4月3日〜4月9日
4月3日
お母さんに「1日ダラダラしてるなら、外で運動してきなさーい」と言われたので、ヒカルとノゾムと3人で走りに行った。(マコトは縄跳びをすると言って留守番)
とりあえず走ってみた。
ヒカルは足が速いのでどんどん先に行く。2kmくらい走ってさっさと家に帰った。
ノゾムの後ろに私がついて2人で走った。そこまで足が速くないのでちょうどいい。
1kmくらい走ったところでノゾムが「あついー」と言って着ていたダウンジャケットを脱いだ。
なぜか中がパジャマだった。
「なんでパジャマなのよ。私のパーカー貸すから着なさい。」とは言ったものの
「お姉ちゃんの服、おっきいからイヤだ。このまま走る。」
と、本当にパジャマのままでもう1km走った。一緒に走った私が恥ずかしかった。
今日はマコトが1日中テンションMAXだった。
すぐ跳ねるし、大声出すし、ヒカルとケンカするし。
おやつの時間も大騒ぎ。ヒカルがいれば、「うるさい!」とおとなしくさせてくれるけど、今はいない。
私は耳も頭も痛くなってだんだん疲れてきた。怒る気力もなくなってボーッとしていると
「マコト、2階に行きなさいっ。お姉ちゃん疲れてるでしょ」お母さんが怒ってくれた。
「はーい」
大人しくなったと思ったら、30秒後にはノゾムにちょっかいを出している。
「マコト。2階に行きなさい」お母さんの口調がきつくなったのに気づいたのか、ようやく静かにおやつを食べてくれた。
まだ頭が痛いのでゆっくり食べていたら、
「ごちそうさまー」2人が食べ終わって2階に遊びに行った。
けれど、机の上にはおかしのゴミがいっぱい。
「コラッ、食べたら片付けしなさーい」
結局、私が大声で怒る羽目になった。
4月4日
今日のお昼ごはん当番はヒカルなので、ダラダラしていたら、「ともちゃん、お昼ごはんなににする?」
うちでは長期休み用の【昼ごはんルーティン】が決まっているのになぜだろう。
「もう決まってるでしょ。なんでそんなこと聞くのよ。」
「だって今日の昼ごはん麺類なんだけど、何作ったらいいかわかんない」
「なんでもいいじゃん」
めんどくさいので、おまかせした。
「蕎麦にしようと思ったけどのーくんが食べないし、うどんは2人前しかないし…」
「なら、両方ゆでればいいじゃん。」
とってもシンプルな答え。でも、
「あっ、そうすればいいのか」盲点だったらしい。
「自分でできる?」麺をゆでたことがあるのかな…
「うん!」
「ともちゃん、お湯はどれくらい?」「おかずはどうしよう」「ザルってこれでいいの?」
私に質問してばかりだった。
自分でできないんじゃん!
4月5日
朝からノゾムとランニングをした。
6:30に起きて、着替えて、休憩しながら2kmくらいを10分ほどかけて走った。
さあ、家に帰ってご飯食べよ…と思ったとき、ノゾムの格好に違和感を覚えた。
「のーくん、ズボンが前後ろ逆じゃん!」
「あっ」
前回はパジャマだったし、今回はズボンが前後ろ逆だし、一緒に走っていて恥ずかしすぎる。
「次は絶対ちゃんとした格好で走るからね!」
「はーい」
なんか生返事だった気がするけど、大丈夫かな…
マコトとノゾムとチーズケーキを作った。
材料は
クリームチーズ(賞味期限が来週)
マシュマロ(賞味期限が1ヶ月前)
クッキー(1袋108円のやつ)
ヨーグルト
牛乳
バター
家にあるもので作るあまりものチーズケーキ
まず、材料と道具を準備して。手をしっかり洗って。
「クッキーを砕くのと、バターを準備するのと、どっちがいい?」
マコトは「クッキーがいい!」
ノゾムは「バター準備する」
「じゃあまーくんはクッキーをめん棒で砕いてね。袋を破っちゃだめだよ」
「ほーい」
結構力強く砕き始めた。袋破れないかな…
「のーくんはバターをこれで切ってね」バターカッターを渡した。
「何グラム?」
「レシピを見て確認してね」
「何秒くらいチンする?」
「レシピを見てね」
クッキーも砕き終わったし、バターも溶けたので
「のーくん、バターを入れて。」
と開封したクッキーの袋をさし出すと、隣にあったボウルに溶かしバターを注ごうとしている。
「ちょ、ちょっと待った!バターを入れるのは袋の中、ボウルじゃないよっ」
慌てて止めたから間に合った。
混ぜたものを私が型に敷いて、冷蔵庫にIN
「何分くらいかな?」早く次の作業をしたいマコト
「んーと、いれっぱなし」生地を作り終わる頃には固まってるでしょ。
「次はマシュマロを入れまーす。まーくん、量ってボウルに入れて。」
「はーい。お姉ちゃん、何グラム?」
「レシピを見てね」
「ノゾム、何グラム?」自分で見ないでノゾムに聞くのね
「150グラムだよ」あれっ 100グラムのはずだけど…
マコトが心配そうに「このマシュマロ、100グラムしかないよ。お姉ちゃん、どうするの」と聞いてくる。レシピには100グラムと書いてある。1段下のヨーグルトの分量を見ているらしい。
「ノゾム、レシピを確認して」見間違いに気づくかな?
「やっぱり150グラムだよ」気づかなかった。
「ほんとに〜?」
「あっ、100グラムだった」気づいたみたい。よかった
他の材料も入れて、交代しながら混ぜて、冷蔵庫から型を出して生地を入れる。
冷蔵庫に戻して
「お姉ちゃん、いつ食べられる?」おいしそうだもんね。
「夜ご飯のあとかな。それまで待とうね。」
お母さんと夜ご飯を作っていると、
マコトがドラゴンボールのアニメ(画面が正方形のもの)を見ていた。
「お母さん、まーくんが画面が四角いドラゴンボール見てるよ。古くない?」
「たしかにね。今日、ゆうとくんが来てたでしょ。ようくんに鬼滅の刃とか呪術廻戦のこと話してたけど、ようくんも双子も知らないものね。」と答えるお母さん。
ちなみにゆうとくんはようくんの親友で、学校が違うけれどとっても仲がいい。
「確かに最近のアニメで見たのは転スラくらいだしね。うちはあまりアニメみないし。」
転スラは今、我が家で大流行している。
「それに、あんたも人のこと言えないでしょ。」
何が…と思って気がついた。私の好きなアニメは
とある科学の超電磁砲
涼宮ハルヒの憂鬱
化物語 など
つまり、10年くらい前のアニメが大好き。確かに人のことはいえなかった。
4月6日
10時くらいに「ピンポーン」とチャイムの音
出ていったお母さんが長話してると思っていたら、
「たくやくんのおばあちゃんが、いいものくれたよ〜」とお菓子屋さんの箱を持ってきた。
たくやくんは、斜向かいに住んでいるノゾムの友達。最近よく我が家で遊んでいたから、お礼に何かくれたようだ。
「ノゾム、開けてみて」何が入ってるのかな。ワクワク
パカッ
「やった!シューマイだ!」とマコトの声
「へっ!?」シューマイ?
覗いてみると
「まーくん、これはシュークリーム。シューマイじゃないよ。」
美味しそうなシュークリームが10個入っていた。
「あ、まちがえた」うれしすぎて思わず口から出ちゃったらしい。
おもしろい。笑いをこらえつつお母さんに
「お、お母さん。まーくんがシュークリームのことをシュ、シュウマイって…」
「あら、そうなの?嬉しかったのね。でも今はご飯の前だから」
「シューマイはおやつにでも食べましょうか。」あれっ
「お母さんもシューマイって言ったよ」ヒカルも気づいた
「あら、まーくんのが感染っちゃったわね」
みんなで大爆笑!
4月7日
今日は入学式&始業式
朝ご飯はお母さんが忙しいので、昨日買ったパン。
私はいちごクリームパンとてりやきチキンサンド。
てりやきチキンは、ハムのようなものだと思っていたら、てりやき味のそぼろだった。ガッカリ…
ヒカルは私と同じいちごクリームパンとメンチカツサンド。
ノゾムはカレーパンとメンチカツサンド。朝から油っこいものばかりだった。
マコトはメンチカツサンド。朝はあまり食べないので、それだけでおなかいっぱいになった。
みんなそれぞれ準備して、私はみんなを見送る。
中学校では入学式の日は在校生は遅めに登校するから、30分くらいダラダラして、隣の家の祖父母に 「いってきまーす」と言って、家の近くの空き地へ。
そこでここちゃんと待ち合わせ。
ここちゃんは1歳年下で、家が近いので一緒に登校している。
2人でクラス予想をしつつ、今年の目標を考えながら歩き(私の目標は目立たず、モブキャラに徹すること)、クラス名簿の前へ。
見つけた!2組だ! と思ったら、先生が
「もうすぐチャイム鳴るぞ〜。早く教室に入れ〜。」やばっ
バタバタと教室に入るとなんか見知った顔がたくさん… と思ったら、同じ小学校や、1年生のとき同じクラスだった人がたくさんいた。
「ともちゃん、久しぶり。」と声をかけてくれたのはリン。
小学校のとき同じ部活に所属していて、仲がいい。1年の後半から不登校ぎみで、適応障害と診断されている。
弟が自閉症だと診断されている仲間でもある。
私が
「2年連続で同じクラスになったね。今年もヨロシク!」
と言ったところで、チャイムが鳴った。
先生の自己紹介(去年、社会を教えてくれた先生だった)、始業式(meetで行った。体育館に行くのはめんどいので嬉しい)、各クラスの担任の紹介
ヒカルの担任は、生徒会担当の先生(つまり私の知り合い)だった。
これであるあるネタ【懇談会で兄弟の話が出てくる】が確定した。嫌だあああっ
始業式も終わり、5分ほど時間が余ったので自己紹介タイムになった。先生が自己紹介で話すことを黒板に書いていたら
フラッ
めまい? 寝不足だったから疲れてるのかな…
でも他にも数人キョロキョロしてる… って地震!?
「先生、地震ですっ」とっさに立ち上がり大声で言ってしまった。
その直後、廊下にいた副担任の先生が
「地震よ、みんな机の下に潜って!」
机の下に潜ると、地震は10秒ほどで収まった。しばらく机の下にいるように、といわれたので、机の足を持ってしゃがみつつ、心のなかで
「やっちゃったあああ~ 目立たないって決めたのにいいい」
目標を決めて1時間で破った。
私が鬱々としている中、クラスメイトたちは「震度いくつかな」「4ぐらいじゃね?」「地震なんて久しぶり」「自己紹介なくなるかな」なんてとってものんき。
その後「身の安全を第一に行動を」という何をすればいいのかよくわからない放送が入った。
でも、そこまで大きくは揺れなかったので校庭に避難することもなく、あとは教科書やたくさんの書類をもらって下校。
今日の放課は、知っている人としか話さなかった。
家に帰ると、双子の「おかえり~」の声。机の上にはコンビニのおにぎりや朝のパンの残り。お昼はこれらしい。
で、
「ひーくん全然帰ってこないじゃん」下校予定時刻から40分以上経っているのに帰ってこない。学校は家から20分くらいなのに。登校初日なので少し心配になる
「ひーくん迷子かな。探しに行ったほうがいいのかな。」なんて小学1年生のような相談をお母さんとしていたら
「たっだいま~」帰ってきた。しかも
「はるとくんの車に乗せてもらった〜。午後から遊びに行ってくる。」
友達のはるとくんが車で学校に来ていたので、送ってもらったらしい。
お母さんは「家の前まで!?ちゃんとお礼言ったの?遊びに行くならお菓子持ってかないと。ラインもしてお礼言わなきゃ」と慌ててる。
「中学校、楽しかった?」とりあえずこれだけは聞いておかねば。
「うんっ」とても嬉しそう。よかった〜
4人揃ったのでお昼を食べつつ今日の報告。それぞれ何組になった、とか担任の先生は誰だ、とか話す。
実が「担任の先生、ふたりとも名字がおんなじなんだよー。ふたりとも【えんどうせんせい】なんだ~」と自慢げに言う。
そんなことあるのかな? 1学年2クラスしかないのに。
ヒカルもおかしいと思ったんだろう。「ほんとに?ひーくんの5年生のときの担任の先生と、もう一人?」
お母さんがもらってきた学年通信を見て、「違うよ、まーくん。これ、なんて読む?」やっぱり違ったんだ。
「えんどう先生じゃん。」「よくよんで」
「あっ、ちかどう先生だ」「地下道じゃないよ」
「じゃあ、こんどう先生?」「あたりー」
【近藤先生】だったのか。新しく赴任してきた先生らしい。いい先生だといいな。
ノゾムの担任が遠藤先生で、マコトの担任が近藤先生だそう。それにしても分かりにくい。
4月8日
委員会ぎめと係ぎめをした。
まずは委員会。本好きの私が狙うのは図書委員会。
「図書委員がいい人〜」手を上げた。けど、前の席の子も上げていた。
「ジャンケンポン!」両方ともグー
「あいこでしょ!」私はチョキ。その子はグー。
負けたあああ〜
気を取り直して、第2希望の生活委員会
「生活委員がいい人〜」手を上げた。けど、ナナメ前の席の子も上げていた。
さっき手を挙げちゃったからダメだと思ったら、先生が
「友端はさっき負けちゃったから、友端になってもらってもいいか?」そういうルール初めて。でも申し訳ない
「やっぱやめます」と言おうとしたら、その子が手を下げたので、
「じゃあ友端、よろしくな」決まっちゃった。後味が悪い
次は係ぎめ。狙うは整頓係。
「整頓係がいい人〜」手を上げ… でも、上げてる子が他にたくさんいる。やめとこう。
その後、整頓係に決まった子が1人「やっぱやめまーす」と抜けたので、
「他にやりたいやつ、いるか?」今度こそ手を上げた。今度は他の女子が2人手を上げていた。
と、思ったら2人とも手をおろしたので、
「友端、よろしくな」決まってしまった。2人には申し訳無い。後味が悪すぎる…
4月9日
ヒカルが帰宅部がいいと言うくせに「中学生になったから、自転車がほしい!」といったので、話し合い。今は赤い子供用の自転車に乗っているので、地味な色合いのがほしいそう。
私は買う必要はないと思った。
帰宅部がいいなら、学校に自転車で行くことはないし(我が家は徒歩通学圏内なので、自転車登校は部活のとき以外禁止)
もうすぐ成長期だから、いつ使えなくなるかわからないし
今の自転車にまだ乗れるし
でもみんなと同じがいいヒカルは新しいのがほしい。
「中学校の自転車はみんな大人用の大っきいのだよ」と言うけれど、私は知っている。そのカラクリを
「中学校に止めてある自転車は通学に使っている人のものだよ。毎日使う人は買ってもらってるもん。通学に使わない人のがどんな物か、わからないよ。」
それを聞いて悩んでいるヒカル。30分くらい悩んで「とりあえず見てくる」と自転車屋さんに見に行った。
40分くらいして帰ってきたヒカル。やっぱりほしいと思ったみたい。私はヒカルに部活に入ってほしいので、まあいいかと思い始めた。
結局明日お父さんと買いに行くことになった。
明日、数検を受けるので、受験証に貼る証明写真を探した。
最近見つけて、テキトーなところにしまった記憶はあった。けれどどこにあるのかわからず、ひたすら探した。絶対になさそうな教科書の間まで
30分くらい探して、見つからなかったので諦めて写真を取りに行こうと思った。けど、よく考えたら英検に行くときに使ったものを貼り直せばいいことに気づいた。
英検に使ったものを剥がしたらシワになってなってしまったので、これを貼るのは再利用してるのがバレそうだと思い、もう一度探し始めた。
結局、大事なものを入れるファイルにしっかりしまってあった。
もっと早くそこを探せばよかった。
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