中秋の名月(今夜月の見える丘に)

月はずっと同じ月なはずなのに、あらゆる特別な日があるこの世には月にも特別をつくっている。


団子が食べたいという友人に付いて、デパ地下に行った。そこにはこの特別な日に団子を食べようとする人達の行列があった。


月は好きだが、団子を食べたりバレンタインデーにチョコレートを買ったりする習慣のないわたしはただその余裕に憧れた。

それは朝に果物をお腹いっぱい食べられるような余裕。


結局何も買わずにデパートを出て、明るい街を歩く。月は見上げてもどこにもない。


電車に揺られて、家路につく。

月が見えることに安心する。

わたしは団子より花だ。


そんな今日の1曲。

B'zで『今夜月の見える丘に』


ベランダから見える月をずっと見ていたくて電気を豆電球にして過ごしています。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る