コンタクト(真夜中遊園地)
学生時代、少しずつ悪くなっていく目が受け入れられなくて限界まで裸眼で暮らしていた。
それでもやっぱり見えないものは見えなくて、授業中だけかけるようになり、やがて常時手放せないものとなった。
コンタクトにしたい。
そう毎日願い、高校を卒業するタイミングでドライアイをおして念願のコンタクトを手に入れた。
それから10年以上。
今では毎日メガネをかけて出社している。あの頃あれだけ憧れたコンタクトは、遊びに行く時だけ。
やはり楽に勝るものはないし、目にも優しい。
今日はコンタクトを買いに行く。
毎月買っていたものが、2ヶ月に1回になり、今では数ヶ月に1回の行事になった。
今でもそのたびに、はじめてコンタクトを買った日のことを思い出す。メガネを外したら、少しいけているわたしになると夢見たことを。
夢は夢のままでわたしはまだ少しもいけてない。
そんな今日の1曲。
チャットモンチーで『真夜中遊園地』
コンタクト外して、酸化した現実。
いつ聴いても秀逸な歌詞に思える。
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