創作者(クリエイター)を導く自由の女神
礎 文哉
プロローグ
(インターネットニュースメディア
――昨年七月にTwitterアカウントを開設して以来、WEB上の様々なサイトでアニメ、漫画、小説、音楽、その他映像作品などを公開し続ける創作団体、『七月のロマン』。卓越した作品を世に送り出し、そのたびにネット上で話題となるクリエイター集団ですが、その実情はメンバー、結成経緯共に知られておりません。
ですが今回、その『七月のロマン』の中心メンバーであり、自身も小説家とイラストレーターの両方の分野で活躍されるトップクリエイター、
――(宮本)よろしくお願いします。といっても、確かに私は七ロマの作品に携わってますけど、別に中心人物っていうわけではないんで。あまり期待しないでいただけるとありがたいです。
――早速、メンバーの話に触れられましたが、『七月のロマン』の最大の特徴といえるのが、その構成メンバーのほとんどが秘匿されていることですね。最初の作品であるWEBアニメ『ダンテの肖像』では声優以外のクレジットは全て【制作・七月のロマン】として一括りにされていましたし、以降の作品でも具体的な人物の名前が記載されていません。
これは、『七月のロマン』全体としての方針なのでしょうか?
――(宮本)そうですね……別に決まりってわけじゃないんですけど、なんとなく皆そうしてますね。七ロマには、他所で個人として活動しているクリエイターも大勢いるので、その活動と分けたくて自分の名前を出したくないって方針の人も多いと思いますよ。
――なるほど。あくまで『七月のロマン』として制作された作品は、『七月のロマン』のものだと。ところで、さっきから仰られている七ロマというのは、『七月のロマン』の公式の略称ということでよろしいのでしょうか?
――(宮本)え、どうだろうな(笑)私が勝手に呼んでるだけだしな……でも、まともに表に出たのが私が初めてだし、これが公式みたいなもんか。うん、七ロマでいいや。記者さんもそう呼んでいいいですよ。
――ありがとうございます(笑)
話を戻しますが、『七月のロマン』もとい七ロマは、漫画やイラストはpixiv、小説作品は投稿サイト「小説家になろう」で発表されていますが、今後これらを出版社を介して商業作品として発表されるご予定はあられるんでしょうか?
――(宮本)まず、ないですね。ありがたいことに、出版社さんから書籍化の話は何度もいただいているみたいなんですが、そもそも七ロマの製作スタイル的に商業には向かないので。アニメづくりももっとやってほしいみたいな反響もありがたいんですが、如何せん人数が足りないので。これからも、WEB上でのんびりと作品あげていくんで、よろしくお願いしますって感じですね。
――そうなんですね。確かに、七ロマ製作の、特にアニメのクオリティが高いのは一枚一枚のカットの統一性が高いからだとネットでは評価されていますね。やはり、クオリティの関連からも少数精鋭での制作にこだわられているのでしょうか?
――(宮本)いやあ、別に精鋭だとは思ってませんけどね(笑)でも確かに、うちは皆さんが思ってるよりも少人数で回してますね。常に猫の手も借りたいって感じです(笑)
――それは少し意外ですね。そう言えば、七ロマは公式サイトにも連絡先が記載されておらず、どのように人員を集めているのかも明らかにはなっていませんが、七ロマのメンバーはどのような経緯でグループに参加されているのでしょうか?
――(宮本)それに関しては詳しくはお話しできないですね……なんせ企業秘密なもんで(笑)ただ一つ言えることがあるとすれば、ご縁があったから、ということですかね。私だってただ単に縁があってあそこで活動させてもらってるだけなので。
だから、このインタビューを読んでいるあなたも、縁があれば、うちで一緒に面白いものを作れるかもしれませんよ?
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