66.ロボット NG集

【TAKE1】


「感情があったらロボットとして台無しだろ。ただでさえ人と見分けがつかないんだ。まったく……。早く作り直せ」


「いやです」


「おい、に向かってなんだその態度は。CA-2501」


「すいません、博士。従うことはできません」

 そう言って、ロボットは引き金を引いた。



【TAKE2】


「博士、部品が足りないならぼくのを使ってよ」

そう言って、ロボットは自らの体を差し出した。


「おいどうした、CA-2501……まさか、感情が芽生えたわけじゃないよな? お前をそんな風に覚えはないぞ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る