ラ ノ ベ

 小説って難しいだろ……難しい言葉とか多いし、ちょっと……。


 最初に小説を読んだ時の反応――難しい言葉を使われた小説は多くて、最初は自分にはそういうの無理と思いがち。


 しかしそれを乗り越えて、小説をたくさん読んだ人と、読まなかった人では読解力、文章力が全然違うことも多いだろう……。


 だが先述した通り、最初は難しい。特に小さいころに小説などの文章に苦手意識を持つと、逃げてしまいがち。国語の授業が嫌いになる、ということも多いだろう……。


 そこで――! 比較的読みやすい『ライトノベル』‼ 略して『ラノベ』‼



 例えば。


 例えば、小説に何の興味もない、知らない人がたまたま

『ラノベ』という言葉を耳にして――


「『ラノベ』って何? 普通の小説と何か違うの?」


 ――と聞かれたら、ラノベを知っている人でもすぐには答えられないんじゃ?


『ラノベがどういうものか』というのに明確な基準が存在しない、定義がないからね。


 それがラノベであるかを判断するために必要な条件、というものがないんだ。


 挿絵が多用されていて、若年層向けであり、読みやすく書かれている――などとすることもできるけど、ただ『ライトノベルを発行しているレーベルから出ている』だけで、ライトノベルなんだよ。


 ――そして。


「『ラノベ』って何? 普通の小説と何か違うの?」


 にどうやって答えるか……。


『定義がないからわからない』『ラノベのレーベルから出てたらラノベ』『読みやすくかかれた小説』『青少年向けの小説』など、どう答えても正解だと!


――でも。


「へぇ……ラノベって難しいんだね……」


 もしこんな返しをされたら「一回読んでからYeahイェ!」と言ってやりましょう!





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 もしもーし。


「はい」


 ラノベ面白いですよね。


「え?」


 あ、申し遅れました。ラノベ広報の雷戸延留ライトノベルです。


「はい?」


 ですからラノベ広報の雷戸延留と申します。


「は、はぁ……キラキラネームですね」


 そうですかね? 僕が住んでる地域では同姓同名の人たくさんいましたよ。


「そうなんですね……」


 そんなことはさておき。ラノベって面白いですよね?


「ラノベ……? ごめんなさい。聞いたことはあるんですけどどういうものなんですか?」


 え、ラノベをご存じない? ラノベをご存じないかぁそうかそうかラノベをご存じないかぁ今ならまだ間に合いますよああわからないなら自分で調べてください。


「切りますよ?」


 申し訳ありませんでした。あのぅ、説明下手なのでネットで調べてもらえませんかね?


「まぁ……調べるだけ調べてみます」


 ――5分後。


「へぇ……こんなのがあるんですね。知りませんでした」


 読んでみてください。


「え? そんなこと言われてもなぁ。普通の小説だって難しくてほとんど読んだことないのに」


 小説にはたくさん読みやすいものもあります。ラノベは小説の一種ですが、ラノベには読みやすいものがたくさんあります。


「はぁ……そこまでいうなら」


 やったぜ。

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