第4話 箱物は大抵場所を取るので中から出しておく
フィギュアをゲットした俺は霊的空間に帰還した。フィギュアは箱の中に入り、速く出して欲しいと感じる。
出してあげると、フィギュアのお姫様は俺に話しかけてきた。
「あなたに助けて貰いましたのでありがとうと言っておく」
なんか生意気だなと俺は少し思った。でもそのくらいの気迫がないとお姫様はやってられないのかなと俺は思った。生意気なお姫様はちょっと好みかもしれない。
「私はお姫様ではないよ、実は元傭兵なの冒険者っていう、そんなわけでよろしくね」
俺はこのフィギュアのに名前をつけようと思った。初めて魂のこもったフィギュアを手に入れたのだだから名前をつけようと思う。
レベッカ
俺はそう名付けたフィギュアに。レベッカは俺の肩にちょこんと乗り、自在に動き出した。実際問題魂のこもったフィギュアはこのように動くこともできるし、しゃべることもできる。それだけ自由に行動することができるようだ。そしてとりあえず俺はゴス子とともに自宅に戻った。
ゴス子は俺の部屋に入るといきなり批評をした。
「何この部屋めっちゃ散らかってるじゃない というわけで片付けるわよ」
というわけで俺の部屋の片付けが始まった。何故か散乱するレシートの山、無茶苦茶床に置かれているマンガ本。フィギュアの山、箱の山、それはを全て整理整頓された。実際問題このくらい片付けられると気分がいい。
「自分で片付けなさいよこのバカ息子」
俺に対し全ての不満をぶつけるように言い放ったオカンゴス子。実際問題このくらい気持ちよく言われると気持ちがいいな。
なんだこのバカはと言うか整理整頓もできないバカがいるとゴス子はこの時思っていた。ゴス子はこのくらいの危機を乗り越えなければ、ゲームセンターの危機を救うことはできないと思っていた。
ゲームセンターに訪れている危機は何なのか、危険が訪れているとも言える。何だろう いわゆるダンジョン化と呼べば良いのかなと考えていた。ゴス子はなぜあのようなモンスターがはこびるゲームセンターになってしまったのかと考える。
ゲームセンターで超常現象は起きていると考えればいいが実際のところは違うのかもしれない。宇宙人の仕業、異能力者による攻撃、異次元の世界の別次元の存在による改変。などなど色々なことが考えられる。まさか神や悪魔がこの世界を改変しているということも考えられるかもしれない。それだけ異常なことが起きているのだ。ただ現在この異常はゲームセンターでしか起きてない。この異常現象はゲームセンターの中でしか起きていないと俺は考えている。
ゴスロリはその辺も同意している。ゴスロリは関係ないがいつのまにかゴス子からゴスロリになっていた。もうゴスロリでいいわよとゴス子は喋っている。どっちでもいいのだがまとりあえずゴスロリの方が呼びやすいのでゴスロリと呼ぼう。
ゴスロリはある提案をしてきた。それは俺の異能力をもっと覚醒できないのかということだ。俺の異能力、まだ喋ってなかった。打ち明けていなかった、だが勘の鋭いゴスロリは俺の異能力を見抜いていた。能力って色々な力を得ることができる、試練を突破するための能力じゃないの。正確に言うと、試練を突破すると能力及び力を得ることができる能力だと思うんですけどとゴスロリは言ってきた。
「そうよねアキト」
「もういいよほとんどバレてるじゃないか本当ゴスロリお前の観察眼はすごいな」
「そうでもないわよ、まあ少し目がいいのよ私は、他にも能力があるけどね」
「いやそれを教えろよお前も俺もほとんど教えてるんだから」
「私は教えたつもりはないわよと言うか見抜いただけよ。まあ少しだけなら教えてあげてもいいわ。この神魔眼は、あらゆる可能性を見抜くことができる上に、先の未来をほんのわずかな先の未来を私に映してくれるわ。さらに自身の全体的な運動能力ををかなり高揚させてくれる能力まで持っているのよ。しかも目からレーザーが……」
「出るのか!」
「ポインターのようなレーザーで普通の人には見えないわ。攻撃能力はないし、照準を合わせるぐらいしかできないわ」
「それだけ?」
「それだけよ、まあ銃を打つ時とかは便利かもしれないけど……」
とゴスロリは自身の眼の能力を語った。 いやこいつすげーな俺よりめちゃくちゃ強そうじゃないか。モンスターが攻めてきて地上がモンスターパニックに陥れられてもこいつだけ生き残るんじゃないんだろうか、と俺は思った。
俺の能力なんてそもそもクエストが発生してそのクエストをクリアするとスキルとか能力が向上する程度じゃないか。
もしかしたらアイテムとかが手に入るかもしれないけど、それはまだわからない。とここでまたクエストが発生した。
クエスト5 異能力仲間を見つけよう 達成しました。
クリア 報酬を与えます。
敏捷上昇 耐久力上昇
どちらかを選んでください。
どうしようかなー とりあえずスピードアップの方がなんかすごそうだから敏捷上昇にしておくか、そしてさらにクエストが発生した。
クエスト X 異能力者同士で協力して街に現れたモンスターを倒そう。
なんだと街にモンスター、それはやばいのではないだろうかゲームセンターの中だけしかもいわゆるクレーンゲームの球体の中に現れたモンスターが街に現れるとものすごい被害を被るのではないか。
こちらにはフィギュアのレベッカもいるがフィギュアの戦闘能力は俺もあまり知らない。
「私は戦いますよこのおもちゃの剣がありますけどあなたの魔力を使えば攻撃力上がります」
なるほどそういうことか。そして街にとりあえず出てみる。すでに大騒ぎになっていた。街の方ではゴブリンが現れていたのだ。
俺たちはどうするか考えていた。
とりあえず、何とかしようと思っていた。
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