ダンジョンクレーンゲーム ~夢幻大のインフィニテイゲーマーはダンジョン化したゲームセンターに挑戦するようですよ~

仮実谷 望

第1話 ある日クエストが出現した

 今日の朝は早い。遅れてはいけない。それだけゆっくりできないのは日常だ。反則的な業務が行われている俺の仕事はいつも早い。


なんせ宅急便だからな。 販促的に行われる 業務の嵐。更新的な雄別な無味無双。 性根が問われる。おもむろにひねり出す。 俺の朝は早い。 だから毎日早寝早起きだ。 そんな理由で食パンをひとかじり、ヨーグルトも一口、一気に頬張る。空間にある湾曲した世界不自由な世界それを凌駕する。


 それが俺の実力。


 俺はゲーマーなのだ。そうである ゲーマーなのだ。ゲームのジャンルは様々だ。 クレーンゲームも少々、スマホゲームも少々最近始まったARゲームも面白い。


 だが少々毛色が違うことを知っている。それがある意味ゲームなのかわからない。実際ところゲームなのかもしれない。ただあるゲームに近いかと言われるとまあそうかもしれない。ARゲームに近いかもしれない。だがそうじゃない、それだけ複雑なゲームでもない。違うのである俺の日常がゲームになっている。 どういうことかと言うとARグラスもないのにウィンドウテキスト画面が表示される。そしてクエストが発生しましたと表示されるのだ。何を言ってるのかわからない。まあそうであろう一切俺にもわからないのだ。このクエストをクリアしたらどうなるのかまだやってもいない。まずはじめに第1のクエストと表示された。


クエスト 説明 落し物を警察官に届けよう


クエスト第2のクエスト 説明 クレーンゲームで景品を一つ取ろう


クエスト第3のクエスト 説明 コーヒーを5回 飲もう


なんだこれ


なんでこんなものが出るんだ。


そもそもクエストって何だ。


俺は意味がわからなかった。


ただ興味があった。


なのでこの中で一番簡単そうなクエストをとりあえずこなしてみようと思ったくらいでコーヒーを5回飲もう


これをやってみることにした。とりあえずインスタントコーヒーを入れる。そして コーヒーを飲む。インスタントコーヒーを入れる。コーヒーを飲む。これを5回繰り返した。


するとコーヒーを5回飲んだ瞬間体に力が溢れて、何かの目覚めが来た。最初は戸惑ったが 徐々に慣れていった。


 そしてウインドウテキスト画面に クエストクリアと表示された。


 そして報酬として三つの報酬のうちどれか一つを選べと提示された。


1攻撃力強化 2防御力強化 3素早さ強化


 これらが出た。俺はどれにするか迷ったがすぐ即答した。とりあえず攻撃力強化だと。


 俺は攻撃力強化を取ったそして もう一つの簡単そうなクエスト 第2のクエスト クレーンゲームで景品をとろう一つ取ろう をやってみた。


 実際これは簡単そうであってなかなか難しい。


 クレーンゲームと言っても最近のはかなり難しいのだ。種類は既定されていないので 俺は一番簡単で運頼りなたこ焼きというクレーンゲームを探した。


 2駅離れたとこにそれはあったと言ってもここはいつも俺が行くところ そしてかなり高確率で取れるたこ焼きのクレーンゲームがあるゲームセンターだ。


 いつも運が良ければ500円ぐらいでとれる 運がちょっと悪くても1000円ぐらい かかっても1500円ぐらいだ それだけ効率的に取れる しかもこの台 フィギュアが色々入っていてたこ焼きに穴当たり穴に入れば 普通にそれ取れる 俺は正直クレーンゲームが下手くそで 設定が厳しめの店だと3000円ぐらいかかる。


 なのでこの店は神店だ。


 まぁ普段から言ってるので間違いない。


 というわけで頑張って行くか。さあどうなる 俺はたこ焼きのクレーンゲームにお金を投入する。


 まずは100円 普通にたこ焼きの当たり穴には入らず 200円 次はどうなる 入るか俺はゴクリと見守った だが入らない。


 まあそうだろう そんな簡単に入ったらつまらないじゃないか まあそんなところだろう 300円。と思ったら すんなり入った 当たり穴に意外にもかからなかった。だが そこにインフィニットゲーマーである俺の目の前に刺客が現れた。


「お兄さんもしかして不正をしてますね」


  現れた小柄な少女。青髪のツインテール。ドレスのようなドロワーズのゴシックな服装をした不思議な少女。


「私実はあなたの素質が見えるのお兄さん お兄さん お兄ちゃんの方がいいかな」


「そんなに年離れてないだろ」


「そうかな私これでも15歳だけど」


「なんだ じゃあ三つしか離れてないじゃないか 俺は18だぞ」


「意外にも若いんだ 私は見た目より若く見られるんだけどね でお兄さん あなたの 素質は何かな」


 なんだこの少女よくわからない何を言ってるんだこいつは、いやまさか俺のこのクエストが見れる能力を、能力なのかわからないが見破られた。


 まさかそんなバカな、いやこいつも似たような能力を持っている。そんなことがあるのか いやいやいやいやいやまさかだそんなバカなことがあるのか、俺は内心不安だった。


 この少女が何を考えてるのかわからない謎の人物であるということに一抹の不安を感じた。


 だがそんなことよりももっとおかしいことが起きるのはちょっと先のことだった。

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