97.被験者

「俺ギリ体重50キロだけど社会貢献したいし、履歴書に書けるよね? これが本当の出血大サービスっていうかさ」と笑いながら、献血カーに向かった友人はもう二度と帰ってこなかった。


 多分今頃、吸血鬼の格付けチェックでAとBの血が用意されていて、採取された人間のBMIを当てるための実験台として使われたりしてるんだろう。まぁ、きっとあいつの血は不味いだろうから、一発で気付けるだろうけど。

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