(二)-7

 ふさぎ込んだ気持ちが収まらないまま翌日を迎えた。この日も休むことができたものの、やっぱり逃げるわけにはいかないと思い、学校に行った。家に一人でいたら気分が落ち込んでしまう。学校でクラスメートや友達たちと話したりする方が、気が紛れていい。

 そしてこの日、立木君は欠席だった。しかも今度クラスでは、立木君ではなく加奈江の噂がささやかれていた。

 それは加奈江が告白したとかいう話ではなく、加奈江が援助交際をしているとか、売春しているとか、そういう話だった。


(続く)

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