【No. 102】神を否定するための回転式拳銃Ver.s4.00
おはよう。調子はどうかな?
まあ、どうか落ち着いて話を聞いてほしい。
君は神に選ばれたんだ。
我らが偉大なる神が情けをかけてくださり、君は死の淵から舞い戻ってきた。
神は君を認めてくださったのだ。
これは誇るべきことであり、最大の名誉でもある。
申し遅れた、私は神の使いである×××だ。
数年前に君が倒した悪魔と同じ格好をしているが、黙っておいてほしい。
私は君の正義を試しているのだ。我らが神に選ばれし者を見定めるためなのだ。
おっと、どこへ行くのかな。
確かに、それは君が使っていた拳銃だが。
君を治療する際、思い入れのある道具が必要でね。
それで私を殺しただろう? 覚えているともさ。
君は悪は人が生み出すものだとよく語っていた。
その正しさを来世でも証明してほしいのだ。
否定しようが何をしようが別に構わないが、結果は見えている。
それでは、次の私にどうぞよろしく。
やあ、二度目ましてだね。調子はどうかな。
まあまあ、どうか落ち着いて話を聞いてほしい。
君は神に選ばれたんだ。
我らが偉大なる神神が情けをかけてくださり、君は死の淵から舞い戻ってきた。
神は君を認めてくださったのだ。これは本当に誇るべきことなのだよ。
申し遅れた、私は神の使いである×××だ。
数年前に君が倒した悪魔と同じ格好をしているが、黙っておいてほしい。
私は君の正義を試しているのだ。我らが神に選ばれし者を見定めるためなのだ。
さすが、私を倒しただけのことはある。実に行動が早いね。
確かに、その引き出しには君の拳銃がある。
本当に正義感が強いんだな。神はその心意気を買ったというのに、実にもったいない。
否定しようが何をしようが別に構わないが、結果は見えている。
それでは、次の私にどうぞよろしく。
やあ、三度目ましてだね。調子はどうかな。
とうとう聞く耳も持たなくなったか。
一旦座りたまえよ、話を聞いてほしいだけなんだ。
君は神に選ばれたんだ。
我らが偉大なる神が情けをかけてくださり、君は死の淵から舞い戻ってきた。
神は君を認めてくださったのだ。
誇るべきことだというのに、君の正義感はすべてを邪魔してくれるね。
申し遅れた、私は神の使いである×××だ。
十数年前に君が倒した悪魔と同じ格好をしているが、黙っておいてほしい。
私は君の正義を試しているのだ。我らが神に選ばれし者を見定めるためなのだ。
私については何も言わなくなったか、本当に決意が固いんだな。
残念ながら、その引き出しには君の拳銃はない。隠させてもらったよ。
本当に執念深い。その固い意志を将来に活かしてほしいだけなのだよ。
否定しようが何をしようが別に構わないが、結果は見えている。
それでは、次の私にどうぞよろしく。
やあ、四度目ましてだね。おい、挨拶もなしに銃を探すな。
30字も喋らせてくれないのか、君は。
そこに座りたまえよ、本当に我々の話を聞いてほしいだけなんだ。
君は神に選ばれた。我らが偉大なる神が情けをかけてくださったのが、そんなに信じられないか。それとも、君は自殺志願者か何かだったのかい?
申し遅れた、私は神の使いである×××だ。
十数年前に君が倒した悪魔と同じ格好をしているが、黙っておいてほしい。
私は君の正義を試しているのだ。我らが神に選ばれし者を見定めるためなのだ。
君の拳銃だが、別の場所に隠させてもらったよ。
私のことを無視してもらってもまったく構わないが、いい加減認めたらどうだね。
どうせ死ぬのだろう。何度繰り返しても意味などない。
我らが神の手のひらからは逃れられないのだから。
否定しようが何をしようが別に構わないが、結果は見えている。
それでは、次の私にどうぞよろしく。
やあ、五度目ましてだね。頼むからいきなり死のうとするな。
30字も喋らせてくれないのか、君は。
とにかく、座りたまえよ。こっちは話を聞いてほしいだけなんだから。
君は神に選ばれた。我らが偉大なる神が情けをかけてくださったのだが、こうして否定し続けているね。
神のために尽くしてきたのだから、認められて当然だろう。
申し遅れた、私は神の使いである×××だ。
十数年前に君が倒した悪魔と同じ格好をしているが、黙っておいてほしい。
私は君の正義を試しているのだ。我らが神に選ばれし者を見定めるためなのだ。
君の拳銃だが、別の場所に隠させてもらったよ。
私のことを無視してもらってもまったく構わないが、いい加減認めたらどうだね。
何度繰り返しても意味などないのだ。
我らが神の手のひらからは逃れられないのだから。
否定しようが何をしようが別に構わないが、結果は見えている。
それでは、次の私にどうぞよろしく。
やあ、六度目ましてだね。だから、何度言えば分かるんだ。
銃を見つけるな。死のうとするな。
50字も喋らせてくれないのか、君は。
まったく、どうしたら我々の話を聞いてもらえるかな。
黙っていないで何か言ったらどうかな?
このやり取りを画面の前で聞いていたのだろう?
拳銃自殺したそこの彼は、我らが神に選ばれた。
何度も話をしているのだが、どうにも信じてくれないのだよ。
申し遅れた、私は神の使いである×××だ。
十数年前に彼が倒した悪魔と同じ格好をしているのだが、黙っておいてほしい。
私は彼の正義を試していたのだ。我らが神に選ばれし者を見定めるためなのだ。
困ったことに、拳銃を何度隠しても必ず見つけてしまうんだ。
我らが偉大なる神から逃れようと、何度も抵抗している。
数年後、彼は目覚める。そのときはどうなるのかな。
否定しようが何をしようが別に構わないが、結果は見えている。
それでは、次の私にどうぞよろしく。
あの日、私は死を自覚した。
治療薬のない感染症にかかったから、どうにもならなかった
死の先は天国か地獄だ。怖くはなかった。
次の瞬間、私は何事もなかったかのように目覚めた。
悪魔は何も話さず、私のことを見ている。
引き金を引いても、手ごたえがない。
弾をついに使い切ってしまった。受け入れるしかないということか。
神に認められた? ふざけるな。
こんなの、神からも見捨てられたも同然じゃないか……やることはひとつだ。
神を殺して、死んでやる。
このまま生きてたまるものか。
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