好きの亡霊。

0. 見つけた。

 ふわふわと飛ぶこと数時間。

 そろそろ飽きたので、地上に降り立つ。

 この姿がヒトに見えるワケもなく、見えたら最期。の天使。(今は訳あって堕天使ですけど、ね)

「さてと…」

 適当に善意して、とっとと居るべきところへ戻ろう。

『何で、ですか…?』

『何でって、要らないから…断ってるんだけど…』

『そう、ですか…』

 あ。

 アレにしよう。

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