皐月
仇花を散らす皐月の風に
しだれ柳の恥ずかしや
愛する人が死んだのならば
夕暮れのように死にましょう
朔果を流す皐月の雨に
咲く山法師の恨めしや
死んだ御人が忘られぬなら
真昼の星と話しましょう
双葉を照らす皐月の朝に
雛芥子のいろ麗しや
愛した人になったのならば
卒塔婆のように眠りましょう
皐月の夕陽はとっぷり暮れて
御靴を揃えて飛び込み台へ
せめて美しく翔びましょう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます