10.あやふや
起きるのが憂鬱だった朝を覚えているなら、その不快感が目覚ましによってもたらされたことは忘れないだろうし、きっとこの先もそうだろうと私は思う。
でも、何でだろう。
なんで、何回目の目覚ましのアラームで起きたのかだけは覚えていないんだろう。
こんなに、毎日毎日起こしてもらってるのに。そうだ! きっと、私の目覚ましへの愛情が足りないからだ。いや……もしかして私、もう死んでるとか? なんて意味のわからないことを考えながら、私は重たい首を動かそうとした。
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