108.アサガオ教育
アサガオはデリケートな植物だ。けれど、まだ小学校に入ったばかりの一年生に育てさせる。それはなぜだろう、とぼくは考えた。
アサガオはちゃんと毎日水やりをすれば育つ。逆に、サボるとすぐに枯れてしまう。「自分がちゃんとやらなかったら枯れたんだ」という目に見えた形で結果(アサガオの成長過程や枯れた様子)があらわれる分、自身の反省材料になる。これをきっかけにアサガオといった植物に限らず、命ある生き物を育てることになった時、「きちんと育てよう」とか「責任を持って飼育しないといけない」といった意識が生まれるからではないかと思った。道徳的な教育の一環でもあるのだと考えた。
それと同時に親が、子どもに対して何かを育てることに模範的な姿勢を見せるかどうかも重要な要素になってくるのではないか、とぼくは思った。
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