南北朝雑記/虚無僧のつぶやき
正田前 次郎
第 1 話 虚無僧の起源
☆ 虚無僧と楠木正勝 ☆
武士ということでは、室町幕府に負けた楠木正勝(正成の孫/正儀の嫡男)が、深編み笠を被って
虚無僧を調べると、建長6年(1254年)、中国に渡った臨済宗の僧侶が
納得感をもたらしてくれた
南北朝時代の世情を伝える資料として有名なのが吉田兼好の
初期はすり鉢を伏せたような深編み笠で顔を隠したようだが、後に寸胴鍋を伏せたような天蓋に変わった。元来、武士が多かったためか、江戸時代に入ると武士以外の
虚無僧と南朝武士の繋がりは、
想像だが、敗軍の南朝武士たちが、既に存在していた「ぼろ…」と呼ばれた輩に身をやつしたという事実はあったのかもしれない。これが時代を経て虚無僧という具現化した存在となった。('22/04/23)
後の時代に自らの由緒を直し、格式を上げるため、
一方、南朝武士たちがいたという記憶は受け継がれ、もう一方の開祖を、南朝武士の象徴として、最後の忠臣、楠木正勝に求めた。というのはどうであろうか。('22/04/23)
でも、やっぱり、楠木正勝は虚無僧であって欲しいな。('22/04/23)
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