2024年2月

二重(hug)

わたし気づいてしまった。


学生の頃は常にニキビがひどくて、ニキビさえ治れば、きっと今よりも可愛くなれると信じていた。ただ、歳をとった今ニキビはできなくなり、肌はスベスベに近しい。それなのにわたしは全く可愛くならない。

そこで思った。

二重にさえなれれば、可愛くなると。

しかしこれも安直すぎた。学生の頃よりも進化した二重をつくる魔法のアイテムで、自分の顔にデザインを施したが、何度やっても眠たそうなナマケモノに似てしまう。二重ではないことが問題ではないと悟った。


わたしが可愛くなるためには目も鼻も眉も口も顔の輪郭からも全てを変えなくてはならないのだろうか。悲しくなって思い出す。学生の頃好きだった子はみんな可愛い子を好きになった。俺は顔じゃなくて性格が合うか、だ、と言っていた人まで結局は顔だった。大人になっても変わらない。

可愛い人が中途入社した時に、遠くから男性陣がちょこちょこ見に来ている様子にはたまげた。かわいい、としか言葉にできていなくて、彼らは中学生のままなんだな、と知った。


あー可愛くなりたい。

そこそこだった勉強やスポーツが出来なくなってもいいから、時を戻して可愛いと言われる学校生活、社会人生活を送ってみたい。


そんな今日の1曲。

iriで『hug』


常に半開きな唇を閉じる努力をしています。

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