ツンデレと根暗。どうせ僕なんて、、
→とさか(元緑茶)
どうせ僕は、、、、
「おはよー」
「おはよう」
月曜の朝の教室
教室にクラスメイトたちが挨拶を交わしている
「おはよう石山」
石山、僕の苗字だ 石山春樹という名前だ
今挨拶してきてくれたのは岩川さんだ。普段はほぼ話さないが挨拶はたまにしてくれる。せっかく挨拶してもらったので挨拶を返す
「……おはよ…」
なんか気恥ずかしくて素っ気なくなってしまった、わざわざ挨拶してくれたのにすごく申し訳ない。とか考えていると岩川さんは友達の所へ行ってしまった。「ごめん」と小さく呟いた。
二、三人が挨拶してきたが同じような反応をしてしまった。自分は最低な人間なのかなって考えていると、クラスの中の視線が教室のドアに集まった、ドアの方に目を向けると美少女がいた、その子の名前は椎名由奈。僕が美少女って思うのも勝手に評価してるみたいで申し訳ないけど、、
クラス中のほとんどの人が彼女に挨拶する。
彼女は笑顔で挨拶を返す
「おはよー!」
「うん、おはよー!」
クラスの人達が由奈に挨拶の集中砲火をし終わるとそれぞれのコミュニティーに戻っていく。
「ねぇ春樹、放課後暇?」
「あ、うん、特にやることないよ」
由奈は幼なじみだ。由奈は僕と昔から遊んでくれている。こんな美少女と幼馴染だなんて神に感謝しなきゃね。
「なにかあるの?」
「ちょっと勉強しようよテスト近いし」
「いいよ」
毎回思うけど僕なんかと勉強していいのだろうか?僕なんかより頭いい人は沢山いるのに……
そんなことを考えていると始業のチャイムがなった。
放課後
やっと授業が終わった、そう思いながらもカバンを取り教室を出る。
由奈の家に行く前に家に帰って着替えたい。
いつもは着替えずに行くけど、今日は暑いし薄着になりたい。
靴を履き替えようとした時に騒がしい足音が聞こえた。由奈が小走りで来た。
「ねぇ!なんで先に帰るのよ!」
高校に入ってからはお互い帰る時間がバラバラで一緒に帰ることはしなかった。
「ごめん、家帰って着替えてから行きたくて、、、」
「待ってたんだけど!」
「ごめん、一緒に帰りたいとは気づかなかった」
由奈は動揺して顔を朱色に染めて言った。
「はぁ?!別に一緒に帰りたいわけじゃないし!」
どういうことだ?帰りたくないなら僕は先に帰るけど?
「じゃあ先に帰るよ?」
「ちがう!帰りたくないってわけじゃ…そう!
一緒に帰った方が効率がいいでしょ!?」
「あー、確かに、気づかなくてごめん」
「いつもすぐごめんって言うよね、、、」
これは僕の悪い癖だ。自分に自信がないことが滲み出ている証拠だ。
申し訳ない。
「ごめん、、、、、」
家に着く前に由奈が小腹が空いたと言うことでファストフード店に寄った。
「席とってくるから先注文しておいて」
「わかった、ありがとう。」
僕は返事をして列に並んだ。そんなにお腹が空いていないので、ポテトとシェイクにした。食べ物を受け取り、この建物は二階建てで二階にしか飲食スペースがない。なので階段をのぼって二階に行く。地味にこの階段、急できついんだよなぁ、僕が運動不足なだけかな?二階に着くといろんな人がいた。放課後の時間ということで、学生が多かった。勉強する人や雑談する人たちがいた。その中で不良っぽい人たちもいた。かなり大きな声で騒いでいる。あまり関わりたくないな、余計なことしなければ絡んでこないだろう。
僕は由奈を座っているのを見つけてそこに向かう。
「お待たせ、ごめんね、注文してきていいよ?」
由奈は顔をしかめて言った、
「またごめんって言った」
また言ってしまった
由奈は表情を戻した。少し寂しそうに言った
「まぁいいや、それが春樹だし、注文してくるね」
由奈は財布を持って席を立った。
由奈を目線で追っていると不良っぽい人たちと目が合った。どうやらこちらを見ていたようでなにか不満そうだった。僕はなにかしてしまったのだろうか、、、由奈が見えなくなると不良っぽい人たちは僕の方に向かってきた。え?僕死ぬの?ミジンコみたいな人生だったなぁっと思っていると話しかけられた。
「なぁ、あの子って君の彼女?」
ガタイのいい金髪の人がそう言ってきた。その周りには茶髪のピアスが沢山空いている、キャピキャピ女子、ピアス女子と呼ぼう、そしてボブの身長が小さい女子がいた。君はボブ美だ。
「ち、がいますけど、」
「だよねぇw君みたいな地味なやつがあんな彼女いたらなんのために自分が服とか髪の毛とか弄ってるんだ話だよなぁ?」
金髪の人が言った。それは僕も思う、僕みたいな奴が由奈なんかと一緒にいたら迷惑じゃないかって思っているし、自分にはなんも魅力もないし由奈を楽しませてられてる気がしない、
「そんな言うなしw死ぬwww」
「可哀想だってww」
ボブ美とピアス女が笑っている。
確かにその通りでなにも悪い気はしない、ずっと昔から自覚している。なんなら笑える。
「あはは…」
ぎこちない笑い声が出た。
「何ヘラヘラしてんの?キモイんだけど、罵られて、喜ぶ変態なの?」
「ちがいますよ、はは」
「こんなにキモイとあの可愛い彼女さんもつまらなくて大変だねぇ?」
やっぱりそう思うよね、心にズキンと痛みが来た。心のどこかでそれは思っていたけど直接言われると強く自覚してしまう。もう何も考えたくないよ、、、こうやって考えるのも誰かに構って欲しいからなのかな、自分が嫌になる。
金髪が言う
「お前帰っていいよ?俺たちあのこと遊ぶから」
え?
「そうだよ、さっきあんたが来る前に話しかけたらあんたキモくてウザイって言ってたよ。冴えないあんたのためにわざわざ我慢して遊んであげてるんだってよ」とピアス女。
クスクスと笑うボブ美
そっか、やっぱり僕は由奈に無理をさせていたんだ、これは償いきれない罪だね、もう消えてしまいたい。なんだか気持ち悪くなってきた。
「なんか泣きそうじゃん?、大丈夫そ?」
自分は何も気づかなかった。そんな自分が本当に嫌だった。
「なに、、、してるの?」
由奈がトレーを持って、光の無い目で不良っぽい人たちを見ていた。
突然、場の空気がガラッと変わった。
__________________
こんにちは、作者の人です。読んでくださってこの作品は私が、ツンデレと根暗を合わせて恋愛とかさせたらどうなるんだろうっていう気持ちが抑えきれずになんとかこの世に具現化したいと思い描いてしまいました。主人公が根暗すぎてイライラするかもしれませんが許してください、、、。そのうち春樹に自信をどんどん付けさせていくとかいうストーリーとかもあるかもしません。
基本的に作者の自己満なので展開とか行き当たりばったりです。けど!楽しんで貰えると喜びすぎて冷蔵庫に入ります。(?)
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@tosatosa5959
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