13. 演じることより書くことを選んだワケ

「………」

 少しだけ目を瞑る。

「よし。行こう」

 今から大嫌いな演劇部の扉を開ける。

「おはようございます」

 業界っぽいこの世界が嫌いで、

「おはようございますぅ~」

 なかなかテンション高いこの世界が嫌いで、

浅木あさきさん、お疲れ様でした」

 目の前にいる笑顔が胡散臭い部長が更に嫌いだから、演劇部ココを辞めた。

「部長さん、お疲れ様でした」

 でも、書くことは好きだから、何となく繋がっている。

「よく書けたわね…」

 このヒトの存在全てが嫌いだな。

「はい。また依頼ヨロシクお願いいたします」

 でも、何かをガムシャラにやる気持ちには共感できる。

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