第19話 市場調査
「さて、とりあえず依頼は完了したわけだし、なんか適当に市場調査でもしようぜ」
「はいっす。先輩、アタシ食べ物がいいっす!」
「いいぞ。そういや俺も腹減ったわ」
「じゃあ屋台で何か買いに行きましょう!」
「おう」
「先輩、こっちに串焼きありますよ」
「おう」
「そっちは串焼き」
「おう」
「それで、あっちには串焼きです!」
「いや肉の串焼き多くね?」
「うーん、なんか食文化発展してませんね」
「この前くった串焼きもなんかただの肉を焼いただけだったし、調味料が少ないんかな?」
「あー……塩が貴重品だとかっすか?」
「まぁこの辺森だしな。海まで遠かったらありえん話じゃない」
「でも先輩、塩が商品になるとして、アタシ達にはどうしようもなくないっすかね?」
「海水浴ついでに塩でも買い付けに行くか?」
「先輩と海まで遊びに行くのは良いっすけど、遠かったらイヤです」
「そこだよなぁ」
「先輩、なんか無いんすか塩を出すスキル」
「なんだよ塩を出すスキルって。俺にも勇者斬りくれよ」
「駄目です。勇者斬りはアタシのっすよ」
「俺もなんか雷まとってバチバチしながら斬撃したいんだが?」
「そういうのはアタシがやるんで大丈夫ですって」
「良いじゃねーかよケチ。減るもんじゃないだろ」
「それに、アタシ勇者なんで勇者斬りですけど、先輩が使うと農民斬りっすよ」
「農民斬り」
「農民斬りっす」
「だっさ……農民斬りて」
「スラッシュして勇者斬りなのはアタシだけっす」
「そうだよなぁ」
「それで、結局なんか無いんすか新しい変なスキル」
「うーん新しいスキルねぇ……あ?なんじゃこりゃ」
「どうしたんすか?」
「朝倉……もしかしたら塩が手に入るかもしれん」
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