2年2組16番
「はい。じゃあ今日はこんぐらいで終わりにします。皆さんさようなら。」
帰りのホームルームが終わり、みんな一斉に帰る準備を始めた。
ワイワイガヤガヤとしているこの2年2組に所属している俺の名前は
「トキ、帰ろうぜ。」
俺が話しかけたこのメガネの真面目そうなしかも頭の良さそうなイケメンは
俺ら二人はβで全バース共学の高校に通っている幼馴染同士なんだ。
「ときくーん、かっくーん、一緒に帰ろー。」
俺らの間を割って入ってきたこのロングの妙にテンションの高いこの女子は
「ちょ、おま、よりかかってくんな!」
「ひど〜い。そんなこと言わなくていいじゃん!」
あーだこーだ言っているとトキが
「二人とも、うるさい。」
と言ってきた。
『うるさくない!!』
俺らは声を揃えて返した。
「これからどっかよってくか?」
帰りのバスの中でトキが聞いてきた。ちなみに紫はバスの向きが逆だからいない。
「いいな!どこに行く?」
「近くにある図書館で一緒に勉強するぞ。お前そろそろ赤点だろ。」
「うぐぅ」
確かに俺は頭が良くないからよくトキに勉強を教えてもらってはいるが
「明日じゃダメか?」
俺が言うと
「明日も同じことを言わないのならな。」
と返してきた。
「うぐぅ」
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