4月24日〜4月30日

 24日


 「夜ごはん何がいい?」とお父さん


 週末の昼と夜のご飯はお父さんが作っているけど、毎週夜ご飯が決まらない。

 今日も決まらない。


 毎週子供に聞くけど、今日も



 「「なんでもいい〜」」


 でも、


 「じゃあ、今日は肉まんにするか」お父さんが提案すると


 「十分です」絶対に反対される。今日はマコトが反対する。

 マコトは嫌なとき、「イヤ」ではなく、「十分です」という。


 「なら、何がいい?」



 「なんでもいい」



「じゃあ、肉まんにするか」最近お父さんは手作り肉まんにハマっている。皮がフワフワで、とってもおいしい。私もお気に入り。


「十分です」


「じゃあ…」以下略。こんな感じで今日も無限ループ


「肉まんでいいじゃん。まーくんはイヤなら他に食べたいもの言いなさい」無限ループは止めないと激化する。止めるのは大抵私。


「えー。肉まん以外ならなんでもいい」いや、何でもよくないでしょ


「それなら、お魚にする?」マコトは魚が嫌い。


「十分です」らちが明かない




 結局肉まん。「なんで肉まんなの〜」マコトは文句を言っていたけど、リクエストしないほうが悪い。


 ちなみにヒカルもノゾムも手作り肉まんが大好き。







 25日


 今日は暑い。最高気温28℃とか、4月なのに夏。



 太陽に文句をつけつつ家に帰ると、家にはお母さんしかいない。



 とりあえずお風呂に入って、出てくるとみんな帰ってきていた。アイスを食べながらダラダラしていると、



「ともちゃん、いま暇?」



「暇だけど、お母さん、なんか用?」


「さつまいもサラダ作るの手伝ってくれない?」

 珍しい。5時30分になっても作り始めないことも多いお母さんが、4時なのにご飯を作っている


「いいよー」予めチンしてあったさつま芋の皮をむいていく。


 潰して、ベーコンとチンした玉ねぎを入れて(生の玉ねぎは食べない男子)、混ぜて、完成



 冷蔵庫に入れたら、「このハム、切って鍋に入れてくれない?」


「はーい」ハムを細めに切って、鍋の蓋を開けると中にはミネストローネ。そこに剥がすのがメンドイのでそのまま投入。


「そういえば、なんでこんなに早くから料理してるの?」そこが気になる


「このあと、まーくんと皮膚科に行くのよ」


 マコトの足の裏にできものがあるらしい。

 過去の経験上、こういう場合はすぐ皮膚科に行く。


 昔、私の足にできものがあった。大きくなるまで放っておいたら実はイボで、治療で地獄を見たからだ。

 特に水泳を習っているとイボになる確率が高いので、怪しいと思ったらすぐに病院に行くようにしている。




 2人が皮膚科にいったあと、ハンバーグを作る。ちょっと形が崩れたが、かなり煮込んだし生焼けではないはず。



 煮込んでる間に弟たちが借りてきたドラゴンボールを読む。


 前回10巻くらいだったのに、急に35巻になったから話についていけない。でも面白かった。次は11巻を借りてくるように言っておこう。





 ハンバーグができたら2階に行ってせっせと勉強。



 ごはんの時間になったので1階に行くと、2人が帰ってきている。


 やっぱりイボだった。ごはんの準備をするはずなのに双子は


「どんな感じ?」

「色が変わってる!」などとマコトの足を見て騒いでいる。全然準備が進まないので



「足のことなんていいから、手を洗ってごはん!」お母さんに注意された








 26日


 全員視力が0.6以下、お父さんは手術もしている我が家では、「寝る前に1分間外を見る」というルールがある。



 毎日見ていると飽きてくるので、マコトが毎日「アレクサ、豆しばよんで」と話しかける。


 しかし、舌っ足らずのマコトの声をアレクサはうまく聞き取ってくれない。毎日のように「ごめんなさい、わかりません。」と言ってくる


 他の人が言うと一発で聞いてくれるのに、自分だけ聞いてくれないマコトは、



「アレクサ、豆しばよんで」「ごめんなさい、わかりません。」



「アレクサっ、豆しばよんで!」「ごめんなさい、わかりません。」



「アレクサ、豆しばよんでってば!」「ごめんなさい、わかりません。」



 エンドレスアレクサ状態に。


 もう外を見なくていいのに意地でも話しかけるのをやめない。



「うるさい!マコト、いい加減やめなさいっ。そんなに豆しば聞きたいのなら、朝のうちに聞けばいいでしょ」



あーあ。お母さんに怒られた


「アーレークーサー」まだやってるし。


「もう知らない、自分たちで寝なさい」ほら、怒られたのに聞かないから。寝室から出ていってしまった



 お父さんも「まーくん、お母さんがやめてって言ったら、やっちゃいけないよ」と、やんわり注意するけど、



「アレクサってば!」まだやめない。ってゆーか聞こえてる?



「なんでお母さんにやめてって言われたのにやってるんだ!」普段怒らないお父さんにまで怒られた。怒ると結構怖い。


「はーい」反省してるか?もう知らない

 私とヒカルも退出。なんで聞かないのかわからんが、もう知らない。








 27日


 お母さんがでかけたので、ヒカルと2人でおやつを食べていると、

「ともちゃん、新川っていう子知ってる?」急になんの脈絡もなく聞いてきた


 新川ねえ…

「その子は、1年生のとき隣のクラスだったから、一緒に体育受けたけどなんで?」


「隣の席の子がその子の妹で、話したんだよ」なぜ女子と…


「兄弟いるかっていう話でもしたの?」それくらいしか思い当たらない



「うん。ともちゃんって有名人なんだね。とっても頭がいいって話してたよ」まさか1年生にまで知られているとは…



「モブキャラでいたかったんだけどね…」昔の私は悪目立ちしたくなかったのよ


「なにかあったの?」




「一昨年の7月くらいかな。1年生の初めてのテストの個票をもらったの」

 個票には点数や平均点、順位などが載っている。



「順位の欄に1を見つけてね。

 嘘だと思ったけど、見間違いじゃなかったから。みんなに順位聞かれたけど、とりあえず誰にも言わなかったのよ」


 先生は順位を聞くなと言うけれど、みんな聞いてくる。はっきり言って鬱陶しい




「その3日後くらいに、イオが「ともちゃん、1位ってほんと?」って聞いてきたのよ。誰にも順位のことは言ってなかったのに。

ラインで私が1位だってウワサが立ってたんだって」

 私はラインをやってない。即レスとか、絶対無理だし。


「否定するわけにもいかなくって…あっという間に私が1位だって話は学年中に広まったわ。しばらくは初対面の人に「あなたが1位の人だよね?」って言われたくらい」嘘みたいだけど、ホントの話。



「まあ、それでモブキャラは諦めて、生徒会長とか務めたんだけどね」



「すごいなー」


「ようくん、目立ちたくなかったら、1位は取らないほうがいいよ」

 まあ、そんなことありえないと思うけれど







 28日


「のーくん、もう本借りるの禁止!」

 


 夜、お母さんの大声が寝室から聞こえてきた。なんだなんだ


「何があったの?」


「のーくん、最近ダメすぎるのよ。

 金曜日は学校に上靴と体操服忘れて、

 一昨日は音読カードを学校に忘れてまーくんのせいにする。

 昨日は身体測定の結果の紙を学校においてきて、

 今は布団敷かなきゃいけないのに、マンガ読んで返事しないし、もうダメよ。」

 うっわ、それはひどいな。怒られても仕方がない。


 そういえば

「前もこんなことなかった?」


「あったわよ。あのときは、授業中に漫画読んで授業聞いてなかったから、先生に没収されたのよ」


 それだ。まさか2回目とは。授業中に漫画読んで没収とか、漫画みたいだよ



「それ、自分もやったよ」



ちょっと待てマコト、2人揃ってか。私もヒカルも本が好きだけど、そこまでしたことはない。まあ、注意されたことくらいはあるが。


「次は本読むのも禁止にするからね!」禁止になると、本棚から本が消える。巻き添えを食らうのは私達だから、絶対にこんなことしないでよ。






 29日

 GW1日目!



 今日は午後からお父さんと買い物へ。


 まずはヒカルを放課後デイにお迎えにいく。1日放課後デイにいるのは嫌というので、1時頃にお迎えに。




 その後、買い物へ。


 まずはユニクロでお父さんが服を買う。のだが、店内の装飾を見て気がついた



 今年の母の日の準備、何もしていない!



 とりあえず、近くのお店を見ていいものがないか1人で探す。

 買い物を終えたお父さんたちもやってきて、みんなで探す。


「あれ、いいんじゃないか?」とお父さんが指さしたのは帽子。


 麦わら帽子で、つばが広め。編み目が粗めで結構かわいい



 でも問題が。金額が2700円。私達の予算は1500円なのでかなり足りない


「お父さん、これは高くて買えないよ。かわいいけどさ。」やっぱりだめか…1500円だとあまりいいものがないんだよな



「なら、お父さんが1000円出そうか?」



「いいの?やったあ!」これでお金の目処がついた。あとはデザイン


「この中でどれがいい?」暇そうにしていたヒカルに聞いてみる。


「どれでもいいよー」テキトーだな。お金出すんだし、もう少し選んだらどうかい?


それと

「これ、編み目が結構粗いから日焼けしちゃうよ。他のお店も見てみよう」紫外線は女子の敵だしね


「えーもうこれでいいじゃん」


「ひーくん、そんなこと言ってると彼女できないよ」


「別にいいもん」はいはい、文句言わずについてきなさい




 次のお店で探していると、ヒカルが


「ねえ、もう帰ろうよ」早い。


「じゃあ、これでどう?」お父さんが差し出したのは深い青色で、つばが広い帽子。これならいいと思う。


「じゃあ、これにしようか」ようやくゲット!



「遅すぎるよ〜」


「探し始めて30分も経ってないでしょ。ひーくん、そんなこと言ってると彼女できないよ」


「別にいいもん」はいはい、文句言わないの。







 30日

 GW2日目!


 今日は子供会のいちご狩り。


 なのにノゾムとマコトはいちごが嫌い。私が2人分食べたいけれど、そんなわけにもいかず…



 中学生とお母さんは留守番。持ち帰ってきてほしいなー




 お父さんがお腹をタプタプにして帰ってきた。双子はいちごを収穫するだけで、あとは遊んでいたらしい。


 でも、たくさん持ち帰ってきてくれた。完熟でとっても甘い。スーパーで売っているものの10倍美味しい。





 おやつを食べたら、今度は眼科へ。学校から4人揃って「眼科に行ってね♪」という紙をもらっている。


 ついでにお母さんも検査をするので、受付に行き、診察券を出すと


「あら、5人ですか。時間かかりますけど、大丈夫ですか」待合室のイスは満員。しかも結構ギュウギュウ詰め。ソーシャルディスタンスなんて考えられてない


「どれくらい待ちますかね」そこが大事。



「1時間は待ってもらうと思うのですが…」1時間!?



「その間に買い物してもいいですか?」暇だしね。買わなきゃいけないものもある



「いいですよ。4時半頃には戻ってくださいね」いま3時なんだけど…そんなに待つのか




 と、いうことで道路を渡って少し行ったところにあるスーパーへ。



 明日の朝ごはんを買って、眼科に戻ると4時前。まだたくさんの人がいる


 この眼科には

 ONE PIECE、NARUTO、コナン、呪術廻戦、鬼滅などなど有名な少年漫画がたくさん。それぞれ好きなものを読みつつ待っていると



「くすはらさーん」とうとう呼ばれた。



 その後は入れかわりつつ、順番に視力や眼圧などの検査をしていく。終わったら自分で次の人を呼びに行くスタイルになった。



 ようやく診察を受け、私とノゾムとマコトは視力が去年より落ちていること、私はレンズを変える必要があることを聞き、外に出ると6時過ぎ。

 5人で3時間近くかかってようやく終わった。




 夜ご飯は昨日のカレーとナン。留守番をしていたお父さんが作ってくれた。

 ふわふわでとってもおいしかった


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