第13話

「シンジ...!!!お久!」


すとんと右足のかかとから落ちたマヒロ。

なんか今日はいつもと感じが違うな。


「マヒロ、お久」

「なによ、ジロジロ見て?なんか、私の顔についてるってゆーの!?」

「いや、なんだ、その、、おまえいつもと感じが違うなって。なんか、服の感じとか、あと

メイク変えただろ...?」

「...っ!よく気がつくじゃないの!」


「そりゃあな。だって長年の付き合いの幼馴染だもの...」


「そ、そうよ。変えたわよ。

ストリート系からフェミニン路線へ。

化粧はがっつりなら、ナチュラルメイクにしてみたんだけどっ。ほんとによく気が付いたよねっ」


「おまえ、顔が紅いぞ。大丈夫か?

熱でもあるとかか?」


「...っ!平気だよっ!それにしてもシンジ、

例によっていい匂いするけどっ...!」


「あー、おまえのために、シフォンケーキ焼いといた。あとあと、おまえのために大好きな紅茶もいれてあげた。アールグレイな」

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