走ること(Runner)
応募していたマラソン大会に当選した。
マラソンといっても7キロだけれど、高校の体育の授業以来まともに走っていないわたしにとっては、結構な高い壁だ。制限時間もある。7キロを1時間。勢いで挑戦したのはいいものの、今はわくわくよりも、やっちまったーーーー!という思いが強い。
ただ、辞めることもできるこの状況をなんとか完走という形で締めくくろうとするところはわたしの良いところなので大切にすることにしようと思う。
ということで、今日からランニングを始めた。ランニングウェアなどは持っていないので、動きやすそうなTシャツとズボンを履き、走りやすいようにコンタクトを装着、そして帽子を深めに被りただ人気のない好きな方向へ走る、オリジナルランニングスタイル。
久しぶりなので、とりあえず片道10分往復20分を課した。
最初は上々の滑り出し。もともと中高の時は走っている時に感じる浮遊感と開放感が好きだったことを思い出す。しかし、体は追いついてこない。走りたい気持ちと、歩きたい気持ちが混ざり合って、走っているのに全然進んでいない感覚に陥ってしまう。それでも決めたことはなんとかやり遂げたい、と自然と懸命に腕を振って走っていた。
その時わたしは腕を振ると前に進む力が強くなることを知った。今までは若さとセンスだけで腕も振らずになあなあで走っていたという、恥ずかしさも。
腕を振り倒し、なんとか家の前に戻ってきた時には汗が吹き出し、全身がガクガクしていた。この感覚はクセになる。シャワーを浴びながらにんまりした。
そんな今日の1曲。
爆風スランプで『Runner』
音楽は走っている時も最高です。
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