元勇者は世界最強の現代兵器使いー魔王の娘が召喚されたのでとりあえず戦ってみましたー

あずま悠紀

第1話


「おいおい、本当に戦車が出てきたぞ……」

 どうやら、イメージしたものを全部、異次元ゲートから取り出す事ができ、それが戦車や戦闘機であっても、

それらは、自律的に無人でもその機能を果たすべく稼働する。弾薬やオーバーフロー、あらゆる物理的な制約を超えて、その概念のパフォーマンスを最大限に発揮するのを常時実証してくれる。


「すごいでしょう?あなたが思ったものは何でも可能です。では、この能力は差し上げます。ぜひ、その能力を最大限に活かして異世界での戦争を完遂してください」

 と、いうと女神は、ウィンクしつつ片手を顔に近づけてピースし始めた。



俺は、あまりの事にあっけにとられながら

「まあ確かに凄いけども、あんた俺に一体何をさせたいんだ?」

すると女神が言う

「はい。実は今度新しい世界で勇者として召喚される予定だったのですけれど、私のミスで間違えてしまいまして、その世界にはすでに別の神がいるんです」

そこで彼女は言葉を区切る。

「なので今回はこちらで新しく用意した異世界へ行っていただこうと思います」

そう言いつつ女神は指を鳴らすとそこに穴が出現し始めた。そして女神はその奥へと歩いて行き振り向くと手招きしている。

俺は恐る恐る近づいてみるとその穴の向こう側を見るとそこには見覚えのない町並みが見えていた。さらによく見るとそこには見知った人たちの姿が見えるのだ。俺は思わず叫ぶ。

「おーーー!!!!これは夢じゃないよな?!」

と俺は喜びの声を上げた。だが、女神の顔を見て少し冷静になりつつも質問をすることにする まず一つ疑問なのは、なぜ自分がここに居るかということだ。

しかし、目の前の女神からは詳しい事情を聞くことができないらしいため仕方がない。

そこで俺は、ここに連れて来てくれた感謝を述べてさっそく行動を起こす事にした。

それはもちろん帰るための方法を探し出すことだった。

そのためにもまずは、あの世界の現状について知る必要があったのである。

そこで早速街に降り立つ前に色々と試しておく必要がある。

というのもまずはこの異次元ポケットの中にいるものがどうなるか分からないからね。

俺はまずこの戦車を取り出してみるとどうも戦車自体が異空間の中に入って行くようだ。

続いて戦闘機を出してみたがどうやらこれも同様だった。

ただ一つ違ったことといえばそれは戦闘機を収納した直後に何かにぶつかったような感覚があり戦闘機が出せなかったことだ。

次に出したもので一番の問題が発生した。それは先ほど女神が出しっぱなしにしていたものたちだ。これらのものは俺が触れている間は常に存在しているようで消すことはできないようである。つまり、これらのものをどうにかするにはこの異世界に持ち込めるだけ詰め込んでどこかに隠すかあるいはこの場に置き去りにして、この世界を満喫するのもありかもしれないという結論に至ったわけである。しかしそうなると非常に面倒くさいことになるので、ここはやはり持ち込む物を決めておいたほうがいいだろうとは思い、何を入れるかを必死になって考えた。しかしなかなか良い案が浮かんでこない。そんな時にある考えがひらめいたのだった。そういえばまだ武器というものを使っていなかったと。異世界に行くということは当然戦うこともあるということであり自分の実力を把握するためにもいい機会になるだろうと思った。そこで俺はこの世界に存在するありったけの兵器を詰め込んだのだった。それから最後に食料などを持って異世界の町へと向かうことになったのであった。こうして俺の戦いの旅が始まるのであった。

異世界の町へたどり着いた。この異世界の街並みは非常に近代的であった。まるで地球の中世の頃のヨーロッパの文化に似ているがそれに輪をかけて発展しているように見える。俺はひとまず、宿を取り、情報を集めることにした。まずは酒場に入り注文を済ませてからマスターらしき人物を見つけ声をかけることにし、酒が出てくるまで待とうとしたのだが、突然背後から衝撃が走り、そのせいで倒れそうになったので振り返って確認すると、少女が立っていた。彼女は身長こそ小さいものの胸はかなり大きい。俺は一瞬彼女の存在に驚きながらも、なんとか倒れずにすんだのだが、どうやらこの少女は勢い良く飛びかかって来たようだったが、その様子だと酔っている感じではなかったのでもしかしたらこの少女が体当たりをしたのかもしれないと思ったのである。俺は彼女に聞く事にした

「君は誰だい?いきなり人の背中に飛びついて来て危ないだろう」

と言うと、どうやら聞こえていたらしく

「あたい?あたいと会ったことある?」

というと首を傾げながら顔をのぞき込んでくるので

「んー。多分知らないと思うけど」

と答えた。しかし本当にどこの誰かはわからない。なぜならこんな可愛らしい娘なら一度会えば忘れることなど絶対にあり得ないからである。

するとその女性はまた、こちらに向かってタックルしてきたのである。そして今度は俺を抱きしめるように覆いかぶさりそしてキスされたのだった。あまりの出来事に思考が停止した俺はされるがままになっていたのだが そのあとすぐに我に帰ると女性を引き離そうと必死に抵抗するが意外と力強く抵抗できなかったがようやく離れてくれたので

「おいおい。急に抱きついてきて一体どういうつもりだ?」

と言って彼女を引き離しにかかったのであるが彼女がなかなか離れないので俺は力づくで言う事を聞かせるしかなかった。その結果なんとか引き剥がせたのだ。

「君。ちょっと強引じゃないかい?まあ確かに可愛い子だし?モテたことが一度もなかった俺が嬉しいっちゃ嬉しかったんだけどさ、もっと段階を踏んでからじゃないのか?」

と言うとなぜか頬っぺたを引っ張られた。

痛いな!何するんだよと怒ろうとしたところで彼女が言った

「あなたがあんまりにも無反応だったからついムキになったの」

と言い訳をする そして続けて、

「あんた面白い人だから、私と一緒に冒険して欲しいのよ」

と言った そう言われると少しは納得できたのだった。だがそれでもやっぱり気になる事がある。

「俺のファーストキスを返してください」

「あら、あんた初めてなの?ごめんなさいね。まああんた結構イケメンだからいいじゃない。でもあんたにはお似合いよ」

と言われてさらに反論しようとする前に彼女は去って行ったのである。どうにもペースを崩されっぱなしな気がして悔しかったので、俺の方からも話しかけることにした。そうしないといつの間にか主導権を握られてしまいそうだからだ。俺は彼女の後ろ姿を見送りつつ、とりあえず酒場を出る事にした。そして宿屋に行き荷物を置くと、俺はギルドへ向かったのだった。まず最初にすることは、この異世界の通貨について知る事である。俺はその足取りで、ギルドへ向かうことにした。

この異世界に来てからしばらく経った。俺はこの町で色々と分かったことがある。まず、俺がいた世界の中世くらいの文化にかなり似ている。ただ俺が居た世界の町と比べるとやはり発展しているという印象を受けたのだった。

次に分かったことはここの世界は剣と魔法が主流だということである。その証拠として町の人達はほとんどが戦闘に適した格好をしていたのである。そして最後にこの異世界には魔王が存在していて人々はそれを倒さんとする勇者召喚の儀式を行って、それに成功すると女神様が異世界へ送り込むのだという。つまり俺は異世界に来てしまったということである。

その事実を知ってからというものは、これからの生活に期待するばかりである。だが今はそんなことを考えていても意味がないと割り切ってこの世界の知識を学ぶことにしよう。この異世界では、俺は女神様にもらってきた異次元ポケットの力によってあらゆる兵器を取り出す事が可能である。しかもその兵器の能力は無限に上がるのである。そのため俺は戦車だけでなく、飛行機なども乗り回す事が可能になったのである。そしてその兵器を使い、人々のために魔物を倒す事が今の俺のすべき事だと確信したのだ。そうして、まず手始めに戦車に乗り込みその能力を十分に把握することにした。俺は戦車に乗るのが初めてなので最初は操作の仕方を覚えることから始まった。そこで俺はまず砲塔について調べた。戦車には通常、砲が一門しかついていないがこの異世界の戦車は基本的に複数の砲身を持ち、それぞれが独立しているのだ。そこで俺はこの戦車の性能を把握する為に戦車に乗り込むことにした。

そこでまずこの異世界の言語について学ぶ事にした。

この異世界に着いてから色々と見て回っているとやはり俺と同じ世界の人間が転生されているということが分かったのだった。そしてどうやら俺のように現代知識を使って活躍してくれているみたいだ。俺はそんなことを思いながら色々と本を読んでいった。その中で一番気になるものがあったので、そのことについて書いてある本の一冊を読み進めて行く。

この本はどうやら異世界の言葉についての本みたいなのだが、その言葉というのが俺達地球人には全く聞き取れない音のような感じがしたのである。そしてどうやらその音とはこの異世界の住人は魔力を使って発声するというものだ。

俺はそこでまずこの言語を習得しなければならないと思い必死に習得したのであった。そうしているうちにあっという間に時間は過ぎていき気がついたら朝になっていた。俺はまず寝るために宿に戻るとそこで一晩過ごす事になった。俺は宿の部屋で一人になると今後の事を考えた。それはもちろん、どうやってこの世界で生きていくかを考えるためだった。そう、それは異世界の生活を堪能するためにも必要なことだったのだ。そこで、俺はまず金を稼ぐためにこの異次元ポケットの力を活かすためにも色々と試してみる事にしたのである。まず俺は戦車を出してみるとなんとその大きさは変わっていたのである。それはまるでミニ戦車といったサイズである。そして、それを操作するため操縦席も非常に狭くなっているので操縦方法も色々と変わる。俺は試してみるとどうやらこの戦車の砲弾に魔法を込め撃ち出せるように改良する事にしたのだった。それから俺は色々なものを試し、様々な工夫を施しながら試行錯誤を繰り返していると、どうやら俺の出したものが劣化せずにそのまま残るという特性があるということがわかったので俺はその力を活かして商売をしようと考えたのであった。そうすればこの世界でも俺は大金持ちになる事ができるのではないかと思ったわけだ。しかし、まだ異世界に来たばかりでお金を稼ごうとしても何が売れて儲かるかわからないしそもそもその商品を作る事も難しいだろう。そんな風に思っている時に俺は一つのひらめきがあったのだ。そう、俺は元勇者なのだ。ということは俺の能力を生かせれば最強ではないかと考えたのだ。しかし、そうなると問題は資金力と場所の確保ということになる。そこで思いついたのは俺の能力で作った兵器を売って資金を作ればいいのではないかということだ。

それから俺は兵器を作りまくって、どんどん売り出して行こうとした。そしてある程度資金ができた頃、そろそろ本格的に商売を始めようとした矢先にある人物がやってきた。

その男は黒いフードを被った怪しい男だったのだがこの世界にはまだ慣れておらず右往左往していると彼が話しかけてきたのだった。そして彼は自分の正体を教えてくれたのである。彼の名前を聞いてみると、この異世界に来て初めて出会った人間であり、どうやら俺と同じくこの異世界に迷い込んでしまった人間のようであった。彼の名前は「クロハクニツギヒト」というらしい。俺は彼の話を聞いたのだが正直信じられないと思ったが、どう考えてもこの人が嘘をついているとは思えないので信用するしかないようだと思った。

それで彼にどうしてこの世界に来たのか聞くことにした。俺はどうやら事故で死んだようなのだがこの世界に来る直前は覚えていたのだがそれ以降の事を覚えていないのである。そしてなぜここに来たのかを聞くと

「私は魔王軍に所属する者です。この世界を滅ぼそうとする者たちを倒しにやってきました。そのためにあなたの協力が欲しいのです。」

と言って来たので俺は

「俺も一応、元魔王だけど、あんたは俺より圧倒的に強いんだろう?」

と言うと

「はい。私の戦闘能力はこの世界で一番と言っていいでしょう。そしてあなたの能力は恐らく私を上回るものだと思いまして協力してほしいんです」

と言って来たのでとりあえず話を詳しく聞くと俺はこの世界に来て間もない頃に盗賊に襲われそうになったらしい。

俺はその時の記憶はないのだが、この男が言うには俺はこの世界で初めての異世界人だという事で興味を持って話しかけたそうだ。そしてその男は俺のことを気に入ったらしいのだが俺は何故か全く思い出せなかった。

そうして俺はなぜかその人物に協力をすることになってしまうのだった。だが、俺が本当に記憶を失っているのであれば、何か重要な情報を俺が持っている可能性があるのでその点については協力してもいいかとは思った。それに何よりも俺は自分が何者か分からなくて不安な気持ちを抱えていたのである。

だから俺は彼と一緒に行動することにした。そこでまず俺達はお互いがどのような力を持っているかを知ろうとした。そしてお互いに確認したところ俺はどうやら全ての武器を扱えるようになったらしくどんなものでもその性能が分かるようになりそして使いこなせるようになっていたのである。また、戦車や航空機などの乗り物系についても俺は自由に動かせるようになっていのだ。ただこの能力はあくまでも、俺のイメージした物をなんでも出せるというものだったのでその形を正確に想像しなければいけなかったのである。そうしないと発動しないのだ。

また俺はこの世界では、魔法というものは誰でも使えるが威力はイメージ次第で大きく変わるということを言われたのだった。そして魔法について学ぶ事にすると、その魔法というのは、基本的に攻撃系の魔法がほとんどを占めているようで回復魔法などもあるみたいだが俺はそんな魔法を使うことはできないと言われたのである。なので俺は攻撃魔法を使うことにして練習をした。その結果俺は、様々な種類の攻撃魔法を扱う事ができるようになっていったのだった。俺はそれからしばらく旅をしてこの異世界に慣れるのであった。その途中で俺にはこの世界の人達と違うところがあった。俺は異世界に来て初めて見たときから違和感を感じていた。その違いとは耳が長いということだ。俺はその事を疑問に思い聞いてみたところどうやら俺には魔族としての資質があるのでその影響であると言っていた。俺もどうりで、普通にこの世界の人たちとは違う顔立ちをしていたわけだ。

こうして俺は自分なりに生活していたある日、俺はある街にたどり着いたのだ。そこはこの街が俺の世界でいうヨーロッパのような感じだったのだ。

俺はその街並みを見て感動しつつ、しばらくこの国にいることに決めたのである。俺はその国に滞在する事になったので色々と調べてみるとこの国の王様に会えるということになった。俺は王様に会ったのだが、俺は異世界の人間として受け入れられることになって俺の身分を保証してくれることになった。俺はその事に安堵しつつも俺は、俺に好意を抱いてくれたお姫様と結婚した。だが俺に子供が生まれなかったのでこの世界ではそういう習慣がないという事を知って俺は、俺の子供の代わりにその子の姉である女性と婚約したのであった。だがその結婚から数年後には俺は病気になってしまったのである。そして俺がその病気で苦しんでいるとき、俺に一人の少年が訪れたのである。その少年に俺は話を聞いてもらうことにして俺は、その子供に全てを託したのであった。そして、その後俺はその子供達が幸せに暮らしていくのを願いつつ、静かに息を引き取ったのだった。それがこの異世界での最後の瞬間だったのだ。俺が異世界で過ごした最後の時間は家族との別れという切ないものとなったのだった。俺はそう思うと同時にあの子達に心残りができたのも事実だ。もしもう一度人生を与えられたら今度はあっちの世界に行きたいと思ったほどである

「はっ!?」

目が覚めるとそこは病院の中のような所だと思ったら俺は誰かの腕に抱かれておりどうやら寝かしつけられていたようだ

「あっ!!目がさめた!!」

「うむ、やっと目を覚ましましたね。」

そうして周りを見渡してみるとどうやら病室の中のようだが俺の横にいたのは俺の子供を身ごもっていた姉ちゃんのほうみたいだったが彼女はその横にいたもう一人の女の子と話し込んでいたのであった その子は黒髪ロングで目の色は水色の可愛い少女だったのだがどこかで見たことがある気がしたが気がつくと目の前の光景が消えていて真っ暗な空間になっていたのだった。そうしていると声が聞こえてくるのだった。それは聞いたことのない言語であったが、どういうことなのか俺は理解できるし喋る事ができそうな感じだったので俺はとりあえず挨拶をすることにする

「俺は今どこら辺に居てお前は一体何者なんだ?そしてここは何だ?何のために俺はここに呼ばれたんだ?」

と質問をしたら

「そうかそうか、ようやく理解したか!君はどうやら無事に転移できたという事だ。」

と謎の男の声が響き渡る

「俺はこれから何をすればいいんだよ?」

と尋ねる

「君はまだ自分の能力を完全に把握していないだろ?まずは自分の力を知ることが重要だろう」

と言われてしまう そして俺は色々とこの世界でやりたいことを説明していった まず俺がやりたかった事は異世界転生の際に手に入れた俺の持つチートの力を生かしてこの世界を侵略するということだった それを聞くと その男は驚いた顔をして「まさかその考えを持っていたなんて予想外だった。」と驚きながらも少し笑っていてそして「でも、その前にまずは強くならなければどうしようもないよ」

と言いながら「じゃあその為に修行してあげよう。私が色々と教えるし、この世界で生き残るために必要な力もあげるよ。その代わりその力を存分に使って欲しい。」

と頼まれたので「わかった」というと俺はその男の人についていきとある森に連れて行かれた。そこに着くと早速修行を始めたのである。最初はこの世界での身体能力の向上方法や魔法についての習得など基礎中の基礎を教えてくれた。俺はそれらを習得するのに数日かかる事になる。その間に、俺は自分自身の能力を把握したのだ。

それは俺が元々持っている能力を生かすための努力も必要だということでそれをやることにしたのだ。そうすると今までできなかった事ができるようになるようになりそれは魔法の発動速度や威力向上に繋がるものばかりなのだがこの能力は使い方によってかなり強力になるものだと思ったのだ。なぜなら本来使えないと思っていたものも使えるようになっていたのだから。さらに俺自身の体術なども教えてくれるということらしい。それから俺は魔法と剣術を同時に覚えていった。俺が最初に覚えたのは炎系の魔法と光系統の魔法の二種だった。俺は剣を使って戦い始めたのだがこれがなかなかに難しいものだと思いつつも慣れればどうにかなりそうだと思う。それからしばらく魔法の練習をしていてふと俺は自分の能力の中に時間を操ることのできる魔法があったことを思い出し、俺はその魔法を使い始めることにしたのだった。だがその魔法があまりにも強力すぎる為俺はすぐに使用を止めてしまい、この世界においての俺の力は封印することを決める。俺の本来の実力がバレてしまったらどうなってしまうのか分からなかったからである。だが俺はそんな時にあることに気づく。俺はこの世界の言葉が分からないという事に。

そこで俺には翻訳の魔法をかけることでなんとかなったがこれはこれで問題があり、俺自身が強くなればなるほど魔力が必要になるということであるからだ。しかもこの世界にはモンスターと呼ばれる化け物が存在していてそいつらと戦わないといけない。俺はそう思ってとりあえず近くのダンジョンに行くことになるのであった。

俺のやるべき事は決まった、この世界に生きる者達を倒して支配していく。そのためには仲間が必要だ。だがそんな都合よくそんなものがいるはずもなく俺はとりあえず冒険者として生活しながら人を探していく事にした。ちなみになぜ冒険者になろうとしたかというとそれが一番金になりやすいからだ。それにある程度稼げれば自分で国を作ろうと思っている。

俺はまずこの異世界の言語を勉強する事にした。幸い文字に関しては俺が生きていた世界の言葉で良かったのが救いだった。俺がギルドに入ると

「おっ新入りか、名前は?」と受付の人に聞かれたので俺は「俺は、カイドだ。よろしくな」と言うと

「私はメイ、これから一緒に頑張っていこうね。それじゃあ依頼を適当にやってきな。あと、この水晶に触れな。ステータスが表示されるから確認しておきな」

と案内される。

俺は言われるままに触ると

「名前:海道一樹

性別 :男性

年齢 :15才 種族 ヒューマン レベル 50/100 職業 無職(元魔王)←new 体力 105000/10500 攻撃 51000 防御 48000 特攻 1000000 特防 32000 敏捷 9999 運 200

(+30万)

状態 正常 固有技能 完全解析 言語変換 アイテムボックス×3 経験値20倍UP×2 レベルアップ時のHPMP全回復×2 鑑定II 隠蔽II 獲得資金倍増 ドロップ率100倍 経験値100倍の恩恵 スキル習得不可 魔法適正SSS級 魔力量∞魔力操作LV5 気配感知VMAX 魔力回復強化III 自動行動EX 隠密行動IV 身体硬化IV 回復魔法LV9 回復魔法耐性 蘇生魔術 超回復EX 毒無効IX 物理ダメージ減少 斬撃耐性VIII 麻痺攻撃無効化 即死攻撃無効 VITアップVI(最大補正値10000)

腕力増加X 魔法力上昇VII 瞬足化IV 攻撃力増大VI 魔法効果拡大V 防御力低下VI 魔導士適性VII 魔法消費量軽減V MNDアップIV 火攻撃半減 水攻撃弱体化I 風攻撃半減 IINTアップVI 雷攻撃無効化 土攻撃強化I 聖魔法弱化I 暗黒魔法吸収III 重力魔法弱化 I 時空間系弱化 III 自然影響 IV 成長促進 V 魅力増強I 魅了 言語理解 称号 魔族の天敵 異世界からの漂流者 勇者召喚の対象にならなかった人物 神々に選ばれた存在 異世界の希望の結晶 魔王になった者 不屈の者(精神力が低下した時にすべての身体能力を2倍にする)

装備 真の宝玉の指輪【ランク 不明】

白龍刀 極真改【神滅覇王の神器 ランクEXP】《ユニーク武器》 装備制限解除 身体能力激増 経験値20億倍付与 所持金額 20,000,000,000,000ゴル 俺のレベルは今が50でそれが一気に150まで上がったのだ。どうやらこの世界でも魔物を倒す事で得られる経験値は普通の人が倒した時とは比較にならないほど高いのである。俺はその日は宿屋でゆっくり休むのであった。そして翌日から依頼を受けることにした。俺はとりあえず一番上のF級を受けて達成していってE級までは難なくクリアしていった。D級の討伐依頼を終わらせたところで俺はあることが起きる。なんと、いきなり現れた少女と出会ってしまい俺はその子のお願いを聞いたのであった。その子の言う事を聞くと俺はどうやら奴隷として売られてしまう寸前の少女を助けたらしく俺は彼女のご主人様になってしまうのであった。俺と彼女がご主人とご令嬢という関係性になってしまい俺はご褒美と称して色々と彼女に対してしてあげることになっていく。俺のご奉仕はどうやら気に入ってもらえているようでとても嬉しい気持ちになれるのであった。

そしてご主人となった少女と仲良くなってしばらく経つとその少女はどうやら貴族らしいのだがどうやらお嬢様は俺のことを気に入ったみたいで屋敷に引き止めようとしてきた。俺はそれでもいいと思いながら引き止められるがその日のうちに出て行った。すると俺はとある街へと到着し、そこで泊まることにするがそこには俺と同じ境遇の仲間が集まっていたのだ。そう、俺と同じく突然この世界にやってきてしまった者がいたのだ。しかも、この世界ではありえない服装をした黒髪の女性がそこにいて俺はその女性についていくのだった。彼女はこの世界で最強に近いほどの力を持った人物であり、しかもこの世界について色々知っている様子だったのだ。

「私の名前はレイラ、君の名前を聞かせてくれないかな?」

と聞かれて俺も

「俺の名は海道 一樹 だ」

と答えると彼女は「え?その名前ってまさか」という反応をして俺の顔をマジマジと見つめていた。そうして俺達は意気投合してお互いの情報を交換することにした。

そして色々と話を聞くうちにこの世界には魔王と呼ばれる人物がいてこの世界を侵略しようとしていることを知った。

「それで、あんたはその情報を持ってどうするつもりだ?俺達に協力するのか?」

と尋ねると彼女は

「その通りです。私はこの世界で勇者として魔王を倒して平和をもたらすのが使命なので」

と言うのである。

俺は彼女に俺の考えを話していく。

俺が考えている計画については俺の異世界に元々存在していた技術を利用してその力をこの世界で発揮させようという考えなのだ。俺はそれを説明すると彼女は驚いていたが、この世界の文明レベルでは不可能だということを言われてしまったのである。俺はどうにかならないかと思って質問したところ 俺の持つチートのスキルを使えばそれが可能なのではないかということを言い出す。確かにこのチートという能力にはとんでもないものがあるのだ。

例えば俺の持つ魔法は全てこの能力のせいだと説明を受けたからである。俺はとりあえずこの能力を試すことにしたのである。まずはこの世界に存在する全ての魔法を発動させる魔法を使う事にした。

俺はまず光系統の魔法を発動させてみる事にした。光系統の魔法は本来なら闇を払うことができるが今は使えない為他の方法を使って使う必要があると考えたのである。そこで俺は魔法力消費を軽減する魔法と魔力回復を加速化する魔法をつかうことにしてまず光系統の魔法を使いまくりその魔法力を消費することによってなんとか成功することができたのである。次に俺は火系の魔法を使ってみると魔法が発動して火の塊が出現させる事ができて俺は少し感動を覚えた。さらに水系の魔法も使おうとしたところどうやらこれは発動できたものの水の魔法が出ない為別の属性の魔法が使えるか調べると今度は氷系の魔法の発動に成功した。それから俺が色々な属性の魔法を次々と使いこなしていきこの異世界に本来存在しないはずの魔法を作り出してしまったのだがこの魔法のおかげでこの異世界における魔法の歴史が書き換えられる事になるのだが俺はそれに気づいてはいなかった。そうして、俺は様々な魔法の実験を繰り返すことでこの世界の法則を完全に把握してしまい魔法が暴走することもなく安定的に扱うことが可能になってくる。それから俺は、この世界に存在している魔法系統や魔法文字などを全て記憶してしまったのであった。

俺にはこの世界の全てが理解出来てしまう、それはこの異世界には元々存在しなかった能力のせいでもあるからだ。俺はその魔法や魔術に関する知識を得てそれを行使する事ができるようになった。この世界には魔法という概念は存在しない、この世界に魔法という言葉が存在しているのであればその言葉を生み出した人物が存在しなければおかしいのである。つまりこの世界の人間ではない何者かによってこの世界に新たな魔法が生み出されたという可能性があるということだ。そして魔法がこの異世界の文明レベルでは不可能な事をこの俺の能力は可能にしている事も分かってしまうためだ。

俺は魔法の研究をしている間に俺自身が持つ魔法力の上限が増えていっていたのが分かった。というのも普通は魔力量が無限なのにもかかわらず魔法を連発することによって一時的に限界値を超えてしまっていて上限が増えたような感じになっているのではないかと推測できるからだ。俺はこの世界の住人の平均的なステータスの数値を調べるために冒険者ギルドに登録して依頼を受ける事になった。

冒険者ギルドに行くとそこは俺の元の世界でいう市役所みたいな施設があった。俺はここで受付の人に「すいません」と言って声をかける。

「はい何でしょうか?」

「あの実は最近この町に来て冒険者として活動し始めたばかりで冒険者登録をしたいのですけど」

と言うとギルドの受付員に

「わかりました、ではあちらの水晶に触ってくれますか?」

と言われた。俺は言われた通りに水晶に触れると

「うーん名前しか分からないですね。ステータスを確認する事はできませんでしたね残念ながらレベル50を超えるとレベルが表示されなくなるみたいですねあなたの強さがいまいちよくわからないんですね、あと、あなたの職業って元魔王ですか?」

と言われて驚く。なぜ俺のレベルが表示されていないんだろう?それに職業についてもどうして元魔王なんていうのが表示されるのか全く理解できなかった。なぜなら俺自身はただの一般人だったはずなのに職業欄には元魔王とかかれている。そんなことはあり得ないと思った俺は

「なんのことかさっぱりわかりかねないのですが、僕はただの冒険者でいいんですよ」

と言ったら納得してくれなかった。俺は自分の身分証明書を見せようとした。だけど俺がそれを出そうとするよりも先に 俺の懐が光って、俺はその中に入れていたカードを取り出して見せた。そう俺がこの世界で手に入れたクレジットカードだ。これがなぜかこの世界で使えるのである。俺はこのカードの名義人は俺ではなくて女神だと言っていたのを思い出して

「俺がこれをどこで手に入れたかは教えられないがこのカードは女神様に頂いたものだ。だからこれで納得して欲しい」

と言うとようやくわかってもらえたようで

「申し訳ありませんでした、どうぞこちらへお越しください」

と奥の部屋で待たされるのであった。しばらくして先程の女性の上司らしき人がやってきた。どうやら俺のことを色々と詮索するつもりらしく、俺の事情を根掘り葉掘り聞いてきたので俺は適当にはぐらかすことにした。そして、俺は冒険者として生活していくことになったので俺はある依頼を受けることにした。その内容は ある貴族のお屋敷に住み込んでいる使用人達が謎の病で死んでしまっているという案件でその原因を調べてほしいというものであった。俺は依頼人の家に行き、調査を開始した。しかしどうやらこの屋敷の主人が依頼人でありどうやら屋敷に忍び込む者が現れることを恐れているからという理由で警備を強化しているというのを聞いたのである。

俺も依頼人の屋敷に侵入しようとしていたが、この依頼人の屋敷というのは俺が住んでいたマンションと同じぐらいの広さがありそうな建物だったので俺はとりあえず入り口を探し当ててから侵入することにした。俺はその前に屋敷の中の様子を伺った時に

「あれ?なんだろう?」

と思い何かを感じて見てみると、この部屋の中にいる人たちからは何故か死臭のような臭いを感じた。どう見ても普通の人間の匂いじゃなかったので気になる事もあって中に入るとその部屋にはベッドがいくつもあった。俺はどうなっているのか気になって調べるとそこにあった遺体の顔を見て俺は驚いた。その顔は俺の知っている人だった。

「この女性は確かこの家の主人の知り合いだった気がしたがどうしてこんなところに」

俺は疑問に思いながらこの屋敷を調査するとやはり怪しいところがたくさん見つかるのである。俺は証拠を見つける為にその屋敷の隠し通路を見つけ出すことに成功した。するとそこにいたのは俺がよく知っている人物であった。その人こそは俺の通っていた学校の生徒会の会長で、俺とは幼なじみでもある女の子だった。どうやらその彼女は奴隷商人と繋がっており奴隷として捕まっていたところをこの屋敷に買われてその仕事を手伝っているらしい。そして俺は彼女を助け出した後この屋敷の調査をしてこの屋敷が奴隷市場だという事が判明したのである。奴隷市場に出入りしていたという事は彼女は違法行為をしている奴隷商人の奴隷として扱われていてこの屋敷が奴隷市だということも彼女が知っていたという事は奴隷にされていたのであろう。俺はその彼女をこの場に置いていき俺はさらに調査を進めていくのであった。

そうして俺は色々調査をしてその正体について突き止めることができた。そしてその日の夜中に屋敷の主である貴族とこの国の宰相を俺は殺してしまうことになるのである。そしてその後、屋敷の人間達には俺が作ったこの世界の科学力で催眠術を使って奴隷の契約を解除させた上でその日のうちに全員を解放するのである。こうして俺の依頼された事件は終わりを迎えるのだが どうやら俺はこの事件がきっかけで勇者と呼ばれる存在になってしまうのだ どうやら俺はこの事件をきっかけに勇者と呼ばれるようになるのだ。その理由として俺が救ってきたこの国の王の娘とその側近たちが俺の事を救世主として担ぎ上げて俺の事を認めてしまいその王女は俺を婚約者に選んでしまいさらに俺と娘との縁談まで成立させてしまう。だが、俺としては魔王を倒さなければならないという使命感があるため結婚する事が出来ずにいたのである。

そしてその事件を起こした俺に対して他の国からも勇者の称号を与えられた者たちが集まってくるという事態になり俺は逃げ続けるという生活が続くのだがそれはまた別の話だ。

そうして、俺は元の世界に帰る手段を探すために他の世界に移動する技術を開発することにする。俺はこの世界の文明レベルでは作ることができないと言われている転移の魔道具を作っていく。そしてその技術を作り上げていく。まずはこの世界の法則と違う魔力の流れを発生させる為の装置を作りそれを利用して魔法を発動させてみたのだ。

すると俺の手のひらが発光しはじめ光の柱が出現。そしてそこから俺達が出てきたのである。俺達はその空間の中から出るとそこには大きな機械が存在していたのである。俺の異世界転移の技術を試した結果その転移魔法が成功した事がわかった。それから俺は俺の能力の応用で異次元の扉を作れることを発見すると今度は異世界に行くために実験を開始する。

「この世界に存在する全ての魔法の力を一箇所に集めるようにイメージする。それが成功すれば異世界へと続く道を開く事ができる」

と言いながら俺がこの世界に存在する魔法を使いまくっていると俺はついに異世界とこの世界をつなぐゲートを作ることに成功する。それから俺は他のみんなも呼んでみる事にする。すると、

「なんか知らない世界に繋がったよ」

と声がしたのでそちらを見るとどうやら他のみんなが俺の元に集まってきた。俺も急いでみんなの方に向かうとそこは俺の暮らしていた世界とは違う世界であり俺はここが俺達が異世界に来た時と似たような状況だと思い

「よし、ここから先は慎重に進もう。敵に遭遇する可能性を考えないと危険だからね」

と言うとみんな同意して俺の指示に従って行動することになった。そして俺達は異世界の人間だとばれないようにしてこの世界の文明レベルの調査を始める。俺達の世界にも同じような科学技術が存在しておりそこで俺は異世界でも使える通信機の開発に成功する。この異世界に電波は存在するか分からなかったがやってみたところ案外簡単に開発に成功してしまう。俺はこの世界で通信機を開発できないかと思い試行錯誤を繰り返した。

異世界の文明のレベルを調査し始めてから数日が経つ、その間に色々な物を手に入れたり手に入れることができたのは幸運であった。その中でも特に重要だと思っているのは、異世界の技術レベルは思ったよりも進んでいることがわかったからである。なぜなら俺達の暮らしている現代社会の技術を異世界の人達は当たり前のように使っている。例えば、スマホなどはどうやらこの世界の住人が発明したものでは無くて向こうから持ち込まれたものだったらしく、他にもこの世界ではありえないものが存在したのである。

この世界には無いものがこちらの世界にもあり俺は少し焦ってしまった。しかし、幸いなことなのかわからないが俺達に敵対してくる相手は今の所はいなかった。というのもどうやら俺はこの世界で英雄的な存在扱いされているようで俺はこの世界に召喚される前からこの世界でもかなり高い権力を持つ家の子供だったという設定で扱われていたのである。そんな俺を暗殺しようなんて命知らずな考えをする奴はいなく、むしろ俺は歓迎されていたのである。

「まあ俺は一応この世界にとって大事な人って設定だし狙われることはないよね。それに俺がここにいるのがおかしいと思われるような事は避けたいところだけど。もしこの世界を支配できそうだと思ったら遠慮なく支配していくか、それにしても本当にこの世界は俺の想像以上に発展してるんだよね。まるで元いた俺のいた日本がゲームの中に入ってるような感じがするほどの進歩ぶりだ。一体どんな原理なんだ?どうやらこっちの世界に来ている俺たち以外の人間はどうやら普通じゃないようだ」

と俺は考える。この世界ではなぜかわからないけどこの世界で暮らしているはずの人達の顔を見ただけでどういう人物でどういう職業についていて何を生業にしているかが全てわかってしまうのである。俺は不思議に思いながらも俺がこの世界で手に入れたこの能力についてはある結論に達する。おそらくは俺は俺の元いた世界と繋がっているのだろうということだ。しかしそうなるとどうやってこの世界の情報が入ってくるかが気になるが今のところはまだ何もない。

そしてそんなことをしているうちに俺達は俺が住んでいる国の隣国に足を踏み入れることになる。

俺達がいる国の名前は、バルガリス王国といって俺はこの国の第三王子の婚約者だと言うことになっていた。この国は比較的安定しており国民の生活はそれなりに潤っていて俺もこの国が好きだ。そして俺はこの国の王族が代々治めているお城に到着すると俺はいつも通りに城の敷地内に入り込んでいった。俺がお城を歩き回るのはよくあることで俺はお城に忍び込むことが結構ある。そうして俺は俺の仲間を引き連れて城内に侵入すると お姉さんと出会ったのである。お姉さんの方はというとお姫様でどうやらお兄さんを探しているようであった。俺は事情を聞くとどうやらこの人は俺の妹だと言うことになったのである。しかしどう見ても妹にはとても見えなかった。俺には5歳離れた妹が1人いるんだけどそいつに雰囲気が似ているんだよな。そしてそのあとに俺の義理の母となる人とその妹のお友達の3人で話をしていたのである。

俺はしばらく話をしてから部屋を退室しようとした時に 俺はふと気になって俺は俺の部屋に戻りそして、異世界で手に入れたスマートフォンを取り出したのである。そして俺は気になったアプリを起動した。それはステータス画面に表示させる事ができる機能でその機能は、自分の現在の状態を確認する事ができるというものだ。この異世界の文明レベルはかなり高いので俺のこの異世界の知識だけではわからないこともあるだろうとおもっていたのである。そうすると俺の目の前に現れたのは

「あれ?俺の年齢って15歳で間違いないはずだけどどうしてこんな数字が出てきちゃうんだ?」

と疑問を浮かべたのだ。俺はその画面を見てみるとその数字を見て俺は驚愕してしまったのである。

その数値が俺が知っているものではなかったからだ。そうすると俺は俺自身の事を調べようとしたら俺はその瞬間意識を失った。どうやらこの世界に来る前の俺の体に入ったらしいがどうしてなのかはさっぱりわかんないね。そうすると俺は元の体の中に入り込むことに成功したのであった。するとどうしたことかこの世界に入る前より体力とかがパワーアップしてることに気がついてそして何よりも驚いたのはこの世界の言葉がわかるようになっていることと自分が元々いた時代の文字を書くことができるようになっていたことである。しかも、その能力はどうやら神様が与えてくれたみたいである。俺はそう思うことにしたのである。

そうして、俺と仲間たちの異世界生活が始まるのである。

そうしているうちにこの世界に来て半年ぐらい経過した。どうやら俺達はこの世界にいる他の人達から勇者と呼ばれる存在になっていた。というのも勇者と呼ばれる者達が俺達の他にも存在することが発覚。どうやら異世界召喚されたという情報をどこかから入手しこの国にやって来て王様と話し合いをした結果どうやら俺達を仲間に加えたいという事になった。ちなみに俺を勇者に任命したのがその国王である。

それから、その国にある神殿に向かい俺を異世界に送り込んだ張本人である女神に会うためにやってきた。その女性は見た目は綺麗な金髪ロングの髪型をした少女であり俺の好みだった。そして俺のハーレムの一員になりたいとかいっているのである。どうやらこの少女はいわゆる天才で神童と呼ばれている存在である。しかし、この世界において神童は特別な存在として崇められるということはなくてむしろ落ちこぼれとして扱われていた。そのため俺が彼女を連れて旅をしてもいいという事を言われてしまう。彼女はその事を喜んでおり俺は断る事ができなかったのである。こうして俺はこの世界の他の勇者たちとも出会う事になる。勇者と呼ばれる連中の内、何人かはこの国の騎士長を務めている。俺はとりあえず彼らからこの異世界についての話を聞いたのである。どうやらこの異世界には魔王が存在しておりその魔王がこの世界を侵略しようと動き出しているということであった。俺はそれを耳にすると俺達が呼ばれた理由が何となく理解できたのである。おそらく、俺達に魔王を倒して欲しいというのがこの国の思惑なんだろうと思った。まあ俺は俺が生まれ育った故郷である世界がこの異世界の魔の手から守れるならばそれでいいと思っているのであった。そしてこの世界は俺が思っていたよりも平和でこの世界の住人達は俺達と同じような生活を営んでいるという事がわかった。俺達がこの世界に来て数ヶ月が経った頃この世界に危機が訪れる。

俺達がこの異世界の人間と初めて出会った時のことである。俺は他の勇者達と一緒にこの異世界を救う為の行動を開始しようとするのだが、その時俺達はこの異世界の人達と会話が通じていないことがわかった。言葉が通じるはずなのに、俺達の言語では通じていなかった。そして、俺は何か特殊な力があるのではないかと思い俺の持っている能力がこの世界の住民達に通用しないか試してみることにしたのである。そうして俺のスキルの力を使うとどうやらこの世界では魔法やスキルという概念がないようで俺は愕然とする結果になってしまう。つまり俺の持つ異世界転移の力がこの世界では無意味だったからである。そしてそのことに気づいて俺はどうしようもない絶望感に襲われていたのである。そして俺はこのまま俺達がこの世界の人々と共に暮らすことは不可能だと判断。俺は俺のいるべき場所に帰りたい気持ちが強くなる一方であった。

「俺は、やっぱり、元のいた世界に帰ろう」

「私はあなたに付いていきます」

と言ってくれる人が数人いたが

「みんな、ありがとう、でも、俺達は、元の世界に帰ることにしました。君たちならきっと、これからも生きていけると信じています。みんな元気でいて下さい」

俺達はそう言って俺だけが俺の生まれ故郷である日本に戻ることにするのであった。俺だけじゃ心配だからという理由で、元の世界に戻すようにと、俺の義理の妹が提案してくれたから俺と元の世界に行くメンバーを選ぶことになる。そして俺の義理の母さんと義理の妹のお友だちの女の子は、この世界に残ることになり そして俺の義妹に別れを告げたのであったが。俺にはまだ不安な点が一つあった。俺は、あの世界で死んでしまい、そしてなぜかこの世界に召喚された。俺はその理由がわかっているが今は誰にも話すわけにはいかないのでこの世界での生活を始める。

俺はまず最初に俺は自分の体を元の姿に戻してこの世界で目立たないようにして行動することに決めた。俺をこの世界へ召喚した女と出会えば俺は確実に殺されるからである。それに、この世界で俺の味方についてくれた人たちの安全を考えるなら、俺がいないほうが安全だと考えたのもあった。そうして俺と俺の連れてきた仲間たちはこの世界の常識を学びながら俺の元いた世界への手がかりを見つけようとしていた。

この異世界で俺は、元の世界と繋がっているというスマートフォンを使ってこの世界の情報を収集していった。この世界の技術はどうやら俺が元いた世界とあまり変わりはないらしく、それどころか俺がいた元いた世界の方がこの世界より進歩していて驚くしかなかった。

この世界の文明の水準の高さは、まるで俺の世界と繋がっていたかのような発展の仕方をしていたためだ。そういえば前に俺はある動画を見たことがある。その動画というのはとある研究者が研究の成果を発表するものだったがそこで俺はこの世界の文明がいかに高いのかを知ってしまったのである。その動画では俺の世界では当たり前のスマホやインターネットというものがなくその代わりにテレビや洗濯機のような電化製品が存在していたのである。この世界でその動画を見れた事は本当に幸運だと思うと同時にこの世界でその動画に出ていた物を再現することができるようになった時は本当に感動したものさ。だってこの世界には俺の知らないものがまだまだあるとわかって俺はワクワクが止まらなかったのである。この世界で俺はまだ見ぬものに期待を抱き、その日俺は、自分の家へと戻りこの世界で集めたものを整理しようと、アイテムボックスの中に入れた。しかしなぜか入れたはずの品物がなくなっていたのである。どうなっているんだと思い俺は慌てていると、

「ごめんなさい。実は私が預かっていました。私の異能の力で一時的にあなたのアイテムを全て収納していたのです。ですがもうすぐこの世界とのお別れですね。私としては寂しいところですが」

「お前一体何を言っているんだ?」

と俺が不思議そうな顔をすると

「実はこの世界とあなたが住んでいた世界は繋がっているんです。それは神様の悪戯なのかこの世界からあなたがいる地球まで行くことができる道が存在するんです。なので私は、あなたがこの世界に来た際にすぐに連絡が取れるように準備をしていました。ただ、あなたが来た時にはどうにもならなかったようですけどね。私は、あなたを異世界召喚のスキルでこの世界に連れてきたのですよ。私は、ある人物を探しているの。その人は私と対になる存在。この世界にはその人を探しにやってきました。だけどその人の居所がつかめずにいます。その人に私は、どうしてももう一度会いたいんです。だから協力してもらえませんか?」

「ちょっと待ってくれ。どういう事だよ?俺は別にこっちの世界に思い入れなんて全然ないし、正直この異世界に愛着がないんだよ。まあ、強いていえることは元のいた世界よりは暮らしやすいと思う。だからといって元の世界の方がいいとかそんなことを言うつもりはさらさらない。それにさ。その話だとその探し人をこの世界で見つけるんじゃなくてこの異世界に呼べばいいだけのことじゃないのかよ。その話を信じるとしても俺は元いた場所には戻りたくない。俺は元の世界に戻りたくても戻れない事情ができたんだ。それが何かを知りたいと俺は思っているんだ。その俺の大事な人との思い出がある世界を、俺の都合だけで破壊する権利なんかどこにも存在しない。俺は俺なりにこの世界の人々に親切にしてやってきたんだ。その結果がこれだよ。これ以上、俺がここにいてもこの異世界の人たちに迷惑がかかるだけだろう。

俺が異世界に呼ばれたのはあくまで偶然の産物にすぎないのであって俺はそのことに関してなんの責任も負うことはないはずだからな。俺は元のいるべき場所へ帰らせて貰うぞ。」

そう言って俺は、この世界との繋がりを断とうとするのだが、その時俺の目の前に突然空間が開いた。そしてそこに誰かがこちらに向かって来ているような気がしたので警戒をしているとそこから現れたのがなんと俺がこの異世界で出会った少女達が現れたのだ。俺は思わず驚きを隠せなかったのである。なぜ、彼女がこの異世界に現れたのか理解できなかったからだ。俺はどうしてこんなことになったのかは、彼女に聞けば分かるかもと思って彼女に声をかけようとした時、その声が遮られてしまった。俺の妹と、その友人達がこの異世界に現れ、そして妹の友人の一人の女性が、どうやら、女神様がこの異世界へ来るために使っていた移動装置と似たような力を持っていたみたいでその力でこの異世界にやってきたのである。

そして俺の家族と俺の義理の妹とそのお友だちの女の子、それからこの世界の他の人達を連れてくることに成功した。そして俺は元いた世界に戻ろうとしたら今度は俺の家にいた人達も、俺についてきて一緒にこの世界へと転移してきたのである。俺はこの時ようやく気づいたのであった。どうやら異世界から元いた世界への一方通行ではなく双方向に行けるようになっているということに。この事から考えると、この世界に来るための方法さえ分かれば元の世界に帰ることができるということに気が付いた。俺はこのことをこの世界のみんなに伝えてから俺は元のいた世界に帰ろうと決めた。

異世界で、俺と、異世界から召喚されてきた俺の家族は、元のいた世界と繋がる扉を開くことに成功する。そして俺は元いた世界に帰っていくのであった。元いた世界に帰った俺は俺と同じような人間がこの世界にいるかもしれないと思い調べてみると、案の定いた。しかもその人物は俺と同じく死んだあとこの異世界に来てしまい、この世界に来てからかなり時間が経ってから元のいた世界に戻ってくることができた。その男は、俺と全く同じ状況になっていて俺はその事実を受け入れるのが大変だったのは確かだった。俺と同じような人間がいるなら他の人達もこの異世界に来てしまう可能性が極めて高いと考えた俺は他の異世界から来た者達と話し合いをする事に決める。そうすれば、他の異世界から来た者同士の情報交換ができ、そして異世界に転生する方法をこの世界の人々が知った場合この異世界が侵略される危険があると感じたからである。そのためにも、他の世界の人達と情報を共有する必要を感じた。そうすることで俺と同じ立場にある人が他にもいることが分かり俺は少し安堵感を覚え、それと同時にこの世界を守るために俺はこの異世界に残った。そして異世界転移ができる俺の仲間達は元いた世界に戻ることに。俺だけが残ってこの世界を守ることを決意する。

異世界でのんびりスローライフを送りたいと思いこの世界で俺の大切な人たちと平穏な生活を送ることにして、しばらく経った時に、元いた世界の知り合いが訪ねてきた。俺の元い世界での親友であった。俺は久しぶりに会った彼と楽しく語り合い。俺達の住んでいる街で一緒に飲み食いして楽しむことにした。そこで親友の男が、この世界にはどんな種族がいるのだろうかと質問してくる。俺は俺の元いた世界の話をしてあげると彼は興味津々に聞いていてとても楽しかった。彼が俺の住む世界に行きたいと言ったので俺達は俺が召喚された世界へと向かう事にした。そしてその世界で俺の事をよく知る家族と合流し彼のことを俺の義妹に紹介したのであるが、その前に俺の家にいた奴らが異世界へとやって来たことにより異世界にさらなる変化が訪れようとしている。そのことを俺の元いた世界での友人に伝えるべきなのか悩んでいたが、俺はこの世界にやってきてまだ数日しか経過していないのに既に元いた世界に戻るための方法が見つかっている以上あまり元いた世界の出来事には触れないようにしようと考える。

「君があの子の父親なのね。よろしくお願いします」

「ああ。これからもうちのバカ娘を頼む」と親父が挨拶をした

「そうそう、この人と結婚したいんだって」

「お前、何勝手に人の嫁を口説いているんだよ。そもそもお前にそんな度胸なんてないだろう」

と俺が言ったのである。すると母さんが

「あなたはもう少し自分の息子に優しい言葉をかけてあげなさいよ!」と怒られた。

その後母さんの友達も俺の義理の両親と話をしてから俺と父ちゃんは母さんの実家に向かうことになったのである。

その途中俺と兄ちゃんの二人で買い物に行くことになりそのついでにコンビニによりジュースを買いに行った。その帰り、信号を無視して走ってきたトラックに俺は跳ね飛ばされて死亡した。俺は意識がなくなる前に思った。あーあせっかく新しい人生始まったばかりだと言うのにもう死んでしまうのかと、そう思っていた時、俺は異世界に召喚されていた。俺は勇者となってこの世界で生きることになった。

この異世界には様々な種類の魔族が存在していてそれぞれ特徴が違うらしい。俺と姉貴と義兄の3人で旅に出たんだ。最初は、魔王を討伐するという使命を与えられ、俺のスキルを使って魔物を倒すために頑張ったんだけど、俺はスキルの力に頼りきりになってスキルを使うと俺の心がどんどん歪んでいく感じがしていて心の中でずっと罪悪感を抱えていたんだ。でもある日俺が魔物を倒した時の事だった。俺の前に1人の女性が姿を現してこう話しかけて来たんだ。

その人はどう見てもただの人間のように見えたが実は彼女は魔人だったんだ。俺達の前に現れたのは魔人である彼女、名前は、アリアというそうだ。俺は彼女と出会って初めて仲間と呼べる人物と出会うことができたのだった。俺はこの人と一緒ならば魔王を倒すこともできるのではないかと思っていたがそれはどうも違ったようで彼女の本当の目的は俺を殺すことだった。その事を俺は知らなかった。なぜなら俺はこの世界にやってくるまでは普通の生活を送っていた高校生でこの世界にやってきたことで俺は人殺しというものに慣れてしまっていたのだ。

この異世界に来てから人を殺すことに抵抗がなくなったのは間違いないことだろう。だからこそ俺が魔王を倒しに行こうと決意したときその邪魔をする彼女を俺は許すことができなかった。だから殺した。俺は俺の手で殺すしかなかったのだ。

だがそんな俺にもついに別れの時がやってきたのである。俺は俺の意思を引き継いでくれる者を見つけるためにこの世界を出ていくことにした。そしてその世界とは異世界のことを指しているのである。この世界では、元いた世界への行き来ができないようになっていて、この異世界でしか元いた世界との繋がりが断たれてしまっているのである。俺はこの異世界に別れを告げ、次の世界に期待をしつつ、俺と同じように、元の世界に帰れなくなってしまった者達のために俺がこの異世界に来た方法を伝える事にした。まずは俺は異世界転移できるアイテムを取り出しそれを異世界に広めようとしたのだがこの異世界は魔法があるのに科学文明が進んでいない世界で俺にとっては使いにくい道具だった。俺はこの異世界の人たちに、俺が元いた異世界のことを話して、その異世界で俺は勇者と呼ばれていたので俺の使っていた武器や乗り物などを貸し与えていたのであった。俺は俺の持っているこの異世界の人たちが使うことができない物をすべて貸した後で俺が元々いた異世界に帰るために元の世界へ帰る手段を探すことに決め、それからしばらくして元いた世界へと戻ってきたのであった。

「この世界に私達が召喚されたのは、今から500年前のことだった。その時の私たちの国では後継者争いで内乱が起こっていた時期であった。私たちはそんな中に放り込まれてどうしたらいいのかわからなくなっていた時にその国の姫が、私に、その当時の国で権力を持っていた大臣の娘を始末してくれと頼んできた。その女は傲慢な性格で自分勝手であり、そして民を人として見ない性格をしていた。そして私の夫となるはずだった王子のことも馬鹿にしており、そのことがきっかけとなり私はその女を殺してしまったのである。その結果、私は国王によって死刑を言い渡されることになったのだが、そのことを知った夫が王を暗殺して、その結果夫は国王になり私を救い出してくれたのである。その後、その王妃となった私が子供を出産するまでの間、彼は、この世界に来る前は元いた世界で仕事をしていたと言っていたのだがその仕事を辞めてしまったのである。彼は、元いた世界に戻りたくない理由があったらしくその気持ちを尊重してやりたいと思う。

私は彼に、この世界で生きて行くためにはお金が必要だと伝えると彼は自分が働いていた店のオーナーから紹介された、冒険者ギルドと呼ばれる場所で働いてお金を稼ぎたいと言われた。この世界の人間はなぜか冒険者に憧れる傾向があるのでこの世界の子供達にとってそれが当然のように思えてしまう。だけどこの世界の冒険者は本当に危険だと思っているからこそ彼をこの世界で働かせるのにはとても不安を感じていたが、どうしてもという事で彼を連れて行ったのである。

この世界にやってきたとき私はこの異世界の王女でした。しかし私はこの異世界で生活していくうえで不便だと感じていたことがありました。それは言葉が通じるということだったのですが、その点に関しては特に問題はありませんでした。というのもこの世界に来るときに女神様のおかげなのか、言語翻訳機能が付与されており、異世界の言葉をすぐに覚えることができるようになっていたのです。しかしそれだと困ることがあるのではないかと私は心配していました。その理由というのは文字を書く能力を得ることが出来なかったのが原因でした。この世界の人々は当たり前のように紙を使います。なので文字を覚える必要が出てきたのは確かです。それに本を読む際にも、自分で書いて読んで理解しなければいけません。この世界で生活をするためには文字の読み書きは必要な技能だった。

私は何とかして、字を覚えられないかと考えた末に、自分の手で書けばいいのではないだろうかと考え付き。早速実行に移してみることにした。最初は全く上手くいかなかったのですが、ある時、偶然うまくいく方法を思いついたので試すことにしてみました。まず私は紙と鉛筆を机の上に用意した後に、私はその二つを使ってお城から持ってきた日記を書き始めることにした。日記を書いているうちにこの世界での出来事を思い出すのと同時に色々な感情も思い出してしまったせいで、涙を流して書くのをやめようと思ったけど最後まで書いた。

私はこの世界にいる時に何かあったらこの世界のことを残そうと書き始めたのだったが、途中で、この異世界の人間と会話ができるようになった時にいろいろあってその時に思ったことが記録に残っていた。

俺は、この異世界に来てしまった時に俺は家族に、元の世界で生きていた時にあった出来事を思い出して、涙ながらに語ったのである。この世界には俺の家みたいな家はないのでとても驚いた表情をしていたが俺の話を真剣に聞いていたのである。そして俺の話が終わった直後に家族みんなに、今まで家族を支えてくれたことに感謝を伝えた。すると親父は泣き出して母さんと姉貴も泣いていた。兄は少し戸惑っていたが俺が泣いたことでつられてもらい泣きした。そして親父がこういったのである。

「お前は俺たちがいなかったとしても立派にやって行けたさ。なんせお前には俺達より優れた才能があるんだ。もっと胸を張って生きて行きな」と言って俺を抱き寄せたのである。俺は、親父の温もりを感じつつ、俺のこれまでの努力は決して無駄ではなかったと思えるようになった。俺達はこの世界で生きているんだからな

「俺がここに来たのは、俺がまだ子供の頃の事だ。俺はまだ小さい頃の記憶しかないが、この異世界に迷い込んだ時俺は、まだ6歳だった。この世界の事を何一つ知らず右も左も分からないようなそんな状態だ。俺はこの世界の住人が使っている魔法を見てみたいと思い。この異世界の人に教えてもらったが俺は、魔法の発動に失敗してこの世界に転移させられてしまったのである。

俺が最初に出会ったのは犬耳の女性だった。彼女は俺を見ると怯えていたがその瞳にはどこか希望が込められていたので俺は彼女の力になりたいと強く思い彼女を自分の力で守ろうと考えていたが結局俺には無理で逆に俺は彼女に救われることになった。俺は彼女のおかげでこの世界で生きるために必要なものをたくさん手に入れた。例えば武器の使い方、食料の集め方、野宿の仕方、狩りの方法、サバイバルの知識などである。

俺が初めて人を殺した時、俺の手が震えていてまともに戦うことすらできなかった。だがそんな俺でも彼女が俺を助けてくれると信じてくれていたので俺はなんとか立ち上がることができた。彼女に助けられた後は俺はこの異世界で生きていくための準備としてこの世界の歴史を学んだり、この世界に住む人たちと話す練習をしてきた。そして俺はようやく旅をすることが出来るようにはなっていた。旅を始めたばかりの俺と旅をしていた仲間たちとの生活は楽しいものではなかったが俺は彼女と旅を続ける中でいろいろな事を経験したんだ。

旅を始めて一ヶ月ぐらいが経ちそろそろ本格的に移動していこうと思っていた矢先だった、突然現れた謎の男に、この異世界の人達に化けている正体不明の男に殺されそうになったのだった。俺はこの異世界に来たばかりでまだまだ知らないことも多く、さらに、仲間が一人殺された直後だったため、俺は混乱してしまい何も出来なかった。俺は仲間の死を受け入れることが出来ずただ、仲間だった者たちに止めを刺す目の前の人物を見ていることしかできなった。その時、彼女は立ち上がったのだった。俺は彼女が立ち上がれた理由が俺を助けるためだとは思わなかった。俺はこの時初めて彼女の本当の姿を見ることが出来た気がしたのだ。彼女は、その身に似合わぬ強大な力をその体で受け止めていた。その光景を見た俺は彼女の覚悟が伝わってきたのだ。俺の大切な人が死ぬわけが無いと、だから俺も、ここで倒れるわけにはいかないとそう感じてしまったのであった。

この異世界にやってきてからもう2年経った。

最初のうちはかなり戸惑っていたものだが今ではかなり馴染んで来たとは思う。だが未だに自分がこの世界にやって来た理由はわからないままだった。

僕はこの世界にやってきたときのことを覚えていない、気づいた時には僕はこの世界の住民になっており僕以外の人間が全て魔人と化していたのである。僕の住んでいた街では毎日のように戦争が起こされており人々は苦しんでいた。だけどそんな時一人の少女がこの街に現れた。彼女はその小さな体に恐ろしい魔力と魔法を使い圧倒的な強さでこの国の兵士たちを薙ぎ倒していった。しかしいくら強かろうとも多勢に無勢であり、彼女はとうとう追い詰められてしまった。

私は気が付いたらここにいました。

私は最初自分の名前や家族のことなど覚えていなかったのですが。ある人からもらった本を読むことによって私は自分を取り戻したのです。その人は優しい人でしたが、私をこの世界に送り込んだ張本人でもあるのです。私は彼に文句を言ったところ。彼が元いた世界への帰り方がわからず、この世界から帰ることもまた出来ないと聞かされ絶望していました。私は彼にどうしてこんなことをしたのか聞くと彼は答えてくれない代わりに私のお願いを聞いてくれるというので、私は彼にこの世界で生き延びるための術を教えることを条件にしました。その約束を果たすために私達は一緒に旅をすることになったのです。

私と彼の関係を表すのならば友達というのが妥当かもしれない。私にとって彼は唯一私を理解しようとしてくれる人でありました。私自身、最初は私の正体を知った時、私から離れて行くものだと思っておりました。

しかし、彼は、私についてきてくれたのです。私は、彼に恩返しをしたいと考えて、彼と別れる時に私は、彼のために新しい家を用意することにした。私はこの国で一番安全な場所に彼と一緒に住み、私が彼を守り抜くことに決めたのである。それからは大変ではあったが私達は何とか暮らしていけたのである。

「おい。大丈夫か?」

私は声をかけられたことによって我に帰った。私は一体どうしたというのだろう。

私達のパーティーに新しく入ってきた冒険者がいきなり暴れだしたのである。この子は元々いた世界で奴隷だったらしく。私がこの世界に送り込む直前に逃げ出したそうだ。そして私はこの子にいろいろ説明してあげると彼はすぐに信じてしまったのである。その話を聞いた後に私は彼に冒険者のことについていろいろ教えながらこの世界を案内しているうちにいつの間にか日が暮れてしまい、今日の宿を探さなくてはならなかった。だけど今日に限ってどこも満室でありなかなか空いているところが見つからなかった。仕方がないので私とこの子の二人で泊まれる宿を探す事にしたのだが。結局見つからず私たちは仕方なく野宿をするしかなかった。

この世界には魔法というものが存在していて、俺の持っている力はこの世界でいうスキルと呼ばれるものであるらしい。

俺の力を使えば、魔物を殺すことが出来るらしいので早速使ってみることにした。

すると手からは白いオーラのようなものが出て来てそれが魔物に触れるとその瞬間爆発した。

俺の攻撃で多くの魔物が爆死してしまった。だがまだたくさんの敵がいる。俺は必死になって戦った。

俺はついに全ての敵を倒せたようでやっと落ち着くことができた。

とりあえず、町に行くことにしよう。

「あのさ。俺さ、この世界に来たばかりなんだ。できれば色々詳しくこの世界の事とか知りたいんだけど」

俺はこの異世界の住人に話かけた。正直言うとこの世界の住人の言葉はほとんど理解できる。なぜならこの世界に来る前に神様から貰った能力のおかげで相手の言葉を聞き取ることに関しては苦労しなかった。なのでこの世界に来た時はこの異世界の言葉がわからなかったのは驚いた。おそらく言葉の問題に関しては能力の付与漏れがあったからだと思う。俺がこの世界の人に質問したところ。この世界の人たちは俺を歓迎してくれてこの町の町長のところに連れられていった。

私はいつも通り町の人々に頼まれて、困っている人を救済するために行動することにした。そして今回も無事に問題を解決し、人々を救うことができて良かったと思っていると突然私は不思議な人物に出会ったのである。

私はある日森に生えているキノコを採取していたところに一人の男が倒れているのを発見した。男は全身傷だらけだったが生きていることは確認できたのでとりあえず彼を私の家に連れて行くことにした。その途中で、この男が人間ではなく魔人であることがわかった。なぜわかったかというと人間にはあり得ないような特徴が男にはあったからだ。その証拠に、男の腕が人間とは違う形になっていた。さらに足の方も人間のものではなくなっていて、爪も長く尖っていた。その男を家に運ぶとしばらくして男の目が覚めたので話をすることにすると男の話を聞く限り、どうやらこの男もこちらの世界に転移してきたようだった。

この世界にやって来てから数日が経過した。その間はなんとか食料を手に入れることが出来たためまだこの世界で生き残ることが出来ているが、いつまでもこのままと言うわけにも行かないため、これからどうするべきなのかを考える必要が出てくると思う。それに俺はまだ自分のこの世界での目的は見つけていないため。この世界を見て回って、この世界にいるはずの俺の両親と姉さんを見つけ出してもう一度元の世界でも生きていたかったのである 俺が目を開けてまず目に入ったものは、綺麗な青い空である、俺が今居る場所は草原で寝ていたようである。俺は起き上がると同時に辺りを確認してみると俺の近くには馬車のような物があったが。肝心の人影が一つもなく周りに誰もいないため俺はどうすることも出来ず途方にくれていた。しばらく俺はここで休憩を取る事にした。

俺はこの世界で生きるための強さを身につけるために旅をしているのだから。この世界で生きて行くには食料が必要だと考えたからである。そのため俺は旅の途中で見つけた果物や野菜などを集めて旅を続けていた。俺は今までいろんなところを歩いて来た。時には山の中にいるドラゴンと戦い命がけの戦闘を行う事もあったがなんとかここまで来る事が出来た。俺はこの世界にやってきてもう4ヶ月くらい経つはずだ。この異世界に飛ばされてから俺の家族が行方不明になった時期がおよそ半年後だったのでそろそろ見つかってもいい頃だと思っていたのだが、いまだに俺の両親は見つかっていない。俺はもう既に心が折れそうになっている。もういっそこの異世界で一生を過ごそうとも考えているぐらいだ。だがそんなことをすれば確実に俺の人生は終わりを迎えてしまうためどうにかこうにしないといけないと自分では思っていたのだ。

俺は旅の途中である村にたどり着いた。俺は村に入り村の様子を見ることにしようとしたのだが、村人の視線がなぜか冷たく、さらには俺を見るたびに嫌そうな顔をするので俺としては居心地があまり良くなかったため、その場を離れることにした。だが、俺が立ち去ろうとした時、村長が追いかけてきたのだ。俺は少し面倒くさいと思っていたのだが俺はその村長の申し出を快く受け入れた。というのも俺はこの世界での生活の中で様々なものが必要となっており。さらにいえばこの村の特産品や技術を学びたかったので俺はしばらくの間、この村にお世話になることにした。俺は、まずは村長の家に行くように促されたため俺はその家に向かって行った。家に着くまでに色々な人と出会ったので軽く会話をしておいた。その中でこの村は結構栄えており、他の国からもよくこの村で作られるものが売られているのだとか。俺はこの村で作られた工芸品なども欲しいと考えていたのでこの先も仲良くしておきたいと考えていたが、何故か皆んなが一様に俺を毛嫌いしているので、どうしてそう思われているのかよくわからないまま俺は家まで着いた。

「こんにちは。初めまして僕はハルと言います。あなたの名前は何ですか?」

私はそう言って目の前の女性の名前を訪ねました。彼女は私の名前を尋ねてきましたが、彼女は私がどうして名前を尋ねたかわかっていないみたいです。なので私は彼女のことを名前を教えてもらい、彼女もまた自分の名前を名乗った。しかし彼女の名前がこの世界の言葉ではないのにも関わらず意味が通じるということはやはりここは私のいた世界とは別の世界であると確信しました。しかし私はそのことを彼女に話すことはなくただ、私の目的を話して彼女を安心させることだけを考えました。私の目的を聞いた彼女は私と同じような状況だったため一緒にこの世界で暮らすことを提案してくれたので私は彼女の好意を受け入ました。

私が彼女を連れて家に戻ろうと歩き出したとき突然後ろの彼女が叫び声をあげた。振り返るとそこには人間とは似ても似つかない生物がいた。しかもその生き物はこの世界の言葉で話しかけて来たので私はこの生物の言葉を理解できなかったが、それでもこの怪物が何を言いたいのかはすぐにわかり、すぐに逃げようと私は言ったが、その時はすでに手遅れであり、私たちはこの世界の魔物たちに捕らえられてしまった。

「ちょっと、いいかな?君たちの種族は何なんだい?」俺は彼女たちの種族が一体どんなもので構成されているか知りたいと思ったので質問をした。ちなみに俺の予想では、恐らく彼女たちは魔人であり。俺の知る限りで言えば、魔人はエルフと同じく美しい見た目の人種であったはずである。なので俺としては是非とも彼女と話がしたいのだが。俺はどうしても警戒をされているらしくて俺に対して敵対的な態度をとっている。俺はどうにか誤解を解くためにこの村に来た理由を説明したが、やはり信用してくれないようである。

「私をこの村に置いてはもらえませんか?」

私は彼に懇願したが。どうやら彼としても私を受け入れるのは危険すぎると考えているようだ。彼は私達を守るために一人で戦おうとしているようだ。そして私は彼の力を見たことがあるが、彼は本当に強かった。そして彼の力は人間には決して出せないものだ。それなのに彼は自分が一番強いなんて言っており。彼は私が彼の本当の力を知った上で、彼が嘘をつくのなら、それはよっぽどの事情があるはずで、私はその話を聞くべきだと思っている。それに私が彼と行動して感じたことは彼は優しい人なのだ。私を助けてくれるだけではなく、この世界にきてまだ日の浅い私にこの世界の事を教えたくれたり。他にも色々と面倒を見てくれて私を一人にはしなかったのである。私は、この世界にやってきてから、常に寂しさと隣合わせだったのであるが。彼は私と同じ立場だというのにとても明るく振る舞っていてそれが逆に私の心を癒してくれるのだ。だからどうか信じてほしい。そしてできることならばこの村で暮らせてほしいとお願いすると 俺はどうしたものかと考えた。確かに彼女の事は放って置けない存在だと感じたからだ。俺はこの世界で初めて俺を理解してくれた人を手放したくはないと思ってしまったのかもしれない。俺はこの世界で生きて行くための力を身に着ける必要性を感じていたため、とりあえずはこの村に滞在することにしてこの世界の常識を知る必要があると思い、俺はその日からこの村で生活することにした。俺の事を村人達は俺が元からここに居た住人だと思い込み歓迎ムードが広がっていった。まあ俺が村人たちの前に姿を現すのが大体夜中であったため俺の容姿が知られていないからこそこんな反応ができるんだろうが、それでも少し違和感を覚えたのは確かだ。

俺は、まず最初にこの村を案内してもらうことにしてまずこの村で一番広い建物に向かうように指示を受けた。俺と少女の二人と俺の乗っている馬は村の中心にある大きな建物にたどり着いた。俺はまず建物の内装を見て回ったのだがこの建物が思った以上に凄まじかった。俺の知識に当てはめれば、まるで城の中に入った感覚だった。この世界で見た中では間違いなく上位に来るほどの豪華絢爛さを兼ね備えた部屋になっていたのである。そして俺をここに連れてきてくれた少女にこの部屋の家具を好きに使ってくれと言われ俺は早速気に入った物を選ぶことにした。この世界の物はどれもこれも一級品で俺からしたら宝箱のような物でしかなかったためどれを選ぼうか悩んだ結果、最終的にこの国の国王が使っていたという椅子と剣に決まったので、それらを空間魔法で作った異次元ポケットに収納すると俺は一旦自分の家に戻ることにした。なぜなら、俺の武器と防具を揃えるためでもあるが、この村に居る間に俺も戦闘に参加しようと思う。この世界に転移したときに俺はステータスの確認を行ったがどうやらそのスキルもしっかりと付与されていたようで確認することができた。

俺が自分の家に戻ってくるとそこにはかなりの大きさの馬が2頭居たので、俺はその馬を小屋に入れるようにして俺は自分の家に戻ってきた。俺が家の中に入ってくるとそこには、見知らぬ少女が立っていたので。どうやら俺が留守にしている間にやってきた訪問者らしい 俺がどうしようもないほど悩んでいた。なぜこのようなことになっているかというと、この世界はゲームの世界である。それもよくあるファンタジーな世界なのだが俺が今プレイしているこのゲームの世界は、魔王を倒して世界を救いたいという目的を持っている勇者たちが、仲間たちと一緒に様々なダンジョンをクリアしていくといった物語である。しかし俺がなぜ悩んでいるかというと、実はこの勇者パーティーの中に俺が入ってしまっているからである。この世界に来て数日は経過したが未だに俺の両親は見つかる気配もなく。それに加えて姉さんまでもが見つからないので俺は焦り始めていた。そして俺は、この世界の攻略をしようと決心したのだ。

俺はまず最初に、この世界の基本的な知識を得る必要があった。だから俺は村の人に会いに行ったのはいいもののなぜか俺は嫌われているせいで村に入る事が出来ない。俺はどうすることもできずにいた。だが俺はそんなことを気にせずに村長に頼みに行くと意外にもあっさりと承諾して俺のことを入れてくれたのだ。その理由が気になり、俺は村人の方に話を伺ったのだが、どうやら、俺が村長にこの村に居させてくれと頼んでいた時に、ちょうどこの村に来ていた旅人がその話を聞いたらしく。俺のことが村長の耳に入ってしまい、村長は俺をこの村に置くと他の人に何かをされるのではないかと考えてしまったのだ。それで村人達も、そんなことはないだろうと最初は考えていたのだが。俺は村長の家に入っていくのを何度も見てしまったため、もしあの男が村長に無理難題を押し付けるとしたらと心配になったのだという。

俺はそんなことは絶対にしないと言いたかったが、そんなことを言う前にこの村から出るようにと言われた。だがそんなことはできない。なぜなら俺の目的はこの世界で生き残る術を手に入れることだ。なので俺はどうにかこうにかして村の中に入ろうと必死に努力をしていたのだ。そして俺の気持ちが通じたのはなんとなく分かったのだが。それでも、村長はどうしてもこの村に留まって欲しくないようだ。

「私はあなたのことを信じたいのです。ですがあなたがこの村の平和を脅かす人物だと分かってしまえばあなたを殺すことも躊躇いません」村長は悲痛そうな表情を浮かべながらもそう言ってきた。なので、村長に俺はどうしてこの村の人達がそのようなことを言っているのか聞くとそのことについて説明し始めた。それは、村長の一族は昔はそれなりの力を持った一族のようで、村の中では発言力が高かったのだとか。だが村長の息子はある日、旅先で行方不明になってしまったそうだ。しかもその事件は、この村で起こった出来事であり、この村の者達はそれ以来、俺を警戒している。

俺も、一応はその事件について調べたのだが、結局は何も分からなかった。しかし一つわかったことがある。それは俺が転移してきた場所には大量の魔道具があったということだけ。

俺はどうにかして村長を説得しようとしたのだが、やはりこの村は危険だからと言って俺の話を聞いてくれない。なので俺はある方法を使うことにした。そうそれは俺の能力をフル活用して村長を無理やり納得させることだ。

まず、俺はこの家の物を片っ端から回収していった。俺のこの世界の能力はこの世界の住人では到底使うことができない。なので俺はこの世界の技術を応用して俺は、異世界のアイテムを再現したりすることができるようになっている。そして俺はそれを実践する。俺がこの世界に転移する際に手に入れていたものは、俺が持つ異次元ポケットの中にあるのでその機能を使い、俺が手に入れられる範囲で最高品質のものだけを手元においておく。

次に俺は村長を外に呼び出して、外に出たところで、異能の力を使って、この村の人間達を全員集めて、異能力を使って洗脳をした。これでもう大丈夫だろうと思った矢先だった、突如として現れた男に攻撃されてしまった。

私は彼にこの村の現状を説明すると彼はその話を聞くと急に態度を変え始めたのだ。そしてこの村の者を集めてほしいと言われて私は困惑しながらも言われた通りにすることにした。そしてしばらくすると大勢の村人が私の周りに集まって来た。一体何が始まるのだろうかと思っていると。どうやら彼の狙いはこの村にあったようで、私もこの村から出て行ってほしかった理由を詳しく教えてくれることになったのだが、私にはよく理解できなかったのである。しかし彼がこの村を出るために魔獣を退治したいと私に言ってくれたので。私もそれに協力をしたいと思い協力をすることに。そして魔獣を倒しに行こうとするのだが彼がいきなりとんでもない行動をして私は驚きを隠せないでいた。まさか、私と魔獣を倒そうとは、彼は本気で私達を守ってくれるのだろうか。

俺は、村長さんに魔人を召喚できる装置があるかどうかを確認するために聞いてみた。俺の記憶が正しければ魔王は強力な魔法を使うことは間違いないため俺はその対抗策が欲しいと思い村長に尋ねてみるとどうやら村の地下にはそういうものがたくさん眠っているようだ。俺はまだ自分の力が完全ではないと思っている。だからまずは力をつけてから、魔王に挑むつもりだ。だからこそ今は魔王を確実に倒すことのできる武器が必要だと思っている。だからまずはその兵器を探すことにしよう 俺はとりあえず自分の家に戻ることにして家の中で必要な装備を整えた後に、早速出かけることにした。俺はどうやらこの村でかなり好かれているようなので俺は村の入り口に村人達を呼んでもらって、みんなにお別れを告げる事にした。そして村を出てすぐに俺は自分の力を確認をすると、俺の能力について、大体の把握をすることができてきた。

まず、異次元ポケットの中のものを取り出すときに取り出す物の情報が頭に入ってくるようになっていたので、どうやら異次元ポケットの中には武器が無限に入っているのかもしれない。なので俺はまずこの村にある最強の武器を手に入れようと村に戻ることに決めた。

俺が自分の村に戻るとそこには、先程まで村人達がいたのになぜか誰もいなかった。俺は村の中を見渡すと一つの建物が目に映る。どうやらその建物だけが綺麗に残っているようで、恐らくそこが一番怪しいと感じたのである。俺は建物の中に入り込むと俺はその光景を見て驚いた。なぜならそこはまさに魔王城そのものといった場所になっており俺は一瞬この建物をどこかのダンジョンかと思ったほどだ。しかし、俺はここに最強と言われている剣があるのでないかと思って探索を始めようと思う。俺は剣を見つけるべく歩き回ろうとした時、後ろから物音がしたので振り返ると俺の後ろに一人の女性が立っていたのだ。

俺はこの女性を見た途端。本能的にこの女性はヤバいと判断してしまい逃げようとしたが。なぜか逃げることが出来ないのである。そしてその女が俺に向けて言葉を発した。どうやらこの世界はゲームの世界なわけだし俺は主人公という立ち位置になっている。なので当然のように目の前の女も、このゲームを遊んだ事がある奴なら間違いなく知っているはずだ。そして俺はこの女が誰なのかを知っているのに思い出せなかった。そのことについて考えているうちにも俺はその女性と戦闘を行う事になってしまう。俺はどうすることもできない状態でいると、いつの間にか女性の武器である短刀が俺の腹に突き刺さっていたのである。

そして俺の命運もここで尽きるかと思っていた時に突然俺に抱きついてきて離れようとしてくれなかったのだが。その女性もどうやら気を失ってしまったようで。倒れ込んでしまう。俺はこのままじゃダメだと思いどうにかしようと思うのだがどうすればいいのか分からない。なぜなら俺が今までの人生でこんなにも異性に迫られたのは初めてで俺はどう対処したらいいのかわからないのであった。俺はひとまずは家に戻ることにしたのだが。

家に帰る途中。なぜ、あのような行動を取ったのかと疑問を抱くのだが俺は、そもそもなぜあのような行動をしてしまったのかが全くわからないのだ。しかし一つ言える事は、あれは本当に現実で起きた出来事だということだ。そして、俺はなぜ俺を殺そうとしているあの女に恐怖心を感じているのかと。そしてなぜ俺はあんなに怖がっているのだ?あの時。俺が感じていたものはただ単純にあの女の子が怖かったわけではないと俺は感じるのだった。俺は、あの時の感情を思い出す度になぜか俺のことを好きだと言っていた女のことを考えてしまっていたのである。

それから数日の間俺はこの村にいるのが嫌になって俺は別の所に移動することを決意する。俺は村長にこの村の人達に俺のことを伝えてもらうようにしてもらい。この村の人達には迷惑をかけないように俺は別の場所に移動をすることを決めたのだ。俺は今度こそしっかりとした準備を整えてから、俺の目的である魔人の核を入手するために動き始めることにする。この村にはまだ強い武器がないのでこの村から出るまでになんとかして見つけなければと思っているのだが、どうしたものだろうか。俺がそんなことを考えながら歩いていると一人の老人が話しかけて来た。俺は最初は警戒していたのだがその人が村長だとわかると俺がこの村を出ていくことを伝えるとそれならばせめて最後にこの村に来てほしいと言われて俺はその言葉に従ってこの村に来た。するとそこには、俺の家の近くに建っていた建物があり。その周りにはたくさんの魔物達がいたが俺の姿を見ると襲いかかってきた。しかし俺の敵じゃないのであっさりと討伐をして行く。すると村長が近づいてきて、私にお願い事をしてきた。その内容は俺が村を去っていくことを他の者達にバレない様にして欲しいというものだったので、俺はそれを聞いて了承するのだった。そして、村長に頼みをされた俺は、村から出ていこうと村の入り口に向かおうとしたところだった。俺は何者かによって攻撃されてしまい。俺は反撃しようとした瞬間に俺は、村長の家に転移させられてしまう。俺は村長の家の地下室に閉じ込められてしまうのだった。

「あなたはここから一歩たりとも動くことはできません。ですがあなたにもしもの事があった時はあなたを強制的にここに連れてきますので」

村長はそういうことを言うがそんなことはあり得ないと俺は思い、その考えを捨てることにしたのだが、この村に何が起こっているのかが俺は心配になっていた。そしてこの村の人達に一体何をしようとしているのか俺には一切分からなかったのである。だがそんなことを思っていても何も始まらないので俺はこれからやることを一つ一つこなして行くことに。まずは俺が手に入れた魔道バイクに乗り移動を開始。そして俺はある森に行くことにしたのだがその前に俺の力を確認するために、魔人を数体倒していく。しかし俺のステータスに変化はなく、魔人には全くと言っていい程効かない状態が続いていたのだが、それでも少しだけ俺の力になるようで、俺は魔人の魔石を吸収することによってレベルを上げることに成功したのである。しかしまだ足りないと感じている俺はこの世界にはまだまだ上がいることを知り、更に力を手に入れるために旅を続けなければいけないのである。

俺はとりあえず自分の能力を試すために近くの森に向かってみることにした。この世界で俺の能力が使えるものは今のところ魔道具だけなので、俺は異能の力でその魔導機械を発動させていく。そしてある程度まで強化させたら今度は魔人との戦闘に移ることにした。まず初めに一番弱そうな個体を俺が攻撃してみたら、意外とその一撃だけで倒すことができたので、俺は調子に乗ってどんどん強めの攻撃を放っていき次々と敵を葬っていく。

俺は一時間程度戦闘をした後にそろそろ帰ることにして、帰り際にこの世界の冒険者の実力を確かめるために強い冒険者と戦いをすることにした。そして俺はギルドに到着するとそこには明らかに俺よりも格上の気配を感知し俺はどうしようかと思った。しかし俺はこの世界にやって来てまだ一日ぐらいしか経過していないのでそこまで強くはないので俺はあえて戦いを挑んでみるとしよう。

そして俺が声をかけるとやはり俺に絡んでくる奴らが出てきた。俺を舐めた発言をしてくるのだが正直に言って俺はこの世界のことは何も知らないので相手にするのは危険だと判断した。しかし俺はどう考えても相手が自分より下にしか思えなかったので俺がこの世界ではどれほどの力を持つのかを確認するために、俺の方から攻撃を仕掛けてみる。俺がまず最初に選んだ武器は剣だったので、俺は相手を殺すつもりは毛頭ないので手加減しながら相手の武器を斬り落として戦おうとしていたのだが、流石はSランク冒険者と言わせるほどの実力者であり簡単に攻撃を捌かれてしまう。

俺は次に魔法を使用して戦うことにしたのだが全く通用しなかった為仕方なく普通の戦いに切り替えたのだがこれが失敗に終わることになるのである。なぜならこの男が持っている武器は全てオリハルコン製のものでしかもこの男の固有技能でもある『魔剣化』の効果により全ての魔法は無効化されてしまうのである

「へぇーなかなかやるじゃないか君でも今の僕を相手にするには力不足だと思うけど?」と言い放つので、確かにこの男の強さを考えるとかなりヤバいと思うのである。

この世界にはどうやら、魔法を使うための詠唱というものは存在しないようなのである。俺はこの世界に来てから魔法をあまり使ってこなかったのでそのことが分かってなかったのである。この世界は思った以上に俺にとっては厳しい環境なのかもしれない。なぜなら、この世界には魔法という概念がないのにも関わらず。俺はどうやらこの世界でも一応ではあるが魔法が使用できるようだ。

しかし魔法の使い道に関してはどうやればよいのか俺自身分かっていないのだ。そもそも俺はこの世界に来たばかりでこの世界を詳しく把握出来ていないのである。なのでとりあえずは今は目の前の男を倒してしまえば問題はないはずだが。この男は本当にやばそうだと直感的に感じることが出来たのでどうしたものかなと考えていたのだが。俺はこの男に賭けることにして、この男が持っていた剣を奪うことにしたのである。そして奪った後に俺は自分の力でこの魔剣の性能を把握したのだ。

この魔剣は所有者の能力を強化するだけではなく。この剣に斬られてしまった人間は使用者の魔力を吸収してしまう効果を持っているようであった。そして俺の能力の一つである『剣の魔王の能力解放の代償の強奪』を使用すると俺はなんとこの魔剣の能力を俺が使えるようにできることに気づいたのである。そして俺は早速使用して、その能力を確認したのである。その効果は、魔人が使う魔法の発動を妨害するだけでなく。この魔剣に触れた魔法を完全に消滅させることが可能になる。また、この能力はどうやら俺の身体から出ているオーラのようなものに触れるだけで効果があるので。この魔剣さえあれば、俺もそれなりに強いと思えるはずだ。

この魔剣の名前は《天魔》という名前でこの世界に存在する魔獣の中では最強の部類に位置するものである。ちなみに魔獣には、下級の魔人と中級の魔人が存在するが。

この世界にも魔人は存在するのだがこの魔獣達とは違い。上級の魔人という奴らがこの魔獣の頂点に君臨しているのである。

魔人は人間の姿で行動する奴とそうじゃない奴がいて。人間に近い姿をした奴の方が強いらしい。魔人が人の姿をしている時と本来の姿を見せている時では強さが圧倒的に違ってくるらしく。俺としては本気を出している状態の魔人と戦ってみたいと思っている。俺は今までずっと魔人の核を探して色々な場所を旅していたのであるがその核を手に入れた者はいないようで魔人も一向に見つかることはなかった。しかし今回はこの魔剣のおかげでようやく見つけることが出来そうであると感じたのだ。

それから数日間をかけてこの森で調査を続けていたところ。俺はついにこの世界での俺の初めての魔獣を発見することができた。俺はその魔人の方に向かっていくと魔人は俺の気配に気づいたようでこちらに振り向いた。

俺はその瞬間、一瞬のうちに魔人に近づきその手に握られている魔剣を奪おうとした。しかし魔剣が奪われないようにして魔人が立ち塞がった。俺は、この程度の魔物には俺の敵ではないと思ったのですぐに戦闘にうつりこの魔人から剣を奪っていく。すると俺は驚いたのである。俺はその魔人に傷一つ付けることが出来なかった。この俺の攻撃が全くと言っていいほど通じていなかったからである。

その後の戦闘で分かったことは俺の攻撃が一切通らないということだけであった。そこで俺は一度引くことにしたのである。この魔人の戦闘能力はかなり高く、この森の生物の中でトップレベルの戦闘力を持っていたのでこのまま俺一人ではどうやろうと勝てないと思い、まずはこの森を出て魔道具を手に入れてから再戦しようと思いこの場から去るのだった。

そして次の日俺は魔導バイクを使ってこの森の外を目指していたのだが、途中でモンスターの集団と遭遇してしまう。俺はその群れを殲滅するためにこの魔導バイクに搭載していたスキルを使おうとする。それは俺の持っている特殊能力である『魔弾の雨の嵐の弾丸銃 で魔人を一気に攻撃しようとしたのだが、この魔弾の雨の嵐が俺に向かってくる全ての敵を倒そうとしたところ俺に攻撃してこようとした敵だけがなぜか倒されるのである。しかし、その倒した敵の残骸を見てみると魔導兵器らしきものを装着された状態でその死体が存在していた。このことから推測するとおそらくこの魔導兵器を装備した魔人に倒された敵はそのまま装備をされてしまっているということだろうと思われる。俺は魔道具についての知識はあまり持っていないのでどういう原理で動いているかは全く分からないが。とりあえずは魔道具を回収することにした。

俺はその後もひたすらに走り続けていたのだが、俺の前にいきなり人影が現れ話しかけてくる。

「あんたがこの森の中に出現した魔族を倒したって噂になっている人物かい? 俺と勝負してくれないか?」

突然現れたそいつがそう言ってきたのだ。そしてその男が着ている鎧は見た感じかなりの高級感漂うものであったのでこいつは相当な強者であるということを認識させられるのだが。しかし俺にはこの男の言っている意味が分からなかったのである。なぜならば魔族の情報が流れてきてないのかと思っていたので少しだけイラついてしまい、その男が話をしている途中にその男に対して魔道剣を振りかざし攻撃をしてしまう。だが俺の攻撃はその男に当たることなくその男をすり抜けてしまうのだった。俺が今どんな状態なのかを理解できた時にはすでに俺はその男の拳によって気絶させられてしまい、そのままこの世界に来てから一週間が経過してしまった。しかし俺はその間何をされていたのかは記憶には残っていない。

俺が目を覚ますと同時に何かが頭に入ってくるのを感じて、それがなんであるかを理解する。俺は、魔道具の力を吸収出来るようになったようでその力で俺の力が増して行き魔人に通用する力を手にしたようだ。

そして、俺は魔道具の使い方を理解したのだがこの魔道具の最大の弱点である。魔道具自体のエネルギー切れを起こさせない限り俺の魔弾の嵐は止まることはない。俺も最初は魔導バイクに乗り込んで移動しようとしていたのだがこの魔道具は燃費が非常に悪く一日で使い切ることが出来る量が限られているため。俺はこの力を使うことを控えることにしたのだ。それにどうやらこの魔道具には時間経過で自然回復する機能が搭載されているようなので俺はその時間を稼げればいいと考えているから大丈夫だと判断をしたのだった。しかし、どうやら俺の読みは甘かったようで俺は再び戦うことになりそうだ。この男もかなり手練れのようだったのでこの男を倒すためにも今は準備が必要だと思ったのだ。そのために俺はとりあえずこの町を回ってみることにしたのである。

どうやらこの男の名前は、アスターでSランク冒険者の実力者でこの町の冒険者の中では最強の存在らしい。俺はそのアスターとの戦いに備えるべくある店に行くことにする。この武器屋では武器を買うことが出来るのである。俺が欲しいのは魔道剣とこの世界に存在している普通の武器なのでそれを手に入れるために武器を買いに行こうと思った。ちなみに武器に関しては、武器についている能力を引き出すことも出来るらしく俺は武器に魔獣化と念じるとその武器はみるみる姿を変えていき魔剣となった。

それから数日の間に俺は町に滞在している間に色々と魔剣の扱い方を練習していくのである。この魔剣の能力がとても優秀であったおかげでこの魔剣に触ると自動的にその魔剣の使い手が俺に憑依してくるという能力があったのだ。そのため、魔剣の所有者としての能力である魔獣の能力を使用する能力を使うことが可能になり魔獣化して戦うことも可能なのである。

俺がその能力を使用して魔人の力を使用して戦っている時にふとあることに気がついた。それは魔人が人間の姿をしていない時は、この剣は使用できないのではないかということなのだ。その疑問を解消するためにもこの剣が魔獣に変化するかどうかを確かめることにした。

まず最初に、剣の状態でこの魔獣化を行ってみようとするがこの剣が魔獣化することは無く変化することはなかった。次にこの剣が俺に憑いている魔人の能力を使用した時のようにその所有者が魔獣化するイメージを頭の中に描いてみたが何も起きなかった。

結局何が原因でこの魔獣化という能力は使えないのかが未だによくわからないのである。この世界の魔法や魔道器に関して全く知らないから俺にはさっぱり分からないのだ。

そんなことをしているうちにどうやらアスターと戦う日になってしまった。俺は、その戦いに備えて魔獣化し戦闘を行えるようにしておいた。俺が魔獣化した姿は、ライオンのような体と翼を持つドラゴンみたいな見た目をしている。

そしてその魔人の姿は、アスターによく似ているのだが。俺と違う点は俺の場合、角が生えており目が金色になっているという点がある。俺はこの魔人の力をある程度コントロールできるようになったのでこの魔人の能力を使用することで魔獣化することが出来るのである。そして俺は、魔人になった時の姿で俺は魔剣を振るう。

この魔剣で斬り裂かれた相手は完全に斬られてしまうので俺はこの魔剣の威力を最大限に引き出す為に魔人化している。俺の今のこの姿を他の人から見ると俺は完全な魔人にしか見えないのである。しかしこの魔人の力を完全に操ることができるので俺はこの剣を魔人剣と呼ぶことにした。

どうやら魔人剣は、所有者に寄生して所有者が死ぬその時までその宿主から離れることはない。つまり、魔剣が魔人剣となる条件は所有者が死んだ場合であり所有者の意思で自由に扱える魔剣へと変えることが出来るのでこの魔人剣の状態の時に魔獣の核を破壊することが出来ればこの魔人状態の時に倒したという事にもなって俺はその魔人形態になる必要は無いということである。

まあ俺は、その魔人形態になれる方法を知らないんだけどね。

そして、アスターの奴はこの剣を見て少し動揺して動きを止めていた。この隙を逃すまいと思い、俺はこの魔獣の力を解放させる為にあるスキルを発動するのである。そのスキルは『破壊の光』というもので俺がこの世界で習得した中で一番の破壊力を持つスキルで俺はこのスキルを使えるようになったことによって俺の攻撃はかなり強化されていると思う。その一撃を食らえば、たとえA級以上の魔物であっても消し飛ぶほどであるが。その破壊力故にこの魔人剣は使用後に魔獣剣へと変化してしばらくの間この剣は使えなくなってしまう欠点がある。しかし、俺の場合はその問題も魔剣の形態が変化するときに解決してくれるのである。

俺はその魔剣を構えながら俺に攻撃をしかけてこようとしている、アスターに向けて魔剣を振ったのである。するとその攻撃によって地面は大きく砕かれていく。

俺はその光景に満足しつつその攻撃をかわすアスターを追いかけるように俺は攻撃を繰り出す。

俺はその魔人剣に意識を向けると、その剣が輝きだす。俺は魔人化を行い俺はその魔剣を握りつぶしながら攻撃を仕掛けた。

そしてその攻撃は見事にヒットしてしまい。その一撃を受けたはずのアスターはその場に倒れ込み気を失ってしまったのである。

「俺の勝利か」

俺はそう呟き、俺はその勝利宣言をしてその場から立ち去るのだった。

どうやら俺はかなり強くなったようである。俺は今、この町の最強と言われている人物と戦って勝つことに成功したのだから。この世界に存在する強さの中でトップ5には入っていると俺は思っているのだが。そして、俺はまだ弱いこの世界で俺はさらなる強さを求めこの世界を支配してやることを決意するのだった。

それからしばらくの時間が経ち、俺はこの世界が俺が元居た世界とは別の異世界だということを認識したのだった。

俺は今、俺のステータスを確認するとこんな風になっていた。

名前:

佐藤太郎 年齢:25

種族 :魔族(魔人)

称号

:勇者を倒せしもの

LV :50

職業 :なし

能力 攻撃力 :SSS

防御力 :253

(SS+10

HP :1524

魔力 :45

MP :457

敏捷 :1544

命中率 :1398

知力 1545 運勢 :1543

SP :100

状態異常耐性 :∞

物理攻撃耐性 :9999

自動回復速度:25000 固有技能 魔弾の嵐と全魔法 言語理解 俺は自分が魔人族になっていることに気づいていなかったので最初は、俺は自分の種族を見間違ているんだと思った。だが、やはり見間違えてはいなかったので俺は、魔族のことについて調べる必要がありそうであると思った。

俺がなぜこのような事態に陥っているのかと言うと、あの男との戦いで魔人を出現させてその能力を使用している時に魔人の姿に俺は変化してしまったのである。それで魔人はこの世界の人々に恐れられていて俺はその力を危険視されたのだと思われる。

魔人の状態のままでは魔人の状態でないと戦えないと思って俺は、人間に戻るためにその能力を解除しようと念じたのだが俺はこの能力の解除の方法を知ることは出来なかった。

なので俺が魔人の力を使わなければ魔人に変身することが出来ない。しかし俺としてはこの力は出来る限り使いたくないと思っている。だってこの力を使っているときは、かなり気分が悪いしこの力が俺の精神に負荷をかけるからだ。それに魔人の姿になると俺は自我を保てなくなってしまいそうな気がして俺はこの力を出来るだけ使わないようにしようと思っている。

そんな風に考えている俺の元にこの国の王がやってきたのである。そして、その男はこの国を救ってほしいと言ってきたのであった。しかし俺は魔王を倒してきたのでその願いを聞いてあげてもよかったのだが。どうも最近この王には不信感を抱いてしまっているのだ。それにどうやらこの王は俺に対して何か隠し事をしているような気配が感じ取れている。

その王の表情を見ると明らかに何かを隠している様子だ。この男が嘘を言っている可能性も考えてしまったがこの王の様子からみておそらく本当に俺に頼みたいことはこの国の平和を守ってほしいということだろうと思う。

確かに俺の予想ではこの男の望み通りにこの国を平和にすることができるかもしれないが俺はこの男と取引をすることにしたのである。俺に頼んでいるのはこの世界の魔王のことでこの男から情報を聞き出そうと思ったのだ。

そして、俺がこの世界について聞くとこの世界は、魔族という種族に支配されているのだということが分かった。

その魔族は人型をしているが人間とはかけ離れた外見をしているのだそうだ。俺は、その魔人という奴がどんな容姿なのかを聞くと、どうやらその者は人間のような姿をしていて見た目だけで判断するとこの国の王様と同じくらいの強さがあるのだそうだ。俺はその話を聞き俺なら勝てると確信したのだ。そしてその話を聞いていた他の人達はその話が本当なのか疑っていたのである。それは当然のことだと思うけどね。この俺でもそんな話を信じられるかと言ったら信じれないからである。だけどその話の真実を証明する方法がないので誰もその話は信じていなかったのである。

その話で分かった事はもう一つあり、この世界に存在している魔王は四人でこの四つの大陸に散らばって生活しているのだと知った。その話を聞いた俺は、魔人族がこの国に来ていないのが不思議だと思い聞いてみるとその理由は魔族達はそれぞれの領土を持っているらしい。そして魔族の中には人語を理解する者もいるため人と共存しようと努力している者もいてこの世界の人達から好かれているようだという事が分かるのであった。ちなみに、その人語は話すことが出来るので会話をすることは不可能ではない。

そこで、この魔族という存在を知った時に疑問を抱いた。俺にはどうしてこんなにも多くの魔族がいるのかと俺は疑問に思っていたのだ。この世界の人間の人口は約一億二千万ぐらいだったと思う。その約九割ほどが魔人であることを考えると、残りの十%以上は他の種類の生物が魔人化しているのであろうか? それとも元々魔人の素質を持った生き物だけが魔人になっちゃうとかそんなパターンなんだろうか。

どちらにしろ魔人の数が増えすぎても困るんじゃないだろうかと思ったのだけれどまあ俺にとっては都合がいいことに魔人の数は減ることが無いみたいだしね。だから魔人の数をそこまで気にする必要もないと思う。もし増えたとしても魔人同士結婚して増えればいいんじゃないかと思っていたりもした。まあそういうわけで俺も魔王をこの手で倒してみたいなぁーと思いつつとりあえず俺の持っている武器の性能を調べてみることにしたのである。

その結果俺が手にしたこの刀と呼ばれる物は、どう考えてもこの世界で最強の性能を誇っているようだったのである。その刀はどうやらこの世界の神器と呼ばれているようで、全ての魔法を切り裂く事が出来る能力があり、またあらゆる攻撃を吸収し無効化する効果がある。その吸収できる攻撃というのが魔法の攻撃と斬撃の二つだけであり、それ以外での攻撃をその効果で完全に防ぐ事ができるらしい。しかもその刀の所有者は所有者の意識次第でいつでも形状を変化させられるらしく使用者の意思によって変化することができる。俺の場合はその能力を使用しないと俺はこの刀を扱う事が出来なくなってしまった。その刀は俺の能力である全魔法を使用することで俺は自由に変形させる事ができ、その能力は俺の意志により自由に変化させることが出来るので俺が使うこの武器は常に最適な形へと姿を変える。

この世界には他にもこの世界特有の珍しい鉱石がある。例えばオリハルコンとヒヒイロカネの二種類が存在してどちらもこの世界では非常に貴重な素材であり、この二つの希少金属を使って出来た防具を装備することが出来ればその防御力はかなり高いものになるはずだ。

それに、その武器に使われている金属を加工して剣を作るとその武器も相当な強さを発揮することになるはずである。

しかし、これらの剣を造ろうとしてもそれに必要な材料を集めることができないと思うんだよなぁ~

それに俺は剣を使うより魔獣を使った戦い方をしたいと考えているんだよね。魔獣に有効な剣を造ったところでそれが通用しない魔獣が出てくる可能性の方が圧倒的に多いんだからね! ただ俺はこの魔獣の力を使えば、俺が魔人族になったことによって獲得したスキル『全魔法』によって俺の魔法に関するスキルが強化することが出来るようになるのではないかと考えた。それに『魔弾の嵐』は魔法系のスキルなのだ。だから魔人族の力で『全魔法』を使用することが出来るのであれば俺が新しく取得したスキルの魔法系である『魔弾の嵐』が発動して、魔弾の威力を上げることが可能ではないかと考えていた。

そして実際に使ってみると俺は新たな魔法を獲得することができたのである。その新魔法は、俺がこの世界に来て手に入れた魔法で俺が初めて使用したスキルだった。その新しい魔導法はその名も、『魔力砲』というもので魔力を放出することによって超高圧の魔力を放出して相手を一瞬にして塵にすることのできる攻撃だった。その破壊力はとても凄まじくて、あのアスターでさえその一撃を受ければ即死してしまうほどの一撃となっていた。

俺は魔人の力を得て、俺の中で最強になっていたのだと思っていた。だけど、それは違ったのかもしれない。何故なら魔人化状態の時でさえ俺よりも弱い人間が居たという事に驚いたからだ。それに魔人がその人間よりも強いという事も俺の中では衝撃的なことだった。

魔族という種族をこの世界で初めて見た俺は魔族の圧倒的な強さを目のあたりにした。そしてその戦闘風景を見て俺はまだ自分は強くなっていないということを実感してしまったのだ。それにどうも俺にはその人間の力を測るための基準となるものがないという事に気づき、どうやら俺はこの世界に存在する種族の強さを知る必要がありそうだと感じた。しかしそんな事を今考えている暇はないと気づくのであった。

なぜなら今この国にいる魔族は魔族の国に帰る準備を始めていてあともう少しでこの国は崩壊してしまうのだと言う。そのせいで今この国は危機にさらされている状況になっている。そのため俺にこの国を守る手助けをしてもらいたいのだという事をこの国の王から依頼されたのであった。だけど俺はその話を断った。理由は単純で面倒くさいと思ったからである。

「おい貴様何を言っておる。我が国の危機だぞ。」

俺がそう言うと王は俺に向かってそう言い放ったのだけれど俺はその話を聞いていたけど正直に言えば興味が無かったのである。俺はただ魔人族という強者がこの国にどれだけ居るのか確認したいと思っただけなので俺はこの国からすぐに出て行こうと思ったのだ。

しかし、王はそんな簡単に許してくれるはずもなくて俺に対して脅しをかけてきた。それは俺を殺すと脅してきたのである。どうやらあの王は魔人を敵視しているようなのである。俺はそんな言葉など無視しようとしたのだが俺にそんな選択肢は与えられなかった。どうやら魔人を倒すことができるのはこの国の勇者しかおらず。そしてその勇者はこの場にはいないのでもうすでに手遅れだというのだ。つまり魔人は魔人が倒さないといけなくて俺がその役目を押し付けられたというわけなのである。俺としては魔人をこの国の人たちに任せるつもりは無かったので、俺自身が魔人と対峙するつもりでいた。

そして俺はこの国を出る前にもう一度ステータスを確認してみるとレベルは上がっていないものの固有技能に新たに追加された物があったのである。その追加された能力がどんな能力なのか調べるために早速試してみる事にして俺は『解析鑑定』を使用して自分の能力を表示させようと試みたところあっさり成功することが出来たのだ。その結果分かった事は、その能力の名前は『全知ノ神』という事でこの能力の効果は自分の知りたいことを何でも知ることが出来るというものだったのだ。その能力は、自分だけではなく他人についても同じようにその人物の情報を確認することが出来るという事が分かりこれで色々な情報を手に入れることが出来ると喜んでいたのだ。それでまず始めに行ったことはこの世界の地図を見るためにこの世界の地理を調べることである。

俺は、どうやら異世界に来てしまっているらしいのでこの世界がどのようになっているのか詳しく調べる必要があると考えたのである。そこでこの世界の地理を知るための準備を行うことにしたのである。そして、それを終えるまでに掛かった時間は一日程度だった。その日の間ずっと寝ていたわけではないのだがその間俺がしたかった事は食事である。だってこの国の人たちは誰も食べ物を提供してくれなかったのだ。だから俺がこの国の人から食べ物を得る為に行動していた結果、城の調理場で大量に食料を貰ってきた。この国の食材で料理を作ってそれを食べようとした時に俺の目の前にこの国の王が立ちふさがったのである。どうやらこの王は、俺のことを怪しんでいる様子だったので俺は警戒を緩めずに王を警戒しながら料理を食べようとしていたのだけれどこの王に話しかけられて、結局一緒に食事をすることになったのであった。そしてこの男は俺を魔人と戦わせようとしているようだ。その目的というのは魔人族をこの世界に蔓延らせない為なのだという。そのためにこの国は他国と交流せずに閉鎖的になってまで魔人と戦い続けたのだという。だがその行為は無駄に終わり、この世界の魔王達は既に魔人の領域から出てしまい人間達の世界に干渉してくるだろうと言っていた。俺の見解だと多分だけど俺の予想通りの展開になるとは思う。だけどその展開になるとしても、魔王達がこの国に来るまでは少しの間この国は大丈夫だということに気がついて俺はホッとしたのであった。

ただそんな事を考える余裕なんてものは今の俺にはなかった。なぜならその王が俺と一緒に食べようと誘ってきたからだ。俺は、一人で食べるほうが楽だと思い断ろうとしたのだけれどもそんな事を許す王様ではなく、無理やり連れていかれたのだ。俺はこの時初めて王と二人っきりの状態で食事をする羽目になってしまったのだけれど、これが意外にも美味しくて満足してしまったので文句を言うことができなかったのだ。その後その男からは俺に頼み事を伝えて来た。その内容は俺にこの城の地下にある魔道具の研究を手伝って欲しいとのことで俺はそれを聞いた時なぜそんなものに興味があるのかという疑問が浮かんだ。しかしそれを聞こうと思ってもこの男が俺に質問する事を邪魔するような雰囲気を出していたのだ。だから仕方なく俺は、この男の依頼を承諾することにしたのである。

そして俺はその依頼を受けて地下へと向かったのだった。しかし、その場所に辿り着いた瞬間、そこに広がっている光景を見た時に俺は驚いてしまうことになった。そこは俺にとって信じられないような場所だったのである。

なぜならそこには魔法陣のような物がいくつも並んでいて俺はこの場所で一体何が行われていたのか分からず混乱するのであった。すると後ろから急に声をかけられた。

「ほうーこれはすごいのう!よくこれ程の量の魔道具を集めてこられたものだ」

突然聞こえた老人の声の方に振り向くと俺の身長の半分くらいの大きさの白いヒゲモジャの爺さんが立っていて、そしてその横には明らかに子供としか思えない人物が立っていたのである。俺はその人物を目にした時驚きを隠せず、しばらくその少女を眺めてしまったのだった。なぜなら、俺の目には、その人物は十歳前後の姿に見えるからだ。それに俺はその子の顔をよく知っていたのだ。

この女の子は、魔族でありその外見年齢は自由に姿を変える事ができるのだ。それにその実力も相当高いらしく魔獣の頂点に立つ存在だと言われているほどだ。しかしその魔獣は今は俺の従者となっているため実質最強の魔獣と言ってもいいのだ。その魔獣の名前はアスターという名前で彼女は人間の姿に化けていて見た目通りの年齢ではないのである。そんな彼女が、この王都で魔族の国に行く準備を整えているという情報が魔人の国に流れていたのだ。

その話を聞いた俺は、この国には魔族の国の者が潜んでいるのではないかと疑うようになっていた。魔族の中でも魔獣の王である魔竜は最強と呼ばれていて他の種族とは全く違う強さを持っていると聞く。魔族達はその魔竜に絶対服従をしている。だからこそ、この国に潜り込んだという情報を耳にして不安を感じ始めていたのである。そんな俺の心の内を見透かすようにその幼い容姿をした魔族は笑みを浮かべるのであった。

そんな彼女に対して俺も笑い返した。俺の考えでは恐らくだけどアスターはこの国に潜入するために、人間の子供の姿をしているのではないかと考えているからだ。しかし彼女の場合は魔族の姿でも全く違和感がないほどの美少女であるためどちらにしろあまり変わらないのであるが、一応人間の方を選んだということであろう。まあ、それはいいとして、それよりも問題は魔道具の数が凄まじいということだ。それに見た感じ、どれも凄まじい魔力を秘めている物ばかりで俺の興味を惹かせるようなアイテムばかりだった。その数はかなり多くあるようで、俺の知識にない物ばかりが沢山置かれていたのである。

そして俺はこの国の地下にこのような空間が存在しているとは知らなかったため俺はここに置かれている魔道具について興味が尽きることはなかった。俺はとりあえずこの部屋の魔導具を確認していった。その結果わかったことがいくつかありこの部屋には様々な種類の魔導機が置かれていたのだ。その中には俺の知っている技術を応用したものも幾つかあったため、それらの魔導機の仕組みを理解することが出来たのであった。ただこの部屋に置いている機械はどれも魔導力を使った装置では無いため俺が魔人に進化した事で新たに獲得した『全知ノ神』のスキルを使うことが出来ないのだ。そしてその事から俺はここに置いてある物は殆どが古代文明の遺産では無いと判断できるようになった。しかしこれらの魔道具は全てかなり高価なものであることは確かなので俺はこれらを使って魔道車を作る事を決心したのであった。俺は早速作業を始める事にしたのだがここで俺は気づいてしまうことになる。

「あれ?魔人族にどうやって対抗しよう?」

俺はこの国に魔人族に対抗するための力を与えようと考えていたのだがそのために必要な武器をまだ作ることが出来ていないのだ。そもそも、この国を守るという目的のためならば俺が作った剣を使えば何とかなると踏んでいたのだけれどどう考えても俺よりも格上の相手と戦うことを想定しなければならないのだ。そのため俺は魔人の力をもっと強く引き出す必要があると考え始めたのである。

そこで俺は魔人化してステータスを強化する事にしたのだ。ただそのやり方が分からない。どうすれば良いのか考えているうちにいつの間にか日が落ちかけていたのである。そんなタイミングで王の部屋にいる俺の所に一人の少女が訪れたのである。そして、この子は俺に助けを求めに来たのだった。どうやら彼女は、自分の身を守ってくれる存在を探しているのだというのだ。

俺がこの子に何故こんな時間に外に出てきているのかという理由を尋ねたら、今日はこの国の王女が俺に会ってみたいと言っていたのをこの子の姉に聞いたからだという。俺はこの話を聞いてこの子とその姉に少しの間この王城の客人として泊まって行けばよいと言ったのだが俺がこの子達に何かをするつもりが無いと分かってもらえた様子なので俺に用事があるらしいのだ。俺はそんなことを思いながら、その女の子と一緒に地下から出て王がいる場所へと向かって行くのだった。

俺は今自分の目の前にいる少女を見ながら考えていた。目の前の少女はどう見ても10歳程度にしか見えない見た目だ。それなのになぜか俺は彼女の纏っている雰囲気からかなりの力を有していることに気づいてしまったのである。おそらく俺の感覚がおかしいわけじゃ無いだろう。なぜなら目の前にいる少女は確かに強者である事は間違いないからである。だが目の前の人物の強さが全く読めないことの方が不思議であると感じてしまっていたのだ。なぜなら目の前の彼女は明らかに年下に見えるのにとても落ちついているからだ。そしてまるで全てを見通したかの様な眼差しをしているせいかもしれない。

そんな彼女に連れられて俺はこの城の玉座の間の中までやってきたのであった。俺が彼女にどうしてこの場所に連れてきたのか尋ねると目の前の女の子が俺が欲しいものを持ってきてくれたと言うのである。その発言に少し驚いたものの、どうやら俺をここに連れてきた理由は俺にあるようでその理由というのが俺の装備一式がこの王城に保管されていてそれが欲しいと言われたのだ。俺は正直意味がわからなかった。この国の王がなんで俺に装備を渡したがっているのか理解できなかったのである。俺はそのことについて王に直接尋ねようとしたのだがその時には既に王はその場に立ってはいなかった。その変わり俺の近くには俺の装備を運んできたと思われる騎士達がいたのである。そしてその者達が俺の前に運んで来たのは自分の装備品ではなくて俺の作った魔道具だったのだ。しかもその量は相当なものだった。そしてその全ての魔道具は見たことのないような不思議な作りになっていたのである。そしてその魔道具達の中に一つ、俺にとって特に印象に残った物があった。その道具の名は『通信器』というものだ。これは遠くの者と瞬時に会話する事ができる魔道具なのだが、その効果範囲が非常に広いという特徴があるのだ。さらにこれはその者の魔素を使用して通話を行うもので、その者の魔力を感知しなくてもその人物の居場所を知ることができるのだ。

これはまさに今の俺にとっては最適なアイテムと言える。なにせ俺はこの王都で魔族と魔獣を相手にしなければいけない可能性が高いので、その対策のためにどうしても必要な魔道具だったのだ。俺がその道具に目を引かれてその魔道具を手に取ろうとすると王が自らその魔道具に手を伸ばしたのであった。俺はこの魔道具は一体誰に使わせるのかという事がすごく気になってしまったのだ。そして王が手に持ったままその道具に話しかけるとそこから女性の声が聞こえてきたのだ。その魔道具からは俺の師匠にあたる魔人が語りかけてくる。俺はその内容を聞き流してはいけなかったのだ。

それは俺の魔道具の作り方に欠陥があり魔導機を壊さずに作る事が出来なくなったという話である。その事を聞いた俺はすぐに魔導機が壊れても再生できるように魔石に情報を移し変えてからその道具を作ったというのだ。しかしそれはあくまでも一時凌ぎの道具に過ぎず、俺はそれに加えて、その魔道具の機能を強化しなければ俺の魔導機では魔人族には敵わないのである。

俺にはその問題を解決できる方法があったのだ。そう、その道具さえあれば俺は魔道具が作れるということである。だから俺が魔道機を作るために、その道具を貸してくれと頼んだところ、王は快く貸してくれることになったのである。そのお礼として俺は王の病気を治すことにした。この病に効くポーションを俺は持っているのだ。

この薬には魔人族の秘薬と言われているものがありそれを調合すると完成するものであるのだ。このポーションの効力は非常に強力なものであり俺が魔王になってから初めて手に入れた物だ。その魔人は魔獣を従わせようとこの薬草を探していたのだ。この魔人はとても強い魔人であり、そんな彼が俺の元に訪ねてきてその秘薬を渡す代わりに俺の部下になれと言ってきたのである。もちろんその要求を断った俺は彼を返り討ちにしてしまった。

そんな時魔人から渡されたのがこの薬草である。この薬草の成分は魔物の細胞を破壊してその機能を低下させる効果があるのである。この効果によりその植物型の魔獣はこの国で発生することは無かったのだ。しかしその魔人を始末したことによって俺は、その素材を手に入れることができなくなってしまった。しかしその時にその植物の種を手に入れていたのでそれからその種の解析を行ったのである。そしてその種は人間に対しては全くの害はなく逆に健康になれる効能を持っているのだ。俺の予想だが魔族は、人間より優れた身体能力を持つ生物であるためその影響が身体に現れたのではないかと予測している。俺はそのことを王に話すと彼は、俺の話に耳を傾けていた。そんな王の顔色は見るからに悪かった。しかし俺は彼のその症状に心当たりがあったためこの薬を飲むように勧めたのである。

そして俺は魔人族の血肉を魔人族の秘術で作った液体と融合させることに成功して完成させた薬を王に与えたところみるみると顔色が良くなっていくのであった。しかし俺がこの国に来て魔道具を作っている間に一体何が起きたのかということが気になり、王に聞いてみたのだがどうやら俺がこの国から去ったあとこの国には魔人の大群が襲ってきたらしい。それで俺がこの国に残してきた魔道具は無事かどうか気になったのだが俺の弟子である少年が守ってくれていたおかげで、魔導機が破壊されることはなく王城を守ることが出来ていたそうだ。そしてこの国の王女様がその王城の最上階にいたらしく俺の心配をし、俺に連絡しようとしてこの子に託したのだという。

俺はこの国の王からこの王城の地下に眠る古代の遺産を使って武器を作ってくれと言われてその作業を開始した。俺もこの王城を護るための魔道具を作りたかったが俺がここを離れれば魔人と魔獣がこの王城を襲う可能性があるので俺は魔人に対抗する武器を作り出すことに集中したのである。その結果俺が作った剣の名前は『聖刀魔剣 エクスカリバー』という剣を作り出したのであった。

俺がその武器を王城に持ち帰り、この王城に眠っている伝説の魔道士に渡すと、俺が作った剣は一瞬にして光輝く剣へと変化したのだ。この剣を見た俺以外の者はそのあまりの美しさに見惚れてしまっていたのである。その魔道士の男はこの俺が作った剣を見て「お前に俺の後継者となって欲しい」と言って俺に弟子入りすることを希望した。どうやらこの男は今まで自分が作った剣の中でこのエクスカリバーが一番だと思っているみたいである。ただ俺はこの男に少しの間この国の王女と行動を共にしてもらうという条件で弟子入りを許した。というのもこの王城の地下の空間にはまだ魔道具が残っている可能性があったからである。その事は後で調べればいいが、もし仮に魔導機が壊れた場合、魔素を供給できる魔道具がないと俺は戦えなくなってしまうからだ。それにこの男の作る道具もかなり面白いものになるだろうという打算もあった。

俺は、その弟子の男性に魔族と戦うための魔導機を作ることを約束して王城の外に出ようとした。そしてこの国で世話になっていた人達にお別れを告げようと思い、その者達を探し回ったのだった。俺は自分の部屋で休んでいるであろう人物を探しに行ったがどうやらいないようだ。俺は他の場所で休む事に決めて王城から出て行こうとしたのだが俺が出ようとするとその目の前に一人の青年が現れたのだ。その人物こそ、この国の王子であり次期国王である人物だった。その人物は俺がこの世界に来る前に助け出した少年でもあるのだ。

俺はこの人にこの世界の言語を教えるためにしばらくこの王城にとどまらせてもらった。俺は自分の意思を伝えられるようになるまでに半年かかったがどうやらその人も一ヶ月後には全ての言葉を話すことが出来るようになったのだ。そこで改めて彼にこれからどうするのかを聞いてみたところ彼は俺の師匠に会いたいと言ったのだ。

そしてその日からその人が師匠のもとに向かうまで、俺とその人と共に過ごすことになるのである。その人がなぜ俺のもとに来たいと言ったのか、師匠のもとで修行したいということらしいのだ。そのためにも早く師匠に会う必要があるので師匠を探す旅をすることになるのであった。その道中に立ち寄った街にとても綺麗な女の子がいるという情報を耳にしたので、俺もその女の子を見るために近くに行ってみた。その子を見たとき俺は心臓の高鳴りを抑えきれずその場で告白したのだがその少女は少し驚いた顔をして俺のことをフったのである。俺はその時初めて女の子に振られたのであった。その後少女はすぐにどこかに行こうとするのだが俺はどうしても彼女の事を諦められなかったのだ。そして俺は彼女を引き留めてその彼女にもう一度気持ちを伝えようと試みるがまた断られてしまう。そして最後に彼女は俺を名前だけ覚えて去って行くのだった。それから俺はその彼女にどうしてももう一度会おうと思いその少女の情報を集めたのだがなかなか情報が手に入らなかったのだ。そんなある日俺はある情報屋が最近入った新人の女性は珍しい黒髪をしていて、髪の色が青紫色に変化し続けているという噂を聞くことができたので、その女性を見に行くことにするのだった。

そして俺はついに目的の人物を見つけたのだ。しかもそこにはなんとあの有名な大商人の娘であるユイさんがいたのである。まさかここで出会えるとは思ってなかったのですごく嬉しかった。俺はすぐにでも話しかけたくて近づこうと思ったけど周りの目があったのである程度様子を見ることにしようとした。そしてある程度会話が進んだ後にようやく俺も話しかけるチャンスが訪れたので話しかける事にしたのである。俺が話し掛けるとその人は最初は嫌そうな顔をしていたが、俺はなんとか諦めず会話を続けていると、なぜか途中から俺の質問に対する答え方が雑になっていたのだ。その理由はその人には想い人がいて俺と付き合うことは絶対にあり得なかったのであった。

それでも俺はどうにかその人に好きになってもらおうと思ったのだが、俺が何か行動をしようとするたびに邪魔が入ったのである。そして俺がその女性にアプローチをかけ始めると同時にその女性は俺を誘惑してくるのだった。俺はその女性が自分を嫌っているような感じがしたのだ。なので俺は彼女を振り向かせられるように必死に行動したが結局何もできなかったのである。しかし俺はその女性と話す度にどんどん惹かれていってしまったのだ。そんな俺の心を読んだかのように彼女が話しかけてきた。そしてその女性の本音を知ることになったのである。俺はその事がきっかけで彼女と仲良くなり、一緒に仕事をすることになった。俺はそれからその女性に惹かれてしまい仕事に身が入らなくなっていた。そんな俺の様子に気づいた師匠が俺に忠告してきたのだ。「恋に現を抜かすのもいい加減にしなさい!」そう言われてしまったのだ。俺は師匠に言われた言葉の意味を理解してからその人と一緒に過ごせなくなってしまったのだ。その人のことを想えば俺が今していることは絶対に間違っていることなのだから。俺はそのことを理解した上でこの人と接さなければならなくなったのである。俺はそう決意してからその人へのアプローチをやめてその人との関わり方を変えていこうと考えた。

俺はこの世界でやりたい事が色々あったのである。まずはこの魔道具を改良することから始めた。俺の持つ魔導機は、この世界に元々存在していたもので、俺の持っているものは特別性で、本来の機能の数十倍の効果を発揮する。だがそのせいで、魔獣や魔人族との戦闘には役立っていないのだ。俺はその魔道具をさらにパワーアップさせていった。

そして次に俺は魔獣の討伐を始めたのである。この国には、人間に対して攻撃を行う魔獣が数多く存在していたので俺はそれを倒すために戦いまくっていたのだ。俺は毎日のようにその国の周辺の魔獣を倒していた。そして魔獣の核石を集めていたのである。その魔獣から取れる魔素はとても有益なもので魔道具を作るときに必要不可欠のものだった。俺はそんな生活を1年続けていた。俺はその生活で、その国の王城の中に魔獣が攻めてきても魔道具で魔獣を撃退することができるほどの強さを手に入れていたのであった。

俺はある日、俺の魔道具を欲しがっている人に出会ったのだ。その男は俺の弟子になりたいといってきた。その弟子というのがどうも俺と同じような雰囲気を感じたのである。そしてその男が持っていた剣が俺の使っていた聖刀魔剣 エクスカリバーと同じ素材を使った聖刀であったのだ。そしてその剣が魔導機に干渉するということからその男を鍛え上げることにしたのである。そしてそいつは俺に付いてくるようになって俺の弟子となった。そしてこの国は魔人の侵攻を受けて壊滅状態に陥ってしまったのだ。俺はその状況を知りながらもこの国を護りながらその弟子に剣術を教えた。俺と似たような力を持っていた弟子だったが、俺が教えるうちに徐々に成長していき魔獣と戦うことができるくらいの力を手に入れたのである。しかしまだ実戦経験はないので魔導機で倒しているようだ。俺はその弟子の戦闘を近くで見守ることにしたのである。

その弟子と俺はその魔獣を全滅させた後王城に戻る。俺はその弟子から話を聞いてみるとどうやら俺の知り合いらしい。俺はこの弟子の名前を教えてもらおうとしたらその名前は俺の記憶にはない名前であった。そしてどうやら俺が魔族として覚醒したときの影響のようで俺の知っている人の名前を全く忘れてしまっているのだ。ただ唯一覚えているのは自分の師である師匠の名前だけである。ただ俺は自分の師のことを思い出すことができなかったのである。

俺がこの魔族の王城に戻ってきた理由はただ単に自分の記憶が戻ったら魔道機を直せるのではないかと考えたからである。俺は魔道具や魔導機の研究をしている人物と知り合ってその人物に協力してもらうことにしていたのだ。

俺はその人物がこの魔城にやってきた。俺がこの城に戻ってきてすぐのことである。俺は魔導機の直し方を魔道具を直す要領でやってしまえば何とかなると思ってた。しかし俺の考えは全く違ったのだ。この国の魔導機が特殊な仕組みになっていて簡単に修復することが出来ないようになっていたのだ。俺はそれでも修理をしようと思ったが無理だと言われて諦めたのであった。その人物は魔道具に詳しいのでこの魔道具について詳しく説明してくれるように頼む。俺の魔導機が特殊だということを俺はその人に告げると、この魔導機がなぜこんな構造になっているのかを説明してくれた。それは魔道具を作るときに魔導機が壊れてしまわないようにという工夫だったらしい。

この魔導機を作った人間は、魔導機に自分の意思を込めれるように設計したのだそうだ。つまりこの魔導機の所有者がその所有者の思うがままに操ることができるのである。だから自分の意思が通じない相手に対しては強制的に従わせることもできるようになっているのだ。

この城の主である魔王が何者かに連れ去られ、この城の兵士たちが次々と倒れていく事件が発生してしまう。俺達は、この事件の首謀者を突き止めることにするのだった。しかし犯人を見つけることが出来ずにいる。そんな中、俺たちのところに現れたのはかつて共に冒険をした仲間たちである。その人たちは俺の敵ではなく俺に加勢するために来てくれているようであった。しかしその仲間の一人である女性だけは俺達と一緒に戦うと言ってこなかったのだ。俺はそのことが気になって仕方なくなったのである。そして俺達がその人を探しに行くことを決めるとなぜか俺以外のメンバーが探しに行きたいと言い出したのだ。その人達の表情を見るとなにかを隠そうとしていて明らかに動揺していて怪しいと思えてしまった。

そして俺も探してみようという事になり全員一致でその人を捜すことになった。俺はしばらく一人で捜索をしていたがやはり見つからない。そこで俺は、みんなで集まって手分けをして捜索しようと言い出すが何故か誰も俺の提案に乗ってくれなかったのだ。俺がその人達に文句を言うと全員が口々に俺に説教し始めたのである。俺はそんな事を言われても俺は何も悪いことをしていないと俺は主張してみたものの無駄であった。結局俺もその人たちの主張に納得して手わけしてその女性を探す事にしたのである。俺は、女性を探すついでに城の中を歩き回っていると俺に近づいてきた奴らがいたのだ。

「お前があの時の生き残りなのか?」と尋ねてくる者がいた。俺はその人を見た時に俺は思い出したのであった。俺はこの世界で目覚める前の記憶を完全に取り戻したのである。俺の前に立っているのはあの大商人の息子ユイさんとその父親である。

俺は二人に連れられて会議室のような所に入った。そして俺は、自分がなぜ魔人の王であるということ、今まで何をしてきたのかなどを話してくれた。俺はその話を聞いていたが正直信じ難いと思っていた。そして俺はこれからその王を倒して世界を統一しようとしているということを打ち明けたのである。俺はユイさんのお父さんの話を聞いた。すると俺のことを気にいったらしくユイさんが俺のところに残りたいとお願いをしてきたのだ。俺は最初は断ろうとしたのだがその真剣な顔つきで頼まれたので断ることはできなかったのである。

そして俺は今その魔人の王である者を探し出して戦いを挑むことになった。その魔人の王は今ある国を滅ぼしていたのだ。俺はその魔人が今いるとされる町に向かうのであった。その魔人はかなり強かった。俺は全力で戦っても互角ぐらいにしかならないほどの強さであった。

その人は俺を見るなり攻撃を止めてきたのである。その魔人はどうやら魔素を大量に保有しているようで魔人化が可能な状態だったのでその人を倒した後は俺は魔導機で魔人の討伐を始めることにした。俺の魔導機を見てその人が話しかけてきたのである。

俺がその魔導機を使っている理由を聞くと、その人は俺に「俺がその魔道具を使ってあげる」と突然言ってきたのだ。俺はどうしていいかわからなかったが、とりあえずその言葉に従うことにした。そして魔導機をその男に渡すと俺はなぜか俺自身の体の変化を感じ取ったのだ。俺は慌ててその男のほうを見つめるとその魔道具を俺に返してきた。俺に渡したときにその男が「君は俺の魔道具が使えるみたいだしこれを持っていきなさい。その代わり俺は魔人になってしまったけどよろしくね。じゃあ俺は先に行っているから」そう言うとそのまま消えていったのである。

俺はこの国を出ていくことに決めてその男を追いかけて魔人の国へと足を踏み入れた。俺と俺の弟子はその魔人の王がいる場所へと向かう。そしてそこに辿り着いた瞬間魔獣の大群に襲われてしまうのであった。

その男は俺に対していきなり攻撃を仕掛けてきやがった。しかもそいつは剣聖と呼ばれている男で剣の腕だけなら世界一だと言われるほどの実力者であった。その男は剣聖という職業についているだけでなく剣聖の称号を持っていたのだ。そんなやつと戦いたくはなかったんだが向こうはやる気満々で俺に対して襲いかかってくる。だが俺もここでやられる訳にはいかない。なぜなら俺の後ろには魔導機があり、俺にはどうしてもこいつに勝たなければいけない理由があったからだ。

だが俺はあっさりと負けてしまったのである。俺はこのままでは死ぬと思った俺は、この世界に存在する魔族と契約を交わして魔族の王となったのだ。それから魔人を倒しまくってこの国の王様に俺はなるのである。

俺のこの魔族の王となった目的はただ一つ、俺の仲間であり俺の愛しの人である、レイナ姫様を救うために魔人となって、魔王をぶっ潰しこの世界に平和をもたらすために俺が魔王になったのであった。そして俺はこの世界に散らばっている魔人どもを殺しまくっていった。俺は自分の魔道具の力を利用してその魔人達を次々と殺していったのだ。俺は魔道具の力を使うのに少し慣れていたせいかそれほどの苦労をすることはなかった。俺はどんどんその魔人どもを殺していきついにその最後の一人となったのだ。その最後の魔人を殺した時だった俺が持っていた剣が壊れてしまったのだ。

俺は壊れた剣を手に取る。そしてこの魔道具を使い続けることができるのかと悩んでいた。その時だった。その壊してしまった魔道具に文字のようなものが浮き上がってきて光り始めたのである。そして光が消えるとそこには魔石にひびが入りそこからヒビが広がり魔道具は完全に壊れてしまっていたのだ。しかし、その壊れてしまったはずの道具が修復されていったのであった。どうやったのかわからなかった俺は驚いていたがこれでもうこの魔道機が動くことはなかったのであった。俺はそのことを残念だと思いながらもどこかホッとしている自分に気づく。そして、魔道機が直らなかったことで魔道具は使い物にならなくなったのだと思った。

俺はこの国の人達を治すための行動を始めた。しかし俺の力はこの国の人達から拒絶されてしまった。どうやら俺はその力を恐れられていてこの国から追放されてしまうことになったのだ。

俺が旅を始めてまず初めに目指したのが俺が目覚めた場所、魔族の王城があるところである。俺は魔道具の魔道機を持ってその場所に行こうとしたのだがなぜか道に迷ってしまったのだった。俺は途方に暮れてしまいしばらくその場に立ち尽くしていたが仕方なく移動を開始したのであった。

どうやらここは魔獣が多いところのようで、俺の目の前に出てきた魔物を倒すことにした。そして俺はその魔物を魔道具の力で一瞬で倒してみせる。俺はこの魔道具を使えば強いんじゃないかと調子に乗ってしまう。

その次の日俺は森の中で野宿することになった。俺は森の中をさまよっていたのだがその時に偶然俺に近づいてくるものが現れたのだ。その人間は、人間の姿をしていたものの明らかに普通の生き物とは違ったのである。俺はすぐに警戒したが俺の前に現れたのは少女であった。その女の子の外見は明らかに普通ではないと思えた。なぜならその子の瞳の色が赤色になっていたのである。俺は、その少女に質問を投げかけるが返答がない。しかし何かを訴えかけているような顔をしていて、その訴えている事が何となく伝わってきたのである。

この子は自分の名前がわかっておらず誰かが自分の名前を思い出してくれることを願っていて、俺がそれを見つけ出す手伝いをして欲しいと言ってきたのだ。俺はもちろんそれを了承する。俺達は、その子が住める場所に案内してくれて、俺はそこで暮らすことに決める。

俺はその女の子と共に生活していくことにした。俺は、その女の子に自分の正体を教えるが彼女は全く動じず俺を受け入れてくれたのである。その日の夜、俺は彼女が自分の記憶を取り戻す手助けをしてあげた。その記憶が戻ってくるにつれて彼女の様子がおかしくなっていく。しかしそれは仕方がないことだと俺は思った。だってその子が、自分が誰なのかわからない状況だったからである。そのことがようやくわかったその子は泣いてしまったのであった。しかしそれでもその子は俺の側にいたいと言ってくれる。俺は嬉しかったが俺と居たらまた彼女に危険が及ぶのは明らかである。だから彼女を安全なところまで逃がすことにして、俺が元いた場所に戻ることを決意する。そして俺達が森を出て町に向かって歩き始めると途中で盗賊に襲われてしまう。

そしてその襲撃者達が俺たちを捕まえようとする。しかし俺たちに攻撃してきたのが悪かった。俺たちはその攻撃を返り討ちにしてその盗賊達を倒してその町の門番さんに引き渡す。すると俺に賞金がかかっており、そのお金がもらえたのである。

俺はそのお礼にこの子の親を探してやることにした。その子は、その人が見つかると笑顔を見せてくれ、俺はその子のためにも頑張ろうと思えるようになったのだ。その人は見つかり俺は彼女と別れた。

俺は魔族の王になる決意をする そして、俺はその後この世界のことについて調べるために旅を続けることにする。

魔人の国に戻った俺はこの国に異変が起こっていることを感じる。俺はその原因を探ると一つの大きな扉を発見した。そこはどう見ても怪しい。それにここに来るまでに他の魔人どもの妨害にあってかなり時間が掛かっていることもあり急いだほうがいいと思い、中に入ってみるとそこには巨大な竜の姿があったのだ。

俺が魔導機を出現させて構えるが、その魔獣はかなり手強く俺は苦戦を強いられる。そして俺は魔獣の攻撃を食らい吹き飛ばされてしまう。

そして俺がなんとか立ち上がり再び戦闘を開始すると俺はその魔人に殺される。俺が死んだと思ったのか、あの子がその竜と話を始めるがどうにも話がかみ合わない。その魔人はどうもこの魔人の国の王様みたいでその子供と話をしていたのである。その会話から、あの魔人の子はどうもその魔人に助けられたみたいである。

俺は魔獣とあの魔人が話をしていることに疑問を抱きその事を問いただすが俺には何も答えてはくれなかった。そしてその魔獣が攻撃を仕掛けてくると俺はその攻撃を受け流せずにそのまま食らってしまう。その攻撃を受けた瞬間俺は死んでしまうのだが俺はあの魔人に助けられてその体に乗り移る事ができたのであった。その俺はその竜の魔素を奪い取り俺の魔素として取り込み魔素量を増やして強くなる。すると魔人の王は俺が生きている事に驚き、そして自分の子供を殺されたと勘違いして怒り狂う。

俺は自分の体を取り戻した。だがその時には既に手遅れだった。魔人の王は既にこの魔素の集合体に取り込まれた後だったのだ。俺はその魔人の体から出て行くことができないことに気づくと、俺の体は崩壊を始めてしまったのである。だが俺はまだあきらめていなかったのだ。なぜなら魔導機は使えなくても俺にはこの魔人化の能力があると気付いたからだ。俺がその能力で魔人を倒せば俺の体が消滅することはないと俺は確信したのであった。俺はこの魔人の王を吸収し魔人となったのである。

俺とこの魔王の意識が完全に融合した。そして俺はこの魔王の力を手に入れることに成功する。この魔王の力があれば魔族が人間どもから魔人となるのを防げるのではないかと考えた。それからこの世界を支配するために行動を始めると決めたのだ。俺はまず最初にこの世界の支配から始めようと動き出した。そして俺がこの魔人の王から手に入れたスキル、支配を発動する。これは相手から奪い取った魔獣や人間の魔核を取り込む事で自分を強化していくことのできる能力であった。俺は早速その力で魔人の王を強化すると俺はある事を思いつく。魔人とは俺と一体化しているこの男のことであるが、ならば魔人ではなくて俺の配下に魔人達を入れればよいのではないかと考えたのである。そして俺は、この魔人の王を使って魔人達を集めることにして魔人を集めていったのだった。

俺は魔人になった時にこの世界に存在するありったけの魔人達の力を吸収することに成功したのだ。そして俺はその力を使いこの世界での新たな王になったのだ。それから俺はこの世界に魔獣を放つことによって人間どもを苦しめることにした。この魔人達に自分の国を守らせるためでもあったのだ。しかしそれだけでは満足できず、この世界を俺のものにすることを決意し魔王としての活動を始めたのだ。しかしそんな時であった俺の元に勇者と名乗るものが現れたのである。

俺が目を覚ますとそこには見たこともないような生物がたくさんいる。そしてその生物が俺に向かって襲いかかってきたのであった。しかしその生物たちは俺に近づこうとはしないのであった。俺の目の前にいる存在は間違いなく魔王である。しかもその魔王の魔力の強さはこの魔王の領域の中で上位に位置するくらい強かったはずなのである。それにもかかわらず、この領域の中を自由に動けているこの魔王は何者なんだろうと疑問を抱いたのだけれど、俺は今現在非常に弱っていた。というのも俺はさっきの戦いで死んだと思っていたからである。だけどなぜか生きてはいたのだ。俺は目の前の存在に警戒をしながら観察をする。そして俺は相手の正体を見極めようと考えていたのだ。この生き物からは何か異様な感じを受けていたのだがどうにもそれがわからなかった。そして俺は相手がこちらに興味を失くしてくれたので、隙を見てその場から離れようとするが、それは叶わなかったのである。なぜかって?そりゃ、俺の前にそいつが現れたからね。その生き物はこの場を支配していて俺が逃げようとしたことを感知したようでこっちに近づいてきたのだった。それで俺がその相手を見ているとその魔物から話しかけてきたのである。

「貴様はこの世界にとって異物だ。ここで始末させてもらう」

その言葉と同時にその魔物から凄まじい力を感じる。俺は咄嵯にその攻撃をガードするがかなりの衝撃を受けることになったのだ。この魔獣の一撃を受けて俺は死ぬと思ったがどうにか持ち堪えることができた。俺はこのままではまずいと焦る。なぜなら俺は先ほど戦ったばかりなので、今の俺の力がどのぐらい落ちているか正確には把握していないからである。しかし目の前の魔獣を殺さないことにはどうしようもないのである。そこで俺は相手の攻撃を避けながらその魔物にダメージを与えて倒そうとした。

その結果、なんとか勝つことができたのである。この世界のルールに乗っ取って戦っていたのだが、どうやら勝ってしまったようだ。俺はとりあえずここから脱出しようと動く。その俺に対してその生き物から俺に問いかけられた。

「お前はいったい何が目的でここに来たのだ?」俺は答えるかどうか迷ったが一応正直に話そうと思って全て話す。

そして俺はその質問に対する回答を告げた。

「それはこの世界を滅ぼすことだ。そのためにこの世界を侵略しようとしている」

俺がそういうとこの生き物から予想外の返答が返ってくることになる。

俺は魔王の質問に嘘偽りのない答えを伝えたのだ。そして俺はなぜこのような質問をしてくるのかわからないのである。

そして、その質問の答えを聞いた後この魔獣の王が口を開いた。そして信じられないことを口にしたのである。

俺に、この魔素の集合体と合体して俺の一部になれと提案してきたのだ。俺はそれを拒否することはできなかった。なぜなら断ると俺は死んでしまうという理由もあったのだが、それ以上に俺はこの圧倒的な強者であるこの魔王に従うのも悪くないと考え始めたからである。俺は、魔王がこの領域の主となっていることで、この魔素が暴走しないように管理をしていると予想していた。しかし、俺の考えとは裏腹に魔獣はとんでもない量の魔素の制御を行っていることが分かったのだった。

俺はそのことを確認してさらに興味を深める。どうすればそこまで大量の魔素が扱えているのだろうかと不思議に思ったからである。そこで俺は魔王に協力をしてみることにする。魔王はどうやら俺の考えていることに気付いたみたいで魔獣を一体だけ送り込んでくれた。そこで俺はその魔獣と会話をしてみた。最初は攻撃されそうになったが俺の言葉を聞いてどうするかを悩んでいる様子だったけど結局攻撃をやめてくれたのである。

こうして魔素の集合体と融合した俺は魔人の王の魔核を手に入れることに成功し、それによって俺は魔王と同等の力を手にいれることに成功している。これでようやく本来の力を出せるようになり俺はこの領域の支配者になることができていた。

それからこの空間の中に俺の支配下にある者達を呼び出すことに俺は成功する。その数は全部で百六十四名になりその者たちは皆魔人となってもらったのだ。

そしてこの世界の全ての生物は魔素によって構成されている。つまりこの世界の生物の総数はおよそ五百億を超えるということになるのだ。その五百億を超える魔人の集団をこの世界の人々は脅威を感じ取り、俺の元まで押し寄せて戦いを挑んできた。そして俺はこの魔人の王で魔人の国を作りその国の王に君臨したのである。そしてこの魔族の国の王は俺になったのだ。

それからというもの、俺は俺を敵視する勢力を排除するために戦い続けていたのである。そしてある時俺は、この魔族の領域とこの異世界の世界の境界付近で一人の少年を見つけた。俺はその者にこの世界で俺と戦う気はあるのか聞いてみることにした。だが、俺の話を最後まで聞くこともなくその者がいきなり俺を殺そうと襲い掛かってきたのである。俺はそんな相手に手加減する必要がないのですぐに倒した。すると、その者は魔人だったのであった。その魔人は魔人の王であり、魔王の魔核を狙っていたのだった。そして俺に倒された時に自分の魂が消滅してしまったらしい。そして魔人の王は俺にその事を詫びた後俺に取り入ろうとしたのであった。その話を聞いて俺はこいつは利用できるかもしれないと直感した。それから俺は魔人の王に名前を与えその魔人には俺のために働くように命じたのである。その魔人がこの世界で一番強い人間を探すため旅に出ると言った時は俺は驚いたが、その魔人の強さは桁違いだったため、この世界最強の存在を探し出すことができるだろうと思い許可をした。それから、その魔人の王は自分の仲間達を集めて、自分の代わりに魔人の王の地位に就くようにと他の魔人に命令を出していた。

そしてその命令を出した後に魔人の王が魔人の国に帰ってきた時に俺にこんな提案を出してくる。この魔人の軍勢で俺の国に攻め込もうじゃないかと誘って来たのだ。俺は魔人が俺の領地に入る事に不安を覚えたものの、どうせ俺の支配を受け入れていない奴等なんだし、それにどう見てもこの魔人の強さならこの俺よりも圧倒的に強いと思えたため問題ないだろうと判断し魔人の王と手を組むことにしたのである。

それからしばらくして、俺が魔導機を作っているとそこに魔王の配下の魔人達が現れた。どうやら魔人どもからの報告では、この世界にはこの世界の魔王がいるらしいのだ。

その魔人の情報から俺は魔王と手を組んだ方が良さそうだと判断したのである。俺は魔人の王にそのことを提案する。そして俺の提案を受けた魔人の王はすぐに行動を開始し、この世界へと向かって行ったのであった。

そしてその魔王の城が突然俺の前に現れたのだ。俺はその城の様子を見てこの世界に来て以来久しぶりに面白い展開だと感じ、魔王との決着をつけるために俺もその城に侵入することにした。そしてその魔王の居城で俺は魔王と対決する。結果はギリギリであったが俺の勝利に終わった。俺が魔剣を振り下ろした瞬間、俺に異変が起きたのである。それは体が動かせなくなってしまったのだ。まるで金縛りにあったかのように俺はその場から一歩も動けなかったのであった。しかしそれでも必死に抵抗することはできたのである。しかしそんな時、俺の背後に突如何者かが現れて俺のことを羽交い絞めにしたのだ。

俺はその攻撃を受けて地面に倒れ込む。その隙に魔王は何か呪文を唱え始めようとしていた。俺はそのことに気付くとすぐさまその場から離脱することにした。そのお陰もあってどうにかその場から退避することができたのである。俺はその謎の攻撃を放とうとしている魔王の動きを観察する。しかしその時だった俺の後ろに現れた存在が、今度は背後に回って俺の首を両手に持っている剣の刃を当てて来たのであった。俺はその首の圧迫感に苦しくなっていくがなんとかその拘束から逃れることに成功する。そして後ろに現れた人物を見て、その者の正体に気が付いた。そう、その者の正体は魔王の配下だった魔人であった。俺はその姿を見て驚く。そして、このタイミングでなぜ魔人の王がここに姿を現したのかという事に疑問を抱いたのであった。その答えを俺は理解することができない。なぜなら、この世界にこの魔人の王の魔核が転移して来てこの城に辿り着いたからだ。

そして俺はこの場に魔王と魔人を呼び寄せた理由を考える。俺が考えた結論は、この二つの種族で同盟を結んでこの俺を倒すつもりだったのではないのかと考えたのだ。俺がそんなことを考えている間にも魔人と魔王との戦いが始まっていく。魔人の強さがどれほどのものなのかは知らないけれど、おそらく俺の方が強い。俺はそう思っていた。魔王の力は相当なもので、かなりのダメージを受けてしまったのである。このまま戦い続けていれば間違いなく負ける。俺はそう思い覚悟を決めた。俺が死んだらきっと魔王はこの世界を滅ぼすに違いないからね。俺は死ぬ前に魔人に協力することを申し出ようと思ったのだった。しかし俺の目の前にいる魔人も俺と同じように何かしらの意思があるようなので俺はあえてこの魔人から協力を取り付けることをせずに魔王と戦い続けたのである。

その結果、俺はどうにか勝つことができた。しかし俺もかなりの力を失ってしまう結果になってしまった。しかし、魔王の魔素が安定しているおかげで俺は魔素の集合体を体内に吸収することで俺の力を回復することに成功したのだった。俺はその魔人の王に感謝を述べる。この魔人の王はなぜか俺に協力を願い出てきたのだ。しかし俺はまだこの男を完全に信頼することはできないので、しばらくこの男の実力を確認するための時間を与えた。

その後俺は魔人の王にこの世界を侵略するための助力を頼み込みこの世界の支配に乗り出す。俺の目的はこの異世界の魔王と魔族の王を殺すことであった。魔王はともかくとしてこの魔族の王は俺が倒しておきたい相手だと思っている。なぜならこの世界がもし魔王と魔族に支配されるようなことになったら厄介だからである。俺はその対策としてこの魔王の魔核を手に入れたのだ。この魔王がこの世界を支配しても俺はこの魔王を利用してこの世界を侵略することができる。そのためにはこの魔王を俺の支配下に置く必要があるのだ。そこで、俺はこの魔王の心臓を取り込み魔核を取り込んだ後魔王の魔素を全てこの体に取り込むことにする。そうすれば俺はこの世界で最強の存在になれるはずだった。そして、この世界の魔族は魔人によって統一されることになる。そうなれば魔人は人間と戦争を始めるはずだ。

俺はそのためにこの魔王の魔核に自分の魔素を送り込もうとした。だが、俺が魔王の魔素を吸収して魔王と同じ強さになったとしても俺が魔王を超えることはできないのだ。だからこそこの方法しかない。俺が強くなるのが先か、魔王が俺より強くなってしまうのが早いか、勝負なのだと俺は考えている。しかし魔王がこの魔族の領域に足を踏み入れなければいいだけなのでそれほど大きな問題はないはずだろう。

俺が自分の考えをまとめていると俺がこの魔王を取り込むことに成功していたのであった。そして俺は、この世界で魔王と呼ばれる存在に進化したのだ。これで俺は本当の意味でこの世界の魔の王となったのであった。

「魔王の魔核をこの体に融合させることで俺はついに魔人の王という存在になることに成功した。そしてこの魔人の王は魔王と同等の力を手にする。この力を使って俺はこの異世界を支配するつもりである。そこで俺はお前達にこの異世界の支配のための力になってもらいたいと考えた。その対価としてはこの俺の持つ全ての力を渡そうと決めていた。どうだろうか?」

と俺は皆に告げた。その言葉を俺は信じることができなかったが皆はこの俺の話に真剣に耳を傾けてくれていたのである。そして俺の言葉を聞いた皆は俺の言葉を本心だと理解してくれたようで、すぐにこの提案を飲んでくれたのだ。その反応を見て俺は少し驚いてしまったのだが、これは嬉しい誤算だったと言えるだろう。俺の言葉に疑いを全く持たない皆を見て、俺は皆の信頼を得る事ができてよかったと思える。この魔人の軍勢で俺はこの異世界を支配できるかもしれないと思い始めたのである。だが、油断はできない。俺達がこの異世界に転生してきたのには何か大きな理由がありそうだからである。

そして俺達はその異世界の支配を開始するためにまずこの異世界に存在する全ての魔物と魔獣を仲間にすることを目標に定めたのであった。

俺達のこの異世界での目標は決まった。だが、この異世界の支配するためにはそれなりの準備が必要になる。俺達には魔人の王が味方についてくれているが他の勢力に対しては圧倒的に戦力が足りていない。そこで、俺達には魔王軍に匹敵するだけの力が必要だと考えることにしたのである。俺達はこの世界で一番強き者を仲間にすることを決めその者達を探すことにしたのであった。俺がそう決めた理由は単純である。強い者なら誰でも構わないと思っていたからだ。

それから俺達は自分達の領土を拡大するために動き始める。その最初に俺達は、魔人族が住む領土と俺の住む魔人の領地以外の全てを俺達の傘下に収めることを決意する。俺は魔人の力で一気にこの世界を支配したい気持ちがあったがそれは一旦抑えておく。その理由としては俺達だけで全てを制圧してしまうのはあまり良くないと俺の本能が感じたからでもある。魔人はこの世界の支配者となるために人間と手を組むことを決めたらしいので、俺はそれに従うことにしようと思っているのだ。

その魔人の王の話では、俺のように魔人の王や魔人の長から命令されてこの世界に攻めてくる者も大勢いるので、俺一人で全部を相手にしていても仕方がないらしい。それに魔人族が魔人の国以外を手中に治めようとすると色々と面倒な問題があるみたいだし、ここは俺が大人しく従うふりをしておいて、他の魔人と協力してこの異世界を制圧することにしたのだ。魔人の中でも、他の魔人と組んで他の土地を手中に納めている奴もいるらしくそいつらに話をつけてくれると言っていたのである。俺はその話を魔人の王から聞いた時正直驚きを隠し切れなかった。まさかこの男が他の魔人と連絡を取っていたなんて思ってもいなかったのだ。この魔人の王は自分の領地を広げることよりも他の魔人が困っているならば手を差し伸べることを優先していたので俺は驚いたのだ。そのお陰でこの世界には、この魔人の王の配下である魔人が沢山いることが分かって俺は嬉しかった。なぜならその情報を元に、俺の配下を増やしたり強化することもできるからだ。この魔人の王の話を聞いた時に俺の中でこの魔人の王に対する評価が上がっていったのである。

そのように、俺と魔人の王は他の配下を引き連れて俺の領地を広げていくことに決めた。俺は自分の領地を拡大しながらこの世界の支配を目指すための準備を行うことにしたのであった。それから数日の間は俺の配下や配下の配下は順調に魔人や魔獣などを倒していったのだ。そのお陰で俺の勢力はどんどん拡大していき、今となっては大陸の半分くらいは掌握していたのである。

そんな時だった。俺の元に一通の手紙が届く。その内容を見た瞬間俺は動揺を隠せないほどの内容だったので急いで手紙の内容を確認することになったのだ。その送り主の名前はなんと魔人族の女王であり、内容は俺に会って話がしたいという内容であった。その言葉を読んだ瞬間、この女王は何のためにこんな内容を俺に送ってきたのか分からない。もしかしたら俺のことを調べ上げようとしているのではないかと考えてしまい恐怖を感じてしまった。

そして、俺はこの世界で最強と言われる魔王に会いに行く事にしたのである。しかしここで俺はこの世界で魔王に会うためには魔王軍の力が必要になってしまう。しかし俺はこの魔人の王を信頼してはいなかった。そこで、俺は魔人の王の提案を受け入れてこの世界の最強の者と戦うことを約束する。そして俺が向かうのは魔人の領域にある城ではなく、魔族の国の王都に訪れる。

俺は、自分の魔王としての姿を見せるために王の前に立つ。その王の容姿はとても美しい女性の姿をしていたが、その表情には全くと言っていいほど笑みはなかったのである。その王の美しさは人間の領域にいる美女と比べて遜色がないのではと思ってしまうほどだった。その王はなぜか俺の方に近づいてきていきなり攻撃をしかけてきたのだ。それを咄嵯の出来事ではあったが避けることに成功する。しかし避けた後でも俺はどうしていいのか分からずにその場で棒立ちしている状態になっていた。俺はこの時になって、この目の前にいる魔人は普通の相手じゃないと理解してしまったのだ。この俺の目の前に現れた魔人も間違いなく強いはずだと悟ったのだ。だから迂闊に手出しすることができなかったのだである。

「貴様は何者でここに来た?なぜ私の邪魔をする?」

と目の前にいる少女が問いかけてきたのだが、そんな事を言われても俺の方にもわからないことがたくさんあるし説明できない部分があるんだよなと俺は思いつつも答える。

「その前にあなたの名前を聞こう。俺のことは知っているようだが、俺はまだあんたの名前を聞いていないんだ」

俺が質問にそう返事をすると目の前にいた魔王の少女は笑い出したので俺はさらに困惑してしまう。俺の反応を見てその魔王は俺に攻撃を仕掛けてこなくなったのだ。そして俺はとりあえずこの世界にやってきた理由を説明したのである。そしてその説明を魔王は聞いていく内に徐々に顔色を変えていたのだ。

その説明を聞いた後、この魔人の女王と呼ばれる彼女は何かを思い出そうとするような素振りを見せる。おそらく俺の説明に嘘が含まれていると思ったからであろう。この女は頭が回るようで、今の会話の中に俺が意図的に隠している部分が多々あったことに気づくことができたみたいだ。俺はこの女が気になり始めてしまう。俺はこの魔人の王に警戒心を抱いていたのであるが今はもう違う。俺はこの女の本当の実力を知りたいと思い始めていていたのだ。俺はこの魔王を名乗る魔人の少女に提案をすることに決めて口を開く。「俺はこの異世界を支配したいと考えている。だからこの世界に転生してきた人間と魔族達を仲間にするためにここまで来たんだ。俺の仲間になってくれるのなら君の部下になってあげてもいいと思っているよ。君は一体どんな目的でここにやって来たんだ?」と、そう言うと魔人の王はしばらく考える素振りを見せてくれた。

そして魔人の少女は考えがまとまったのか、俺の瞳を見つめてくると何かを決意したかのような目を向けていたのである。どうやら俺はこの魔人の女王を怒らせてしまったのかもしれないと俺は感じ取った。

「私がここに来た理由はお前達と似たようなものであると考えていい。だが、一つだけお前達に言っておく事がある。私は魔族の長として、お前達人間が他の種族の者を支配する事に対して納得することができない。だから私達が戦うことになるのは避けられないというわけなのだ。もし戦わないのなら、その話は考えてやっても良い。ただし、私達と戦って負ければ、その支配された種族の者達の運命は全て決まってしまうが、それでいいか?」

と、魔人の王が言ったのだが、その発言が本当なのかどうなのか分からないが俺は、俺の考えを述べておくことにしたのである。

そして魔人の王の問いに対して俺は、自分の意見を述べることにする。まず俺は自分がこの異世界を統べる存在になると決めたのでその考えは曲げる事ができないということと、その支配される側が魔人族であれば俺は支配する側の存在になるのは構わないということ、それに魔人が俺の支配に抵抗した時は、俺が全力を出してねじ伏せればいい話だというのを伝えたのだ。俺は魔人族が俺に忠誠を誓うならば、この魔人族の領域で好きに生きていいと許可を出したのである。そして俺は、この異世界を支配した後は俺が支配する側になるかもしれないと告げた。魔人はその発言を聞いていたのか少し驚いていたように見えた。だが俺はこの魔人の領域には手を出すつもりはないということを告げたのであった。その俺の宣言を魔人の王に伝えた。

そのあと俺達は話し合いを行いお互いの利益になることをしようと決まったのである。魔人の王は魔獣達を仲間にしてこの異世界を俺の味方にすることが目的であったらしい。なので俺は魔人の長に協力することにしたのであった。俺達が魔獣達を集めて戦力を強化している最中に、魔王と名乗る者が俺の元に訪ねてきた。俺達はこの魔王の正体を知ろうとしない方が身のためだと考えたので正体について触れないようにしておこう。俺はこの世界を支配するための戦力を増やすことに集中すればよかった。そうすることでこの魔人の女王が何を考えているのかを探ることにしたのである。それから俺はこの魔人の領域で魔人以外の者を部下にした。

俺には魔王のスキルがあるので魔物達や魔族を仲間にし放題なのである。その魔人達の配下も俺は配下に加えていくことにしたのだ。そして俺は自分の領域に帰っていきこの異世界を支配しようと決意する。

それから俺は、魔獣の森のエリアを制圧して魔人族の領地以外の土地を手中に収めることに成功した。魔人の領域と魔人族の領域以外の地域が手中に治まったのである。

俺は、この世界の各地に散らばっている配下を全て集めることにしたのだ。その配下達を俺の城に連れて行きそこで待機させているのだ。その数はすでに数百を超える人数になっており、これから魔獣を仲間にしていく作業も必要になっているのである。俺がこの世界を征服した暁に、この世界を俺の思うがままに動かせるようにしておくためである。俺達の魔王軍が他の勢力に対して圧倒的な力を誇示することができるようになる。その力を利用して俺は他の魔王を倒して魔王の地位を手に入れていこうと考えている。

俺はこの異次元ポケットの力を使って、俺の領土の周辺にある魔王の領地から魔王軍を吸収していき、全ての魔王軍を配下に入れる。そうする事によって俺の軍勢の数も増やすことができるし俺も力をつけれるのでメリットだらけの行動を俺は行うことに決めたのである。その時に、俺の元に一通の手紙が届く。そこには俺が以前殺したはずの魔人の王の使いから手紙が届いたのだ。俺はすぐに手紙の中身を確認した。

するとその手紙にはこう書かれていたのである。この手紙には俺はこの手紙が送られた場所に来ると殺される可能性があると書かれていたのだ。この魔人の王は俺を殺すための手紙を送りつけてきたに違いない。その魔人の王は一体何のためにこのような行為に及んだのか全く検討もつかない。しかしこのまま放置していてはこの魔人に殺されかねない状況になってきているのは間違いないだろう。俺は魔王のスキルを使おうにも魔王が近くにいなければ使えないのでどうしようもないのだ。

その魔人の王は魔人を自分の領土に連れて帰り、この魔王領に住まわせていた。そのためこの魔王の領域に魔人が侵入してこようものならこの魔人の王自らの手によって始末されていた。そのおかげで俺達魔王軍は安心していたのだが魔人の王はなぜか自分の領地である魔人の領域からこの俺の城に突然現れてしまったのだ。

その魔人は俺に近づいてくるなり攻撃を仕掛けてきたのである。俺はそれを避けながら、この魔人の王に問いただす。

「どうして俺のところにいきなり現れた?お前が俺を殺そうとしていることなんてわかっていた。その攻撃から俺はお前がこの俺の敵であることはすぐにわかった。だからこうしてお前に質問しているんだよ。どうして俺の前に現れたんだ。どうしてこの俺の邪魔をする?」

俺がこの質問をした瞬間に魔人の王は動きを止めて俺に話しかけてきたのである。

「私はあなたのことをよく知っているわ。なぜならあなたとはずっと前から面識があるからだ。私は魔人族の魔王として生まれ変わる前の、この世界に存在した魔族の一人だったのよ。その時は私の名前はエルナという名前をしていた。しかし、魔人の長として生きることを選び、この世界の人間族達と争いを起こした張本人として魔王になった私だけど。そんな過去の話をしても仕方ないけど、その戦いのせいで私と他の四人の魔王とその他の種族との溝が生まれてしまい、今のように魔王同士の戦争にまで発展していって。そのせいもあってこの世界で平和を取り戻すことができなくなったんだ。でもそんな私の気持ちとは裏腹に他の種族の者達と協力することになった。でもその時には魔王同士が同盟を組んでおり。魔王を裏切ると、裏切り者の一族は全員死刑という法律ができていた。私はそれを承知の上で魔王を裏切り。魔王軍の情報を手に入れるために魔族の王である魔王に近づいて情報を探ろうとしたが失敗に終わると私は魔王の呪いを受けることになる。その魔王を裏切り、魔王軍に牙を剥く者は死を覚悟しろという内容だ。そして魔王は私に対して、その魔王にしか扱うことができない最強の魔法を発動させ。その一撃をくらった私は魔王を殺した後、自分も命を落とす結果になってしまったのだ」

と言ってこの魔人の女は俺の方を見て涙を浮かべていた。この女が何を伝えようとしているのか理解できない俺は困惑するばかりだったのだ。

「あなたにはまだわからないだろうね。なぜ私が魔王として生まれ変わったかは説明してあげる。実は私は魔人族と人間の血を引いているハーフであり、この二つの種族が長年いがみ合っていることは知っていたんだ。それでもいつかは仲良くなれると夢見て。

でもそれが叶うことはないと思い知らされた。だからこの世界を滅ぼそうとまで思ったんだ。だが、この世界は思っていたよりも広大で、この世界に暮らす生き物は皆懸命に生きているということを目の当たりにしてこの世界を滅ぼすことはできなかったのよ。それにこの世界では人間と共存共栄をしている魔人もいる。この種族を敵に回すような行為は私としてはできなくて。私は魔王を倒せば、その力でこの世界を統べることができると思っていたんだけど。それは間違っていたんだ。この世界の王は人間ではなく、この世界に昔から存在する伝説の竜の王であるドラゴーネなのよ。私はあの王に勝てる自信がないの。もし仮に私が負けたらどうなると思う?」

「俺はこの世界の王に負けることなんてありえない。それに俺は魔人族達とも手を組むつもりはない。お前の言っている事が事実だとしたら俺はお前と手を組みたくないと思っているぞ。そもそもお前が本当に魔人の長であったとしても。俺は魔人の王としてこの世界を支配するつもりでいたからな。お前に用はない。俺はお前を倒し、お前の仲間である他の魔王達を倒して全てを手に入れていく。だから消えろ!!」

「無理よ。今のあなたじゃあこの私に勝つことはできない。魔王として覚醒していない状態での私を倒したくらいで、魔王を簡単に殺せると思わない方がいい。それにまだ気づかないのかな。もう遅いかも。さぁ死になさい!!魔人族の真の力をその身をもって知りなさい!!」

と言って俺に襲いかかってきたのである。

俺はこの時、初めて自分が油断していたことに気づいてしまった。まさか俺に仲間がいるという事を知らなかったのであろう。そして俺の身体の中にこの魔人の力が入っていき俺はその圧倒的な強さに驚愕してしまうのであった。その力を得たことで俺はこの魔王の本当の姿を知ることとなる。その力を手にする前の状態でも強かったこの魔王の本来の力を完全に引き出せるのが魔人の王の真の姿で。この魔人の王が本来の姿に戻るということは、魔人の王の力を手にした状態に匹敵する力を得られるということである。

俺がこの力を得て魔人の王の真の姿を知ったところでこの魔人の女に殺されてしまう可能性が高まってきたことに気がついて。なんとか対抗しようと考えた時であった。

魔王様を援護するために私はこの魔王の力を手に入れようと必死で魔王の力を手に入れたのであった。この魔王の能力はとんでもないものだったが、これでこの魔人の女王を撃退することはできたので一安心していたのである。

だが、魔人の女の攻撃を防いだだけに過ぎないので、まだまだこの魔人の女王がどんな攻撃をしてくるのか警戒しながらこの魔人族との戦いを俺は乗り切ることにした。俺は魔人との決戦に勝利するべく全力を尽くしたのであった。俺はこの魔人の王の真の姿を見て驚いてしまう。この魔人の王の力は凄まじいもので、魔王の力さえ上回るほどの強大な魔力量を有していた。

俺は魔人の女の不意をついた攻撃を仕掛けたが、魔人の王は俺が仕掛けてきたことさえも読んでいたかのように対処されてしまう。

魔人の力を使いこなすことによってここまで強くなれるとは俺も想定していなかったのだ。

俺が魔人の王の実力について考えながら戦っている最中に、この魔王の配下の者と思われる者がこちらに向かってやってくる気配を感じ取った。

俺はすぐに魔人の王と戦っている間に、この場に現れた敵が一体どのような相手なのかを確かめるために俺はそちらに意識を集中させる。すると魔獣の集団が現れ、その数は千以上いるのではないかと思われ、俺のところにやってきたのだ。その数を確認した俺はすぐに魔人の王と戦いながらも俺の方にやってきた敵の方にも注意を向けた。

俺が敵の正体を確認する前に敵側から俺に向けて攻撃が放たれてくる。俺も反撃をしようとした時に魔人の女から、

「まずい!!その攻撃だけは防いで!私のことはいいから!!」

と悲痛の叫びを上げていた。俺は一体どうすれば良いのかわからずに攻撃に対して俺は反応することができなかった。しかし、この攻撃を放ってきた相手に見覚えがあった。そう俺の妹とその友達だったからだ。この二人は俺の妹の友達でもあり。魔人の王の関係者でもあったので、妹は魔人の王の関係者である可能性が高いという事に気がついた。

俺は攻撃してきた相手の攻撃に対して俺はこの二人を倒すことに決めたのである。この二人を殺して、この魔人の力を奪い取れば魔王を確実に倒すことができると確信したのである。俺はすぐに行動に移した。俺はその二人の少女を殺すためだけに攻撃を仕掛けた。するとその少女は魔人化して魔人の力を使った攻撃を仕掛けてきた。この光景を見て俺は驚いたのである。なぜなら目の前にいるその女の子達の顔は妹の花音そっくりで、この二人が姉妹であることはすぐにわかった。

どう考えてもこの子がこの前亡くなったという妹の花音の友達であり、俺の知り合いのこの子達が魔人の力を持つ人間だということがはっきりとわかってしまったのだ。その証拠に魔人の力を発現させたその子は普通の魔人の能力ではない強力な力を発揮しているからである。

その魔人は俺をかなり敵視していたのか執拗に攻撃を仕掛けてきて俺を殺そうとしていたが、この子に構ってあげてる暇はないので俺はその魔人の相手をしてあげたのだ。その魔人の女の子にトドメを刺そうとしたときである。俺は背後から俺を貫こうとする矢に気がつき、その矢を避けながら、俺に攻撃を仕掛けてきた奴の方を見るとそこにいたのは魔人の女の仲間と思われる男達と一人の若い少年がいた。この人達はこの前の事件の被害者と同じ種族であることがわかったのだ。この三人の青年達からはなぜかこの世界の住人の匂いがせず、おそらく魔人の王と関係があり、魔王軍側の存在だと考えられるのだが、俺の知らない種族がこの世界に存在していた事を知って俺は動揺してしまったのである。

「なんなのこの男は!?私があれだけの攻撃を受けたにも関わらずに、まるで無傷のような顔をしていやがる」

「仕方がないですよ。あの方は我ら魔王軍が仕えるお方なのですから。魔王陛下があの者に倒された時は我々は魔王様に忠誠を誓うことができなくなってしまうでしょう」

「まあいいわ。私が魔王様の代わりになってこの世界に平和をもたらすんだから、その為には私は死ねない」

といって彼女達は魔王の部下であることを白状したのである。しかもこの者達は俺がこの世界を支配しようとした際にこの世界に送り込まれた者達だという事がわかり俺は困惑してしまうのだった。

そんなことを考えていた矢先に魔人の少女は魔人化の力を暴走させて魔人に成り代わろうとしていて、魔人がさらに進化しようとしていたのである。そのせいで周りの木々が倒れてしまい、その衝撃でこの森の中に住まう者達がパニックになり始めた。

魔獣の類も魔人を襲っていたのである。魔人も魔人族だがこの森を守護している存在だったので俺は魔人の味方をした方がいいと判断したのだ。そして俺はこの森の番人らしき狼達を従わせて、その魔人を取り押さえさせようとした。

俺はこの場に魔王がいないことに気がつく。だが魔人の少女の力を制御しようと試みて、俺がその力を抑えることに成功すると。その魔人の少女は完全に魔人化する寸前で、魔人としての力を失ってしまい。この場で気を失った。俺はとりあえずこの魔人の少女を保護することにしたのである。この魔人族に関しては俺の手元に置いておいて情報を集めようと思った。そしてこの魔人の少女を連れてこの魔王軍の残党狩りをするのと同時にこの魔王軍の幹部である魔人族を討伐することを決めたのである。この場を去ろうとした時であった。俺は魔王の城が近いのがわかる感覚に襲われた。俺が今どこにいたかと言えば魔獣の群れに襲われている魔人の里の近くに俺はいたのだ。つまり魔王の力を手に入れた今の俺ならば魔王の城のある場所まで移動することが可能かもしれないと考えた。だから俺はすぐに魔王の力を発動し、魔王城の前までやってきたのであった。

俺の前に現れた魔王の力を手に入れた俺は、この魔王の力を利用して魔王の居場所を特定することができた。俺は早速この魔獣の森に戻ってきたのである。この魔人の王として覚醒した状態の俺であればこの魔人族の王になったばかりの状態であっても余裕で魔獣達の大群と戦うことも可能だったが。俺はこの魔人の王に倒されるリスクを考え、魔王に変身することなく戦うことにした。

「魔王にならずにこの程度の相手ならいくらでも俺一人で倒せるな」

と思いながらも俺が戦った結果、その圧倒的な力のおかげであっという間にその群れの長である魔物を討ち取ることに成功した。そして魔獣達の群れを全て俺の支配下に置くことに成功をして、俺は魔王城にやってくる。俺はまず、魔王の力を使用して魔人以外の生き物全てを支配できないかを確かめたところ。意外にも俺の予想通りにうまくいったのだ。俺は魔王の能力を使って魔族以外の者を自分の支配下に置いたのだ。これで魔族の戦力が減った。しかし魔王の側近である魔人がいる以上、この魔王の力も無限にあるわけではないということを知っているので俺はこれからのことについて考えた。

「魔獣達を従えたおかげで俺はもうここの場所から移動する必要がない。それにしてもこの魔王城は俺の記憶通りの姿になっている。これは本当に俺が知っている通りの魔王城がここにあるようだな。この魔王城をこの魔人の力で乗っ取ってやる。この魔王の力が尽きる前に、魔族の長である魔人を倒す!!」

俺はそう思い。魔人の王になって初めてこの魔王の力を使いこなすことができるようになったのでこの魔人の王となった状態で俺は魔王城の中に入り、魔王を討伐することに決める。そして俺はこの魔王の力を手に入れたことによりこの魔王の力をコントロールすることができたことで、俺自身の戦闘能力を大幅にアップすることに成功したのだ。この魔人の力があれば俺は今までよりも圧倒的に強くなり。その魔王の強さを身に着けることができた。これで俺はこの世界の最強の魔王となることが可能だと思ったのである。

この魔王の城の中で魔人の王となっても問題ないという判断をした。だが油断をするとこの魔王の力を制御できなくなり、この魔王の力で他の者を殺してしまう可能性もある。なのでこの魔王の力で魔人族以外に危害を加えることなく魔人の王として君臨しようと決めたのであった。この魔王に認められたこの俺の実力をこの世界で示せばこの世界も魔人の脅威にさらされることがなくなり平和に暮らせるだろうと確信を持てたので俺はこの魔人の王となり、俺の世界統一計画の第一歩をこの世界で最初に踏み出すことを決意したのである。そう俺は魔王の力を得て、魔人の王になった俺はこれからこの魔人族を駆逐しようと考えた。

俺が魔獣の大群と戦っていた時に、突然目の前の空間に亀裂が入りその隙間から黒いフードを被っている人物が現れ俺に話しかけてきたのだ。俺のことをいきなりその人物が

「貴様がこの魔王軍四天王である私に勝てると思っているのか?どうせ死ぬのは確定なのだから私の話を聞くがいい。なぜ、魔人族は人間達から迫害されているかというとこの世界には存在しない力を使うからだ」

と言ってきてきた。俺は魔人がどういう種族でどんな力を持ってるか知らないので俺はその話を聞き流すことにすると、その魔人は俺に怒りだし攻撃をしかけてきた。だが俺にとってそんなことはたいしたことなかったので簡単にその攻撃を避けると魔人の攻撃を止めたのである。すると魔人の王は驚いて俺に問いかけてくる。

「貴様何のつもりだ?」

「いや別に何もしないけど、ただ魔人ってのに興味があったから、ちょっと見てみただけ」

俺は正直なところこの魔人が俺に攻撃を仕掛けてきたとしても俺が傷つくことはないと考えていた。なぜなら俺には魔王の力が宿っていて、その魔王の力で魔人族を皆殺しにしてしまおうと思っていたところだったのだ。しかしそんな事をこの俺に対して行えばこの魔人の命は間違いなくなくなる。しかし俺は俺を殺そうとしてきた魔人を許せなかった。なので魔人を殺して俺に逆らったことを後悔させてからこの魔人の体を奪うことにしたのだ。この魔王の力はまだまだ試したいことがあり、この魔人から色々と情報を引き出したかったので殺さずに生かして捕まえることを考えていたのである。そんなことを考えながら俺はまだ、この魔人の王の本当の力を俺に知られたくないという気持ちがあるようで俺の言う事を信じていない様子であった。そんな魔人の言葉を無視して俺は魔人の体に憑依しようと試みたが、俺の意識は一瞬途切れたが、俺の精神は魔人の中に入り込むことができて、そして魔人の肉体を完全に掌握することに成功できたのである。

この俺に攻撃を加えた魔人は完全に俺の支配下に置かれたことで完全におとなしくなっていた。そこで俺は魔王の力で魔人を配下に加えるかどうかを調べた結果、魔王の力によってこの魔人の王がこの俺が今持っている全ての能力が使用できるようになり、俺の配下になるということで魔人の王は魔王軍に下る事を決めてくれたのである。だが魔王の力を持つ俺が魔王軍に入ることができるのは当たり前のことなので俺達はそのままこの魔王城に入っていき魔王の元へと向かったのである。

俺の目の前には俺よりかなり小さい女の子の女の子がいた。その少女はこの魔人の国である魔王国の女王である魔王だったのである。俺は魔王の見た目は幼く、とてもじゃないが魔王とは思えない容姿をしている。しかもその魔王に俺は戦いを挑んだのだが俺はあっさりと負けてしまい魔王の奴隷になってしまったのである。

俺は自分の意思に反して魔王に絶対服従させられて、魔王に命令されるまま行動する羽目になった。この魔王が俺を殺そうとしなかったのは、魔人の力の全てはこの魔王に奪われてしまい俺はこの魔王からすれば、魔人族の王でありながらこの魔王の僕にされた存在なのである。だが俺はそれでもよかったので、この魔王にこの魔王の力の使い方などを学ぶことに決め、魔王の力の扱い方を学び。俺は魔王の配下として行動することにしたのである。そしてこの魔王の配下の魔人達も最初は俺の力を信じられない者達ばかりだったが俺に力を貸すようになった。その結果この世界を支配している魔人族以外の生物達を俺は支配できる力を得ることに成功したのだった。この俺に歯向かうものは魔王の力がこの魔王国に広まって魔王に恐れを抱いたこの魔王国の魔人以外の種族の者達が俺に味方してくれるようになっていた。そして俺はこの世界を俺の物にしたことによって、この俺の力を認めさせた魔人の王様として俺が支配する魔族以外の者達を従わせることに成功したのである。

だがまだ俺が支配したわけでないのになぜか俺が魔王と同じような扱いを受けていて。俺はいつの間にか魔王と同じ立場にいたのだ。この俺の支配領域においてこの俺がこの魔人の国の魔王と同等の地位になったのである。そうして俺は、魔王の力を手に入れたので、魔人の王であるこの俺が魔族の王である魔人以外の種族の者を従わせたのでこの俺の支配下に入ったので俺に従うように命じたのだ。すると俺がこの魔王の城に来た時には既に魔王の力を手に入れていたので、俺に逆らうものがこの城にはいなかったので特に困ることなく俺に従ってくれていてこの魔王の力を使えばこの魔人以外のすべての生き物を操ることも可能なのではないかと思い始めた。そう考えた俺だったが。それはやめたほうがいいと思った。なぜならこの魔人以外はこの俺の力は通じないと思ったからである。魔人だけは俺の力で操ることができないのでこの魔王の力でもどうすることもできないのだ。それに魔人に関しては、この魔人以外の者がどう思っているかもわからないが、魔人は人間よりも知能が高いと言われているのでこの俺の力の影響はないと思った。そして魔王の力を手に入れた俺には、これから魔人と敵対する可能性がある。だから魔人に俺の力を見せつければ必ず争いになると思い、魔王の力で支配するのをやめたのである。

「俺が魔王になった以上、もう魔人なんて必要ないから、この魔王の力で魔人以外の者はすべて滅ぼしてしまうとしよう。魔王の力があれば俺がやろうとしたことはすべて実現可能なのかもしれないな」

俺はこの魔王の力で世界を支配するためにまずは世界征服を始めたのであった。

俺は世界の支配者となった俺の力を魔王から与えられた力を使って試していたのである。

この魔人の王の力を手に入れる前は、俺は魔法を使えない普通の人間のままだったが。今はこの魔王の力により、魔王の力によって魔力を自在に使うことができる。この力で俺は魔族の四天王の一人を魔王の力を用いて、この魔王の力を使い倒すことに成功することができた。しかし、その俺が倒そうとした魔人の王は他の魔人と違い、俺に忠誠を誓わず俺の命令を聞かなかったため仕方なく殺すしかなかった。

俺はその後。この魔王の力で魔王の城の中にある書物を漁っていた。この魔王の力でこの城の書物を読んでいたら、魔王は過去に何度もこの魔人の国に侵攻してきていたらしく。俺はそれを阻止するために魔王と戦ったらしいが、その時の記憶が俺にはない。なぜならこの魔王の力は俺自身では記憶操作はできなかったのだ。それに俺は自分が人間であることも忘れていたため、人間だった頃の思い出がなくなっていたのだ。そして俺はこの俺に倒されたことで魔人族は一度滅亡しているらしい。この俺の記憶には魔人の王を倒した記憶しかないのだ。そのためこの俺の記憶が正しいのかも怪しくなってきたがとりあえず俺が倒したこの魔王を俺は倒したことになっているので、俺の言うことは間違っていないはずだ。そう思っていた。まあ俺が魔人を倒してしまっても魔人の王が死んでしまえば、魔王軍は瓦解すると聞いたのは覚えていたが、それが魔人の王の死だとは思っていなく。魔王が死ぬとは俺は知らなかった。しかし、この魔人ではない俺が魔王を倒せたということは俺には魔王を倒すほどの能力があったということである。

魔王の力はやはりすごい能力だと思い、俺はこの魔王の力を完全にコントロールすることができるように特訓しまくった。そうして俺は魔王の力を完璧に扱えるようになり。俺はこの魔王の力を使いこなせるようになったのである。これでこの魔王の力を使えば、俺は他の世界の生き物を俺に従わせて好き放題することが可能なのではないかと考える。

そういえば俺は異世界転移する前に他の異世界の物語を読んだことがあったので。そういう物語の中では勇者と呼ばれる人物が他の世界で大活躍していた。俺は魔王になったのになぜ俺が魔王と呼ばれているのか分からないし。魔王というのはこの魔人の国の魔人以外からは魔人王とも呼ばれているが、その魔王と魔王という同じ名前の人物が同一人物なのかと疑問を抱いていた。だがその物語の主人公は魔人ではなく人間だったため。俺のようにこの世界に召喚されて魔王になってしまったのだろうと推測することができた。だがこの俺はこの世界に最初から存在した人物であり、俺は元はこの世界の住民だと思われる。だから魔王の力を得た時もこの世界の住人ならこの俺を魔王と呼んでもいいとは思ったが、魔人を支配してる俺は本当は魔王ではない。むしろ、この魔人が支配する世界の魔王なので、この俺こそが本当の魔王なのだから魔王と呼ばせるべきではないかと思うのだ。しかしこの魔王の力は魔人の王の力であり。この魔王の力を使える俺は、魔人族の中で最強の存在と言えるだろう。つまり俺はこの世界でも一番偉くなった存在ということだ。

「よしっ。この魔人の王国を支配している魔王を俺の力でこの世から葬り去ってしまおう」

魔王がどんな人物なのか俺は分からなかった。魔王がどんな能力を持っていたのかという情報は俺には残されていなかったのだ。だから俺は魔王がどのような能力を持っているのかわからずじまいだったが。この魔人の国にある全ての書物に載っていないということは俺には教えられないという可能性が高い。そしてこの俺に倒された後に俺が魔王を倒しに行ったと知られないために俺が魔人の王である俺の存在を消した可能性もある。なぜならこの魔王の力の力は魔人以外の者には決して扱うことができないのだ。しかも魔王の力は魔人族以外に知られることはないので、他の者は俺のことを知らないし。そもそも魔人以外の者達は魔人の王の力を使うことはできないし、魔人以外で魔人の王の力を使うことはできるはずがないと思っているのが普通である。だからこそ俺の魔王としての能力はこの魔人の国の魔王しか知ることがないし、この俺が実は魔王だったという事実を知ることができるものはいないということになる。だから俺をこの魔人の国から消したかったのならばこの魔王の力は使うことができなくなるはずだ。

俺は魔王に殺されたあと、魔王の城で目覚めたがこの俺が魔人族の王だったという記録は魔王の城にはなかった。この魔王の力がこの城で発動していないことから、魔王は死んだ後も俺の魔王の力に気が付かなかったことになるので、俺の予想通り魔王はこの魔王の力を誰にも言わなかったということが推測できたのである。魔王は、俺の実力を見誤っていたために魔王の力を使って俺を殺しにきた。その結果、魔王は俺に殺されてしまい。俺はこの魔王の力と自分の能力をフル活用することで、この魔人族が統治している魔王の国を支配できるほどにまで力をつけることに成功し、俺が魔人の王となったのである。

俺はこの世界を支配したことにより、俺の願いはなんでも叶えることができるようになったのである。そこで俺は、まずは自分の容姿を変えてみることにした。俺の顔と体型はそのままにして髪と瞳の色を変えただけで顔は変えていないが、この容姿のおかげで、俺は自分の姿を変える必要がなかったからだ。

そして俺はこの魔王の力を使えば、自分の理想の姿をした自分の体を自由に作り変えることができるのかもしれないと考え。試しに俺の体にその魔王の力を使ったのである。その結果、俺は理想の容姿を手に入れた。この俺は元々がこの魔王と同じ黒髪に黒い瞳で、見た目は少し幼く見えるが、かなりかわいい美少女のような顔をしていて、背丈は小さくて150センチもないくらいの身長だが、スタイルは抜群にいいのである。そんな俺は今まで俺が見てきた中でも、最も俺好みの姿だったので俺はうれしかったのである。俺はこんな俺好みの体を手に入れたことによって俺は歓喜して、もっとこの体の事を知ろうと色々と触ったりして調べて見たのだが。俺のこの魔王の力には、まだ使いこなしきれていないため。俺が自分の体を調べることはできなかったので俺は諦めることにしてこの体はまた今度じっくりと見ようと思い俺は次に別の体を作り変えた。

俺は自分以外の者を全てこの魔人に変えてしまった。俺は自分自身も魔人の姿に変化させてみると、その俺がもともと着ていた服を着ることができて、俺の今のこの格好が本来の俺自身の姿で俺自身が望んだ通りの魔人の女の子になっていたのだ。

俺は、まずこの魔人を俺が元々住んで居た地球に送り込むことにする。そして俺は、俺の支配下に置いてある他の星にいる魔人も俺が作り出した魔人が送り込んだ地球という星の日本に住んでいる俺の配下たちのもとに転送させるのである。そして、俺の支配下に置いたほかの異世界も全て魔人たちを送り込んでいく。俺の支配下においていた惑星を魔人たちは次々と支配下に置き支配していったのであった。そして魔人はどんどんと勢力を拡大していき、この世界だけではなく、様々な異世界を魔人で支配していき魔人族はどんどんと繁栄していった。俺は魔人の国以外にも魔人はいるのかと、ふと思い俺の記憶を探るとその記憶が残っていたので俺はそれを魔人に教え、魔人は他の世界に侵略を開始し、魔人に支配される魔人以外の生命体が増えていっていることを確認してから俺は全ての支配権を放棄し、魔人に全指揮権を渡したのである。俺はその後この魔人が支配する世界をこの魔人に丸投げすることにしたのであった。

俺はその後魔人が支配することになった他の世界を見て回っていたのである。俺はこの魔人の国はもう俺の支配が及ばないため俺は他の世界で何をしてもかまわないと考えたのだ。俺は、この魔人の国がある世界では他の魔人や人間などの知的生物がいて、魔人と魔獣やモンスターなどがいたりするが、この魔人がいる世界にはまだ人間はいなかったので、俺にはこの世界は新鮮に思えた。それにこの世界は俺の作った世界と酷似している世界でもあった。そのため俺は、俺が魔人の王になる前に住んでいた世界の人間に会ってみたくなり俺は俺の元いた世界へと移動してみる。そして俺が元いた世界に転移してきたらそこには誰もいなかったのである。どうなっているのか不思議に思った俺は俺の知っている世界ではなくなったのではないかと思い。俺の記憶が正しかったのかを確かめるために記憶の中にあった場所に訪れてみると、そこは俺が住んでいたマンションの部屋だったのである。俺はなぜこの俺の住んでいた家だけが残っているのか気になったので俺はそこに行ってみると、俺の使っていた部屋だけがそのまま残っており俺はその俺が昔住んでいた家の俺がかつて愛用していた部屋に俺が使っていたもの以外の物はなく、まるで時が止まっていたかのようになっていたのでこの世界で何かあったのだろうと俺は察したのである。

そういえばこの俺のいた世界は今は西暦2020年なはずなのに、この俺のいた世界でもう何十年経ったのかはわからないが、なぜか時間が停止してしまっているようなのである。そういえば俺の世界のこの地球にも魔王が現れたということを聞いたことがあり。それは異世界の魔人である魔王だと俺は思っていた。この俺が魔王を倒したからと言って他の世界の魔王が消えるとは限らないと俺は考えたのだ。おそらく俺のこの世界はあの異世界転移する時に女神のミスで違う世界に移動してしまっていた。俺が異世界で死んだのは、俺の住んでいる世界ではないのにこの世界の魔人から魔王認定され魔王として君臨していて、俺がこの世界に来る直前に倒したのでこの魔人の世界に召喚されてしまったのだ。俺は俺がいた元の世界に帰ってみたいと思ったが俺は魔人なので、他の種族と接触すれば間違いなく討伐対象になり襲われることになるだろう。だから俺としては他の世界に行ったとしても魔人だけのコミュニティーを見つければそこで生活ができると思ってこの世界に残っていて、いつかは魔人の王としての役目を終えた後は、自分の好きなことをしたいと思っていた。俺は俺がいない間に、俺のこの魔人の王という立場の引き継ぎが行われたのではないかと思う。俺は俺がいなくなる前に、俺に魔王の座を渡すと俺に告げていたので俺が死んだからといっても自動的に魔人の王になるということはなくて俺が魔人の王になることが決まっているわけではないと思うのだ。俺の予想だが俺がいなくなったことでこの魔人の王の地位が空白の状態になり、それを埋めるためには誰かが王となる必要があったから魔人以外の生命体の魔人の王が選ばれ魔王となった。俺の代わりに俺が元いた世界の魔人の王になったことは考えられるが、俺の予想だがこの世界の魔人の王という肩書にそれほど執着はなかったはずだ。

だから魔人の王にならなかった俺にこの世界の魔人の王になってほしいとは思っていないはずだから俺が魔王をやめると俺を元の世界に戻す可能性だってあるかもしれないのだ。でも俺は元いた世界に戻ることはせずに、俺はこの世界の魔人の王となり、この世界の人間たちとは関わりを持たずにひっそりと生きようと決めたのである。なぜなら、この魔人の王という役割に俺自身は特にやりがいは感じないし、魔王がいれば別に俺は必要ないというかむしろいない方が俺にとっていいと思っているからである。俺としては俺は自由に暮らしたいのでそんな魔王の仕事なんて面倒だしやりたいとも思ってなかったのである。だから俺はこの地球では、誰にも俺の正体を見破られることなく静かに暮らしたいと切実に願ったのであった。

この世界で俺は魔王になった。俺に倒されるまでは、魔人族の王でしかなく、この国の魔人を束ねる存在であり、絶対的な支配者であったが。俺を倒して魔人の王になってから、俺がこの国を支配してから俺はこの魔人国だけではなく他の世界に侵攻を始めた。その結果、俺の支配下にある惑星は次々と増えていき、今現在では100を超えるほどの惑星を支配することに成功できたのだが。それでも俺の配下に加わっている魔人の数は少ない。理由は簡単で、俺を慕ってくれて魔人の王である俺に仕えている者たちは、俺が生み出した配下の魔人とこの世界で俺と一緒に戦って死んだ者だけで魔人全体の1割くらいしかいないのだ。

俺は魔人という種を生み出し魔人をこの世に生み出し俺が作り出した最初の星、魔星をこの宇宙に配置したことによって、この魔星以外の星々には俺が生み出した生命体しか存在しなくなっているが、それ以外の世界も俺の魔星に存在していた生命体の遺伝子を組み替えて魔獣を作った。そしてその作られたばかりの魔人はこの地球と呼ばれる俺の故郷と同じような世界へと魔人たちに送り込んだのである。だが、魔人たちは魔獣が生息していて、俺がこの世界に転生したときに俺が初めて戦ったモンスターと見た目は似ていたことから。この地球に魔人が送り込んでくるのも当然のなりゆきと言えるのかもしれないが、この地球に存在する他の人間たちは、この魔人が作り出された地球を侵略しようとするだろうか。もし俺ならこの地球に住む他の人類を滅ぼしてしまうかもしれないが、俺が送り込んだ他の世界の人間にこの地球の人類を皆殺しにできるほど力はない。

それに魔人は地球人の敵だと思われているため魔人はこの地球に攻めてくることはないので俺の心配は無用なのだ。それに俺は魔人以外に俺が作り上げた異世界からの転生者がいて、彼らは魔王の力を持つ俺が死んでしまい、魔人に対抗できなくなっても他の人間が俺の力を受け継いでくれるのを期待していたのだ。俺は魔人が地球を滅ぼすようなことをしてしまえばこの世界は終わりだと思う。俺もそんなことになったら魔人の王としてこの地球を守るために戦うつもりはあるが、そうなるまで魔人と他の世界の人間との殺し合いが始まるのならば仕方がないが、それまでは、魔人が地球を襲ってくるまでは、俺は何もするつもりはなかったのである。

俺は自分が魔星に作った他の星のことも気になっているが、まずは自分の生まれ故郷でもあるこの世界を守ることにした。俺のいた時代から何十億年後の時代かはわからないが、俺がいた頃のこの世界の技術水準よりかなり退化しているように思う。この世界を支配できれば、俺が元いた世界でも好き勝手なことができそうだが、まだ魔人にはこの世界を侵略するには早いと考えているので、この世界は今のところ他の異世界と同じ扱いをするつもりでいるのだ。

それに俺の本当の目的は別にあってこの世界を征服することが目的じゃないから、この世界を俺が手に入れたらそれでこの世界での目的が終わってしまう気がするので、俺のこの目的が終わったら、その時は他の世界を探しに行くことにしようと考えたのである。俺の最終目標は、魔人や魔獣などが存在しないこの俺が元住んでいた世界に戻ることだけど。そのためにこの世界も大事にしないといけないのである。俺が魔人の王になってしまってからは俺の支配下に魔人が支配する異世界が増え、今では100を超えるほど存在するようになった。そのため、この俺が支配する魔人が元々いた世界以外にも俺の知らない他の惑星が存在する可能性もあり。他の惑星の文明のレベルが低い可能性もある。そのためこの世界を完全に支配下に置いてしまったほうが安全だと考えたのである。俺は、魔人にこの世界の支配権を譲り渡し俺は他の異世界に移住することを考えている。俺がいない間は他の魔人の王であるこの世界の魔人が代わりにこの世界を支配すると思うが、俺は、自分の魔人や魔獣たちに他の異世界への移住を提案したのである。魔人の中でもこの世界の支配に飽きてきて、もっと刺激のある異世界に行きたいという者はいたので、他の世界に俺が支配している異世界があると言って俺の部下にしてやることにしたのである。

そして俺は俺の仲間たちとともにこの世界にやってきて、その仲間の一人だった少女のご主人様になったので俺はその女の子にこの世界を一緒に守って欲しいと言われてしまい俺はその要求に応えるためこの世界に居つくことにしたのである。

そして俺と少女とその部下の魔人の男二人、さらにこの世界の住人である女性と男の子供が三人と女性が一人の子供を連れてこの世界を旅し始めたのである。旅といっても俺は自分の世界では魔王であり最強の存在であったので。魔王の力で転移でこの世界に来て、他の異世界からこの世界にきた魔人の仲間たちもこの世界では俺の力の影響なのかこの世界の他の種族よりも能力が遥かに高く。俺とこの世界の魔人以外は他の魔人も連れずにこの異世界に転移してきたのだが。

この世界の人々は俺と俺たちが転移してきたときに、なぜか驚いてはいたがすぐに俺に対して敵意を向けてきた。この世界にもどうやら魔人以外の生物も存在していて、その魔物という化け物たちを操っていた存在は魔王ということになっているみたいで、魔王が倒されたと噂が広がっていき人々はパニックに陥ったので、俺はその魔人たちに命令をして、魔王軍と名乗りこの世界から魔人の脅威を追い払うためにこの世界を支配したいから力を貸して欲しいと言うと。あっさり受け入れてくれたのである。俺が他の世界の魔王だとわかっていて、この世界に魔王がもう現れないことを知っていたのかこの魔人たちは素直に従ったのだった。

俺は、この世界での拠点として自分の城を作ることにして、その城の中にこの魔星と同じように他の惑星が存在しており。俺の星で生み出した他の生命体たちが住んでいたので、俺の命令によりこの世界で暮らし始め、この星の支配者となった俺に従ってくれたこの魔人の種族である吸血鬼族や龍人族や巨人族に魔人狼と魔猿という種族は俺がこの魔人の世界を支配していた時に作り出したもので。この俺が作ったこの星の魔人たちに俺はこの魔星から別の惑星へ移住することにしたので俺について来てくれるものだけ連れて行くことにすると告げたのである。俺の配下の魔人たちはみんなこの地球にいる他の人種よりもはるかに高い能力を持つのでこの地球の人間たちとも戦っても負けることは無いだろうと思っていたのだ。俺は魔王だから、魔人の魔人と他の人間たちが争うなんて嫌だったので俺はこの魔人以外の存在をこの魔星に呼び寄せて共にこの星を守ろうと提案したのだ。

俺の提案は受けいれられて、それから俺はこの世界の各地を回り、この世界の人々に受け入れられるようにしながら、俺に従う者たちを増やしていったが。最初は俺を疑っていた人々も次第に、自分たちが今まで見て来たものとは全く違う俺の強さと俺の作り出したモンスターたちの強力さを見て。徐々に、俺に従おうと考えるようになって行ったのである。俺には魔人の他にも様々な生き物を作り出せるだけの力と、この星を魔人の住む魔星にした時と同じようなことを行えるだけの魔力を持っている。だからこの星の住民たちもいずれ俺のことを信頼してくれるようになると思ったのであった。

ただ、俺はこの地球でこの魔人以外の人と共に過ごす日々が意外に心地よいと感じてしまったので、俺は魔人の魔人たちを地球に残して他の惑星に移住することにして、魔王軍に所属する全ての魔人を地球に移住させた。だが、俺にこの世界に呼ばれた者たちは地球の環境に耐えられない可能性があったため、俺は彼らをこの地球とは違う次元の宇宙へと送る事にしたのである。それは彼らが魔人の肉体を持っていなかったのが理由である。彼らには俺の持つ特別な力で地球に適応できる肉体を作って与えたのだ。

彼らは俺が作り出した魔獣や俺の部下の魔人と戦いこの地球の人間たちから恐れられるようになり。いつの間にか俺を神として崇める者まで出てきて、俺は地球での居場所を失い。最終的には日本を魔人で統一するという大事件を引き起こした後に俺は元のいた世界に戻ろうと決心し、魔王軍を解散させて俺は地球に戻って来たのである。

そして今に至るのだが、俺の仲間になった黒髪の少女はまだこの世界を滅ぼそうと考えていないようで安心した。もし彼女がこの世界を魔王の力を持つ俺が滅んだ後のこの地球を任せても大丈夫と判断したら俺は彼女に魔人以外の生命体の住む世界に行っても良いと伝えようとは思っていたが。今は彼女はそんなことは考えてはいないようだった。それに俺と一緒なら他の惑星の魔人の王たちも納得すると思うが他の魔人たちに地球を任せてしまうのもいいかもしれなかった。だがその前に、この世界を支配できるだけの力を俺のこの地球の魔人たちに与えなければいけなかったので。俺はしばらくこの世界にとどまることになるのである。

この世界に戻ってきた俺だったがまずはこの地球の様子を見るために人間の姿へと変身して。俺と一緒に転移してきた俺の配下の魔人と魔獣たちとともに俺は、この世界で生きていくために、そして俺の目的を達するために、ある計画を始めていたのである。まずはこの世界にある魔獣のいない場所を探し出してそこに魔王軍の施設を作る計画を立てたのだ。そしてこの世界で一番力を持っていた組織を魔王軍が乗っ取ってしまえば魔人の俺がこの地球を支配しやすくなり。さらに俺の目的を達成しやすいと考えて。俺は魔王軍に地球支部の設立を計画し始めたのであった。俺は地球ではただの子供にしか見えないので、その組織のボスとなる人物に目をつけていた。

俺がこの世界にやってきた頃この組織は警察によって滅ぼされていたはずだが俺の力で蘇らせ。その後、俺はその幹部になりうる人材を探していたのである。まず俺の目に留まった人物は魔導士として優れた実力を持った女性でその女性の名前は七条加奈子という名前だ。俺はこの世界の人間のことを全て調べ上げたわけではないが、この女だけは俺が知る限り唯一俺の支配下に入れたいと思ったほどの能力の高さがあったのだ。俺は彼女を魔人にしたいと考えたが、まだ俺の部下の魔人が弱いのでその計画は後回しにし。その次に目に入った人物が俺の目当ての人物であり。彼女こそが俺の目的を果たすための最大の障壁になる人物なのだ。

俺は自分の配下である黒騎士と俺が最初にこの世界に来たときに仲間になってくれた吸血鬼のリリアと魔猿のゴンの三人で、これからの計画のために色々と準備をするべく。この日本で魔獣のいなくなった場所を探し出すことにしていたのである。この世界の人間たちにこの俺の存在に気づかれるわけにもいかないから慎重に動かなければいけないので時間が必要になってくる。俺と魔王の眷属とこの魔星の魔人以外の人間がこの世界に現れたことに俺の配下の魔人や魔人はこの地球では人間を圧倒するほどの力を発揮するが。それでも俺以外のこの魔人以外の生物では、この地球の人類相手に苦戦するのは目に見えていたので。俺は他の生物を魔王の力を使って改造しようと考えていたのである。

そして魔人が使うような特殊な武器を持たせてあげればこの地球人の兵器にも対抗できるはずで。その魔人が扱う魔人の剣さえ与えておけば普通の生物がいくら束になろうと敵う存在は現れないと思うのだ。

そしてその魔獣のいない魔獣がたくさん存在している地域を見つけるために俺らは行動を始めたのである。まず俺たちはその土地で食料を確保するために魔人たちと動物を捕まえに行く。俺と仲間になったこの魔人たちは皆それぞれ自分の能力を生かすことができ。戦闘においてはどの種族よりも優れており、そしてこの世界の住人とは比べ物にならないほどの力を持っていたため、この程度のことは朝飯前であったからだ。俺たちは手分けして探すことにして俺はその森を探索することにしたのであった。

この森を探索してから二日くらい経過して俺はついにこの森の中にいる魔物を見つけ出し捕まえることにしたのである。ちなみに魔物と言うのは普通の動物とは違って、知能が低く人間と会話することができない魔物のことを言いますよ。また、動物の体に魔力が備わった生き物のことを言い。通常の人間は体内には魔力を蓄積することができません。

この魔物と呼ばれる生き物たちは基本的に群れを成していますが。この魔獣と呼ばれる魔物は基本的に一匹で活動しており人間にとっては危険度の低い生物なのです。なぜなら彼らは他の人間や魔人には敵対せずおとなしい性質の生き物で他の魔物と争ったり、他の魔物と共存することはあり得ず単独で生きるしかない生き物なのです。ですから俺はその見つけたその魔獣を俺は魔人化させることに成功して魔人と化したのだ。

俺はこの魔獣を魔人に変え、この世界で生きられるようにしてから俺はこの世界の魔人たちと合流して魔人を魔王軍のメンバーにしようと考えていた。この魔人たちにはこの星を侵略する際に魔人の力を貸してもらいたかったのである。そのために俺は魔人たちにはこの地球に来ても他の星に移り住むことができる魔人と同等の力を持っていて欲しかったのである。そうでなければこの星を支配するのは魔人の魔人だけがいいと思っているからだ。

ただ魔人たちは俺に忠誠を誓っていると言ってもまだ俺のことを疑っていて俺のことを信用していない様子で俺はこの星の人間を支配下に置くまでは彼らに協力を要請しないことに決めた。

それから数日後俺はこの星の魔人を増やすことに成功したのだった。その増やし方は俺が直接この星の生物に命令を下すのではなく、魔星と同じ様に魔王軍に所属する魔人を一人この地球で魔星で生み出した生物たちの体の中に宿させて、その生き物がこの世界で繁殖できるように命令を下した。すると俺の配下の魔人と似たような魔獣や虫型の生き物たちが次々とこの地球にやって来て。この地球に存在する魔獣を狩っていき。この魔獣が住めなくなった場所は魔獣を駆除した後に、その場所に魔星から呼び寄せた魔人たちがこの星に住み始めるようになったのである。

これでとりあえずはこの地球に住む魔人とそれ以外の生物たちが住む領域を分けることができたので、この星の環境に慣れた後に徐々にこの地球の支配域を拡大して行こうと俺は考えていたのであった。それからしばらくしてこの地球の支配者に俺はなった。この魔人たちに俺は魔王の力を使えるようになり俺は俺の持つ全ての能力を使うことが出来るようになっているのである。そして、この魔人たちは魔人の力を得て魔王となった俺を崇拝し。俺の命令を何でも聞いてくれるようになって行った。

この星の支配者になった後は、俺は他の魔人に魔星にある自分の城に戻ってもらうようにお願いした。それは魔王軍のメンバーが全員揃わないうちは俺は安心できないと思ったからである。それから俺の仲間に新しく入った黒騎士も、俺と一緒にこの地球で過ごすことになったので。彼は、俺にこの地球を魔星のような住み心地の良い場所にする仕事を任されたと嬉しそうに話してくれた。

「この地球という世界を支配し、魔王陛下が支配する魔星以上の世界にするのが私の役目であり私に与えられた使命だと、私は思っております」

そんな感じに彼は俺に言っていたのである。俺は地球を支配するために仲間に魔王軍を再結成させなければならないが、それはまだしばらく時間がかかりそうだ。だからそれまでは地球で暮らすことにしたのだ。俺がこの地球に魔王軍のメンバーを集合させたい理由はいくつかある。まず俺一人でこの地球の人間を殲滅するのは簡単だが、魔王軍はやはりこの地球でも大きな力を発揮できるし。俺はいずれこの地球を魔王軍に制圧させようと思っていた。

そうしないと地球を制圧してもすぐに他の星の魔王軍に奪い返される可能性もあるので俺以外の魔王の力を持つ者たちが俺と同じようにこの地球に来た時にこの世界がどうなるかを見てみたくもあるのである。そんなことを考えながら俺は黒騎士と俺の仲間にした魔人たちとともに。この地球で生活し始めた。魔人はこの地球に来る際に、この地球での魔人としての生活に不自由がないように特別な体を与えられていたのである。俺もその特別な力をこの魔人に付与する力を与えられていて、俺とこの地球の人間ではこの地球ではこの俺だけがこの魔人たちを魔人と変えることができるのである。そのため俺に何かあればこの魔人の肉体はただの人間へと戻ってしまうが。俺が死んだところで別の俺が地球に現れるだけだから俺はこの力を使って俺の魔王軍の配下を増やしていった。そして俺は、この俺を召喚してこの地球に連れてきた張本人であるこの世界を乗っ取ろうと考えている人物を探さなければいけない。

この俺を呼び出したのはこの世界の人間のはずだが俺にはこの世界の人間は魔人や俺のように特殊な力など持っていないはずだ。それに魔人と違って俺を異世界に送り込んだのはただの一般人で俺の知る限りでは普通のどこにでもいる高校生にしか見えない存在だったはずだ。だからこそこの世界の人間がこの世界を支配しようとしていてこの魔獣がいなくなった地域に人間たちを送り込んできているのなら俺は、それを逆に利用すればいい。そして俺はその人物が誰なのかも調べ上げる必要があると思ったのである。もしその人物を見つけ出すことさえできればこの魔獣がいなくなって平和になっているこの世界でなら、その人間の力を借りればこの世界を完全に掌握することもできるかもしれないと俺は考えいたのである。

その人間とは俺がこの世界で出会うはずのこの世界の魔王で、俺より前にこの地球を支配していた存在であるが俺のいる世界よりもさらに未来の時代に生まれた魔王なのだ。

なぜその未来から来た魔王とこの俺は知り合いで仲が良いかというとその未来から来た魔人であるから。その人物は、俺と同じ時期に生まれこの世界でも同時期に誕生して同じように育った兄弟のような関係なのである。そしてこの魔王には仲間がいたがその仲間たちはもうこの世には存在しない。この魔王が生きている限りこの未来の魔王はずっとこの過去の時代に存在するのだ。

つまりこの未来の世界は何度もループをしていて過去に戻り続けないといけなくなっているのだ。この事実はおそらく、今現在この世界に暮らしている人間たちも知らない事だと思うが。俺は偶然にもそのことを知ってしまった。そして俺は未来を変えることはできないかと考えてみたが無理だろう。しかし俺がこの未来を変えたらどんなことになるのか興味があった。なぜなら今まで俺たちの生きていた時代から見れば遥か昔のこの時代にはこの世界の歴史を変える出来事がある。それは俺が魔人と化していない時代の話でその時代に一人の少年が現れたことで魔人の存在が明るみになり魔人の歴史が変わる。そしてそのことによって魔人はその強さと存在が知られていくことになり、その少年の先祖である男が現れるまでこの星に暮らす全ての魔人が魔人の存在を知って魔人は恐れられていたが。その男の子供が魔人の血を受け継ぐようになりそして、この世界に住む人類の中で魔人が魔人の存在を人類に知られることになって魔人たちがこの世界を支配し始めるようになるが。その男は魔人の力を手に入れる代わりに自分の子供に呪いをかける。

その呪印とはこの先子孫に起こる不幸をすべて背負わせるというものでそのせいでその家系は代々不運に見舞われてしまうのだが、魔人たちはその呪いのせいで、この星の他の生物に対して危害を加えることができないようにされているのだ。なぜなら他の星の住人たちは、俺たちの住んでいた星で暴れた時、この星は俺たちが住んでいた星よりもはるかに文明が発展している。その科学の力で魔人と戦うことは可能だがこの星に暮らす生物たちに、魔人を攻撃すると自分たちも巻き込まれてこの星を支配され滅ぼされてしまうからだ。魔人は基本的に自分と相性の悪いこの星の動物や植物と敵対関係にある。その生物を魔獣と呼び。魔獣たちは他の生物と共存することができないのだ。その生き物を魔獣化させることは可能だけれども、魔獣化できるのは一部の生物だけでそれ以外の生物の魔獣化することはほとんどない。

だから、この星の生物は魔人と戦うとき魔人を魔獣化させるしか倒す方法はないのだ。魔獣化させて魔獣がこの地球を支配することが本来の魔人の役割である。魔人たちもこの地球に住む魔獣を魔人化させて自分の手駒にして行くつもりである。しかし、魔人の存在は地球の人々にとっては未知の恐怖でしかなく、また他の星の住民である魔人に対して地球に住む人々は偏見を持つ者もいて差別されることも多かった。なので、この星で他の星の魔人によって統治されるのは嫌だという意見もあったようだが、この地球を支配する権利を得た魔人たちには魔人の力を得る代わりに魔人たちは自分たちの命を失うことになるという。そしてこの星を支配するための仕事が待っているが。それでも魔人になる価値はあると、この星の魔人たちは考えていた。魔人に変身することでこの地球の魔人も倒せるから。

だが俺だけは別だった。魔人とは魔王軍に所属する者に与えられる特権階級のようなものだ。俺の場合は魔人を何万と増やし魔王軍を再編成した後は俺は魔星に帰還してそこで魔王軍との合流を待ち魔王軍に指示を出す。

そしてこの地球の魔王軍と合流した後でこの地球を魔王軍が管理したほうが魔人は自由に動けるようになり魔王軍は活動しやすくなるからこの星を魔星以上に良い環境にしたいと思っていたのだ。そのため俺はこの地球を乗っ取る気満々であった。この地球の魔獣を絶滅させればこの星に魔獣はいなくなり俺の支配下の魔獣を魔獣にすることができるから俺の配下が簡単に増えていくことになる。そうなればこの地球は完全に俺の支配域にできるので俺の支配域になれば魔人がこの世界で魔人として生きていくことも楽にできるし、この地球を侵略しようと思う敵が魔人を倒しに来ようとするときに魔人がいるこの地球を戦場には選ばないと思うのである。

魔人たちはこの星で繁殖するために必要な食料などを地球上で調達しなければならないのだがこの地球には人間が暮らしていて人間は魔人のことを警戒しているため魔人に近づいてくる人間は少ない上に、他の種族はそもそもこの地球にほとんど存在しない。

だが、魔人は人間を捕食する事で人間に化けることができる。魔人たちは地球に来る際に魔王の力を与えられているために人間を食べると体が変化できるようになっている。この能力のおかげで魔人は地球でも生活できるようになるので魔人は魔人の姿に戻って人間のふりをして生活する事になる。この地球の魔人は地球に来る時に特別な力を付与されているがそれは地球では使うことが出来ないのは、この世界を支配しようとしている魔王軍のメンバーは俺を含めて四人で残りのメンバーの消息も掴めていないからである。この魔人たちの目的はこの世界を支配することで、そのためにはまずこの世界を支配下に置こうとしている魔人を探す必要があるし、その前にこの地球を支配しようと計画をしている魔王も探し出さないといけない。

その魔王を探し出してしまえばこの地球を乗っ取っても文句は言わないだろう。この地球の魔獣は地球では絶滅したり絶滅危惧種になっているものも多く。それらの保護を目的にこの星を支配しようと計画をしていた魔王も存在するが、俺はそんなことどうでもいい。地球の支配者になったら魔獣のいる地域以外は人間が快適に暮らせるような環境を作る必要があるし、そうしないと魔人たちの活動がしにくい環境ができあがる。魔人は人間の姿で人間に紛れ込み生活をするのが普通で人間の姿で生活する魔人は魔人の時の姿を晒さないようにしなければすぐに怪しまれるが、俺は人間の姿を魔獣に変化させたりする事が出来る。俺は人間に化けて人間社会に入り込むことには慣れている。

だから魔人の時に俺が人間を捕食しても魔人としての力は使えないが人間に変化した時は人間に害を与えず人間に溶け込んでいくことができるから問題はないが。この世界には俺以外にも魔人はいるはずだが、その魔人と出会うことができなければ魔王の情報を得ることは不可能である。そしてその前に俺がこの世界の人間を一人ひとり観察して怪しい人物を探ってみなければならないが、俺がまず最初にやる仕事は魔人が俺のように異世界に召喚されてこの地球に連れてこられている人間を見つけ出し。俺の味方につけていく。その人間の魔力は特別製でありその人間は異世界で手に入れた力を使うことができるらしいので。この異世界からの人間を見つけることが一番大事だと思う。それにその異世界から俺のようにこの世界に来た人間には、異世界での特殊能力を持っているのは当たり前なのだ。この異世界に召喚されてきた人間は全員魔人に変化することが出来るのである。その人間と協力することが魔人を増やし魔王を倒すためには必要なことなのだ。

そう言えば、まだこの世界のどこかにいるかもしれない魔人たちに会えないままこの地球で暮らす羽目になってしまったが。いずれはこの地球の魔人にも会わなければいけないが今はこの世界の魔人をなんとかしてからだろう。

その魔人と接触するのはその魔人の方から俺に会いに来てくれる可能性が高くその時に俺もその魔人に会うことにするかな。とにかく今はこの地球の人間たちとの交流を深めながら情報収集を行い。そして、その情報を元に作戦を練り上げ、魔人と会うタイミングを見計らうことにしたのであった。

俺は、とりあえずこの国の人間たちを観察することにした。俺はこの世界を支配しようとしているのにこの国の人間がどういう考えで生活しているのかを知らずして支配することは無理である。俺はこの世界に送り込まれてくる前は、魔星と呼ばれる星で暮らしていた。そして俺には弟がいた。

名前は魔王といい、魔王はその当時の俺と同じように未来で誕生した魔人であり魔王もまた未来から来た存在であるのだ。

その未来の世界には、俺たちがいた星よりももっと未来の時代に別の星に暮らす生物たちによって文明が発達していた星が存在した。その星に暮らす生物は、魔人や魔族のような特殊な存在はいなかったのだが人間たちがその星を住みやすいように改造したりして、その世界にある星の中で一番発展している星になっていたのであるが、俺たちがいた世界にも俺と同じ未来の世界から来た魔人は存在していた。俺の弟の魔王がその魔人なのだが魔王は俺と違って俺より優秀で俺の弟は俺と違い優れた能力を持っており魔星で一番偉い立場にあったのだが、その弟にはこの星を支配する資格はない。なぜならこの星を支配すれば星が滅びかねないからである。この星の生物が魔人に変わることができる能力は、この星の魔人たちだけが持てる能力ではなくてその星に暮らしている全ての生命体が魔人に変身することが可能だ。

だがこの星の生き物が魔人になるとこの星には存在しない未知のウイルスによってこの星の全ての生物は絶滅してしまいこの星に住まう生物はこの星の生き物たちしかいない。そして、この星に魔人が現れたのはこの星が初めてという事になっているが。その星で生まれ育ったこの星の生き物は魔人の姿になることはできない。俺たちはこの星の生物に危害を加える事ができずに魔獣化してこの星を支配するしかないのである。

俺たち魔王軍は魔王の指示でこの地球という星を支配しようとしているのだけど、この地球を魔人が支配するとなると魔王軍も俺たちもこの星に生きる生物に攻撃することができないためにこの星の生物たちは魔王軍に抵抗することができないから魔人たちは一方的に蹂躙することができる。

この地球に存在する生物に魔人は手を出すことも傷つけることも出来ない。なぜならこの星の生物の肉体や精神に影響を与えるのは俺たちの魂だけの存在である。俺が仮にこの地球の生物を魔人に変えたとしてもこの星を支配することは不可能だ。この星を支配できるのは、俺の仲間たちである魔人だけだが、他の仲間達は行方知れずだしこの星を俺の好き勝手にはできない。

俺は、この国の王族に接触して色々と話を聞いてみた。そしてその国王がこの国で起こっている出来事について教えてくれたのである。この国は、他の星を支配して領土を広げようとしていて、そしてこの国には他の星を支配する力を手に入れることのできるアイテムが隠されているそうだ。その力があればこの星を支配する事も可能なようで、この国にその力を手に入れる事ができる装置があるのだと言うがそれがどこに存在しているかわからないのだという。

俺の目的はこの星の支配者になる事で他の星のことなど知ったことではないが。この星にそんな重要な秘密があったなんて驚いた。この世界には他の星を侵略する為に魔王軍のメンバーがこの世界に送り込まれているわけだから、魔王軍が侵略をしようとしているこの世界がこの星の全てではない。もしかしたらこの地球の他に他にも似たような星があってこの星もそのうちその一つに過ぎないということだろうか。だとしたら俺の目的は一つ増えたということになる。俺はその隠された宝物とやらを手にいれる。

この世界を支配しても魔獣しかおらず食料がないのでは生活していく事は出来ずにすぐに滅んでしまう。そうなれば元も子もないが、魔獣の肉を食らっただけで腹を満たすことは可能ではあるが、それなら魔人の時の姿を晒さずに人間の姿で人間の世界で暮らしていったほうが効率がいいしな。それに俺はこの星で生きていくつもりは全くないのだ。俺は魔人が人間の姿になれることを利用して人間のふりをしながら魔獣の世界を作ってそこに俺の王国を作り上げるつもりなのだから、この星の支配にはさほど興味は持たないほうがいいだろう。

この世界を支配しても魔人の時に使える能力である魔王の力も使えない。魔王がこの星を支配しようとする理由は魔人にとっての食料となる魔獣の繁殖の為だったようだが、魔獣だけじゃなく人間の食料の確保の為に人間の姿になりこの星を支配した方がいいとは思うがこの地球はどう見ても人間にとっては快適に過ごせる環境にはなっていないと思うのでこの星での生活にそこまでの魅力を感じる事ができないのである。魔王も人間のふりをして人間のふりをしている時に魔人に戻ることは出来ないと言っていた。

そして俺には、もうこの世界は支配できそうにないし、魔王が言っていた他の魔王もおそらくこの地球を支配する事にはそれほど乗り気じゃないような感じだったし。魔人を増やしこの地球を支配する必要は無くなったようなのでこの地球を支配しても魔獣の世界にするにしても、人間がいないんじゃこの地球には大した価値もないので放置で構わないと思った。それに俺は魔人の姿を晒さないようにして生活することには慣れているが。俺以外の魔人も同じようにこの世界の人間の中に溶け込んで生活している可能性もあるので、その連中と接触するには、この国の人達に俺の仲間になるように勧誘する事にしようと思っている。それにその魔王軍の幹部と思しき人物ともこの世界の人間と仲良くしておきたいという気持ちはあるし。

俺はその国王の話を聞き、俺がこの地球を支配してしまえば魔獣の楽園を作ることができるのではないかと思い。この国の人間たちを魔人に変えようと提案すると、国王はすぐに賛同してくれて俺に協力しようと言ってくれたので俺はこの王都にある遺跡を調べる許可を出してくれる事になった。この王は、この城の中にある部屋に入る事ができるのはこの城に住まう人間の中では国王だけであり。俺が人間の姿に変化して入る事が出来るのは俺がこの地球に来た時にこの世界に放り出されていた場所であり俺がこの星で人間から魔物に変わる為の部屋だと思っている。

そこで俺は魔人としての能力を使って、この城のどこかに存在すると思われる魔石を見つけ出してそれを取り込み。その魔石を媒体にしてこの部屋の扉を開けるように設定しておくことにした。そして俺はその日はこの城で泊まることになったのであった。

「あなたは、魔王さまの弟さんなのですか」

とこの国の騎士の女の子に聞かれたので。この娘もあの勇者と一緒にいた少女達と同じ雰囲気の気配を感じ取ることが出来たので、恐らく彼女がこの国の王女でこの国の姫騎士なんだろうと推測したが。その正体はまだ不明だったのでこの質問に対して適当に嘘を言っておくことにしたのである。

この世界の人間が魔人に姿を変える事が可能なように。俺達魔人にも変化することが可能で俺の場合は魔王の魔人の姿に変化しているのであって俺自身魔人に変化することができるのではない。だがこの地球の人間が魔人に変化する事ができるのは間違いなくこの星の生命体の中で唯一の特別な力を持っている。だがこの地球人たちも俺たちのように全ての人間が全ての星を支配できる力を持っているというわけではないらしいが。

そして俺の弟はこの地球の魔人と接触するために未来から来たらしく。そして弟はこの世界にやって来たものの弟はその時代のこの世界の住人と接触したがっているのは弟とその部下たちのみで。弟の命令を受けてこの時代にやってきた弟の配下の魔人たちがこの世界の魔人たちに接触しようとしているのかもしれないが俺は、その目的についてはあまり知らない。だが弟の目的は俺と同じくこの世界を支配する事だと思っていて、俺も弟の目的の妨げにならないようにするつもりではある。弟の配下は皆、弟の命でこの地球にやってきてこの地球を魔人で支配しようとしているのだが。俺の部下の者たちは魔獣を狩る目的でこの地球を訪れているようで。この星を征服するつもりなのかまではわからずにとりあえず魔人を増やそうとしているようだからな。ただ魔獣が増えるだけでも別に問題はないのだが。俺の部下たちはなぜか魔王の命令を受けずに好き勝手に行動しているから困っているのだ。

この世界の魔人たちは俺が知る限りは魔王軍に所属している者ばかりだし。その目的は魔王の指示に従っているみたいだけど俺自身は特にこの世界を支配するとかそんな考えを持っていなかったんだが、魔王の弟は、俺の弟とは違って、魔王になった時からずっと、この星を支配しようと躍起になっていた。その弟の計画は、まずは魔王の弟の力で他の星を攻め落として支配して行き最終的には、この星の全ての星を支配するつもりだったようだが結局それは無理だと俺は思っていたので、俺が人間たちに紛れ込んでいる魔人の情報を収集する為にこの世界に送り込むために作ったこの組織が。この星の魔人たちと交流を持ち始めているから俺としても少し複雑な気分でいるのである。

俺が、人間のふりをして過ごしてきた理由のひとつはこの星の魔人との交流を持つためだったが。俺はこの星の魔人の中でこの国に住む者達には危害を加えることはできないので仕方なく交流していたのだが。俺は自分の本来の姿に戻りこの星の人間に接触する事にしたのであった。この星の魔人の中にも魔獣を操る事のできる者もいるのでそいつを仲間にする事にしようと思ったのだ。

俺の本当の姿を見せた方が魔人になってもらうには好都合だと思えるしな。俺はこの星では魔人化することができない。

「この姿を人間に見せたのは君が初めてだよ。さあ、俺の姿を見た者は魔人となってもらおうか!」

と俺の本来の姿を見て驚いた顔を見せている姫の方に俺は視線を向けた。

すると姫は、腰に差してある剣を抜き放ち。その切っ先を俺の方に向けながら構えていた。その瞬間、俺は全身に寒気が走るのを感じたのである。俺は慌てて姫の持っている剣を弾き飛ばす為に拳を振るったが。俺の拳が届くよりも先に姫の持つ聖具によって俺の体は切り刻まれてしまう。

俺の攻撃よりも速いスピードで攻撃をしてきた?この星の魔人はこんな事ができる奴もいるのか?と俺は驚愕し。俺は急いで人間の姿に戻ると俺の体を切り裂こうとしていた光の刃は消えたので。俺は急いでその場から離れる事にしたのである。俺はその一撃でこの国の王族である王女を殺す気はないので。俺はその娘が俺の仲間になると言うならその仲間になろうと提案した。俺の事を人間じゃない何かだと思っているだろうが、この娘の力はおそらく人間の中では相当なものだし。俺の実力は魔人である以上他の魔人や人間と比べものにはならないくらい強いはずなのだが。なぜその娘は俺の動きについてこられるのだろうかと俺は驚いていたが。この王女の力も未知数だという事は理解できた。もしかしたら俺と同じように人間の体に魔獣の力を融合させた魔獣人と呼ばれる魔獣の力を持つ特殊な人間の可能性もある。そして俺は人間に擬態する事ができるからこそ人間の姿のままでこの世界にやってきたのだから。

俺も人間のふりをしている時は、俺が魔王であることを隠して生活をしていた。

俺はこの王女が本当に魔王軍の一員かどうか調べてみる事にしたのだった。俺は、王女が、この星に送り込まれたという魔人のリストに入ってないかを確認したのだった。俺は王女が魔人のリストに入っていないことを願いつつ俺は、その姫の名前を聞く事にした。

俺が魔王の関係者だということは信じてもらえたみたいで。この娘は魔王軍のメンバーで、俺はその魔王軍にこの地球を支配してもらおうと思って接触しようとしただけだと説明しても全く信じる様子がないので仕方がないので、俺は、この娘も俺の仲間にすることにする。俺はその少女に仲間になるための儀式である契約を行おうとしたが。この王女は俺が人間の姿の時に魔獣の力を使おうとするたびに邪魔をしてくるのでなかなかうまくいかなかった。だがこの娘のステータスを確認しているうちに、この娘がこの世界の人間の中では上位の存在であり、この娘はどうやら俺の敵になり得るほどの実力者であることは確認することができた。

どうもこの少女のステータスには、魔人に関することが記載されているのでこの王女も俺と同じで魔獣人なんだと思うがこの世界の魔人たちとは、どうも相性が悪いのかなと思った。この少女も他の魔人のようにこの星を支配しようとはしていないのが分かったし。それにどうも人間と魔人が一緒にいるというのが信じられないらしく。俺の言葉を信じようとしなかったのだ。そして俺は、この少女の隙を見て俺はこの王女の体内に魔石を埋め込み魔人化することに成功した。そのせいで俺の腕を切り落とすことができなくなっていたようだし。

魔石を埋め込んだおかげで、俺の仲間になる儀式の成功率が上がったようで良かった。それにしてもよく今まで俺の目の前に立ちふさがり続けて魔獣の力が使えない状態にしてまで妨害しようとしてきて俺の仲間にならないなんて言ってたよね? まあいっかと思い、この星の魔人の中でこの国の魔人だけじゃなく他所の国の魔人を探すことにしようと考えて俺はすぐに移動することにした。するとなぜかこの娘はついてきてしまった。俺はこのままこの娘がついてくるのを許可してもよかったが一応俺はこの世界の魔人とはなるべく敵対しない方がいいと思っているから、この城にいるこの世界の魔人たちには、危害を加えることはできないんだよなあと俺は思っているとこの国の魔人たちと目が合ったのだがなぜか向こうの魔人たちはすぐに俺から目を逸らすのであった。俺は不思議だなと思っているとこの国の国王がやって来て、この姫様を連れていったのは俺の事を信用しているからと言っていた。

俺は国王に、この国の魔人たちも、俺が魔王の弟だと知れば態度を改めてくれると俺は思ったのであった。それからこの国にはこの星で一番優れた勇者がいるみたいなので俺がその勇者を勧誘することを提案し。勇者を勧誘するのには、俺とこの少女で協力して勇者に近づいてみることにした。

俺は勇者が宿泊していると思われる場所に向かったのだがそこにはこの国最強と言われる勇者とその仲間たちが集まっていた。

俺の想像している勇者像と違い、普通の人間にしか見えない少女もいたがこの世界は勇者にそんな力があるということなのかなと思って俺はその勇者に話しかけると。その勇者はこの世界の魔王を倒す旅の途中であると言ったが。魔王を倒して平和になった世界を手に入れるとか言っている。それは無理だよと心の底で思いながらその少女に対して仲間にならないかと提案をしたのだが断られ。その少女が言うには、私は勇者と一緒にいるだけで幸せなんですと言われてしまい断られたが。その少女からは他の人間にはない力を感じる。

そして俺は、この国に魔王が現れ魔獣が人間を襲うようになったと言ってみたが俺のことを疑っている様子もなく。魔人と人間は協力することができるとか言って。しかもその勇者たちは魔人との共存を目指しており。俺の提案に乗ってくれたのである。俺はこれで他の星の魔人を見つける事ができるかもしれないと喜んだのだった。俺はその後この星に滞在する許可を貰って。俺も自分の星に戻る事にしたのである。

そしてこの世界にやって来た時と同じようにして自分の星に帰っていった。俺が自分の星に帰るために使っているのは転移魔法で自分の星にも戻ることができるのだが。この星の魔人に迷惑をかけるわけにはいかないのでこの星にあるもう一つの星に行ってみる事にしたのであった。俺は、地球とは別の異世界で魔人となり。その世界で、この世界の人間たちに俺の存在を認知させた後、魔人として俺もこの世界で暮らすことにしたのであった。俺は元々、地球の支配をするつもりはなくこの地球という世界を観察しに来ただけだったんだけどね。ただ地球に存在する全ての生物の中で最も魔力の強い存在である人間があまりにも脆弱だったので俺も少し心配になって様子を見るためにやってきたのだったが。ただ観察をしているだけのつもりだったけど。

俺はなぜか地球の人間たちに俺が人間ではないと気づかれてしまい俺は人間の姿で人間のふりをしてこの地球に暮らす事になったのである。そしてその俺の姿を見ても怯えたり逃げたりする人間たちばかりだったが俺の事を信じてくれた人間たちも数人いて。俺はその者たちとともに生活を始め。人間たちとの生活に慣れる頃にはこの星に元々生息していた動物たちの中に魔獣がいたのだ。魔獣といってもこの世界の魔獣はこの星に生息しているものなので弱い魔獣だったりするがそれでも魔人の力を取り込んでいるのでそれなりの強さを持ってはいる。この星で俺に敵対するような魔物は魔人になっているものだけなのだが。

そして俺は魔人になってもらうためにその魔獣たちを自分の眷属にすることにしたのであった。

その前に魔獣に俺の力を与えてその魔獣たちが人間の姿に変化できるようにする必要があるんだ。俺も自分の星に戻ったときに自分の魔人化を解く必要があったからだ。この星でもそうだけど、俺の力は魔族や一部の人間の体に影響を与えるため人間と共存するためには俺の力を制御する必要があり。魔人化を解けるようにする必要があったので。

この星に住む人間の協力者の協力を得る為でもあるし俺のこの星での拠点を作る為にも俺は魔人化した魔獣を人間に擬態させることができるようにしておきたいと思ったのである。魔人化する前の状態であれば人間の姿をしていても、ある程度自由に魔獣としての姿になれるから問題ないが魔人化している状態で人間に変化するとどうしても体の構造の変化が激しいのと俺がもともと持つ能力の影響で魔獣だった頃の肉体的な能力を完全に発揮できないのだ。だからこそ人間になる前と後の姿を切り替えることができなくて人間の姿になる事ができない魔人もいる。だが俺なら魔獣の本来の能力を人間になる直前と人間になった後も変化させる事ができるため。俺はこの魔人計画を利用して、この星の魔人を魔人にして、この星の支配を俺に任せてくれるように説得しようと考えたのであった。

そして俺はまず最初に魔獣を俺の力で魔人化することを試みると。ほとんどの魔獣は俺の力を受け入れることができなかったので。やはり魔人化しても人間になれなかった魔獣もいたが俺のこの世界の魔獣の体に、俺の力の使い方を理解させるためにその魔獣たちを俺の支配下に置き、俺が人間になるときのために人間の姿に変わることができるようになる魔道具を作ったのである。この魔獣の体は人間の姿に擬態できるが人間のように食事をとる必要はないし排泄する必要もないから魔人となったこの魔獣達は人間と同じような生活を送る事が可能になるだろうと思う。それにしてもこの魔獣の肉はかなりうまいなと俺は思うと魔人化に成功したこの魔獣は嬉しそうにその肉を食っていた。俺もこの肉を食べて満足していた。

「俺はこの世界の人間を支配する気はないが、この世界がどうなっていくのかを見てみたいとは思ってるんだよな。」

と俺がつぶやくとこの魔獣たちはなぜか俺の事を怖がっているようだった。

俺はこの魔獣の体内に埋め込まれている魔石を調べてみるとこの魔獣にはこの星の魔獣特有の性質があった。魔獣は自分以外の生物に取り付いて取り付いた生物の力を少しずつ奪い取るのだがこの魔獣はその取り込んだ相手と同じ存在になるという特性があるのだ。この星では魔獣は人間を捕食するから人間に狙われることが多くなり、そのため強い個体が生まれるようになっているのかもしれないと俺は思った。

俺は、魔獣達を引き連れて俺が拠点として使う場所に向かうことにした。そしてこの星の人間たちには悪いことをしてしまったなと俺は思った。この星にいる魔人を増やすことよりも俺の仲間になることを嫌がる魔獣に無理やり魔人にする作業をすることを優先していたためこの星にはこの魔獣しかいないから、この星を支配したいという俺の願いは叶えられなくなってしまう可能性がある。この星の魔人が全員この世界の魔人たちのように良い人間ばかりだと俺としては嬉しいがそれは難しいことなんだと思う。この世界の人間がみんなこの星を支配しようとしていないのに俺の仲間になってくれた。他の星の人間はどうなっているんだろうか。この星の魔王のようにこの世界に魔王が君臨しようとしているという可能性もあるよなって思い始めたのだが、そんなことはさせないようにしないと行けないと思い。俺は他の星のことももっと知りたいと考えるようになったのであった。

この国の姫は本当に俺について来てしまっているが別にこの娘の邪魔をするわけでもないし。この世界で一番優れた勇者であるはずの勇者も俺の提案に乗ってきたのだから、この姫がいても勇者の説得をすることには何の問題もなかった。

それから俺がこの国に来て一ヶ月ほど経った時に。俺は勇者を城にある闘技場に呼び出していた。もちろんこの勇者以外にも勇者と呼ばれている者はいたがこの勇者だけはなぜか他の勇者と扱いが違っていて、一番強くて最強なんだそうな。

そしてその勇者である少女は俺のことを信用してくれていて、仲間になる気はないとはっきり言ってはいるものの、俺のことを警戒したり敵対しているような様子はなくむしろ友好的に思っているようだ。俺のことを心の底から信じてくれてる感じだ。ただ勇者の仲間の少女たちは俺のことを警戒していているらしく、勇者のそばから離れない。そしてなぜか勇者の仲間たちの中には勇者と俺の間にできた子供を産もうとするような者もいる始末だ。なぜ俺の子供を産むことが俺の仲間になるということになるのかさっぱりわからない。俺の種を植え付けられても子供はできないんだが、そもそもそういう行為すら俺はまだしたことがないのに。俺はそんなことを考えながらその少女が言うことには俺は人間じゃないとか言うけど本当は違うんでしょとか。私はあなたの力を知っていてあなたが私を仲間に引き入れるつもりなのは知ってるんだけど。私の勇者であるお兄様が騙されるような真似をしたくないからあなたに近づいてみたんだけだ。とか言い出す奴もいたので俺もさすがにちょっとイラついてきて少し脅しをかけようかと思ったのだが。その前に勇者が俺の肩に手を乗せて落ち着けと言うように俺の顔をのぞき込むようにしながら俺を見つめてきた。

その勇者は身長は150センチほどで、黒髪で黒い瞳をしていて俺の好きな色である青色のワンピースドレスを着た。その少女の表情には俺のことを気遣うような感情が読み取れ。俺は少し落ち着いていた。俺は勇者に謝ると勇者は気にしないでくれと言って。これからもよろしくと微笑んでいた。

すると今度は金髪のツインテールをした女の子がその俺の顔を見ながら俺に何か言おうとしていたが。

その前に俺の後ろに現れた女性が出てきて俺を叱ったのであった。その女性は俺の母親のようで、この世界の人間ではなかったのである。俺の母は元この星の住人であり、その母もこの世界の人間ではなく。俺の祖父も俺の母と同じく異世界の人間だった。この世界で生まれた俺が異世界から来た人間たちの血を継いでいて当然なのだ。

「あんた、自分の母親が人間じゃなくて魔人だってわかってなかったでしょ?」

と俺はその女に言われると俺は素直にうなずいて、

「あ、ああ確かに言われればそうだね」

と答えたのであった。

そう言えば俺の母も父と結婚する前は魔人だったんだとか言ってた気がするが本当かどうかはよく覚えていないし今となってはどうでもいいことだろうと思っていた。しかし今の俺の体に流れる異世界の血のおかげで俺はチートの能力も強化されていっていた。それにしても俺の母はこの世界の人なのにどうやって魔人の力を使えるようになったのだろうと俺は不思議に思った。

俺の目の前に現れた俺の母親と名乗る女性は、 俺は魔人で魔人化した人間の子孫が俺だということを知って驚きを隠せなかった。俺はその話を聞きながら俺はその女性の正体を聞こうとするが。それはできないと彼女は答えるのであった。なぜなら俺の父親はすでにこの世にはおらず、母親は魔人として生きていくことを決めているためこの世界に留まることができないのだと彼女は答えたのであった。俺の父は既にこの世界で死に魔人になったのだが、俺の両親はお互いに好きになり俺が生まれた後もこの星に留まっていた。

俺は魔人になってしまった両親を元に戻そうと考えたが、既に人間に戻るための薬がないと教えられたのであった。だが魔人化を解く方法もあると言われて、その方法は魔人化している自分の体を人間の状態にすればいいだけのことで特に複雑なことは何もなく。人間の姿に戻りさえすれば後は魔人化を解除できるのだという。俺はその方法を母親に教えてもらい。すぐに実行に移すと、無事に魔人化を解除して人間の状態に戻すことができたのであった。これでやっと魔人化したこの星の人間を仲間に入れる事ができそうだ。

俺の母の本名は魔人化したときの人間の姿の名前らしく。俺は母に名前をつけてあげると母が喜び。俺を抱きしめて俺が人間の姿をしていることに感激していたが、まだ俺の魔人としての力は完全ではないと伝えておいた。俺は母と話をした後は。

俺は母の故郷の世界へ行ってみるのもありだと思い立ち。早速向かうことにした。俺はこの世界にいる勇者に別れを告げようとしたのだが、その時は勇者と仲間たちの俺に対する態度が変わった。その少女の表情は俺を慕っているように見えた。勇者とその仲間は俺を崇めるかのような目をしていた。俺はその状況がよく理解できずに勇者に理由を聞いてみると。この勇者が実は魔人だったということがわかり、魔人である俺は彼女の父親を倒してしまったため。彼女が父親の敵を取るため俺に付いていくと言い出して。勇者の仲間は全員ついてくることになり。さらにこの国の国王までその話に食いつき俺と旅を共にするといい出したのだ。俺としても仲間が増えてくれた方が都合がよかったからその申し出を受けることにした。だが俺の旅の目的は魔人を人間にすることでこの世界に蔓延っている魔人をすべて倒しこの世界を救わなければならないという事を。この世界の人たちにも伝えることにした。

そうすれば魔人を倒せば人間に戻って元の暮らしに戻れるとわかれば魔人を倒すことに躊躇はなくなるだろうと考えて。

そしてその日は夜になってしまいそうだったので。俺は城にある部屋を借りてそこに寝泊まりすることにした。勇者の父親は、魔人に殺されており。しかも魔王軍の中でも一番強いと言われている四天王のうちの一人で。この国でもかなりの実力を持った男だったようだが。それでも勇者の力の前には敵わず勇者の剣で切り裂かれてしまったらしい。

俺もその魔王軍をなんとかしなければならないと思っているが。魔人と戦うためにまずは仲間を集めないといけないなと思い。この国の王様が連れて来た勇者の一行と俺は仲間にすることができた。勇者の仲間達は全部で4名で勇者、勇者の妹、賢者、剣士だった。ちなみに魔人は魔人としか結婚ができないみたいで。この世界の人間たちは人間同士にしか恋をしたり結婚したりはできなくなっているのかもしれないと思うのであった。勇者は人間だから当然俺の妻にはならない。だから魔王軍と戦えば魔王を倒した後に俺は勇者と結婚をしても良いかと思ったがさすがに俺の年齢を考えるとそれは難しいかと思ってしまう。

魔王軍がなぜこの星を支配するのかその理由は俺にはわかっていなかった。もしかしたら魔王は勇者よりも先にこちらの世界に来ていて魔人を増やしているという可能性もあったが、そうなってくると一体どこに隠れているのかわからなくなってしまい探しようがなくなってしまうからだ。

俺達がそんなことを考えていたら勇者の仲間の魔法使いが魔法を使ってこの世界の地図を見せてくれていて、そこには俺達のいた場所以外にも魔王軍の基地のような場所があるのを発見していて、もしかしたらここに魔人達はいるのではないかと俺は考えた。

それからしばらくの間は俺の城にいる者たちで訓練をしながら勇者たちと仲間として行動することになった。俺は勇者に他の勇者たちを紹介してもらうと。勇者以外の三人はそれぞれ俺が元いた世界でも見かけていた人物で。その四人のうちの二人とはすでに知り合いで俺のことを覚えていてくれるようなのだが、その二人は俺のことを知らないのは仕方がないので自己紹介してもらうことになった。一人は黒髪をしていて青い瞳をしていて白いワンピースドレスを着ており俺好みの色の髪の色をした女の子は聖女のようで、もう一人が茶髪の髪で茶色い瞳をしている男の子が賢王のようで、俺にはどっちがどっちか見分けることができなかったがこの二人はどちらも勇者の仲間たちのリーダー格でとても頼りになるようだ。俺は彼らと握手をする。俺と最初に握手した黒髪の少女は勇者の妹だそうだ。

俺は彼女に名前を訊ねると彼女は自分のことを妹と呼ぶようにと言っていたが。どうも俺が想像していたイメージとはかけ離れていた。俺がこの世界で初めて出会ったのは勇者とその仲間たちのはずだから勇者の妹は、勇者と全く同じような性格かと思っていたのに実際は違うらしく、この勇者の妹のことは全然知ることができないのであった。

俺は、この勇者の仲間の面々は俺のことを信頼しているみたいなので俺は安心してこの世界のために頑張ろうと心の中で決意するのであった。

私はあのお方のことが好きなのに、どうしてあんな奴が、あの方が仲間にしたなんて信じられないわ、それにあいつの見た目も私とほとんど一緒だし何で私と似てる顔なのよ? まあ私は勇者様と旅に出ているけど。それにしてもあの女、あのお方の近くにいつも一緒にいすぎじゃないのよ!

「どうも初めまして勇者様、私が賢者のエルマです。あなたが噂に聞いていた通りの人物で私としては嬉しい限りですね」

私の名前は、エリシア。勇者様にも気に入っていただけるように精一杯の笑顔で勇者様にご挨拶させていただきました。勇者様の話ではどうやらとっても優しい人らしく。私の事も可愛がってくれるような気がしています。私の勇者様に対する想いはとても強くなってきてしまい。もう我慢することができなくなってきたのです。それは、私のこの容姿が原因です。この容姿のせいでこれまで散々嫌なことがあって。私はずっとこの世界で苦しんでいましたが。この世界の救世主となるべき勇者がこの世界で幸せになれなかった場合、それなら世界を救ったとしてもその勇者には何も良いことなどありません。

だからこそ私は、勇者に好意を抱いてもらう努力をしなくてはいけない。だけど私の好きな人は、あの女と一緒に行動してしまうので。私は、その邪魔者を消すしかない。そのために、今のうちにあの女を排除しておかないと。それにしてもこの女もなかなかいい体をしている。私もこの女も同じくこの世界の人間の女性ではないからね。それにこの子はこの国でも一番可愛いしスタイルもいいし。私だって負けてはいないはずなのにどうしてこんなに差ができてしまうんだろう。とにかくこの女を排除するには何か理由をつけなければね。ちょうどこの城には今はこの国の王と王子とメイド達と執事がいるだけだから好都合。そういえば、あの女が魔王を退治したらどうなるんだっけ、確か、元の姿に戻ることができるんだよね、ということはその魔王が死ねば私たち魔族と人間の姿に戻ることができて、魔族の男は魔人と人間の女と結ばれることができて、人間の女はその魔人の男の子供を産めるのかな、だとすると、人間である勇者と魔人化した人間との間にできた子供というのは魔人の特徴が少しは出るかもしれないけれど魔人ではないということになるのでは、もしそれが本当だとすれば。私はこの世界を救うのを手伝ってくれた恩を勇者に与えるふりをすれば。勇者と魔人化した人間の間に子供が生まれればその魔人の血を引く子供は魔人となり。その魔人の子供の血を引いていればその子もまた魔人化する可能性が高いということなのよね。

つまり、この国の王様の子供は魔人の子供ということになり。魔人の王族の血筋が受け継がれることになってしまえばその子供たちはこの世界を支配しようとする魔人の一族として恐れられてしまう存在になるから魔人に対抗できる力を持つ人間が生まれてその力を持ってこの世界を守らなくてはならないから魔人をこの世界から追放する必要があるのよ。そうすれば人間の姿に戻れるからね。この世界は救われる。だから、魔人であるあのお方を仲間にしたのは正解だったということなんだ。そう、これでいいんだよ、これで勇者の運命が決まるからね。だから絶対に邪魔はさせない、これからは私が勇者のお嫁さんにしてもらってこの国を救えるように頑張るのだから。

「じゃあ勇者、この子の名前をつけてあげて、この子の本名はエリスっていうの。この子の母親の名前だよ、私はこの子と二人で旅をしていたの、その時は人間の姿ではなかったんだけど、この子は魔人の娘だったから普通の人間よりも優れた能力を持っていると思うの、勇者の力でこの子を救ってやって欲しいな」

この勇者は馬鹿なのかしら、魔人の娘は普通魔人と同じ能力を秘めているから人間と魔人の間に生まれた子供に人間としての能力は与えられず。その親と同じように強力な魔法を使うことのできる魔人としての能力しか与えらないのだから、人間から魔人の子が生まれることなんてありえないのよ。まぁ勇者はきっと何もわかっていないから、名前を付けるという行為をしたいだけなのかもしれないけれどね。とりあえずこの子には死んでもらいましょう。

勇者が魔王の城に行くのを止めるのも大変な作業だわ。まぁ魔王に殺されたことにすれば問題ないだろうけど、この勇者の体もそろそろ限界が来ている。早く次の魔王を見つけ出さないとこの国の民は魔人化させられ人間に戻れなくなってしまう、魔人が人間を殺すことで魔王軍の四天王の一人に魔王の城へと連れて行かせよう。そこで新しい四天王になれば私は元の美しい姿で復活することができる、そうなれば私はこの世界の全てを支配することも簡単になる。そう考えながら今日も一日が終わる。そう思いながら眠るのであった。そして翌朝。私は、目が覚めて、自分の体がなぜか冷たくなっていたことに気づきました。そして私の目の前に勇者が現れていて私を殺そうとしていたんです。

どうしよう私殺されちゃう! 勇者は私を殺しに来たんじゃない! 私は魔王軍幹部の娘だから殺されようとしているのかもしれない。そんなことになったら魔王軍は勇者によって倒されて魔人化した人たちも元に戻ってしまう可能性があるのでこのまま大人しく殺られるわけにはいかないと思った。なので抵抗しようとしたのですがやはりまだ若い体のままだったせいか、うまく戦うことができなかった。それでも必死で逃げようとしたが無駄に終わり勇者は、私の首を掴み。首を握りつぶそうとしてきた。もうだめだと思ったがその時だった。勇者の手に剣が刺さり勇者の手は離れる。

一体誰の仕業なのだろうか? 私が周りを見ると、そこには剣を持った金髪の女性がいてその女性は、「エリシアお前に聞きたいことがあるから正直に話してくれよ。まずこの世界には魔王がいるのか?」と言ってきて どう答えるべきか考えていると勇者の仲間の剣士の女の子が 勇者に質問をする。

「おい、勇斗どうしたんだ急にそんな怖い顔してエリシアの首を握って。それに、その剣でエリシアに何かしようとしていたみたいだけど、勇斗は何を考えていたんだ?」

「いやなんでもないよ、俺はただこいつの首を掴んで締め付けようとしただけで他意はなかったんだよ、だから心配しなくて大丈夫だよ、まあ、もしかしたら俺にもそういう趣味ができたのかもしれないな」

そう言うと勇者はその場から離れていった。もしかしたらあの女が勇者に何かをして、私を殺させたのかな? まあいい、とりあえず今はこの状況を利用して勇者を味方に引き入れないといけなくなった。私があの女の代わりに勇者と一緒にいるようにすれば。私は殺されることはない。この女のことは勇者に任せておいていいだろう。勇者が戻ってきた時。私のことをどう思っているかで勇者がどんな人なのか分かるだろう。とにかく今は私はこの男を利用するしかない。私は自分の身分証明書を出そうとするがその前に懐からクレジットカードを取り出す。

私はこのカードを見て驚く、なぜならこの世界に来て以来一度も使えなくなっていたからである。だけどこれは私のこの世界で手に入れた大事な宝物であり。これを手放すことはできなかった。私はカードを勇者に手渡す。私は自分がこの世界で何をしていたのかを話す。

私は、この世界に転生してくる前のことはあまり覚えていなかった。気がついたときには、あるお屋敷の主人の家族として過ごしていた記憶があるくらいでそれ以外には何もなかった。私には姉が二人いたが。二人は私と違って優秀な人だった。特に妹の方はとても優秀で、何でもすぐに理解する頭の良さがあり、勉強もでき、運動もできて性格もよく、まさに完璧な女性である。しかも容姿端麗で美少女で。とても優しい子で、私は妹のようになりたかったが無理だったので、せめて容姿だけでも妹と同じような見た目になりたいと考えて努力したがどうしてもその見た目になることはなかった。

だから私の見た目がこの見た目になったのは奇跡に近い出来事だと思うのである。それからしばらくすると私の家族が何者かに襲われてしまう、私は何とか命だけは助かったが、私の両親も、姉妹たちも皆、この世界では見たこともない魔物に体を切り裂かれ絶命してしまうのを目にしてしまい。私は泣き叫びながらもこの世界の理不尽さを恨んでいた。なぜ私の家族がこの世界の人達のせいで死んでしまったのに誰もこの世界を救うことができないのであろう。こんなことが許されていいはずがないのに。私は、この世界の人間たちに復讐をしようと考えた。だけどその方法を考えれば考えるほど絶望しかなかった。

なぜならこの世界の住人はこの国の王族や貴族、それに勇者とその仲間以外は皆同じ人種であり言葉すら通じないからだ。私と妹はこの国の人々から魔人の国の貴族だと言われてしまい迫害されてしまったのだ。この国では人種差別というものが普通に行われており。魔人は悪だと決めつけられてしまっていたため魔人族だという私と妹の扱いは最悪なもので奴隷のような扱いを受けて、時には酷い仕打ちを受けることもあった。そのため私はこの世界を憎み魔人を憎んだ。そんな日々が続くある日のことだったあの女と出会ったのは。そしてあの女が魔人の国に連れていってくれると申し出てきて私とあの女は魔人の国の城下町までやってきた。あの時のあの女の顔はまるで魔王のように醜く感じたのを今でも鮮明に覚えている。あの女は魔王の配下であることは知っていたがまさか魔王と血縁関係にあるとは思ってもいなかったのである。あの女は、この国の王女だったのである。

それを知ったときは本当に驚いたものだ。この国の王家の血を引いている人間が魔人であるということが分かってしまうから。この国は、もう長くは続かないと思ったがそれは私の早とちりだと気づくことになる。なんとあの勇者が現れたことで、この世界は救われたのである。勇者は魔人であるはずの私の妹を仲間にしてこの世界の魔人化していた人々を元に戻したのである。私もこの国の人間たちの手によって処刑されそうになるが勇者に助けられることになる。

その時に勇者の仲間の女剣士が「どうして、あんたが魔族に加担するような真似をしたのか知らないけど。魔族も元は普通の人間なんだからそんな悪い種族じゃないわ」と、勇者に向かって言ったのを聞いたとき。あの女の正体が分かった気がしたので聞いてみた。そうあの勇者こそがこの国の王様の息子であるということがわかったのであった。この勇者とあの魔人族のお姫様との間に生まれた子供だったんだ。私はそのことを知らずにこの勇者にひどい仕打ちをしてきたことに今更ながら罪悪感を感じるのであった。

この勇者は私が今まで出会ってきた人間の中でもっとも優しく心が強い人間だった。この人にだったらこの世界を変えてくれるのではないかと思うのと同時に私に生きる希望を与えてくれた。だから私は勇者にお願いすることにした。私は魔人であるこの世界の人間ではない。だからこの世界の人間は嫌いだし。この勇者が魔人を倒すための道具に使われるのは仕方ないと思うのである。

「あの、勇者様私はあなたについて行きます。あなたの目的が達成できるまでの間、勇者様に忠誠を誓います。どうか私を使ってください。」

「えっと、君が僕たちの仲間になることは別に構わないんだけどさ、君のお母さんや、他のみんなを殺した人間の仲間になるという事を理解しているのかい?」

その一言で、私にはわかってしまったのだった。勇者が私を殺すつもりだということを、そうか勇者にとって私は裏切り者なのだから殺すことに躊躇いはない。そう思うと涙が出てしまった。だけど泣いてもどうにもならない。私は勇者を殺すことにした。

「やっぱり、僕のことを信用していないんだね。君は魔人族だから、この世界のために魔人を倒して元の世界に帰らないといけないから、仕方なくそう言うんだよね? ごめんね僕はこの世界の人間たちを全員助けるつもりだったんだ。でもその考えも間違っているみたいだ。この世界の人間は魔人や、魔族、それに魔物を悪だと考えていて、だから僕らを殺そうとするんだ。だから僕が、勇者である限り僕はこの世界の全ての人を助けることができるんだ、だからもう安心してくれ。」そう言うと勇者は、剣を振り上げる。ああ、死ぬのが恐ろしくなってきた。私はここで終わるわけにはいかない、魔人になった妹を、元の体に戻す方法を見つけるまでは絶対に死ねるか。私が必死になって逃げようとしてるとそこに突然一人の女性が入ってくる。その姿を見た私は驚いてしまう。そこには私の妹がこちらに手を向けていた。おそらくこの女性は妹に命令をしてこの場に入ってこさせたのだろうと察することができた。だけど今はそんなことを考えている場合ではなくて早く勇者の攻撃を止めなければいけないと思った。

そして私は妹の能力を使う。この力を使えば勇者の動きを止めることは容易だと思っていた。だけど勇者に動きを止めることができなかったのだ。

どういうことなの!?勇者はこの世界の勇者なのよ!なのになぜ勇者の行動を妨げることができないのよ! 私は混乱してしまった。すると勇者の仲間の一人の女剣士から

「勇斗!大丈夫なのか?」

と、心配の声を上げる。

「問題無い!それよりそいつらから離れろ!危ない!」と言うのと、同時に、勇斗が私に対して何かを投げつけてきたのである。私はそれをかわそうとしたが。

私の足は言うことを聞いてくれずに私はその剣を体に受けてしまう。

私に刺された勇者は苦しそうな顔をしていたが私を見て笑っていたのが怖かった。そして私の目の前が真っ暗になっていったのである。私が目を覚ますとどうやら勇者が仲間に私の治療を任せたあとその場を離れて行ってしまったようだ。どうやらこの世界にきて、私の命は終わりを迎えることになるだろう。だけどこれでいいのよ。魔人の血を引いてしまったこの体がどうなるのか見たいから。私はこの世界が大好きで、魔人なんて関係ない。だってこの世界の人間も元々は魔人だったかもしれないのだから。

私はその事を知ってしまったのだ。だから、これから何が起こるのか見ていきたい。私はこの世界を変えるための力になりたいのだから。だけど私がこの世界を変えることはできなくなってしまったのは少し残念だと思うの。なぜならこの世界で勇者と一緒にいた時間はとても幸せだったから。だけど私の願いは叶うことは無かった。私の家族はこの世界で死んだのだ。ならもう思い残すことはない。私はこの世界に生まれてから一度も満足できたことなどなかった。いつも孤独を感じていた。私を助けてくれる人が欲しかった。そんな私にようやく仲間ができた。それはとても嬉しく感じた。それに魔人と人間の間に生まれた子も、魔人で、この世界を救うために頑張ってくれてるこの子がいればこの子もいつかは本当の自分を受け入れてくれるようになるだろう。私の事を理解してくれる仲間ができて嬉しいの。

私はまだやりたいことがあったから、死ぬ訳にはいかないけど。きっと私はもうすぐこの世界に別れを告げることになってしまうのだろう。だけどそれでいい。この世界に絶望してしまっては誰も幸せになれなくなってしまうのだから、私もあの子に何かを伝えなくてはいけない。そして私にはもう一つ大事な役目があるの。それはあの子の事をちゃんと理解することだ。そうしないとまた私のようにあの子は傷ついてしまうだろうから。

だからあの子も救ってあげて欲しい。この国で苦しんで、悲しんで、そして今も苦しみ続けている人達をどうか救ってくれることを願っている。

私の最後の頼みはあの子に任せることにした。あの子は私の話を真剣に聞いてくれた。それがすごく嬉しいかった。あの子なら必ずできるはずなんだ。私は確信を持ってる。私のこの力はそういうものだったのだと思うから。私はこの世界に生まれてから初めてこの力が使えてよかったと思っている。

「私のこの力をどうか使って、私はあなたにこの世界の全てを託すわ」

そう言って私の視界はだんだんぼやけていくのを感じた。

「あはは、ご主人様は相変わらずですね。」

「ああそうだな。まあいいじゃないか俺達は俺達のできることをするだけだ。とりあえずまずは魔王を倒しにいくとするぞ」

「えっ!?今からですか!?まだ魔王城は遠いんですよ?」

「んなこと知るか。それにお前も見たいだろ?魔王が本当に倒せるかどうかが知りたくはないか?」

「ははははは、面白い冗談を言いますね。本当に倒しに行ってしまうのは私としても心強いですけどね。さすがの私でもこの世界を旅するのに疲れてしまいました。しばらくは休みましょうよ」俺は、この少女を連れて、一度家に帰ることにしたのである。

私は、この世界の真実を知ってしまう。この世界では、私たちが魔人であるということを隠す必要があるということだ。それは、私たちのこの体のせいでもあるらしい。私はそのことを勇者様に聞いてみると

「うん、僕たち人間が魔人だと知られたら、この国は魔人討伐をするために多くの軍隊を差し向けてくる。それに、魔人というのは元々この国の民だった者がほとんどなんだ」と言っていた。

私たちはそれを聞いた時、やはりこの世界を変えないといけないと思い勇者の仲間になることを決めるのであった。

だけど勇者が魔族の国に行く前に、この世界にはたくさんの冒険者が居るということを知り。そこで私は勇者の仲間になり一緒に旅に出ることにした。私と勇者の二人きりでの旅路だったのは少し寂しい気がしたけど、私にとっては勇者が私を頼ってくれているということに、優越感を感じていて、その気持ちを忘れないように、頑張ろうと思った。

私達が魔族の国に行こうとしているのを知った勇者の仲間の女剣士さんから、「あなたたち魔王をどうやって倒すつもり?」と聞かれたとき私は正直に話そうと思っていました。だけど勇者様が女剣士さんの問いに答えるより先に、勇者様の懐からカードが出てきて、そこに文字が浮かび上がるのを見ました。その瞬間私は驚いてしまい、そのことについて質問しようと思っていたのですが、その必要はありませんでした。勇者様の口からは信じられないことが発せられたのであった。勇者様の口から出たその言葉に私は何も反応できなかった。ただ私は、私達と敵対していたはずの勇者に騙されていたという事が分かり私は頭が追いつかなくなっていた。そしてこの世界を救うとか言っていたのに私達に魔人の国の情報を流そうとしてきたのが許せなくなって私は勇者を殺そうとしたがその行動は止められてしまった。私よりも早く勇者が勇者様に攻撃を加えたのだ。その結果私は勇者を殺すことができなくて悔しくて仕方がないのだが、勇者は仲間に自分の身を守らせるように命令をしていたのである。そして私は、私のこの力でなんとかできるのではないかと考え勇者に話しかけてみる。だけど結果はダメだった。この勇者には、この世界の住人を皆殺しにするぐらいの力を持っているはずなのに、なぜこんなにも弱いのであろうかと思ったが。よく考えてみれば私はこの勇者のことを知らない。だからもしかしたら何か秘密があるのではないかと考えたのだ。だから私はもう一度勇者と会話を試みる。だけど、やっぱり私はこの勇者を信じることはできないと思ったのだ。私は妹を探すためにもどうしても生きなければならない。だけどこの世界には魔人がたくさんいると勇者は言っている。もしかして魔人の中に妹のことを知っていて私の妹を見つけ出しこの異世界に連れてきたのではないだろうか? そう考えたら私の妹はこの世界のどこかにいると思うのよね。だからこの勇者の側に居た方がこの世界にどんな変化が起きるのか見たい。

だけど私も私に力があることを知ったら魔人の味方をして魔族に加担してしまわないかという恐怖があった。だから私は、妹に会うためにもこの世界を変えることにして魔人であることを告白することにする。この世界で魔人は私一人なのだがこの勇者なら信じてくれると信じて私は勇気を振り絞ったのであった。そして私は妹と私の魔人化の呪いを解くための方法を必死に考える。すると勇者は魔族を倒すために力を貸してほしいと言ってきた。私は魔族の国に行けることが嬉しくてしょうがなかったのだ。そして勇者と一緒に行動する仲間になることを決め勇者に着いて行くことを決めたのであった。

俺は、魔王に勝てなかった時のことを想定していたので念のために他の仲間の能力を把握しておく必要があった。なので仲間に能力の確認とステータス確認をしなければいけないのだ。俺は能力について聞くと仲間たちからそれぞれの自己紹介をしてくれるとのことだった。そして順番に俺のスキルや特技を説明していく。そして一番最後が女神の能力についての説明となった。だがなぜか女神だけは他の人たちと違ってステータスを確認しても、スキルなどが表示されず。名前も表示されないという謎の状態だった。俺は疑問に思ったが特に害があるわけでもないので一番後回しになっていたのであった。

俺は仲間全員と話し合いをした。まず最初に魔族の国へ行くにはどのくらい時間がかかるのかを確認すると、一ヶ月はかかりますと言われた。だから俺はこのメンバーの中で魔族に恨みのある人物をスカウトすることにしたのである。すると意外なことに勇者からその人物が名乗りを上げてきたのだ。それは、この勇者の仲間の一人の少女で、勇者と一緒に旅をしていた時魔族と関わりがあったということだ。どうやら彼女は、勇者と一緒にこの国に来てこの村に住んでいたが勇者と共に旅立つことを志願したというのだ。この少女の話では自分は魔人と人間のハーフだというので魔人の国に行きたい理由を聞いてみたのだ。そして彼女の魔人と魔人との共存への思いも聞けることができた。だからこの少女も連れて行くことにしたのだ。だけど問題は勇者だった。勇者は自分の故郷に帰るのが嫌なのかこの村にずっと残ると言い始めたのである。俺は説得を試みたものの全く効果がなく仕方なく俺だけ一人でこの村に別れを告げ、またここに戻ってくることに決めたのであった。だけどその時、俺は魔王を倒して帰ってきたときにはこの村は滅んでいそうだなと感じたのであった。

僕はこの世界での僕の仲間を紹介しようと思う。まずは仲間のリーダーとして戦っているのは勇者と呼ばれている男だ。僕と同じ日本出身でありながら、勇者として召喚された僕と違い、勇者はこの世界に順応していて僕から見ると、勇者はこの世界に転生して生きているような感覚だと思う。だけど、彼は前の世界の記憶を失っていないらしく、元の世界のことを聞くと懐かしく感じていたみたいだ。それからこの男は元いた世界でも有名な人間らしいが僕にはそんなことは関係ない。こいつはいつか僕の敵になるとは思うけど今はいいだろう。次にこいつも元は別の世界の人間だ。こいつの本名は忘れたがこの世界に来るまでは、アイドル活動をしていたらしい。しかも女性限定でだ。だけどそんなことはどうでもいいだろう。ちなみにこいつも勇者と同じように元の世界の事を聞かれると思い出すらしい。この世界に来たときに、記憶が混濁してしまい昔の事を思い出せないと言っているので、あまり参考にならないので気にしないことにした。

そして最後は、魔剣を操り魔物を操ることのできる少女がいる。見た目は普通の少女に見えるが中身は完全に狂っていると言えるほど異常者なのである。名前は魔王の娘ということになっているのだが魔王との関係は親子ではないと本人は否定している。この娘が魔人になったのはつい最近でこの娘の父親である魔王のせいであるのだが魔王が死んでしまったことで暴走状態になってしまったのだ。その時に、魔剣を手に入れてからというものこの娘は常に興奮状態にあるのが分かるのであった。だけどこの魔人の娘も悪い子ではないのは分かっており、魔王を倒したあとに、この子が大人になったら、ちゃんとした教育を施したら、この世界は変わるかもしれないと思っている。

僕はとりあえずこれからの方針を話すことにしたのである。

私は、魔族の国の王であります。私は先代の魔王が死ぬ前にあるお願いをされておりました。それは魔人を束ねる立場になりたいというものだったのです。

ですがこの願いはすぐに叶えることができました。なんと魔人達は私が王の座を継ぐことを認めたからです。魔族というのは実力主義の種族で私はこの世界最強の存在だと認められてしまったのです。しかし私にとってその事は嬉しい事では無かったのです。なぜなら魔人の頂点に立つということは私に逆らう者を倒さなければならないということだからです。そしてこの世界には強いものなんて腐るほど存在する。私は今のうちにこの世界の力を見極めることにしたのであった。

私は魔道具を使って、この世界の力を見極めていきます。まずは冒険者と呼ばれる者たちのステータスを見ていきましょう。この者たちのレベルは低いのにも関わらず魔族たちを倒すのに必要なレベルが80もあるため、私にとっては脅威ではありません。私は魔族の国の力を図るために、冒険者を倒しに行こうと思い魔道具の鑑定を発動させたのです。その結果この世界には私の脅威になりそうな人間はいませんでした。まあ私よりレベルの低い人間がいても私にとっては大したことありませんし当然の結果ですよね。それにこの世界にいる私達のような魔族の血を引いた者達は皆強者の素質を持っていなければなりません。だからこの世界の人間達は、魔人と比べるとやはり弱いのでしょう。でも私は魔族の中だけでしか強さを誇示するつもりはありませんでした。なぜなら私はこの魔道具の使い方さえ知っていれば、この世界にいる全ての人間を相手にすることができるからです。私はそう思いながら今日は寝床に着くことにしました。

俺はこの世界の情報を手に入れることができた。だけど魔族は、俺達人間に対して、良い感情を持っておらず。この魔族の領土には侵入禁止と言われているので行くことができないというのだ。そして俺はある一つの仮説にたどり着いたのだ。それは魔族の国は人間に見つからない場所に存在し、この世界を滅亡へと追い込んでいるのではないかということである。この仮説は正しいのではないかと俺は考えている。

「それでこれから私たちはどこに行けばよろしいのでしょうか?」と仲間の女の子が聞いてくる。そして仲間が全員集まって会議を始める。俺は、勇者である男のステータスを確認する。すると驚くべき結果が出ていたのだ。まずこの男は、仲間とパーティーを組んでいることになっていて、そしてこの男が、ステータスに表示されている名前の勇者だったのだ。だけどこの勇者の名前は表示されていなかった。だけどステータスを確認できるこのカードは本人以外は、名前が表示されるはずだからこれはおかしいのだ。俺は、ステータスに名前が表示されていない勇者に質問をすることにした。

俺は仲間達に、ステータスについて説明したのだ。すると仲間が一人手を挙げたのである。そしてその人物は、この世界に来たときにステータスを確認しようとしたのだが、なぜか自分の能力がわからないので調べてもらいたいというのだ。だから俺は仲間の一人にステータスを確認してもらったのだ。その結果分かったのは、仲間の少女の名前が分からないということだ。俺は不思議に思ったのだ。

俺は仲間のステータスを確認していくと一人だけステータスが表示されない少女がいたので俺は仲間の少女を疑ってみた。だが仲間からはそんなことはしていないという返事が来たのだ。そこで、勇者のカードを確認する。するとそこには仲間の女の名前が表示されていた。だから勇者はこの少女を疑いたくないようだ。だけど俺はこの娘のことを勇者が連れて来たときから見てきているのだから、勇者がこの女のことを好きであることも知っている。なので勇者の目の前で、勇者が気に入っているこの女の能力を消してしまったら、勇者はどんな顔をするのだろうと想像しながら実行に移したのであった。

私は勇者に呼ばれて仲間と一緒にいる勇者の前に呼び出された。勇者は仲間の少女と何か話し合っていた。

勇者の仲間が、私を仲間にした理由を聞き、私は納得したのだ。確かに私の能力は、他の仲間たちと比べれば少し劣っていると思うところはあった。だからこそ勇者も不安になっていたのだろうと思ったからだ。だから私は仲間の能力を確かめることにする。まず最初にこの世界の住人で、この世界に順応していると思われる勇者の仲間の能力を調べることにした。そして、まず初めに勇者の仲間の一人の能力を調べてみる。どうやら仲間の少女は、元アイドルをしていたらしく、仲間になったときは驚いた。まさかアイドルをやっていた人が魔族になってまで一緒に来ているなんて思ってもなかった。だけど彼女の力は普通ではなかったので警戒はしておこうと決意を固めたのであった。私はその力を確認してみて本当に驚きを隠せなかった。それは彼女が、自分と同じレベルの相手に命令ができるというものだからだ。これならばこの世界で一番弱いといわれている村人とですら戦うことができるという事になる。この事実を知った以上は放置することはできないと判断した。だけどこの力を上手く使えば仲間にするのもありだと考えてしまうくらいに強力な能力であった。

僕は魔道具の力によってこの世界が滅びようとしていることを知り、この世界を救うために動き出すことを決意した。しかしそのためには情報を集める必要があるだろうと考えた僕は情報収集をすることを決めたのだ。

僕はまず冒険者に変装をしてみることにした。なぜこんなことをしたのかと言うとその理由は、冒険者としての身分証が欲しいからである。僕はこの世界での勇者としての権限が無くなったわけではない。だから、もしも勇者のことがバレてしまった場合のためにも、この世界で勇者としての証明書を持っていることで色々と役立つことがあるのだ。それこそ冒険者や傭兵など、身元を保証するものがない人間にでも信頼を得ることができやすい。そのためにもこの国のギルドに登録しておく必要があった。僕の場合は偽名を使うことにしてある。そして僕の名前は、ユウスケと設定することにした。僕の外見は黒髪、黒の瞳、平均的な身長で顔立ちも悪くはないと思う。そんな感じの設定である。それから僕は、僕以外のメンバーにも同じような設定を考えてもらうように頼んだのだった。僕の職業は戦士だ。この国には戦士の冒険者が意外と多く存在していたので問題はなかったのだ。そして勇者の仲間という設定のため僕には、勇者の剣という、この世界に伝わる勇者専用の武器が与えられるらしいのでその準備を整えなければならなかった。そして僕の剣を鞘に収めるのに必要だと言われ渡されたのは、聖剣エクスカリバーという名前の聖剣である。正直その名前を聞いた瞬間、僕は嫌な気持ちになってしまった。というのも僕は前の世界で有名になりすぎてしまい、それが理由でこの世界にやってきたわけであるが、この世界には、元の世界の僕のことを知っている人間が多く存在してしまう可能性があるからそのことを考えると気が重くなるばかりなのだ。だけど仕方がないことだと割り切ることにし、勇者専用装備の調達に向かうことにした。

俺達は、魔王城で作戦を考えていた。勇者のステータスを確認した結果、魔王軍の幹部を倒すためにはレベル100が必要だと言われているらしいのでまずは魔王軍を討伐できるほどのレベルを持つために、この国のダンジョンを攻略しなければならないと考えているのだ。そしてこの世界に来てから初めて訪れた町に向かって出発することになった。

俺達がこの町に訪れた目的は二つある。一つは魔王軍に対抗するためにこの国のダンジョンに潜りレベルを上げるという目的でもう一個は魔剣を手に入れて魔王軍に対抗できるだけのレベルを手にするためである。そして魔人を倒して、魔王の居場所を探す。そうすることで魔人と魔王の両方を叩くのが一番安全に世界を救える方法になるのだ。だけど問題はこの世界の人間のレベルがかなり低いということだった。それは魔人のせいであり魔人は人間に対して悪意をもっておりそのおかげで人間は、魔人を恐れてこの世界には近づかなくなったそうだ。

魔族の国にたどり着いた。魔族の国は人間の領地とは離れた場所にあるがそれでも危険があるということで入国にはお金が必要でしかも入出国するのに厳しい審査が行われているのがわかる。魔族の国は人間と違って戦闘能力が高いのが当たり前のようだからこの国に入る時にはそれなりの実力者で無い限りは入国できないようになっているみたいだった。

「おい、お前、ちょっとこっちにこい」と言われたので振り向くと魔道具で俺達のレベルを確認しようとする魔族の兵士のような格好をした男がいて、魔道具をかざしてきた。俺はそれを魔道具を起動させたうえで防いだのだ。そしてこの男が何を言いたいのか分かった俺は、鑑定を使ったのだ。すると魔道具には、レベルが1と記載されていたのでこの兵士のレベルは1であることが分かってしまった。それにしてもレベル1の人間がこのレベルを偽装している俺達に近づいて来るということはどういう事なんだろうか。

魔道具は壊れていなかったようでもう一度魔道具で、俺達を見てきたのだ。だけど何度確認しても、魔道具の表示結果は同じであった。そして魔道具が故障ではないと分かったのであろう魔道具を持った男は、「失礼した。だが、お前たちが本当に、あの魔人を殺せるような人間なのか?魔人に殺されそうになったところを運よく助かったとかそういうことは言わないでくれよ。魔族に嘘をつくと死よりも苦しい目に遭うからね。さて君達はこれからどこにいくつもりなんだい?」と聞かれた俺は、魔剣を探しに行くところだと伝えると、「この国は魔族が人間から隠れるように存在しているため魔剣というものは存在しないんだ。だけどこの国は、実力があれば、人間でも受け入れられるような仕組みになっていてね。もしこの国が気に入ったのならここにずっと住み着いてもいいんだよ。魔剣が存在しないというのは魔族に魔剣を奪われることを恐れての事だし、実際魔族の中でも、魔族の領土の中でしか生きていけない種族もいる。だけどそういった人間たちも、人間の中では、十分に強いからこの国は、魔族の国から人間を守るために存在する場所なんだけど。この国は魔獣が生息する森の中に存在するんだがそこに迷い込んでしまった魔獣たちを倒さないと中に入ることも出ることもできなくなってしまうのが難点なところではあったりするが。まあこの世界を救う勇者様がこの国に永住したいというのであれば、止めはしないが、魔剣が欲しいんだったらもう少しだけ待ったほうがいいかもしれないぜ。今はまだ魔人がこの国のどこかに存在しているからこの世界を滅ぼす前に殺すことが最優先だから魔剣が欲しいって言うのならこの国の魔族に勝てるだけの戦力が無いのなら今はやめておいたほうが良い。ただこの世界を救うために旅をしているというのならば協力するぞ。魔族は悪い奴じゃないから仲良くなれるかわからないけど」と言った。

俺はどうすれば良いか悩んでいたのだ。この魔族の言っていることは正しい。なぜなら魔人を殺したければこの国の中の魔族と戦って勝つ必要があり。もしも魔族を敵に回してしまったら、魔族と敵対していない他の国々を魔族の味方につけることができなくなるのだ。つまり魔人を倒そうとするのであれば、この国にいるすべての魔族を相手にする必要がある。しかしそれはこの世界を救うために必須の条件でもある。

俺が悩んでいる姿を見て、魔族は提案をしてくる。それはこの町の近くで出現するようになった魔物を倒すための依頼を受けないかと言うのだ。それならば、この世界のために行動しているのだという実績を得ることができるのと、この町の住人たちに認められることで滞在の許可が得られる。

この世界の人間は弱い。だからこそ勇者の力を借りないと何も出来ないというのが現状だ。勇者はこの世界にやって来てまだ日が浅いが、元の世界では、かなりの期間を過ごしているのだからこの世界で通用する程度の知識を持っている可能性だってある。だからこの世界に召喚されても、元の世界の知識を使いこなせば勇者が、この世界の住人に頼られることにもなるし、この世界で生きていくために必要なものを調達することくらい容易になるだろう。

私は魔王軍の幹部であるサダミツに勇者の情報を伝えると。「この前捕まえて、奴隷契約魔法を使って支配した娘はなかなか有能だっただろう?その娘の能力を使えは勇者の能力を無効化することもできるのではないか?試してみてくれ。そしてもしそれが成功したのならば、次は勇者のカードを手に入れて来て欲しい。」と言われる。私もそれで成功するとは思ってはいないけれどやってみる価値はあると思い早速、その方法を実行したのだった。そして見事勇者のカードを無効にすることに成功したのである。そしてその方法を仲間に教え、実行させたのである。

僕はこの国にやってきてから3週間ほどが経過したのだがいまだにレベルが上がらないのだ。魔族を倒すことができないでいる。魔族を殺せない理由が二つあるのだ。その一つは魔人がこの国に住んでいるという事実だ。魔王軍は人間にとって最大の敵であるためこの国の魔族は人間の敵であると認識されている。そんな魔族が魔人と共存関係にあり、魔王軍に協力してこの国の魔王を暗殺しようと考えている。そんなことがばれてしまえば魔人は確実に魔人を殺すために僕を邪魔してくるに違いないのだ。それを避けるためにも、魔王を先に倒す必要があった。魔剣が見つからないのもこの理由の一つである。魔剣はこの国にしか存在しないとされているからである。この世界で一番大きな大陸の魔族の国には存在するらしい。そしてもう一つの理由は、魔人と戦う必要があるということである。

レベル1だったはずの魔道具をかざした魔族の兵士が突然俺のことを指差してきた。すると急にステータスが表示された。それもレベルが表示されていてしかも100000以上あり。魔人並みの強さを持つ人間がいることが発覚してしまったからだと思った俺は、自分のステータスを確認する。その結果やはり俺のレベルが100であることがわかった。この世界の人間は基本的に魔道と呼ばれる技術を使うのが一般的で魔力量を測定することが出来る魔道具が存在しているのだ。

それからしばらくした後に俺達はこの町から追い出されることになり、俺はそのあとにステータス画面を再度表示させたのだ。そしてそこには俺の名前が記されていた。その名前を見た瞬間俺は驚いた。なぜならその名前が、前の世界の友達の名前だったからなのだ。まさかこんなことがあるとは思っていなかったがとりあえずそのことも含めて色々とこの世界のことを調べなければならない。

俺達は、この国に滞在し続けていても良いという話を聞いてからは、宿を取って、この世界について勉強したり、この町の住民から話を聞くことにした。まずは住民に話を聞かせてもらった結果。この町は、元々魔族の国に近かったらしく魔族の国から逃げることのできなかった種族が暮らしている。そのため、人間は、この場所にほとんど訪れていないそうだ。この国で生活している魔族は皆人間と変わらない生活をしていて、特に魔道具を使った商売が盛んな地域らしい。この町の名前はガラムというそうでこの町の近くには、魔王軍の拠点がありそこを通らずに進むことはできないためこの町が安全だということは確かなようであった。この国の魔王軍の幹部は、俺の予想が正しければ、レベル300の魔族であり、レベル30万の化け物がこの魔王軍の幹部には在籍しているらしいのだ。そして、魔王の側近にはさらに強い人間が存在するのだとかで。そいつらに対抗できるのは、魔王だけだという噂があるそうだ。そして、この町にはその噂を信じている者がそれなりに居るということだった。

そしてこの世界には、ダンジョンと呼ばれるものも存在し、この世界にもダンジョンが存在していて、ダンジョンの最下層に存在する魔石を取る事によってレベルが上昇するということも聞いたのである。

「君たちは、これからどうするんだい?」と言われ俺はどうするか悩んだのだ。俺は魔族をこの国で殺してこの世界に住む人間を守るために旅をしなければならないのだと思っていたのだ。俺はこの世界に来るまでに姉さんから貰った指輪のお陰でレベルは999まで上がっていた。だけどレベル1000の人間を殺さない限り、俺は本当の意味で強くなることは出来ないと思っている。そのために魔族の領域に向かうことを決めた。そして魔剣を手に入れるためには魔族が生息する場所に存在する魔人の国に行かないと手に入れる事が出来ないと言われた。そして俺達の仲間の中には、魔剣を手にすることが出来る者が存在したため、この国から魔人の国に行こうと考えたのだ。

俺達がこの魔族が暮らす国に来た目的は2つあったのだ。一つは、俺の姉を探す事とこの世界のどこかに存在する俺の元の世界に帰るために必要な魔剣を見つける事。二つ目は、勇者の能力が発動した時に発生する現象の原因を調べることだ。俺のレベルが上昇しないということはこの世界のルールが俺に適応しているということを意味するため何か原因が分かるのではないかと思い行動しているわけだが。残念ながら今のところ原因はわからない。まあそんなことを考えても仕方がないので俺はこの国の王に会う事にした。王に会いに行く理由として、魔族が人間と同じ見た目であることは聞いていたのだが俺は本当に魔族が人間の姿に変化しているのかどうかを確かめたかったからという事もあるのだ。この国の王はサダミツと言ってこの国の王を名乗っているのである。

この国の王は、俺の知っている人に似ているような気がしていたので会って確認をしてみることにしたのだ。そして王城に入ると、魔族の兵士達に取り囲まれてしまい、「貴様ら人間どもめ、一体ここで何をするつもりだ?」と言われたのだ。俺はその兵士に事情を説明したら、俺の持っているスキルを確認したいということになったので、俺は俺の持つスキルの全てを王の前で披露したのだ。そうしたら王の目が輝いていたのが見えた。それから少し会話をしたのちに王に呼び出されてこの国の王の部屋にやってきたのだ。

俺達は、魔人が支配するこの国の王がどんな人間なのかを確認する為に、王城の中に入る。王城は魔族に支配されているためにこの世界では比較的珍しい人間による統治がなされている場所となっているのだ。ちなみになぜ魔族の支配する土地の中にこのような場所が存在していたかというと、元々は、この国の王様は別の種族だったのだ。しかし、この国が人間に乗っ取られて今に至るとの事である。俺はその事実を知って少し驚いてしまったが、魔族の国の中にも人間の王族が存在しているというのは初めて知った。それから魔族が住むエリアに向かっているのだが。俺達は魔人に見つかってしまうのだが、そこで問題が発生する。この国は魔王軍と協力関係にあるはずなのに俺達に攻撃してきたのだ。魔人は人間と魔族が戦争になることを望んでいたようで、人間側に加勢しようとした魔族を殺そうとしていたのである。

魔族を皆殺しにする。魔族がこの国の国王である魔人を殺せば、この国の支配権は人間に移るはずだ。そうなればこの世界の人間の生活がもっと良いものになるかもしれないのだ。それにしてもレベルが10万台だと思われるこの国の魔人達ですらここまで強くなっているとなると。この世界で最強と言われる魔人はどれだけ強靭な肉体を持っているのか想像ができないな。しかし、そんな魔人と戦わなければならないと考えると恐怖を感じずにはいられなかったのである。そして魔王軍の中でも最強の部隊と呼ばれている四人の部下が存在するそうで。魔王四天王と呼ばれる存在なのだという事を説明を受けたのだ。

俺は目の前に現れた女を見て心の底から震えてしまったのである。今まで感じたことの無いほど恐ろしい威圧感を身に纏った人物を目にしてしまったのだからしょうがないと思うのだが。そんなことより気になったのは、この魔人の顔立ちや体つきが前世の知り合いだった。前世で一緒に過ごしていた時も、こんな顔をしていて、その顔で笑顔を見せることもあった。だからこそ俺は、俺がこの世界に来て一番最初に出会ったのは前世から俺のことを知っている人物がこの世界に召喚されてきたのだと確信する事ができた。そしてその人物の名前は「田中」と言いこの魔人の名前と一致する。俺はすぐに、本人なのだろうかと思い聞いてみたところ、彼女はこの世界の魔王軍のトップとしてこの国に君臨しており、魔王軍のナンバー3でもあると言うのだ。

私は、この町の領主であり、この町を支配している領主である魔王の幹部の一人である。サダミツに勇者が現れたと連絡があったのだ。この勇者の力は強力であるから注意しろと言われていて、私もそのことは十分承知していたがまさかあのサダミツを倒したほどの実力者が現れようとは思っていなかったから正直焦っていたのである。私達魔王軍は魔王の命令でこの町を守ることになっているため私は、勇者と思わしき青年と遭遇するために町の警備をしていた者達に連絡を取ったところ一人の兵士がやってきた。どうやら彼が勇者だと言っていたため勇者だと判断した。そしてそのあとに、他の兵士に勇者を捕まえるように命じたのだが逃げられてしまうのであった。彼は、自分のステータスが他人にバレるのが嫌いらしいので私がこの世界の法則について説明することにして、彼にステータスを開示するように指示を出す。すると私の思っていた通りで、ステータスが偽装できる能力を持っていて、それを使って他人の能力を書き換えることが出来るという。そして自分のステータスを偽装して普通の人間のレベルが1ということになっていたらしい。そして彼は、レベルを上げるためにこの国の魔人の領域に足を運ぼうとしていたらしくてそれを必死に止めたりもしたのだがどうしてもこの国から出たがっているようだ。

確かにこの町にはもう危険は無いが外に出てしまうとそれでは危ないという事を説明する。そしてこの町には、人間ではない魔族しか居ないことを話す。そして、人間である君が町を出た瞬間殺される可能性が非常に高いという事を話し彼の身が危険にさらされる可能性があるからという理由で、なんとかこの国から出さないように努力をするのであった。だが彼を説得しようとしても、魔王の命令を遂行するためには、レベルを上げなければならないのだと言っている。

魔王軍幹部のサダミツさんからこの国の勇者である俺に対して、ある命令が下されたのだ。この国の領地内に侵入してきた魔族を倒すこと。俺は、俺自身のレベルを上げてこの国にいる魔物を倒してレベルアップしてレベル99に到達してからこの国を支配する魔王を殺しに行く。それが俺の目的なのでその目的のためにこの国から出る必要があった。

この国の中で、レベルが上がる方法は2つある。この国の中では、魔族の領域でしか手に入らない素材を使用して、回復薬を作ることを商売としている人が大勢存在する。俺の知っている人間よりも遥かに高い技術力を有している魔族もいるらしい。この国の人間は魔王軍が支配しているこの国に住んでいるためか元々魔族のように高度な知識と魔力を保有していてこの国の魔道具は他国と比べると高性能なものが売られていることが多いので俺達にとっては、非常に魅力的な品が揃っているのである。そしてもう一つは冒険者として、依頼を達成する事によって、報酬を得ることによってレベル上げが可能だということである。俺はこの国の冒険者の依頼を受けることによってレベルをあげることができるのである。だが俺はその方法だと魔王軍との戦いに間に合わなくなってしまう可能性が高いと思ったので、この町に滞在することを選んだのである。俺はこの町の住民からこの国について話を聞いて回ったのだ。

この町は、この国の辺境に位置している場所で人間たちが暮らすことのできる環境に近いことから魔族の支配下になっていない場所であり。この世界でも有数の治安の良さで知られている場所になっているのだ。しかし俺の目的はあくまでも魔剣を見つけることである。この魔剣を見つけることができればレベル999になれるかもしれないと俺は考えながら俺は魔剣がどこで売っているのか調べるため、この国の商業を取りまとめているという商会の場所を、魔族の兵士に尋ねてみる。その時に、商人ギルドに行ってみるように言われて、その魔族の兵士に連れて行ってもらった。そして俺は、商人になるための手続きを行うのである。それから俺の職業欄を見たときに魔剣士となっていたのが少し疑問だったが、別に気にすることでもないと思って、そのまま登録したのだ。

魔族の国で、俺が魔剣を手に入れて強くなったらこの世界を俺が守る必要があると考えていた。なぜなら俺の使命が魔剣を手にするということは俺の前世での行いに対する償いのようなものだと思っているからである。しかしそれはただ俺の自己満足なのかもしれなくはないとも思ってしまっているが、それでも俺には守りたい人たちがいるからこそ俺はこの世界の人間を守るために、俺の出来る範囲のことをしようと思っている。しかし俺の実力があまりにも足りないためこの国の中に存在する魔人を相手にするのは無謀すぎるため。俺はこの国から出ていく必要があると考えている。しかし今はこの国から出られないのである。この国の外に出るためには王の許可が必要だが。俺はその王と話をすることができない状態なのである。俺は、王からの信頼を得られないようなことをしたから当然である。だから今俺は魔剣を探すために魔族の領域をうろついているのだ。そして俺は王から信頼を得るために俺は、魔王四天王であるサダミツと会うことに成功したのである。そして彼女の部下に殺されそうになっていたが、その攻撃を防いだことで俺は、魔族の国に受け入れられたのだった。

俺は、魔王四天王の一人にしてこの国の支配を任されている。魔王軍の最高幹部の一人である彼女。名前は、「サナティ」と言って、見た目は美しい少女で、年齢は16才ぐらいに見えるだろうと思う。そして彼女は、魔王四天王の一人である「ライナ」と「シオン」の二人と一緒に行動している。魔王四天王の残りの二人は俺の捜索を行っている。この三人は魔王軍の中で最も強い戦力を誇っていると言われている存在である。この国のトップの魔人であるサダミツはこの三人のうちのどちらかを味方にしていると思われる。おそらく魔王軍の幹部である四天王を仲間にしたのならば魔王討伐のために必要な力を手に入れることができたとみて間違いないと思うので俺はこの国の魔王を早く倒さなければならないと感じていた。

「お前たちには私の指示に従って貰おうか。」

俺はこの国に滞在することになったのだからまずは、情報収集を行う。そのために俺はまず、この国の情報をある程度知る必要がったので俺は、サダミツの配下であるこの国の兵士たちと情報交換を行ってみることにした。その結果この町を警備していた兵士たちと話すことが出来たのだが。この国は魔族と人間が共に暮らしていて。魔族は魔人の配下となっている魔族しかいないが、この国の人間の数はこの世界で最も多いらしい。

そのためこの国は、この国の魔族に支配されている魔人だけでなく、人間からも信用を得ているため。平和な国で、魔人と共存できる数少ない場所として認知されているそうだ。俺もこの国はいい国だと思いながらもこの町に住む人々はみんな幸せそうな顔をして生きているから少し羨ましく思ったのだ。

「勇者様どうかこの町をお助けください!!」

「いやいや!!魔王軍に侵略されそうなのですがどうすればよろしいでしょうか?」

そんな風に町の人々は不安に思い魔王軍を恐れていることを話してくれたのである。この町を救ってくれと言われたのだが。魔王軍には絶対に手出しをしたくない。それにしてもこんな小さな町の人々を襲おうとする魔王軍の幹部とはどういう人物なんだろうと思えたので一応、その人物の特徴を教えてもらったが。どう考えても俺が出会ったことのある人物である可能性が高いので確認のためその特徴に心当たりがあるかを聞いてみたところ。

やはり心当たりがあったので、もしかするとその魔王軍の幹と関わりを持つ人物が、この町に潜んでいる可能性が高くなってしまった。この町の住人の人達は、町の外には危険がいっぱいであるから外出禁止の通達を出して町の外に出ることを禁止するのであった。

「サダミツ様に会わせてください!!!魔王からこの町を守ることができるのは勇者であるあなただけなんです。お願いします勇者よ、私達の町を助けてくださらないでしょうか?お願いいたします!!!!」

俺の前で町の人々が集まってきたのだ。そして町の長を務めている人が代表となって、頭を下げてきた。俺はその光景を見てとても居心地が悪くなったのですぐにその場を離れた。俺はその町長の話を聞くことにしたのだが。この国の現状はかなり危険な状況に陥っているようで魔王軍によって支配された魔人たちは次々と人間たちを襲撃しているのだという。しかもその襲撃している場所はこの国から離れた場所にあるのにもかかわらずなぜか、ここの国の住民は全員襲われているという事を聞いたのだ。それどころかこの国を乗っ取ろうと考えている魔王の幹部に反抗しようとした魔族が殺されることもあったので魔族と人間は共存できるはずなのだが今ではもう完全に対立してしまっているらしい。

「わかりました。この町を俺が守りましょう。そして魔剣を見つけてこの国の王に魔王軍を倒せと伝えるように説得してみますね。」

魔王軍はもう既に俺のことを探し始めているらしいが。俺も魔王軍と戦う準備を整えるために魔族の領域に向かうことにして魔族が経営をしている武器屋の店主の元に向かっていった。

魔族の商人に話しかけてみると。この店の商品の素材はすべて、この国の周辺に生息するモンスターの素材で作っているらしく魔族が作った物なので普通の人間の作るものよりも遥かに高い品質のものがある。だが俺はここで魔剣の情報を聞き出すために話を切り出したのだ。

俺は魔族が営む店で魔剣について知っていることはないかどうかを聞いてみたのだ。しかし店主がいうのは知らないらしく。そもそも魔剣というのは、非常に貴重な品であるからなかなか市場に出ることがないという。そして俺が訪れたこの店でも、この国の外からやってきたというだけで魔族と取引するなんてとんでもないと言いながら断られたので。俺がこの国の出身だと偽って、何とかならないのかと話してみたところ。俺はこの国の出身で。魔王軍と戦っていた俺の父に魔剣を託したという人物がいたと教えられて俺は興味を持ち。その魔剣を譲り受けた者に会うことに決めたのである。

魔族の商人の息子に案内されてその魔族の商人に会いに行ったのだが。俺はその姿を見てかなり驚いたのである。それは、サダミツによく似た顔の人物であったからである。そしてその魔族の商人に事情を説明するとその商人が持っている倉庫に、魔剣が眠っているかもしれないとのことだった。俺達は魔族商人に連れられてその場所へと向かうことになった。そしてそこには一本の大きな木が生えていて。そこの中心に大きな扉が存在したのである。俺はこの場所はなんだと疑問を感じて魔族の商人を見ると。この大きな木の中に何かが入っていると聞かされるのである。俺はまさかと思い、俺は恐る恐る木の根のところに近づいてみると確かに、俺の異次元ポケットの中に入っていた魔道具の一つが封印されていて、その魔道具は俺が持っていたものよりも圧倒的に性能が高いことがわかった。俺がその魔道具を手に取った瞬間。

俺は意識を失ってしまうのである。目が覚めると、そこは先ほど見た魔族商人とその息子がいる場所であり、その魔族商人は、俺の目の前にいた魔族の死体を確認して俺をにらみつけてきたのである。そこで俺は自分が魔族の国に忍び込んだのがばれてしまったと思ったが、魔族の商人の様子がおかしいことに気付いたのである。

俺が目を覚まして立ち上がると、俺はこの世界から消えることになるかもしれないと考えながら立ち上がり、この国の魔王であるサナティを倒すために、魔王四天王の一人の魔人である「サダミツ」が待つ魔王城に足を運ぶ。この城の中には四天王の魔人の内の一人であるライナが魔王の側近として活動しているらしいが。俺は魔王城の入口まで到着した時にある異変に気づく、なぜなら魔王城の前には誰もいないからなのだ。それは不自然な光景であった。この魔族の領域は人間の領域と違って魔物の領域と近い場所にある。つまり魔王は俺の敵だと思っている。だから魔人は、俺のことを魔王の手先にしか見えないはずだが。俺は堂々と正面から乗り込んで魔王であるサナティの元に辿り着こうと考えている。その理由は魔剣が魔王の手に渡った可能性があるからだ。

俺は、魔剣を手にしてこの世界に平穏を取り戻すことが自分の目的だと考えている。そのために俺は、この魔王の住処に乗り込もうと考えていたのである。俺は魔王城を後にして、そのまま真っ直ぐ進んでいく。その道中には魔王の配下の者達が存在しているが。俺には関係のない存在だと判断している。魔王の部下達を倒していけばそれだけで、俺の強さを証明することになるだろうと思っていたからだった。

「私は四天王の一人である、「ライナ」様直属の部隊に所属しています!勇者さん、私が相手をいたします!!」

俺はこの国の四天王である「ライナ」に仕える魔人の女性と戦い始めた。彼女と戦ってわかったことは彼女の能力はそこまで高いものではないということである。俺の攻撃を防御するのが精一杯で攻めに転じれないようでは。実力はさほど高くはないとみていい。

「どうしてですか?私の力が及ばないと言うのならばまだわかります。ですが、この攻撃でさえも貴方の体を貫くことすらできていない。これは明らかにおかしいですよ!!一体どういうことです?」

俺は魔人の女性の問いかけに対して俺は魔剣の力を使って、この世界のルールを変えると彼女に宣言したのである。そうすると、その女性からは急に俺に対する恐怖心が感じ取れなくなった。どうやらこの魔族の女性は今までこの魔剣の持つ力の餌食になり、この世界で力を持たない人間のような扱いを受けていたようである。そして魔族の中でもそれなりに高い地位を持っていたようで、俺からすれば簡単に倒すことが出来る存在であるようだ。

そして俺が倒した魔族が所持していた魔剣を手に入れた俺は、俺が持つもう一つの魔道具を発動してこの魔王領に潜んでいると思われる魔人を探しに行くのであった。その途中に現れた敵を倒そうともしたが。俺の姿を見た相手はその魔剣の力により、戦うことをためらうようになったのである。

「勇者様!!助けてください!!」

「助けてください!!私達の村が魔王軍の軍団に襲われているんです!!」

「お願いいたします!!どうかお助けください!!」

そんな風に町の人々は俺に声をかけてくるのだが。俺はそれを無視してこの国を旅することにしたのである。この国を出れば俺の正体が人間だと気づかれる心配をしなくて済むようになる。そのためまずは国境を越えて別の国に入る必要があると考えた。しかし、そんな風に考えている間に。町の外にいる魔物達が町に入り込んでいることに気づいた。それもかなり強い魔物が町の人々に襲いかかろうとしているのが見えたので俺はすぐに助けに向かった。その魔物は魔獣型のモンスターであることが分かった。

その魔獣型に人々は襲われていてその魔獣に殺されそうな人がいたため。俺はすぐさまその魔獣を倒しにかかる。そしてその魔獣の核となっている部分を切り裂いて討伐した。そして俺は、人々に感謝されたが俺はその場から離れようとしたその時に、俺が助けた少女が、感謝の気持ちを込めてくれたのだ。その言葉を受けて少し嬉しくなった。俺には、もう家族がいないから、だからこそこうして誰かに必要とされるのは悪くないと感じていた。

俺はこの町を出ると伝えて、その前に魔人がこの近くにいるのか確認するために、魔王軍に所属している兵士に話しかけてみたのだ。

「お前たち!!ここに最近この国からこの国の王を殺しにやってきた勇者がやってきたという報告は受けてあるか?この情報を知っているものは正直に手をあげろ!!」その男は、俺の姿を見て俺が勇者であることを確認するなりすぐに俺を捕まえようとしてきたので。俺はすぐにその男を魔剣で殺してしまったのである。俺はこの町の人々を守るためにも、魔剣を手に入れる必要性があると実感し、町の人々を助けてから、俺は魔人のいる領域に向かって歩いていくことにしたのである。しかしいくら俺が魔人を捜索しようともその魔人に接触することができなかったのである。魔人の住む町をいくつか回って見たが。どの町にもいるのが魔人で俺を見ても全く反応しないどころか俺の存在に気付かない始末である。そのことから俺は魔族の国に潜り込み魔剣を持っている魔人を探すことにして。魔族の国に侵入を果たしたのである。

俺がその魔族の国に忍び込んだ後でも魔族が襲ってくることはなく。魔族たちが平和に暮らしていたのである。そして俺に助けを求める者たちもいたので。それに対応するようにしていたが、俺もさすがに限界を感じていたのだ。俺はこの国に紛れ込んだはずの魔族を探していたが、魔族たちは、特に魔人たちの姿を一切見かけなかったのである。

「くそっ!!!こんなところまで入り込んできているというのにどこにも見当たらないなんて、あいつらは本当に俺がこの世界に存在しているということに気づいていないのか?だとしたらあまりにも愚かな行為でしかない。」と、俺は思わず口に出して叫んでしまったが。その叫びを聞いて魔族の兵士は俺の方を見つめて俺に話しかけてくる。

「あ、あの、あなたは、一体何者なんですか?」その魔族が俺に尋ねてきたが、俺は、その魔族の首を切り落とすとその兵士が落とした剣を奪い取った。そして俺はこの国にある全ての建物に侵入してこの国の中を自由に動き回ることにする。この国に居る限り俺は誰にも邪魔されることがないので自由に行動することを決めたのである。そして俺は魔王城を見つけると、そこの最上階にある玉座の間に入ってみるとそこには魔剣があった。そして俺はその剣を手に取って、魔王の魂を呼び起こすことに成功したのである。

魔王城にある魔剣を手に取ると、俺は魔王としての資格を得て魔王になった。この世界のルールを変えることができるようになった俺は早速その魔剣の力を使うと、魔族の支配しているこの国は魔王に服従することになる。そして魔剣を持つ魔族だけがこの魔王に対抗できる力を持つことができるのである。

俺は魔王になってすぐ。俺は俺のことを見失ったサダミツの気配を感じ取り、その魔族の領地へと向かうことにしたのである。そこで見つけたのはライナだったのだが。その姿は、以前戦ったサダミツと瓜二つだったのだ。しかもその魔族にライナという名前がついている時点で。そのライナの配下にも魔人のライナがいたということだから。俺は目の前のサダミツの姿を見て、目の前の男が俺の家族を殺したのだと悟る。

俺は怒りを抑えながらも目の前のサダミツに問いかけてみることにした。その問いかけをしても返事は返ってこないと思っていたが、目の前の魔族は俺の質問に対して返答したのである。それは驚くべきことなのだが、目の前のライナは、サダミツではなく魔剣の力でライナに変化していただけのようであった。

ライナは自分の正体が俺に知られていると知ればきっと攻撃を仕掛けてくるだろうから。俺はライナに自分が魔族の王になったことを伝えると。彼女は驚くと同時に。自分の部下たちを皆殺しにした相手がまさか自分だったとは思いたくもないような表情を浮かべた。

俺は魔剣に自分の力を込めることによって、魔剣の能力を使い、相手の精神を支配し、自分の傀儡人形にする。しかし魔人の力というのはそれほど強いものでもなく。簡単に支配することができたのである。

「おい!!魔剣はどこだ?」

「ひぃ!!すいません、今すぐご案内します。」

俺は、この魔族の女を自分の奴隷にすることに成功した俺は彼女の命令に従い魔剣の元へと向かい始めるのである。俺は、この魔王の力を手に入れたので。この魔族の領域を支配することに決めた。

そして俺達は魔王の力を得た俺は魔剣を手にした魔人がいるとされる魔王の領域に向かうのである。俺は魔王の力を手に入れたことで他の魔人とは違う存在に変化しているため魔人以外の者達からも俺を見れば、すぐに敵だということを理解してもらえるようになった。そのため魔王軍に所属していない魔人も恐れることなく俺の元に集まってきたのである。そんな俺の姿を見ると魔人達はすぐに土下座して謝り始めた。

俺がこの世界にやってきた時は誰もが恐怖を抱いていたはずなのに今は誰も俺に逆らおうとする魔人が一人もいないのである。それだけこの俺が持つ圧倒的な力は本物で。魔人の王は人間などよりも圧倒的に強い存在であり、この世界では最強であるという証明にもなった。そして俺の元に集まった大量の魔族の軍団を従えながら俺達が魔王の領域に入ろうとするとそこに立ちはだかる者達が現れた。その連中が纏っているオーラを見るだけでも相当な手練れだということがわかった。俺はすぐに戦闘態勢に入る。

俺の前に姿を現したのは三人の男だったが。それぞれが相当の実力を持っており油断していい相手ではなかった。まずは先頭にいる大柄の男の攻撃をなんとか受け流して距離を取ると、今度は後ろにいた二人の攻撃をその男と同じように剣を使って受け止めるのだが。どうやら後ろから迫ってきたもう一人の攻撃は剣だけでは防ぐことができなかった。なので仕方なく剣に魔法をかけて攻撃力を高めて何とかして防御したのである。

「お前、本当に人間なのか?どうやら俺の攻撃がお前に通用したようで良かったぜ。お前が俺に勝てる確率は0だったんだが。俺の攻撃を受け止めることが出来たことで俺達の目的は達成されたわけだが。お前はここで俺に殺されるんだよ!!」

俺はその言葉を聞いた後に俺の事を舐めているその魔人の男の首筋に向かって魔剣を突きつけると、男は「待ってくれ!!頼む!!俺の命だけは見逃してくれ!!この通りなんでもする!!俺はあんたの部下になりたい!!俺の名前は『アデル』!!俺が仕えているのは魔王だけだ!!」そう言いながら彼は俺に命乞いをしてくる。

「そうか、お前は俺の事を殺そうとしてきたが俺に命を救ってもらうのであれば俺に従うと言うことだな。わかった、お前のその気持ちに応えて俺の仲間に入れてやってもいい。俺について来い、お前は今日からは『四天王』の一人だ。それとこれから仲間になる以上、敬語は禁止とする。そして俺はもう魔族の王に飽きてきた。そこで俺が新たに王になるためには、この国を魔族の国にするのは面白くない。そうだな、『帝国』『王国』『聖国』の三つの国に喧嘩を売ってこの国の領土を広げて俺の国を作ることを宣言する!!俺は魔王軍のトップに君臨して全ての魔王軍の頂点に立つ!!それでいいな!?」と俺は告げると。「もちろんだ。俺はあなたの手足となりますよ。」と言い残し姿を消したのである。それから残りの二人は、「わ、私も貴方様に忠誠を誓います!!」「お、俺はお前のことなんか嫌いだから従うつもりはないがな。でも、もし俺のことを殺せばお前もこの世から消されるだけじゃなくて俺がお前の大切なものを全て奪うぞ!!」などと意味不明なことを口走っていたがとりあえず二人共殺さないでおいた。そしてその後俺達はその三カ国に宣戦布告するために行動を開始した。

俺がこの魔族の領域にやってきた時、この領域を支配していたのは魔人で、この領域に住んでいるのは全員魔人だった。俺は、この世界に蔓延っていた魔物と呼ばれる種族は全て俺の手によって駆逐してきたのだが。この世界にはまだ魔物と魔獣の区別がまだ出来ていないらしく。魔獣がたくさん存在しているが、それすらも俺はこの世界で滅ぼしてしまおうと考えていた。

この世界にはもともと魔人が存在しておらず、人間は魔人に怯えて暮らしているだけだったが。魔王に対抗できる唯一の武器でもある魔剣を持っている俺には関係がなかった。俺が魔剣の力を発動するとこの魔王の力を持っているだけで俺に歯向かう魔人はいなかった。それだけではなく俺の配下の者たちも、魔王の力を手に入れてからというもの。俺に心酔し、魔王の配下となった。俺はこの魔族の領域で俺の支配下に置けるものは配下に加える方針を取ったのである。

俺がこの世界に訪れてからは俺のことを魔人と呼ぶ者はいなくなった。なぜなら魔人は魔王と対をなす存在で、この魔族の支配者は魔人と呼ばれているからだ。だから俺のことを魔人と呼ばないようにさせたのであった。

「ふっ、まさか俺がこんなにも上手くいくとは思ってなかったけど。魔人の領域のほとんどを俺の配下にすることが出来れば。俺は次の段階に進んでも良いかもしれないね。俺の目的を邪魔する存在は今はいないはずだ。だけどこの世界ではまだ他にも多くの問題が存在している。その一つがこの世界を支配しようと目論んでいる魔王の存在がある。その魔王が次に狙ってくる場所は間違いなくこの国である。この国はあまりにも魔剣が多すぎる。だから魔王はその魔剣の力を利用しようとするだろうからこの国には必ず現れる。それに俺もそろそろ別の国に行ってみたいな。」

と、俺は考え込むとすぐに決断を下すことにしたのである。俺は自分の能力である【全能なる魔王】の効果を使い、新たなる力を得ることに決めた。その能力は【次元転送装置の起動と転移先の指定ができる力を手に入れることができる。ただしこの力を扱える者は非常に少ないのでこの力を手にすることは困難であると思われる。なお、その力を持つ者を仮に【時空の覇者】と呼ぼう!!その力は使用者にしか扱うことが出来ない力である為。この力を他の者に渡しても使用することは出来ず。使用者である俺だけが使える力である!!】というものである。

この力が発動したことにより、魔王の力と魔族の王の力を俺が両方持つことによって、魔族の領域を支配するのに必要なスキルを手に入れた。そして、俺は魔王の力によって手に入れた新たな力の検証を開始するため、自分の領地にある森に向かった。その途中で出会った魔人の男を殺してしまうとその男が身に付けていた指輪を奪い取るとそれを嵌める。その瞬間に、その魔人の男が持っていた膨大な魔力を手に入れた。そのおかげで魔王の力にさらなる追加機能が付いたのである。それは、自分の支配下にある生き物に魔石を装備させることで魔人化させることが出来るのだ。これは魔王が本来持っている固有能力である。そのため俺が魔人を支配すれば支配した者の固有能力を得ることができるということであった。これによって、さらに支配したい相手の数が増やせるということになる。ただその分支配している相手が死んでしまえばその分の配下は死んでしまうことになるのだが。それはしょうがない犠牲であると思うことにした。

「しかし、この魔石の使い道を考えないとダメだよね、これさえあればどんな強力な奴だって魔人化して操ることも出来るってことはわかったんだけど、これの問題点は魔石を使うためには魔王の力を持った俺の命令に従わなければならないことだよな。魔王の能力を他人に使うにはやっぱり本人の意思で使わせなければならにわけだし。どうしたらいいのか、魔石を使えば使うほど魔王の俺の寿命を消耗させていくのは間違いないだろうし、そうなればいつか俺は死ぬだろうし、魔人が魔人を生み出せるのは俺の固有技能の力であるからこそできる芸当であって魔人が無限に魔人を生み出してくれるというわけではない。魔人の領域にいる魔物達は魔王の俺に忠誠を尽くしてくれているが魔人を生み出すための魔道具である魔核は魔人を生み出した時点で壊れてしまい魔人の数が増えることがなくなるからな。」

そんなことを考えながら俺が歩いていると、俺は自分が魔人の王になってしまった影響のせいで。自分の元に集まってきた魔人達を魔人の王が統治する国の方に連れて行くことを決めた。魔人の王という地位に収まったことで俺は魔王軍という魔人達の集団を率いることになったのだが、魔人が人間の王に対して忠誠を誓うことなどあり得るはずもなく。魔人が支配していた魔人の領域を支配しようと考える者達が現れ始め。魔人の王である俺を殺そうとする者達が出てきたのだけれど。この魔人の領域がなぜここまで平和な領域だったかがわかるような出来事が発生した。それは魔人の王に歯向かった魔人の軍隊がいたからであるがその軍隊は一瞬にして消滅してしまう。その軍隊が纏っていた鎧と兜は、魔王の力に目覚めた俺の能力の前に屈してしまったようだ。俺が魔王になってからというもの。俺は魔人から魔王と崇められ恐れられている存在であるが、それと同時に俺の支配欲がどんどん高まっていくのを感じてしまったので俺は魔王としての振る舞いを改めることにする。今までの俺はどちらかと言えば人間として振る舞う方が多かったが。今の俺は魔王として生きることに決めているので、今後は俺の正体を隠していこうと思った。俺はまずはこの魔族の領域を支配下に置いてある魔王軍を再編することにしたのである。

俺が新たに生み出した配下であるアデルや、アデルと共に行動して魔人の領域を支配したばかりのアデルの配下の者達は、アデルの部下になることを誓った。そしてこの俺が作り出したアデル達の部隊は魔王軍と名乗るようになり、魔王軍の隊員達を『魔人兵』と呼ぶことにした。そして、新たに魔人兵が生まれ変わった時に、魔王の力で進化することができる。それによって魔人兵を強化して更なる魔人の領域の占領を俺は行うのであった。

俺は新しく魔王軍の配下に加わった、魔人兵の隊長格である男と話をしていた。その男は俺がこの世界に訪れる前から魔人の軍勢を率いていて。その実力もかなりのものであった。だからその男がいればこの魔族の領域の征服はかなり簡単に進めることが出来たはずだと思っていたが。彼は突然現れた謎の魔人に殺されてしまう。その魔人は俺の知っている顔で。以前俺の城を襲った魔王の側近であり最強の存在でもある魔人だったのである。俺は、そいつと戦った際に魔剣で攻撃を与えたのにも関わらず。なぜか俺の剣はそいつにダメージを与えることができなかった。俺はそいつを殺すために様々な攻撃を仕掛けたが、結局のところ殺すことが出来なかったのである。

俺は、あの時の出来事を思い出した後、魔族の領域を掌握するための計画を考える。だが、この魔族領域には魔族の王の証の指輪を持つ者がいなかった。魔族の中で一番強かったはずのこの領域の主は俺が殺したばかりなのでこの魔族領域に魔人の王は存在しなかったのである。だから魔人の王が新たに生み出すことができない以上。俺が魔族の王になるしかない。だからこの国では、この俺こそが真の魔王だということを証明するために俺はこの魔族の領域を支配することに決めたのである。

「お前達に命令を出す。これから俺達はこの魔族の領域に存在する国を滅ぼしに行く。もちろんその目的は魔族以外の種族を滅ぼすのではない。この魔族の領域に存在する全ての国々を滅ぼす。俺の目的はこの世界に存在していてはいけない人種を排除することだ。魔族の国が存在するのも全ては魔族の国が滅んでしまったら魔族の領域に住む魔人共も死滅してしまうから、だからこそ俺はその魔族の領域に暮らす人々を守るためにもこの魔族の領域に蔓延る魔族の敵を排除したいんだ。」

と、言うと、俺は自分の配下になった者たちを引き連れて、魔王の領域を後にしたのであった。俺がこの世界に訪れた理由である、魔族を繁栄させるために俺は動き始めたのであった。そして、俺は自分の領域に戻り自分の領地を支配する為に動く準備をするのであった。この俺の領地に魔王の配下の者達に守らせたのが、俺の居城なのだが。魔王である俺の力に負けてしまったこの城の魔人はもはや俺に逆らおうともしなかった。そのおかげで俺は自分の領地に戻ることができたのであった。

そして俺は自分の領土に戻って来るなり。俺は自分の能力の【次元転送装置】を発動するのである。その装置を起動させると、次元の壁が目の前に現れその壁を突き抜けるように移動を始めるのである。その先には俺の支配下にある土地が広がっている。その場所に向かうため俺の体は一瞬のうちにその場から姿を消すのであった。この俺の特殊能力の能力は。転移した場所に俺の仲間がいない限りは。仲間が一人も存在していなかった場合は自動的に消滅するのだ。しかし一度でも俺が転移先に指定すればそこで能力を使用することができるようになる。これはこの世界に来て初めて使った時に分かったことで、この能力のおかげで俺は自分の領地を取り戻すことができていたのである。だから今度こそは自分の国を作るためにも俺の領土を拡大していくのが今後の目標である。

この世界の魔族の王になってしまった俺の新たな人生が始まろうとしていた。俺がこの世界に現れてから魔王の力が目覚めるまでの時間があまりにも早すぎたのだ。俺がまだ人間であった頃、勇者との戦いで命を落としてしまい俺の人生は終わりを告げる。そのはずだったのになぜか気がつけば異世界に飛ばされていて、魔王の力を手に入れていたのだった。その魔王の力をこの世界で利用することで、新たな人生を歩めることになり。こうして、新たな人生の目的を見つけ出したのだった。

俺は新たな人生の目的を見つけることが出来ました。この新たな人生の目標は、魔王の力が俺にもたらすこの力を利用して、この世界を支配できるくらいの力を身に付け、魔人の王が魔族の領域で生き残れるだけの平和的な環境を作り出そうと思い、そのための一歩を踏み出したのである。

まず最初に俺が自分の配下にしている魔物たちに、俺の命令で魔王の力の一部を貸し与えることにした。そうすれば魔王の力が発動され、俺の支配する配下の者達にその能力が分け与えられるので俺は魔王の力と魔人の王の能力の二つを自分の物として扱うことができるようになったのだ。俺は早速魔人化の魔法陣を作り出しそれを魔人化した魔物達に使用してやった。すると魔物達は皆一斉に姿を変えていく。俺の目の前にいるのは全て魔人で俺の配下となった者である。彼らは魔獣人と呼ばれ魔王軍の魔人兵として、俺に忠誠を誓ってくれていた者達であった。俺の命令通りに魔獣人を魔人化することに成功したのであった。俺は彼らに魔王軍の隊長になって貰うことにしたのである。魔王軍の隊長になれば魔人兵はより強くなっていくからだ。そしてこの俺が新しく手に入れた魔人兵である魔人兵たちは、それぞれ固有のスキルを持っているので俺はそれを利用することにする。そして魔人の領域に攻め込んだ俺達は次々とその国の人達を殺していったのである。そしてついに俺は魔人の領域で最後の国となる魔人の領域で一番強い魔人が支配している国へと攻め込むことに決めるのである。俺達は、魔王軍と名乗りを上げてこの国に宣戦布告をしたのである。当然のようにこの魔人の領域を支配している、この魔人は抵抗するのである。

「貴様がこの魔族の領域に侵攻をしてきた者だな、我は魔人の王でありこの魔人の領域の国王である。」

「俺は、この国の王にお前の命を奪いにきた、そしてこの国の魔人全てを魔人の領域から駆逐してやるから安心して死ぬがいい。」

「我が死を恐れるはずがないだろ、人間よ。魔人の王に刃向かおうとした罪深き者達の末路を見せてやるわ。」

と言って、この国の王は、自らの固有技能を使い始め俺に攻撃を仕掛けてくる。その攻撃方法は俺を切り裂くことの出来る風の属性を纏った一撃を放つというものだった。俺もその技を同じように繰り出し、その技がぶつかり合い相打ちになったのだけれど、この勝負を終わらせようと俺と、この国を支配していた王との戦いが続いていった。その結果この魔人の領域の王は、自分の命と引き換えに、魔王軍に勝利をもたらすことになったのである。この魔王軍の魔人の王の戦いにより、この魔人は魔王軍の中で一番強いという事が明らかになる。

俺は、この戦いで死んだこの魔人に対して、敬意を示すために、彼の遺体を持って帰ろうとしたところ魔人が近づいてくるのである。俺はその姿を見て警戒したが、その正体はこの魔人の死体を回収しに来た兵士だと分かって一安心する。この俺が戦ったこの魔人の王は実はこの魔人の中でも一番強かったのである。そんな彼を倒した俺のことを魔王軍の他の隊員達が見つめて恐怖を感じているような感じになっていた。どうやら俺が戦っている姿をこの魔人の兵士達が目撃していて、俺を魔王として崇める者達が現れたようだ。俺はそのことを快く思わなかったが。魔王として崇めるだけならばまだ良いと思い。魔王軍に入隊することをこの魔人兵達に伝えて俺は、この魔王の領域を後にすることにしたのである。

俺はこの世界にやって来たばかりの頃に作った魔王軍の領地に戻って来ることにしたのである。なぜ魔王軍が出来たばかりなのかと言えば。魔王城でこの世界に転移した直後はまだ俺は人間の肉体であったのだが、俺が魔人の姿になるときにその体が消滅してしまったせいで、俺の肉体の欠片を探すために、魔族の領域を支配するのが遅くなってしまったのであった。その俺が復活を果たした後すぐのことなのでこの領地には魔王軍は俺が魔人にした配下しかいないが、それでも魔王軍を存続させるために俺は行動を始めなければいけないのである。そして俺には魔王軍の全ての魔人族に自分の命令に従うことを義務付けたのであった。これで俺の配下の数は、魔族領域を支配下に置いた時と同じぐらいになっているはずである。俺はこれからこの領地を治めるための仕事をしようと思った。俺は自分が作り出し自分の領地にしたこの世界を見渡してみると、まだまだ魔王の領域を支配できるほどの広さではないことが分かり。早く次の魔王の領域も自分のものにしたいと思うのだった。

そして新たに生み出した部下の魔物たちの中から五人ほどの精鋭を選抜してもらい。彼らを俺が作り上げようとしている新しい領土の守護者として、この魔王の領域の魔王の直轄地に向かわせることにして。彼らとその部隊を任せることになったのである。俺の選んだこの部隊の隊長は、かつてこの俺に倒された魔人でありこの国を俺が支配する前の支配者だった奴の部下であった者達である。だから、その実力はかなり高く俺の配下の中では、かなりの力を持った者たちが揃っているのである。彼らがいれば、魔族がこの魔人の領域に襲い掛かってこようが大丈夫だろうと思って、俺は自分の配下の者達を信じることにした。

俺は魔王の力を利用してこれからも魔王の力が目覚めるまでの時間の間は自分の領地を拡大していくことにしようと決めていた。俺はこの魔族領域に自分の仲間を集めていたのである。その仲間の中には、元この世界にいた人間と亜人たちと魔王軍との戦いで命を落とした者達も含まれているのである。俺は仲間を増やすため仲間を魔人化してこの領域に送り込むことにしたのである。この領域にはすでに俺の眷属が住んでいるが俺の支配下に入ってくれる魔人も仲間にすることが必要だと感じたのだ。

俺は自分の配下になったこの魔人達に対して、俺の領地を広げるようにと命じたのであった。この俺の指令を受けた配下の者達は、魔人兵として俺に忠誠を誓ってくれる者達だったので、俺はこの者たちに任せることにする。そうすれば俺の魔人としての能力は更に強力になり、俺の力がこの世界で増していくということになるのである。それに、俺はもう既にこの世界で自分の能力を完全に扱えるようになっており。この世界で最強である魔人の力を自由に扱うことができており。しかも俺の体からは強力な魔力が発せられているため。俺の敵となり得るものは誰もいないだろうと思えるほどである。そして、俺はこの世界の各地から俺の領土になるようにするために自分の仲間を送り込むことにした。その仲間というのは、この世界の住民から魔人に変化させることのできる魔人の能力を持っている者を選び出すのである。

この世界の住民は皆、魔人化する前の俺の姿を見れば、誰だって恐れおののく存在であるが。魔人に変化することでその魔人本来の姿に変身することが可能なのだ。そのためこの俺の仲間は、この世界に住む者達よりも強くなれるはずだと確信していたのである。そして、その仲間たちの能力を有効活用することで、俺は俺の支配領域を広げていけると考えている。俺が新しく生み出そうと考えているこの魔王領を自分の物にするためにはまずは魔王の力を持つ俺の支配下にある魔人を増やしたいのでその目的のために魔人兵を作り出していく。俺は、まずは自分の仲間の魔物たちにこの世界で魔人化のできる能力を持つ者を俺に紹介してもらってきたのだ。その数はおよそ五十万人ほどいたのである。俺がその集めた魔物たちを全て魔人にしてしまうことによって俺の配下はその数が六千七百四十三人にもなってしまい、その数を一度に魔王化させると大変な数になってしまう。だから少しずつ俺は魔人兵を作り出すことにしたのである。そうして俺が自分の魔人兵を作り出した時に俺は気がついたのである。

「あれ? なんでこの俺がこんな作業をしないといけないんだろう。自分で配下を生み出せばよかったじゃないか。そうすれば配下の人数が増えるのは当然のことだし、その配下の能力を使いながら、この領域をさらに広げていこうと考えていたから俺の配下が増えれば増えるほど自分の戦力も増えて領域も広げられるというものだろ。でもまあいいか。せっかく俺の配下がこの世界に存在しているのだからこの世界を支配していくうえで、その配下たちの力を最大限利用できるようにしていかないともったいないだろ。」

俺はこの魔人の世界に新たな魔王が生まれたことを宣言するとともに俺は俺に忠誠を誓う魔人の軍団を作り上げた。その魔人たちは自分の名前を持っているものはいなかったが俺はその魔人達のことを自分の部下の兵士たちと区別するために、魔王兵と名付けたのである。そして俺の配下になったばかりのこの魔王兵の隊長に任命したのはこの国の王を自分の手で倒したことのある俺が魔王化させた魔物の一体であり、魔王の中でも強い存在だったこの魔人の隊長を俺が魔人にしたのである。俺がその魔人を魔人化した理由は魔王の種族の固有技能である『吸収強化』の能力を手に入れてその固有技能を使ってみたいと考えたからである。俺は早速その魔人の特殊能力である『再生』、『身体改造』という固有技能を手に入れたのである。この二個の固有技能は、魔王がこの魔人になるとき手に入れることが出来る特殊なもので。魔王が元々持っていなかったものである。そして俺は魔王の力の全てを受け継いだのと同時に魔王の持つ技能全てを使うことができるようになった。

俺は魔王の力で魔人化させることのできた魔人の兵士達を率いて俺は魔人の領域に進撃を始めることにする。その領域には魔王軍に所属する魔王兵がいたのだがその領域を制圧しても、魔王が不在だったらしく、魔王軍が機能していないので、簡単にこの魔人の領域を制圧することができたのである。その領域にはまだ他の魔人が生息していたのだがその魔人どもを、魔王軍の兵士達によって次々と倒していった。俺は、この魔人の領域に新たに誕生した魔王の魔王としての力と魔族としての力を持って他の領域にいる魔王を倒すために魔王の領域に向かっていった。俺がこの世界に転移したときはまだこの領域を支配する魔王はいなく。俺の魔人兵たちは俺を新しいこの魔人の領域の魔王と認識すると一斉に俺のことを崇めだしたのだ。

それから俺の魔人軍は魔族の領域を侵攻しながら自分の配下に出来る者は魔人化し続けてどんどんと配下の数を増していったのである。魔人の固有技能の一つである魔王軍兵士に命令することができるという能力を有効に使って、この領域の兵士全員には俺の言うことは何でも聞けと指示を出しておいた。俺が、自分の配下に命令をすることによってこの魔族の領域の魔王に俺はなっているのだ。俺の命令に反抗できるものなど存在しないはずなので、俺がこの魔族の領域を支配しているのはほぼ確定的であると言っていいのである。俺の魔王軍はこの領域に存在するすべての魔族の魔物たちを次々と倒しつくしこの魔人の王国を支配下におさめたのである。

俺の作った魔人の領域を俺の支配下に置くことができたので、次に俺がやらなければならない事といえばこの世界に転移してきた俺の家族や友人たちを探すことであった。その俺の目的を達成するためには俺の領地を広げていき俺の領地を支配するために使える兵力を増やさなければいけないのでこの魔人の領域の他の場所も支配しなければならないだろう。そのためにもこの領域の支配者になっていた俺は次の魔王になるために、その領域の主を倒して自分のものにすることを決めることにした。

俺の領地の守りを固めるために俺は新たに生み出した部下たちに魔王城を守ってもらおうかと思っていた。その領域にはまだその魔王の領域を支配する魔人はいなかったがこの領域を支配するために俺が作った魔王軍はこの領域を侵略するのには十分な数がいるからだ。魔王軍はその数が多く、すでに魔族領域の半分以上を占領しており、その領域には他の魔人領域からの魔人や魔王軍の配下の者も大勢いたがそんなのには構わず魔王軍を次々に進軍させてこの魔人族領域の支配域を広げるための戦いを続けていくことになる。

そして俺が新たに支配したこの領域は俺が魔王になった時と同じぐらいの領域まで広がっていたのである。俺は魔人族の領土領域を完全に掌握することに成功したのである。そして、魔王となったことで、自分の領地に侵入された時の魔王が発動させる防衛システムを発動させたのである。そのシステムが発動すると魔王城にこの領域に魔王軍以外の勢力が現れた瞬間にこの魔王城の周囲に結界が発生し。魔王領内の空間が隔離されるのである。その隔離された空間の中には魔王とその幹部クラスの者たちしか入れないようになっている。そして俺が支配する領域に侵入するものが、魔王軍に属する者だけになり。それ以外のものは俺の支配下に置かれる。つまり、魔人族が魔王領に侵攻してくることはなくなったのである。なぜなら魔人は俺の配下の配下で俺が魔王領を支配していることに気がつき。他の魔王軍にこの魔王領への侵攻を躊躇させることになる。そのため俺はこの領域から出る前にこの領域の周辺にある魔人族の領域を先に攻めてこの魔人領域に魔王軍以外を近づけないようにすることを決めた。その方針で俺はこの魔王領に魔人族は近寄ってこなくなり魔人族は他の領域を侵攻することが困難になっていく。だが俺はこの魔王領の魔人族が住んでいる領域を全て占領しようと思っていたのだ。

この魔人の領域には人間領域や他の亜人たちの領域も存在していたがそれらの領域に魔王領に攻め込んできた魔人がいないのか探すことにした。そして、その人間たちが存在している人間領域に行くと。そこは俺の支配下に置いていた魔人の領域であったらしくそこには魔人が存在していなかった。そして、この人間たちが存在する亜人たちの支配領域にも魔王の魔人である魔人が存在しなかったのである。そして俺は、この人間たちがいる魔人の領域に向かうことにした。そこでこの人間たちを支配していた魔人を自分の配下にし。俺の部下に加えるつもりだった。

その俺の領地に侵入してきた魔人を俺は魔王として討伐することに決める。その魔王がこの俺だとは思いもしないだろうが、その魔人と戦うことになりそうだ。その魔人と戦って俺はその魔人を配下にしてしまえばその魔人の能力を手に入れることができる。この世界にやってきた俺の目的はその魔王の能力を奪うこと。

そして、俺がその魔人と戦ったときにこの魔人の領域にある領域を支配できていれば俺の領地が広がるということになる。そして、この領域に他の魔人領域からやってきた魔王軍が現れてもその領域の魔王は、この領域には入ることができないという仕組みになっており。俺はその魔王軍の侵攻を止めさせることができるのである。

その俺の領地に入って来た魔人はすべて俺の支配下に置き。この領域から撤退させるようにしているのである。俺はそうして自分の配下にした魔人と自分の配下の魔物たちとの戦力を合わせてその領域の支配を進めていけばいつかは他の魔王が支配している魔王の領域を乗っ取ることも可能だと考えている。

魔王として君臨してからこの魔王領域は順調に拡大して行っているが俺はもっとこの魔王領域を拡大させたいと思っている。その理由として、この魔人族の領域では、俺のようにこの魔王領域を自分の支配下に置くために魔人の領域に攻め込んでいる魔王がいたのかもしれないと思ったからである。しかし、この魔人族領域を攻めてもなかなかこの魔王の魔人を配下にすることはできないだろうな。この領域にいる魔人に自分の配下になるように言えば普通に受け入れてくれそうな魔人も結構存在している。でも俺はそのやり方では自分の領域を広げられないと思い。他の方法を考えた方がいいかなと思うようになっていたのである。

俺の配下の魔物たちもこの魔王領が発展すればするほど俺に対する忠誠心が高まって来ているようだ。俺は配下の魔物たちからの忠誠も確認しつつ魔王の力も成長させるためにも、自分の配下を増やし続ける必要があったのである。

俺は配下の魔人が作ってくれた料理を食べながら、今後のことを考えていたのだった。

俺はこの魔王領を発展させるため自分の力を高めようと思って自分の配下の魔人達を使って自分の領土を拡大することに決めた。

俺が魔王になった時にはこの魔王の城には俺の直属の部隊として俺を護るための精鋭部隊が五十人ほど存在していた。この魔人の領域に俺の支配下に置いた領域が増えてきて他の領域に他の魔人の領域を配下にする為に、魔人達を派遣したとしても俺のこの城にまで敵は侵攻してこなかったのだ。

魔王になってから一年が経ちその間に配下の魔人の領域が広がり続けていたので。この領域を自分の配下の魔物達に任せて自分は別の事をしようと思い、新たな領域を作る事に決めた。俺の新しい目的は魔王である俺が直接魔王の力を持つ配下を作り出すことだったのだ。俺はその配下を作りだすことに全力をかけていて魔王である俺は配下をどんどんと増やし続け、ついに俺は魔王の力で配下を生み出していくことに成功したのである。

俺は今自分の領地にいる配下達の様子を見ることにした。まずは魔人の領域の俺の作った魔王軍が俺のために魔王領の拡大を目指して戦っているのだ。魔族の王となったことで俺は魔族の持つ固有技能を手に入れている。その一つに、『眷属化』という固有技能を手に入れていた。この『眷属化』という技能は自分の部下や魔物などを強制的に俺の『眷属』という状態にすることができるものだ。この『眷属化』を使うには、相手の血を飲む必要があるらしい。

俺は、俺の部下の魔人から俺が魔王である証である黒い角を奪い。それを無理やり魔人の兵士に飲ませている。そのことによってその兵士が俺の『眷属』となったので。俺がその魔人の血を吸った時、その魔人の力が自分に流れるような感じになるのだ。

その状態で、俺が配下にしたい者に俺の体の一部を与えれば。それが俺の血によって配下になるという効果があり。その配下になったものは、その配下の者は主の命令に逆らうことができなくなってしまうのである。この効果は、魔王の配下になっている間は継続されているようで俺の配下である魔人族に命令をしてこの魔王領の防衛をしているのである。魔王軍の魔物はみんな魔人で出来ていて普通の生物よりも身体能力が高く魔力も多いのが特徴なのだ。そんな奴らに命令を出して魔王軍の領地を警備させて、俺は魔王城の周辺のこの魔王の領域にやってくる魔物を倒してその力を吸収できるようにしていたのである。

魔王の領域の周辺に存在する他の領域からも魔王軍は魔王領へ攻め込み、その魔王の領土を広げていた。俺の配下に魔王がいても、他の領域の魔王も魔王領に侵攻してくることがあったのである。なので、俺は魔王領の守りを固める必要があると考えていた。魔王領の周りの魔人領域からは定期的に魔人以外の者が攻めて来るので、俺は魔族領域から侵入してくるものをすべて排除するために、この周辺に生息する魔人以外の生き物は全て殺しつくそうと決心した。そのためには俺の配下に魔王軍の兵士だけでなく魔人や魔王軍ではない他の魔物の集団も必要だと思い。俺はこの領域を支配するために、その領域の全ての領域を支配する魔人を俺の配下にすることを決める。俺はこの領域を自分の手に入れ魔王軍による支配域にすることを決めて魔王領を拡張させる。

魔王軍の兵士を魔人以外に増やすことにした。その兵士たちは魔人や魔獣の群れに負けないほどの力を持っているが、やはり魔王軍だけではその数を増やすことが大変であり他の領域を支配する魔王軍をこちらに派遣させることにした。魔王軍の魔物をこの領域に派遣してもらうため俺の配下である魔人たちにも他の領域に行ってもらうようにお願いするのである。そして、俺が自分の魔王領を守るために魔王の配下の者を派遣していることを知ったほかの魔王達は警戒心を抱き、俺が魔王になって自分の領域を守れるほどに成長したことを知ると、今まで自分の領地を守ってきた配下の者たちを呼び戻しているという情報もあったのである。そんなこともあって、俺はこの魔人領域にある魔王軍を増やさなければいけない状況になってきたのだ。そして、この魔王軍の領土拡大計画を始めることにした。

俺は魔王領の周辺に魔族以外の生命体がいないか確かめるために、魔王領の外に魔王領の領域の外に出ることにした。そしてその魔族領域の外側に広がる広大な領域を確認することにした。俺の配下に調査隊を出してもらったところ、魔人以外の種族がこの世界には存在しない事がわかった。そのことから魔人以外の種族を俺が魔王の力で生み出した魔物の素材にして、それを魔王領の資源として利用すればいいと考えたのだ。魔人族は、その特性として魔石を食べるだけで強くなるので魔物を食わせればいいのだが、その他の種族の肉は食べるだけでもある程度の栄養は得られるのだから有効に活用しようと思ったのだ。

そのようにして魔王領の発展と強化に務めながら。俺は、この魔王領に訪れる可能性のある脅威に備える準備をした。俺が他の領域から攻め込まれないようにする対策は魔王の領域を防衛するために必要なことだ。他の魔王達が、自分の領土から魔王領に攻め込むために他の領域を支配しようとすることは十分考えられる話だ。俺の領地の魔王の城から他の領域まではそれなりに距離があるし。この世界は広いので、この領域に攻め込んでこなければ魔王の力は衰えないので、俺は他の魔王がこの魔王領を攻めることに対して、あまり心配していなかったのである。しかし、他の魔王達は他の領域の支配者が魔王である場合、その領域は簡単に自分の支配下にすることができると考えてるかもしれない。その領域の支配権を他の魔王に奪われたとしても、魔王は死なず。次の世代の魔王がこの魔王領に生まれ変わり復活するのが魔人の領域での習わしでもあるからだ。そのように他の魔王は考えるかもしれない。

そのことを考えて俺は自分の領域の防備を強化することにする。まずはこの魔王領には魔王領の外にある魔王軍領域の外側に他の魔王領が侵攻してきても問題ないように魔王軍の兵士の強化を行い。魔王の城の周りだけではなく、この魔王領内を自分の魔王の領地にしてしまおうと考えている。魔王は魔人を自分の配下として魔王の力を与えることもできるが、魔王はそれ以外の方法で配下の魔人の能力を向上させる方法も存在する。魔王は自分の配下にしている魔人の体を俺の力で作り変えて俺の忠実な魔人を作ることが可能なのだ。俺は自分の配下の魔物たちを作り変えることによってその能力を上げることができるのである。

俺はこの世界のあらゆる生物の遺伝子を解析して自分の力に変えるという事に成功したので、それを使って魔人をさらに強化していく事にしたのである。その結果、魔王の眷属にすることができる魔人は魔王が作り出した魔人の他に。魔王の力を分けて与えた魔人も俺の眷属にすることができてしまうという事が判明したので、自分の領域の魔人達は魔王が作る魔人だけではなく。他の魔王の配下の魔人とかの魔人を作るためにも自分の眷属にするのも有りだと考えるようになった。その眷属にするやり方だが、魔人に自分の体の一部を食べさせることで魔人を俺の眷属にする事ができるのだ。俺の体の一部分を魔人に食べさせた後に魔人の血を飲みこむことで眷属になるのである。その行為を繰り返していけば魔王は魔人達を自分の配下にすることもできるのであった。

この魔王領を他の魔王達に支配されないようにする為に必要な事を俺も実行しようと決めた。俺は自分の領域にいる魔王達に命令を出した。俺がこの領域を完全に掌握したら、自分の眷属にしていた配下の魔物たちを自分の眷属から普通の魔物に変えろと伝えた。

俺の配下になっていた魔物たちはみんな魔人で出来ているが、普通の魔物の群れと見分けがつかなくなり区別がしにくくなるからである。

その指示を出して、魔物達の生態が元に戻り始めるのを俺は見つめて。その光景を俺は見ていた。その俺の指示に従って配下の魔物達はそれぞれ動き出した。そして、俺は自分が魔素を蓄えた場所まで戻りそこに俺が作り上げていた装置を使って魔素を集め始めることにしたのである。俺が作った魔道具は俺の魔王の能力の一つでもあり、その魔王の能力の副産物として魔素を集めることが可能になっている。その集めていた魔素を俺は自分の魔王の領域の地下に集めた魔素を集めて魔道具を作って、魔王の城の周辺の魔物領域の空間に存在する魔素を吸収していたのだった。その魔道具とは魔王領の周囲に存在しているすべての魔王領に存在する魔王領の魔物達の魔素や生物が持っている生命の根源的な魔素を吸い上げる機能のある魔導機だったのである。

俺のこの領域にいる全ての魔人が魔人の魔石を定期的に食わなければいけない理由は。魔王の力で魔王に自分の眷属である魔人を作り替えることができるので、俺の場合はそれを他の魔族に対しても応用しただけの事なのだ。つまり他の生き物にも俺と同じ魔王の力を与えることも可能なのだと気づいた俺は、自分の配下の魔人を増やすよりも自分の眷属を増やしていく方がいいのではないかと考え始めていて、魔王の力を自分以外に与えて配下を増やす方法を俺は考えていたのである。

その方法ができればこの魔王領の守りをさらに強固にし。俺に魔王としての自信をつけさせることに繋がらせるだろう。俺は、魔王になってから初めて自分より強いものがいる可能性を考えて不安を感じて、この領域の戦力を強化して魔王軍の領域を拡大していこうと考えていたのである。俺は他の領域を支配する魔人を倒すための武器が必要だと思い、俺はその材料を探しに行くことに決め。俺は、自分の領域を出ていくことにした。他の魔王も自分の領地を守るために他の魔王の領地に侵入しようと考えているのは間違いないと思われる。そうなれば必然的に魔王同士が戦うことになるので、俺は魔王領の防衛のために自分の領域から出て魔王同士の戦闘を止める必要があると感じたのである。

そして俺は自分の魔王領を守るため。他の領域を制圧して支配領域を広げるのである。そして魔王の城に魔王領で手に入れられるありとあらゆる素材や魔鉱石などの物資を集めさせてそれを他の魔王の領域を制圧するために使う。俺は魔王領を発展させるだけでなく。魔王の力を高めることが必要だと実感していたので、俺はこの世界にある全ての物を使い最強の兵器を魔王の力で生み出すことを決めたのである。

そして俺が魔人の領域から出る前に俺は魔人の一人と話をしていた。その話は俺にこの魔族の国にある魔王領にある遺跡の調査を命じるものであった。俺に命じられた任務の内容は魔王軍の兵士を増やす為にその魔王領で存在する遺跡を調査して欲しいとのことだった。俺がこの魔人領にある魔人族に発見された遺跡を調べた結果、そこには魔石を作り出すことが出来る設備があった。それは魔人の魔石を生成するためのものだったので。おそらくその機械は魔王軍の兵士が強くなるのに使われるものだと俺は推測できた。

「その命令を承りました。必ずその魔王軍の遺跡を調査します」

俺がその魔人に返事をすると。

「お願いしますね。勇者さん。あなたの事はあなたをこの魔王領に送り込んだ神が、私たちをこの世界に送ってきた時に、我々魔族はこの世界に来た人間には必ず一度は会っていると聞いており、私達はその時の記憶は失われていますが、なぜかその魔族の神から勇者は魔獣の王の力を受け継いでいるから気を付けてくださいと言われたことがあるのです。だからこの魔王領の遺跡で何か問題が起きないように私はその魔王の力を受け継いでいる勇者に遺跡を調べるように命じたんです。よろしく頼みましたよ。魔王様」

そういって、魔人は部屋から出て行った。その話を聞いていたもう一人の部下が口を開いた。

その男の名前はルアといって、その男はこの魔王軍の中で魔道具開発の技術を担当している技術者だ。

俺はルアの話を聞いて。魔人の王と呼ばれる者が存在するという情報を思い出し。その王が魔王を配下にして自分の配下としているという話を思いだし、俺が倒した魔獣の王もこの魔人によって倒されたのだろうと俺は確信するのであった。

ただ、なぜ俺が魔人の王の力を持つ者と分かったのかは謎であった。俺が戦った時は完全にその力を抑え込んでいたので、普通なら俺の正体を見抜くのは容易ではないと思うのだが。もしかしたら魔王にはそういった相手の素性を探る能力もあるのかもしれないと思った。そして俺に遺跡を探せと言って来たという事はその魔王領に存在する魔王が遺跡の存在に気が付いていないという事だと判断する事ができた。だからこそ、今のうちに遺跡の問題を解決すれば魔王軍がこの魔王領を掌握することを妨げれると思い。俺はこの世界に残っている魔獣の王は一体だけなので、その王に魔獣の力を与えて他の魔王の眷属達から自分の仲間を取り戻すことに決めた。他の魔人も同じ状況だと考えられるが、もし魔王達全員が他の領域を支配しようとしているとしたら他の領域でも同じような問題が発生するのは避けられないので俺はまずは自分の領域の他の魔王達が魔王領の支配領域を拡大することを未然に防ぐことが大切だと思い、俺は他の魔王達の動きを注意深く監視するのであった。

俺が他の領域の魔人と他の魔王の動向を監視するために魔王の城から他の魔王の領域を監視していた頃、俺の領地には他の魔王領の魔王が訪れていた。俺の領地には魔王が二人もいるわけであるが、その二人の魔人がそれぞれこの魔王領に侵攻して来ているようだ。俺の配下の魔王が魔王が攻め込んでくる可能性があると言っていたが、その通りに俺はなったのだ。俺は自分の領域で魔王と魔人が戦いを始める前にその魔王とその配下の魔人を止めて、自分の領土で争い事を行う事を辞めさせることにした。その二人以外の他の魔王はどうなっているかという情報を魔人達は持っておらず、俺は魔王に戦いを挑んでいるのはこの二人で。ほかの二人はまだ動きを見せていないということを確認していたのである。その二人の魔王は同時に侵攻しているのではなく時間差をつけて侵攻して来るようであった。

その魔人は俺が魔王になって初めて魔王として君臨していた頃に一度出会ったことがあったのだ。その人物は魔人の国を侵略してきて、魔人を奴隷にすることを目的に魔王になった人物であり。その時は俺の部下だった魔人がその者を討伐したのを覚えていたが。まさかこのタイミングで再び魔王になるなんて思っていなかった。ただ、俺はそんな事を思っていながらもその人物がどのような魔王になっていたか覚えていなかったので。俺は自分の領域に入ってきた人物を見ても特に反応をしなかった。しかしその者は、俺を見るなり俺のことを指さしてきたので。俺は何が起こったのだろうかと思ってしまった。

「貴様!俺が誰か忘れたとは言わせんぞ!!この魔王が!!」

そういって俺に襲い掛かってくるその魔王は剣を抜いていた。俺はその攻撃を何とか避けることが出来たが。俺はどうしてこの魔王が俺の事を殺さないのかという疑問を抱くのであった。そして俺は魔王が攻撃してくる理由が思いつかず、本当に俺に攻撃を仕掛けてきた相手が誰なのか思い出すことができなかった。

だが、俺はその者が言った言葉から俺が知っている魔人である可能性を考えた。俺が知っている魔王の名前に俺を殺そうとしている魔人もいればそうでない者もいたが、その者の外見や特徴で思い当たる節があるような無いような微妙な感覚を俺は持っていたので、俺はもしかすると目の前の魔王は魔人族の領域に侵入を果たした魔王ではないかと推測したのだった。

そして、俺はこの魔王と以前会ったことがあるのではないかと思い出そうとすると俺は、俺を魔王の城へ連れて行こうとしていた時に俺の目の前に現れた魔人の魔王を思い出すのだった。確か俺の前にこの魔人が現れたときは俺に忠誠を誓った後に。魔人族に復讐をする為に自分の配下の魔物を全て失ったという事と。そして俺と出会って、俺にこの世界の魔人の神が宿っているということと俺が魔人の神の力を使うことが出来ると知り、自分の目的の為にこの魔王領の全ての魔物の力を奪おうとした魔人の行動を思い出して。その魔人こそが自分の領域の魔王だという結論に至ったのである。俺がこの領域に来るときにその魔人が俺の前に立ちふさがっていた事も偶然ではないだろうと考えるとやはり目の前にいる魔王が魔人族の魔王である可能性が高いと判断した。それにしても、なんでこの魔王が自分の領地に侵入したのか俺は分からず困惑してしまったのである。そしてこの魔人が何故、俺に対して敵対心を持っているのかも俺には全くわからなかった。

俺の配下の配下からの報告により俺は魔王達の様子を見ていた。

その配下が言うにはまだこの魔人が俺の領土に侵入して来たばかりの魔王だということは分かったので。俺はその魔王の相手は部下に任せることにする。

俺も他の魔王がいつ自分の領域に攻めてくるかもわからない状態であり。魔王が俺の領地に侵入してきているこの状況を放置しておくことはできなかった。俺は自分の配下に命じてその魔人に攻撃を仕掛けさせたのである。俺は魔人から聞いた話によれば魔王の中でも一番危険なのが魔王が一人いるらしいので。その者がいる限り他の魔王の侵略を阻止できる可能性が有ると聞いていたので、俺はその魔人に対して警戒心を向けておくことにした。

俺は他の魔王の侵攻を阻止するために、他の領域にも魔王の眷属を送り込み監視を続けていたのである。俺が他の領域で魔獣の魔王と遭遇をしたときにその魔王の眷属の獣人族の男がこの王城の謁見の間へと入ってきて。他の魔王の眷属を自分の支配下に置いたと報告したのだ。その報告を俺は信じなかったが、その男の話をよく聞いてみるとその男は魔素量が高くないのに。他の魔王が従えている魔王の力を使うことができるようで。その魔王の力を使ったことによって他の魔王の領域に魔王の眷属達を送り込んだという事実が発覚したのである。

ただ俺は、この男は何かしらの手段を使って他の魔王の力を真似ることができる魔道具を作ってそれを身に着けているという仮説を立てた。それを確かめる為にその男を俺の城に呼び、他の魔王の能力が使えたりその力の影響を受ける魔石を作り出すことのできる装置を作らせる事にした。その男は魔石を作り出すことが出来る装置を作り、それが出来たところで俺はその男の作り出したその魔道具の試作品を俺の体に装着することにした。するとこの装置はうまく起動して俺は魔人の王の力と、この世界の魔獣の王の能力を得ることに成功したのであった。これで俺は一時的に他の魔王の力を持つことが出来、他の魔王の侵略を防ぐことが可能になったのである。この装置を俺は魔人の王の力を手に入れた際に作らせるべきだったのだが、俺はその事を完全に失念しており。完全に魔王と戦う為の力を得た状態で魔王と戦いに挑む事になったのだ。他の魔王達の中には強力な力を所持する魔王もいるだろうから。もしもその者たちと戦闘に突入すれば、この魔人の力で他の領域の魔王の力を使用できるのだから他の領域の侵略を防ぎやすくなると思った。

そういえば俺は今自分がどのぐらいの力を所持していて、これからどれくらいの強さまで自分の力が上昇していくのかわからなかった。なので、俺の力を他の領域の他の魔王に見せつけることにより相手の力を把握できないだろうかと考え。俺は自分の存在を魔王領全体に広げるように命令を出すのであった。そうすることで魔人や俺の領域に存在する他の魔王に、自分の実力を知らせることができると思ったのである。

そして、この魔王の城に訪れたのはその配下の者だけではなく。俺の領地を訪れていた他の魔王も訪れていたらしく、どうやらそれぞれの領域を支配する為に配下を増やしているようである。ただ俺は他の魔王も俺と同様に配下を強化する方法を知っているかもしれないと思い。俺の持っている他の領域の魔王の力を使える魔道具について何かわかることはないか尋ねることにした。そしてその結果。その魔道具はどうやら魔人の王が俺に渡したような特殊な力を持つ武器ではなく、普通の人間にも同様の効果をもたらすことが可能だという事が分かり、その情報を知る事が出来て良かったと思っていると突然扉が開かれたのだ。そこに現れた者達を見て、一体何が起きたのか理解が出来なかった。だがよく考えてみると。俺が魔王の力を使っている最中だったのでおそらくその魔王の力を利用してこの場所にやってきたのだと推測する事ができ、俺の元にたどり着いた他の二人の魔王はどちらもこの魔王領の領域を支配していた魔人なのであった。俺の前に姿を現したのはこの領域の支配者だった。そしてもう一人は、俺の配下に倒された筈なのに生き返っていて、しかも以前と比べて格段に強くなっていた。その二人の内の一人は、俺の領地の城を襲撃した時とは別人かと思うほど強くなっているようであり。俺は一瞬でこの二人が強いという事に気が付いてしまう。ただ二人とも外見的には他の領域の魔王達と変わりがないから、外見だけでは判別ができないから俺は相手の出方を見極めることに集中したのだ。

俺がこの二人と戦ったとしても、俺の配下には敵わず倒される可能性もあり得ると考えたのである。俺は魔王になってからはずっと魔人を配下として使って来たので、その魔人の王に戦いを挑んだ場合、魔人の方が俺の魔王としての力の影響で強いので魔人の方に勝つ確率が高いのではないかと考えると少し不安になった。だが俺は魔王としての威厳を保つためにもここで退くわけにはいかないと心に決める。しかし俺の予想は良い意味で裏切られることになる。なぜなら魔人族の中で最強だと思われる二人の魔王の内の一人はこの魔人の王の力を得ていないにもかかわらず。圧倒的な強さを発揮していたからである。

その戦いは魔人の王の俺が戦ってもどちらが勝利するのかは分からず。この魔王の領域に足を踏み入れた魔王は俺が初めてであるとこの時になって実感したのだ。そしてこの魔王は俺の配下になると言って俺の部下になると宣言した。

俺はその宣言をすぐに受け入れることはなく、まずは自分の能力を見せてもらうことにしたのである。俺は部下に命じてその魔王を捕らえさせるが。俺はその魔人が簡単に俺の部下によって捕まえられるとは思えないと感じていたので。俺の部下達がその魔人に触れようとした途端に。

部下たちは吹き飛ばされてしまったので俺は驚いたのである。この魔王は他の魔王とは違いかなり厄介だと思いながらこの魔王と対峙することになった。

この魔人がこの俺と配下の戦いに介入してきたので俺は魔人と戦っている配下達に下がるように命じた。その配下の者もこの魔王の力の影響を受けていないわけではないが、他の領域を支配している魔王よりは劣ると思っていたからだ。

その配下たちが俺の後ろへ下がったと同時に、この魔人の王は配下たちを吹き飛ばしていた攻撃を繰り出して来て。俺はその攻撃を自分の持つ剣で受け止めてみる。すると剣が折れてしまって、その剣が砕け散り俺は驚いてしまった。




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元勇者は世界最強の現代兵器使いー魔王の娘が召喚されたのでとりあえず戦ってみましたー あずま悠紀 @berute00

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