4、考えている


夜が明ける前

まとまらない思考を道端に投げ棄てた


今頃棄てた思考は

何処かへ飛んでいったか

誰かに踏みつけられたか


将又はたまた何かの肥やしになれば良い



有るはずもない希望


起こり得ない奇跡



考えたところで無駄な足掻き

棄て去った考えは数知らず



だというのに

いつの間にか考えている


有り得ない夢物語



日が真上に来る頃に

それは再び投げ棄てられる


しも

山にもならぬそのごみ

拾う者が在るのなら


その者こそを神と呼ぼう




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