僕らは高校生探偵団
羽弦トリス
第1話第一の事件
ここは九州の田舎町。
そこに、進学校の鶴田高校がある。
「おイッスー!」
部室である社会科準備室に入って来たのは、大のエロ本マニアの、田島ヒロシである。
「まだ、誰も来てねえのか?」
彼はそう言いうと、学生カバンから、【SMマニア】なるエロ本を読みながら、制服のズボンをずらし、シコシコ始めた。
ヒロシはこの誰かにバレるかも知れないと言うドキドキ感がたまらないのである。
「ぼ、ぼ、僕らはテレビ偵団~♪今も昔もテレビ好き~、タイトルよ~ぶ、よ~び声がブラウン管にこだまする~」
バカな歌を唄いながら入室してきたのは、山岡俊弘だ。彼は月刊ムーの愛読者だ。
ヒロシはシコシコを慌てて辞めて、チャックを上げた!
「ウギャッ!」
「どうした?ヒロちゃん!!何でちんこ出してんの?」
「ぶ、部長には言わないでくれっ」
「僕は知っていたよ!君がシコシコしているのを」
「何ですって!」
「廊下側の窓、ちょっと開いていたから。だから、いくら興奮するからって学校でシコシコは辞めたら?」
「オレは、辞めない!部長にバレたら、今度こそ嫌われるから、黙っていてくれ。今日はバイト代がはいったから、お好み焼きおごるからさ~」
「分かった。内緒にするよ!部長、かわいいからね。そのちんこ早く仕舞えよ」
「チャックが食い込んでいてぇんだ!」
2人はゆっくりチャックを上げ下げして、ようやくちんこをトランクスに収納した。
「!!」
「!!」
「ぶ、部長!黙って部室に入るなんて!」
「君たち、できてんの?」
「は?」
「は?」
2人は唖然とした。
「2人で、下半身をいじって!」
「ち、違うんです!部長!」
「トシ君がむりやり、オレのファスナーを開いて……」
「あっ、裏切りやがったな!ヒロシは誰もいない部室でシコシコしてたんです」
部長はあまり気にせず、2人の言葉を聞き流した。
部長こと小林ありさは、この高校では上位のかわいさだ。だが、ミステリー研究会の部長と聞いて、誰も手を出していない。
半年前に痴漢に遇い、その痴漢を半殺しにしたのだ。
彼女は極真空手を習っている。
「さ、2人とも席に着いて」
ヒロシと山岡は教壇に立つ、部長から距離を置いて席に着いた。
「私たち、ミステリー研究会は2年生の3人だけしかいない。だから、高校生探偵団として、町の難事件バンバン解決して、部員を増やしましょう。もちろん、褒賞金ももらえます」
ヒロシはエロ本カタテに、
「こんな田舎に事件なんてないさ」
「では、お二人さん早速事件の依頼が来ました。この依頼人は女性で旦那さんがハゲてきたらしいです。解決金5万円です。」
月刊ムーを読んでいた、山岡は部長に尋ねた。
「その旦那、何歳?」
「え~と、68歳よ」
「なんだ~、加齢で剥げたんだよ!」
「それが、一晩で!」
「何ですって!ミステリーサークルが頭に出来たのか?」
「恐らく」
「これは、エリア51がからんでるな」
「2人ともバカか?」
「ちょっと~、田島君。話し聞きにお宅を訪問しようよ!解決金は5万円なんだから」
「あんまり気が乗らねえが、一肌脱ぐか」
と、言うとズボンを脱ぎ始めた。
「ヒロシ、何やってんの?」
「え?一肌脱ぐんだよ」
彼ら鶴田高校探偵団は将来どんな結末を見せるのか不安しかない。
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