第19話

俺らの方から金髪のクラスに入り、パスポートの件を報告すると、


「はあぁ⁉なんで亜暗まで行こうとしてるの?呼んだ記憶ないんだけど‼」


「アン子が行かないなら俺もいかない」


金髪は暴れたいのを必死に我慢している風だった。


「はあぁ…どうやら、しょうがないってやつね」


「じゃそういう事で」


俺らは早々とクラスから離れた。金髪は悔しそうにうなだれている。


俺のクラスに戻ると聞いてみた。


「アン子お前水着もってるのか」


「1着だけもってるん」


そう聞いて安心する。


透き通る綺麗な海で早く泳ぎたいぜ!


「今日は唐揚げ食べ放題行くん?」


「あのなあ。無駄遣いはよくないぞ?まあ金入ったら使いたい気持ちはわかるけど、ランチ2食分食ってるからな」


「別にキョースケになら、いいの」


「また食べ放題の店見つけたら、迷わず行こう!」


「さがしとくの!」


そう言うと、授業開始の音がした。

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