第37話 魔蛇2

傭兵ギルドでの治療を終えた後、レイ達は予定通り狩りへ向かう。


狩場に着くといつも通りナインに指示を出し、ホーンラビットを追い立ててもらう。

その間に魔蛇の処理を行う。まずは鑑定だ。

_______________________

魔蛇     性別:雄

・魔力毒をもった蛇の魔物

・食肉:可(毒袋を傷つけていない場合のみ)

_______________________

魔力毒袋

・状態:低

・体を壊死させていく弱い毒の入った袋

_______________________


「魔蛇の毒は弱い毒か。ランクFの解毒ポーションじゃ回復できなかったな」


レイは、5匹の魔蛇から毒袋を抜きとり、空いたポーション瓶に詰めていく。そして1つは毒袋を破り中身をポーション瓶に直接注ぎ鑑定する。

_______________________

魔力毒

・状態:低

・体を壊死させていく弱い毒

_______________________


鑑定内容に変化がないことを確認したレイは、焚火の準備をしてカルアに生活魔法のプチファイアで火をつけてもらう。そこに魔蛇の肉と毒袋すべてを燃やして埋めた。


「魔蛇は使い道がなさそうだね。肉も毒に侵されてないか心配だし食べない方がよさそうだ」


カルアは頷きながら火の始末をしている。そこにホーンラビットを仕留めたナインが帰ってきた。レイはいつも通り血抜きと内臓を取り出し、内臓をナインにあたえるのだった。


狩りを終えて帰ってきたレイ達は、傭兵ギルドへと向かう。昨日だした依頼を取り下げてもらうためだ。その時、受付嬢から声をかけられる。

「魔蛇が入荷しました。希望は毒の治療で2名です。今すぐ治療をお願いできますか?」

「わかりました。あと魔蛇の依頼の取り下げをお願いします。あと報酬の魔蛇ですが傭兵ギルドで処分をお願いします」


受付嬢には驚かれたが、まずは毒の治療を優先したのか案内してくれた。そして、状態異常回復ポーションを使い治療を行った。


用事も終わりガンツ家へ帰ろうとしていた時にギルドマスターに見つかり声がかかる。

「明日の朝、魔蛇の毒の治療薬について話がしたい。セバス様も同様に話が聞きたいらしく同席する。もちろん来てくれるよな?」


「も、もちろんです」

その場にいたものは口を揃えて言う。その時ギルドマスターは何とも言えない覇気をまとっていたと・・・

______________________________________

残金:大銅貨38枚 銅貨212

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る