『緊急事態』

やましん(テンパー)

『緊急事態』

 『これは、あくまで、実際の世界とは違う、フィクションのおはなしであります。しかし、抵抗のある方がいらっしゃいますかもしれません。お詫びいたします。』


        🐈



 ねこママの店は、今夜は貸しきりである。


 にゃん、ちゅう、わん、ごき、かー、ぽ、その他喋らないのも含めての、『やましんち緊急事態対処会議である。』



議長(はとさぶろ)


『では、まず、現状について、報告を求めます、ぽ。』



ごき少佐


 『あ、ごき。地球人類は、かなり不安定ごき。大者どおしが、直接の対決には、なりたくないと考えているごきな。万が一そうなったら、世界戦争になるごき。それでは、人類の最後。少なくとも、文明は、終結ごき。むかしから、代理戦争という構図は、珍しくはなかったが、一時期落ち着いたものの、最近は再開されてるごき。しかし、そこんとこの難しさを逆手にとって、さっさと一人勝ちにしたいと、R国が、おとなりに攻め込んだがごき、相手を甘く見たか、計算が違ったのかは、いまだ、はっきりしないごきが、兵士でない一般の人類をも、多数巻き込んで、やや、膠着したごきが、またいったん、体制を改めて、新しい攻撃をやるつもりごき。』



ねこママ


 『ここでの問題は、やましんちが、攻撃される可能性にゃん。あすにも、あさってにも、可能性あり、ならば、非戦闘員は、シェルターに避難が必要にゃんこ。それか、総員引っ越しにゃ。店をかたずけにゃんこ。』



ごき少佐


 『そこまでは、切羽詰まってはいないごき。しかし、いつ、どうなってもおかしくない。とは、言えるごき。特定のある人類に、その、行方がかかっているごき。あり得そうになくても、人類は、実際に、過去数回、核戦争やりかけたごき。寸前まで行ったごきな。だから、やらないという、保証はない、ごきごき。』



カージンゴ


 『やましんを、保護しようなんて、やだ、かあ〰️〰️〰️〰️。我らは、先に山に逃げるかあ〰️〰️。』



ごき少佐


 『やましんだけの保護は、やはり、不可能ごき。人類の核は、とてつもなく、でかいごき。しかし、大将は、一宿一飯の恩義は忘れるなかれごき、と、言っておられる。また、一人助けるは、多数を助けるに等しい、とも。宇宙ごきに、シールド保護装置を要求する手はあるごきな。我々にも、役に立つごき。まあ、人類が、自滅するなら、宇宙ごきの思うつぼ、ごきら。我々も、頂点に立てるかもごき。未来ごきの情報どおりに、なるかもごき。また、そのために、連中と、会合を持ってきたごき。』



カージンゴ


 『やましんごときに、そんなん、あるわけがない。かあ〰️〰️。』(やましんにこだわる、カージンゴである。)




わんじろう


 『たしかにわん。危なくなったら、自分たちだけ、で避難するわん。人間は、わんたちを、ほったらかして、避難するわん。それは、悲しい現実わん。』




ねこママ


 『にゃ。やましんは、やたらに、とろいにゃん。なにかの、手引きは、必要にゃんこ。』




ごき少佐


 『大将は、やまんなかの、いま、野戦ごき大隊が使ってる小屋を、提供すると、おっしゃいごきな。』



ねこママ


 『やましんが、ごき大隊と、同居できるとは、にゃんとも、思いがたいにゃ。連中、何十万ごきもいるにゃん。そのなかで、弱虫のやましんは、生きられないにゃん。』



議長(はとさぶろ)


 『もし、攻撃がここにあるなら、いかなる、攻撃がありえますか、ぽ。』



ごき少佐


 『あちらの同盟国が、南と北から、大挙、上陸占領するごき。それに先立ち、ミサイル攻撃があるごきら。もしかしたら、小型核が使われるかもしれないごき。首都には、でっかいの一発かもごき。。あと、軍隊がある基地と、大都市ごき。さじかげんは、なんとも、わからないごき。そもそも、さじかげんなんて、有り得ないごきかもごき。理論的には、『相互破壊確証』(間違い。『相互確証破壊』である。)と言われるごきな、核戦争は有り得ないと。しかし、いま、いっぺんやりだしたら、乱発、乱打、になるごきな。昔は、たしかに、そう言っていたごき。はじまったら、あっというごきに終わると。ただ、いまの、人類指導者は、ごきには、良くわからないごき。たぶん、やましんにも。』




カージンゴ


 『あいつは、ひたすら、アホかあ〰️〰️〰️〰️。』




議長(はとさぶろ)


 『こちらの、同盟軍が、動かないか、ぽ。』



ごき少佐


 『自分達の権益を守れるのならば、あまり、動かない可能性はあるごき。つまり、捨てゴマごき。全面核戦争は、きっと嫌だごき。しかし、いまのところ、予想外にまとまってるごき。その、悪いがごき。やましん云々は、有り得ないごきが、なぜか、大将は、古いからな、ごきごきら………』



ねこママ


 『大将は、助けたいわけにゃん。動物連合会が、緊急発動行動を取らないか、にゃん。』



みんな


 『緊急発動行動を‼️ そりゃ、たいへんだあ。ごき、かあ〰️〰️、ぽ。わん。ちゅう。』


 ※ 緊急発動行動=動物たちが、いっせいに、人類に襲いかかるのだ。



ごき少佐


 『かつて、一度も行われたことはないごき。もし、発動されたら、やましんも、すぐに、先に我々に、食われるごき。』



ねこママ


 『だからさ、先に、隠すにゃん。』



カージンゴ


 『まま。大隊がいたら、えさになるだけ、かあ〰️〰️〰️〰️。かかかかか。あほー。』



ねこママ


 『む。💢😸💢そこは、ごき内部で、先に、なんとかするにゃ。』



ごき少佐


 『そりゃごき。難しいなあごき。やましんごときに。』



議長(はとさぶろ)


 『自分が言うのはなんなんだぽ。大隊を引っ越しさせれば良いぽ。もし、緊急措置発動するなら、どうせ、そうなる、ぽ。』



ごき少佐


 『あ、ま、そうごきな。しかし、そこまでは、行かないごきかな。』



ねこママ


 『でも、発動なしでも、交換したら? ならば、ここは、自由に使えるにゃん。』




みんな


 『お〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️☺️。』



議長(はとさぶろ)


 『ぽ、ぽ。やましんさんが、うんとは言わない、ぽ。へんに、頑固、ぽ。』




カージンゴ


 『ほっとくのが、一番かあ〰️〰️〰️〰️。まあ、空き家情報与えるくらいは、あるかもかあ〰️〰️。』



ねこママ


 『意外と、優しいにゃ。』




カージンゴ


 『まさかあ。かあ〰️〰️〰️〰️〰️。かあ〰️〰️〰️〰️〰️〰️。💦』



 で、会議は、果てしなく続いたのである。



         🛌


 やましんは、自室の布団に引っくり返って、オカルト番組をみながら、ベートーベンさんを聴いていた。


 やましんの、最後は、限りなく近づいているのであろうか。



 そんな、あほな最後で、良いのか⁉️




     ・・・・・・・・・・・・


 

              おしまい



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『緊急事態』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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