ガツポン酢(Amazing Romance)

半年に一回の職場の飲み会。

わたしは良い感じに話を合わせながら、ぽつんと浮いているガツを眺めていた。


だれも食べることはなく、店員さんに下げられることもなくただ浮かんでいる。食べたら美味しいことはわかっているけれど、ただ浮かせておく。きっとみんな同じことを思っている。


このおじさんはどうやって、半世紀を生きていたのだろう。あの席に座っている少し前に女性問題で騒がれていた男性は、どんなふうに奥さんと出会ったのだろう。色々なことを考えられる。この感覚は、巫女として働いていた時、夕方にお賽銭箱のお賽銭を回収していた時の気持ちと似ている。気になるけれど、一生気にならない。そんな気持ち。絶対に自分のものにならないものに興味を持ってしまう感じ。


広いテーブルの小さい器の中で浮いているガツポン酢はなにを考えているのだろう、なんて考える。


そんな今日の1曲。

King & Princeで『Amazing Romance』


帰宅した時にこの曲を聴くと元気が出ます。

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