「何やってるんだろ?私!」が懐かしい
YouTube のおすすめで、昨日いきなり20年前のドラマが現れた。
それは私がちょうど離婚した頃、実家のリビングで涙を流しながら見ていたものだった。
その中のセリフで、「何やってるんだろ?私!」と、主人公が泣きながら叫ぶシーンを見た。
まさかあれから20年後の私がこのドラマを見ているなんて、ものすごく不思議な感覚。
チャラかった当時の私は、相手役のイケメン俳優に目を奪われていたけれど、流石にこちらも大人になり、今度は物語全般を広く俯瞰して見れてると実感できる。
自分の成長具合をひしひしと感じ、たまに古いドラマを見直すのも面白いなと思う。
「何やってるんだろ?私!」
そうそう、主人公の言うとおりだとオバサンになった私も大きく頷いた。
自分で自分の気持ちが分からない時ほど辛いものはない。あれもこれも上手くいかずに空回りばかりで、一体自分は何をやっているんだろう?
本当の自分は何をしたいんだろう?
誰も教えてくれないし、生きていてこの時ほどつらかったことはないと今でも思う。自分なのに自分がわからないのだから。
人生の半分以上が経過した今は、おかげさまで本当の自分自身と繋がることができたし、自分の本心が少しずつだが掴めるようになった。
それもこれも、近年のステイホームや、持ち物と、やることと、人間関係の大断捨離をしたからに他ならない。
人生で大きな挫折と思い込んでいた、離婚したてだったあの頃の私。
自分に対し、苛立ちや嫌悪感いっぱいだったのが今では懐かしいし、あの辛さすらも愛おしく思える。
うまくいかなかったこと、空回りしていたことも貴重な経験だったと笑えるようになれたのは、本当の自分ととことんまで向き合い深く繋がれたおかげだと思う。
何より一番に嬉しいのが、自分で自分のことを大好きになれたことだ。
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