146.ファーストキス
スラム街で過ごした日々を忘れないように、毎朝泥水で顔を洗う習慣がなかなか抜けなかった。
ゴミ箱を漁って見つけた二切れのピザを彼と分けながら食べる、至福のひととき。
ファーストキスは腐ったピザの味がした。いつか、お金を得て街に出て、ピザをデリバリーしたらこれから私はこの時のキスのことを思い出してしまうのかな、なんて思いながら、じっくりとそれを味わった。
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