夏の違い(夏休み)
日本にいると当たり前のものが、カナダにはないことに気がついた。
夏の空気と匂い、そして蝉の声。
当たり前すぎて、気づくのに時間がかかった。
カナダにはカナダの空気と匂いがあって、蝉はいない。
夏なのに朝晩は羽織るものが必要なほど冷え込む。夜は21:00頃まで明るい。20:00頃からの夕焼けにうっかり時間を間違えそうになる。寒さと日の長さでカナダの緯度の高さを感じる。
海辺では、蝉の代わりというくらいカモメが鳴きながら空を飛ぶ。
山、海、ビル。
全てがバランスよく並ぶ光景に、夏以前に改めて何もかもが違うことを思い知らされる。
ここでは不思議なくらい日本で考えてしまうようなことを思い出さない。
ふとした拍子に反芻してしまう嫌な過去、恥ずかしかった最近のこと、これからの不安。
どの出来事とも結びつかない非日常。
おかげで夜すんなりと眠りにつくことができるから、朝も早くすっきりと目覚める。
夢に見る規則正しい生活。
日本でどうしても乗り越えられないことが起きたら、海外移住すればいいのかと安直に考える。
が、すぐに考え直す。
非日常が日常になれば場所は違えど同じことを繰り返すだけだろう、と。
そんな今日の1曲。
wacciで『夏休み』
いつかの夏休みといまの夏休みを比較してしまうと辛くなる気がします。
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