第6話 シリウス

ルピー「どんな感じだい?」

シリウス「……不思議な感じだ、特に何か変わった感じがしない。」

ルピー「変えたのは内蔵だからね、外見からじゃヘリオトロープなんて気付かねぇよ。」


ルピーの研究所にシリウスが来ていた

今まさにヘリオトロープと化した男である

手を握ったり開いたりしている


シリウス「これが人知を超えた異質な力。」

ルピー「やってみれば分かるよ、君の能力はダメージを食らってから発動する能力。」


ルピーはシリウスにカッターを渡した


ルピー「前も使ってたんでしょ。」

シリウス「あぁ……お世話になってたよ、まさかまだ使えるとは。」


シリウスはカッターを受け取り胸ポケットに入れる。


ルピー「もう……本当にいいの?」

シリウス「もういいんだ、戻ったところで何も出来ない。


もう……ノアは死んだ……!!


もう馬鹿みたいだ!何故俺が濡れ衣を着せられる……!報われずどん底に落ちて暴徒と化す!!」


シリウスは手で顔を覆い叫んだ


シリウス「吐き気を催す程……溺れんばかりの血を浴びてやる。」


シリウスは立ち上がり研究所から立ち去った


ルピー「……大丈夫かねぇ」

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