朝焼け(君が誰かの彼女になりくさっても)

疲れ果ていたのか、気付かぬうちに床で寝てしまっていた。何時ごろに寝てしまったのか、はっきりとは思い出せない。


目が覚めたのは午前4時。

夜更かししていてこの時間になることはあるが、目が覚めるとなると記憶にない。

ぼんやりとした頭で、お風呂にも入らず、歯も磨かずに寝ていたことを認識してのろのろと動き出す。


1時間と少し。

いろんな身支度を終え、少し本を読みもう一度眠ろうとしたその時、いきなり部屋に光が差し始めた。

ついに太陽が出てしまったか、とカーテンを開ける。すると、一瞬時が止まってしまったような感覚に陥るほど綺麗な朝焼けがあった。


窓に向き合いしばらくの間ぼーっと眺めながら、まだまだ眠たい頭で考え事をした。


最近、急激に身近な話題になってきた結婚のこと。

わたし自身はまだなんの実感も湧かないからいつも笑顔で聞くだけだった。でもこの景色を前にして結婚するならば、綺麗なものを見た時に一緒に見たいと思う人がいい。そう思った。


そんな今日の1曲。

ワンダフルボーイズで『君が誰かの彼女になりくさっても』


好きな人の幸せを願ってはいるのに、誰か知らない人が、その幸せをつくることは願っていないのです。

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