151.異端審問
「面白いアニメの切り抜き動画送っといたから」
「ありがとー、助かる」
……なんて会話を俺としたことがうっかり聞かれてしまったものだから、「あの見た目でオタクとはねぇ」という声を背にして俺は早歩きでその場を立ち去った。
だから、嫌なんだ。そうやって、すぐに俺たちを毛嫌いする。オタクと一般人を隔てる壁は何だ? 興味関心の有無か? 熱量か?
「同じ人間だろ」と独り言ながらに言いかける。いかん、また「主語が大きい」などと言われて叩かれるところだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます