季節
腕の中で死んでいく
青い春のいじらしさ
汚れきった眼では
その面見やれど
薄れゆく
道の辺で死んでいく
朱い夏のあさましさ
曇りきったこころでは
意味を語らず
霞なる
川の流れに死んでいく
白い秋の度し難さ
腐りきった脳髄では
消し炭となり
崩れゆく
白い灰に死んでいく
黒い冬の美しさ
今を語らぬ唇では
欠片となり
降り注ぐ
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