと 思って生きて来たわけだし その一環として、モンスターが悪さをしているって話を耳にするとだな。
率先して助けに入ったりして 問題を解決しようと頑張っていた訳なのだけど そう簡単に上手くいくはずもなく。逆に返り討ちにあって死にかけた経験の方が多いんだよ その度に俺は思うんだよ。
やっぱり人間は素晴らしいって事をな 俺の事を、仲間だと認めてくれたのが 今の俺の家族達なんだよ 俺達は 仲間の為に生きることで自分達の価値を見出すことが出来ていると思っている訳であって 決して俺だけのためだけに生きているなんて思っていないんだぜ そんな家族のために戦えるって最高だと思わないかい?だからこそ俺の事を気に入ってくれた仲間と一緒の時を過ごすためにも俺は命を掛けても戦い抜く所存ではあるのだがな。そもそもだな目の前に立っているこいつらはだな 1人だけ別格なんだよね。何でかって言えばだね 2人目の方は俺と同じくらいの強さでね 3人目はだね。明らかにだね強さが違うというかだね はっきり言っちゃえばだね こいつに関してはだね、本当に規格外すぎるレベルというかね それこそ、こいつならこの世界を滅ぼせますよって言うほどの化け物だと思うんだよねぇ。
それにこの人ならだね もしもだけど 俺達が、世界を救う勇者的な存在で この人を討伐しなければならない時が訪れたなら その役目を果たすことって できるのだろうかと思えるレベルのお方ですわよ? ただだな。目の前の男はそんなに恐ろしい奴ではないと言う事は分かった。それは何故だ?と問われれば俺にもよく分からない。俺が知っているのはただ1人で多くのモンスターを相手に立ち回り続ける姿を目にしているからである。
その戦闘技術もそうなのだ。まるで ダンスでも踊っているかのような動きをする訳で 無駄な力が一切入らない状態で、攻撃をかわし続けて行くと言う芸当を当たり前の様にこなすことが出来る男なのだ。そして 彼の場合は、自分よりも弱いものいじめをするようなタイプでもなければ 弱者を守るような優しさを持つような存在でもないと言う事が分かってしまった。そのことから考えてもだな。俺には目の前の男の正体がまったく分からず。その謎を解き明かそうとすること自体が間違っているとしか思えない。
ただ 俺としてはだな。今の状況で、戦うことを望まない 俺は平和を愛する者だからな でも 俺が大切に思っている奴らが危険に晒された時は、全力を出して戦う覚悟を決めているぞ 俺はだな。仲間を大切にしたい だからこそ 自分の手で守れるだけのものを俺は守りきるつもりでいた しかしである。仲間に被害を及ぼす可能性が有る奴らが現れ 仲間を守ろうとした時にだな。
目の前の敵を放置したままにしておくことは 俺自身の精神衛生上良くないと思うのだ。そこで俺はだな
「おい。俺はな 仲間を傷つけようとする輩を放って置くことは出来ない。お前にどんな理由があるにしろ。俺は、お前を倒す お前が何を考えてるのか俺にはわからん 俺の考えが間違っいるかもしれないが、ここで倒させて貰う」と言うとだな。「お前が 仲間を傷つけようとしているのか?」と言われたのだが、俺は何も言わずに剣を取り出して攻撃を仕掛けると。俺の一撃を受け止めやがったのである その後 俺は何度も切りつけていったのだが。全く通用しない むしろ 反撃をされてしまうほど 俺は、一方的に押されている状況で、このままじゃマズイと思いながらも 逃げることすら出来ない。
そう思った俺は、相手の攻撃を受け止めてから、反撃に移るが あっさりかわされてしまった それからだな。俺は、自分の意識が遠のく感覚に陥りながら、相手の事を考えていた。こんな所で 俺は、死ぬわけにはいかない 俺にはやるべきことがあるんだ。俺はな、自分の大切な家族を守るために戦うって決めたわけで。それが例えどのような結末になろうともな、俺は後悔しないと誓っているのだからな 俺はそう考えながら、「お前はだな 正々堂々と戦おうとしてるみたいだが、俺はお前のような奴が嫌いだ。卑怯な手を使う奴は特に大嫌いなんだ」と言ってくる相手に対して「だったらどうしたら良いんだ?正攻法で戦えと申すのならばだ。最初から正々堂々戦ってくれたら良かったんじゃないか?そうしたら俺だってお前に負けるつもりは無かったと思うぜ」と俺の言いたいことが理解できないのか 不思議そうな顔をしていたので、俺が
「俺は、俺が大事にしている人達を傷つけようとしてきた奴を、そのままにしておいたんじゃなくて、どうにかしなくちゃならないと思ったから 戦いを挑むことにしたんだよ。だから俺は、別にお前が、どんな手を使おうとしたって気にしねえんだよ」と言ったのだが それでも 納得が出来なかったらしく 今度は
「俺はだな。確かに俺も悪かったかもしれんが あの女はな、お前の大事な人をだな 傷つけたんだぞ?なのにだな それでもなお、まだあいつを助けようっていうのであればだな。あいつを殺せば解決するとでもいうわけか?あいつを俺に渡してくれたら、それで全部丸く収まるんだろ?俺はだな。あいつを殺したくて殺そうと思って殺したいわけではない あいつは俺の仲間だし 家族でもあるんだ だからこそだな あいつを助けるためにもだな。今は邪魔者は始末しておかないとダメなんだってば いい加減分かんないかなぁー」と言うのである 俺はだな 俺の家族を守るためだけにだね。戦っていたので そこんところを忘れないでくれ そもそもの話 なんでこいつはあんな行動を取ったのだろうかと考えてみることにした。もしかして 何か事情があったとかだね 例えば 誰かを好きになってしまったけど 相手は自分の事を好いているとは限らないから どうにか自分の物にしたかったのに 相手に嫌われていたせいで、無理やり自分のものにしてしまったから、それが原因で、逆恨みしているみたいな そういうパターンか?もしそうだとすれば、だな 相手の女の子が その件については許して欲しいと言っていたりはしなかったりするのであろうか?と疑問を感じつつ 俺の方からも
「俺はだな。正直言って 今のこの状況で 俺がお前を倒してしまえば きっとお前の想い人は救われることだろう。しかし その行為により もしかしてだが、彼女は心に大きなトラウマを植え付けられてしまったかもしれない」と言うとだな。彼は
「そうだよなぁ。あの娘は、とても強い心を持ち合わせていてさ、俺なんかの力を持ってすれば簡単にねじ伏せる事が出来るはずなんだけどな。ま、それこそ俺は彼女を幸せにするつもりなんだがね」と、そんな事を言われた後に 急に俺の腕を掴み始めたのだ すると なんとですね。体が光始めて、俺の中に入ってきてね 俺に憑依するというか 体を動かせるようになりましたよ!みたいな状態に なってしまいましてだな。目の前にいるこいつの動きを見ていて分かった事がありますわよ奥さん。俺ってさ、こういう戦い方の方が向いてるっぽいんだよねぇ そう思うんだよねぇ。今までの戦い方はさ、何と無く力押しというかさ。とにかく殴ったり斬れば何とかなるだろ的な そんな感じの戦闘スタイルをとっていたわけだけど、目の前にいるこいつはさ。明らかにだな、自分の持っている能力を有効活用しつつ、相手を仕留めていくと言う その戦い方が非常に俺好みのスタイルであったのですよ それから俺はだな こいつから奪った身体能力を生かしてだな。こいつより圧倒的に早く動くことが出来たりもするんだよ しかもだな 俺の体は 完全に俺の思うように動かせるんだよね これなら勝てるか?と思っていたのだけど やはりと言うべきなのか 俺は、その男の攻撃を全て回避する事に成功してしまう そのことに男はイラつき始めているのか どんどん攻撃が雑になって来ているような気がするので、これは好機だと判断した なので俺は、全力で攻撃を繰り出そうとするが、目の前の男の動きが読めてきたので俺はだね 余裕でかわしてから攻撃に転じると 俺の連続攻撃の前に為す術も無く敗北してしまうというね その結果 男がだね。自分の思い通りにならないことに耐えられなくなって 暴走を始めた その時である 突如として空に浮かび上がった球体のようなものが出現すると そこから声が響き渡ってくる 俺にだな 仲間に なってくれと頼んで来たのだが それはつまり 俺の家族に危害を加えようとするのを辞めるという事なのである もしもだな 本当にこの男が俺のことを気に入って仲間になりたかっただけなのだとしたら。仲間になる前に、仲間にする理由を聞いておこうと思い「お前はどうしてだ?俺の事を知り尽くした上で、俺に仲間にしてほしいって言うのかい?だとしたらだな その目的が一体何なのか 俺に話しても問題が無いと言うなら 教えて欲しいもんだな」と言うと
「ああ 勿論話すぞ 俺が仲間になったらな。俺が、お前の敵になろうと思っている者達の情報をだな
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