僕の彼女を寝取ったのは幼女だった

瀬戸 出雲

幼女に彼女を寝取られた

 僕、川瀬 夏は現在高校2年生。中学から仲の良かった友達、竹山 由梨と去年付き合うことになり幸せな毎日を送っていた。

 高校に行くまでに同じバス利用するので、朝はバス停で待ち合わせて手を繋ぎバスに乗る。学校に着いても手は離さなかった。既に僕たちの関係は周りにも知れ渡っている。たまにからかわれるが冗談で住む範囲で、友達も僕たちの事を見守ってくれていた。去年は別クラスだったが今年は同じクラスだ。ラッキーなことに今は席まで隣だ。授業中は先生にばれない程度にいちゃついている。


「夏君。はい、今日のお弁当」

「いつもありがとう」

「どうもー」


 お昼は彼女の手作り弁当だ。毎日彼女の手作りの弁当を食べられる僕は本当に恵まれていると思う。

 学校が終わると帰り道も一緒だ。手をつないで帰る。たまに寄り道をしながら。こんな幸せが続いて、僕は将来由梨と結婚するんだろうなと思っていた。あのメールが送られてくるまでは。


由梨:初めて夏君意外とエッチしたー♡

   すっごい気持ち良かったよー何回かイっちゃった。てへっ

   夏君も今度一緒にラブホ行こーねー



「何だよこれ……」


 その後、いくつかの写真と動画が送られて来た。その中身は由梨が達している姿やおもちゃを突っ込まれているものばかりだった。相手の姿は映っていなかったその後、ホテルの情報と写真も送られてきた。

 僕達が住んでいる町から少し離れた所にあるホテルだった。この町にもホテルはあるからわざわざ由梨から相手のもとに向かったことになる。さっきのメールからも由梨はノリノリで行ったのだろう。


「僕の何が悪かったんだよ。僕が何したって言うんだよ」


 次第に涙があふれてきた。確かに彼女は美人で僕でつり合いが取れているかわは心配なところがあった。それでも彼女は僕が心配していることに気付いて僕の良いところを何個も上げ、励ましてくれた。

 だから僕は心配することを止めて自分磨きを頑張った。次第に周りにもお似合いのカップルと言われるようになり、彼女もカッコよくなった僕を褒めてくれた。

 僕は彼女のためにこの一年間生きてきたのだ、彼女が僕の全てだった。彼女の為なら何でもできた。それなのに彼女は平気で裏切ってきた。おまけにこんな写真まで送られて来た。馬鹿にされているとしか思えない。ああ、僕はこれからどうしたらいいのだろうか。


「姉さん、僕」

「夏! どうした? 何で泣いているんだ? 何があった?」

「うっ、うわあああああ」


 僕は姉さんの元に行き泣いてしまった。しばらくしたら少し落ち着いたので姉さんに何があったのかを話した。姉さんは自分のことのように起った後、僕を慰めてくれた。


「そんな状態じゃ明日は学校にいけないだろう。あいつにも会ってほしくないからな。明日は休め」

「うん、分かった」

「姉さんは仕事があるから一人にしてしまうけど大丈夫だな?」

「うん、大丈夫」



 次の日、僕は学校をさぼった。学校への連絡は姉さんがしてくれた。両親は海外へ出張しているから、家の中は僕一人だ。


由梨:バス来ちゃったから先乗るよー学校会おうね


由梨:熱出たって聞いたけど大丈夫ー?


 お昼に一度携帯を見ると由梨からの連絡が来ていた。一応僕を心配してくれているようだ。あるいはこれも演技なのだろうか。もう彼女が信用できない。見るだけ見て無視した。


由梨:学校で宿題預かったから今から夏君もお家行くね昨日エッチした子も一緒に

   行くよー

   いい子だから楽しみにしててね♪


「は?」


 思わず声に出してしまった。浮気相手を家に連れてくるとかどんな神経してるんだ? そこまで僕を馬鹿にしたいのか? すぐに来るなと送ろうとしたが手遅れだった。

 玄関の鍵が開けられる音がした。彼女には合鍵を渡しているのでいつでも入って来られるのだ。今日ほど由梨に鍵を渡したことを後悔した日は無い。


「夏君ーお邪魔するよー」


 由梨が家の中に入ってきた。もう一人足音がする。多分こいつが浮気相手だろう。本当に連れてきやがった。

 足音が近づいてくる。僕は文句を言う準備をした。こうなったら流石に黙ったままではいられない。浮気相手の足音が軽い気がする。小さい子の歩く足音だ。

 僕の部屋のドアが開いた。


「由梨、浮気相手を連れてくるとか何考えて」


 そこで僕の言葉は止まった。由梨に止められたわけでは無い。自分で黙ってしまった。

 そこにいたのはどう見ても小学生の女の子だった。というかこの子は。


「香澄ちゃん?」

「はい、夏にいの香澄です」


 そこにいたのは中学のころ学校の行事で小学校に行ったときに仲良くなった女の子だった。僕の事を「夏にい」と呼んでくれる、妹みたいな子だ。


「まさか、昨日ホテルに行ったのって」

「そう、香澄ちゃんとだよー」

「何で?」


 意味が分からなかった。女子高生と女子小学生でラブホに行きエッチなことをするなんて。僕は幼女に彼女を寝取られたのだ。


「それは香澄ちゃんから聞いて欲しいな、ほら」

「あのね。香澄、夏にいの事大好きなの。それでね、由梨お姉ちゃんに相談したらえっちなことが上手ければ二人目のお嫁さんにしてくれるって言ったから昨日頑張って、それで合格をもらったの」

「は?」


 意味が分からなかった。寝取られたと思ったけどそれは違って香澄ちゃんも僕のことが好きだったという。


「そういうことーこれからは香澄ちゃんも夏君の彼女だから、よろしくね」

「よろしくお願いします!」


 二人は笑顔を僕に向けてくる。その笑顔は気味が悪かった。


「というか夏君。元気そうだし仮病使ったなー? 心配したんだぞー? お詫びに今からエッチな、三人で」

「が、頑張る!」

「香澄ちゃんは私が鍛えたから、期待しとけよー」


 そう言って二人は近づいてくる。僕は恐怖を覚えた。


「ちょっと、やめ」


 由梨が僕を押し倒した、その横から香澄ちゃんがキスしてくる。


「へへ、気持ちいいよ夏にい」

「それじゃあやろっかー夏君は寝てるだけでいいよ。私達で動くから」


 由梨は力が強いから僕はもう抵抗できない。あっという間に服を脱がされてしまった。彼女たちも服を脱いだ。


「それじゃあ、いただきまーす」

「いただきまーす!」     


 ああ、僕はこれからどうなってしまうのだろうか。

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