あぁ、味噌汁かぁ。家族を繋ぐ良いアイテムだなぁ。作者さまの着眼点の鋭さにヤラれた! ってなりました。
さらりとした筆致の中に、確かな人間ドラマが垣間見えて、とても読後の満足感のある作品でした。
主人公と母、主人公と祖母、そして「かな子」と「ふき子」。さまざまな家族の模様が、思惑が、作中で語られる範囲を超えて交錯している物語でした。リアルな人間の人柄は小説や漫画の登場人物のように明確じゃなくて、重ねた日々や生き様の中で自然と形作られてゆくもの。数十年の日々のなかで作られ、磨かれ、そしてついに時を刻み終えた祖母の人生を、交わった人々との関わりのなかで主人公とともに見つめ直してゆく、文字通りのヒューマンドラマと呼ぶべき作品だと思います。もっと評価されてほしい物語です!
あぁとても切なくてなんて運命的!
祖母の縁の地を訪ねる。これだけでも感じるものがありました。
写真の代わりに味噌汁のレシピを……とても素敵なラスト。
ありがとうございました!!
語られる背景は少ないけれど、確かな人間ドラマ。すごく良かったです。
決して主人公の家族は円満ではなかったと推測されますが、祖母がずっと抱いていた姉妹のわだかまりだけでも解消できて、ほっとするお話でした。
これも凄いな……!
短いながらも濃密な、そして祖母の人生のように深い物語。
さらりとした読み味なのに、すごく心に染み入るような筆致、お見事です!
じわじわ切ないですね
かな子さんも主人公と共にいる時はきっと幸せだっただろうけれど、もっとみんなが幸せになれる道があったのかと思うと…
けれどもそうすると主人公はいないかもしれない訳で
あぁぁ、味噌汁(இдஇ )
かな子さんは好いた男の人と結婚したけど子供は自分の葬式にも顔を出さないように育ってしまって……反対にふき子さんは子供も孫も一緒に同じ店で働いている。光と影のような人生を垣間見たような気がしますが、かな子さんの写真が一緒に飾られることで少しだけ救われたような気がします。
かな子さんのお孫さん(主人公)が寄り添えていたので、かな子さんの人生も悲しいことばかりではなかったんですよね。きっと!
じんと胸に響くヒューマンドラマでした。