第100話 ミュージックフェス
このエピソードでこちらのエッセイも100話目を迎えました。うひょー。来週から仕切り直しで違う名前のエッセイを始めようかと思います。
週一で書いているので、100話ってことは、ほぼ二年ですよ。二年もよく続いたなと自分で驚いておりますが、読んでくださるみなさまのおかげです。ありがとうございます(深々〜)。
さて、オーストラリアは先週末が連休でした。三月の連休に毎年行くミュージックフェステバルがあります。最初に参加したのは2007年で、それより前は同じ場所で開催される姉妹フェスに2002年から参加してました。それから、オーストラリアを離れていた7年と、子どもたちが小さかった数年を覗いて、ほぼ毎年行っています。去年のエッセイにも書きました。
メルボルン市内から車で1時間半という、ど田舎の私有地で行われるこのフェス、ステージが一つしかないアットホームな雰囲気で、トイレがコンポストだったりするエコフレンドリーなイベントです。
根強いファンが多く、始まった当初は二十代の若者率が高かったこのイベントも、ファンと一緒に年を取ったようで、今回参加したときは、平均年齢が三十代半ば(パッと見の肌感)っぽい感じで、ちらほらシニアも見られました。
昔は小中校生だったハリポタファンが、今では三十代……みたいな感じですね。落ち着いた雰囲気のフェスなので、40代の私もぜんぜん浮かないのが嬉しいんですが、フェスも年取ったなぁって感じもします。
音楽のジャンルは幅広く、ロック、テクノ、エレクトロ、ジャズ、ヘビメタ、ファンク……などなど、最近はさらに無節操というかランダムな感じになって来ました。日本のバンドもほぼ毎年来ます。
この季節、寒かったり暑かったり大雨だったり、天候の予測が全くつかない時期なのですが、今年は37度超えの猛暑でした。そんな中、二泊三日のキャンプです。ちなみに、子どもたちは夫の親戚に預けてきました☆
お友達10〜15人くらいで一緒に行くのが恒例で、もうみんな中年なので、日光や雨をしのぐためのテントやら大きなテーブルやらお酒やらおつまみやら、それなりに大人なクオリティなものをみんなで持ちよります。
日中は暑すぎてステージに行くのも億劫で、テントの下でキャンピングチェアに座ってダラダラ食べたり飲んだり。日が沈む8時ごろからようやく本格的にステージを観に行くっていう、ダメーな大人の集団でした。
このフェスはご飯も美味しいのが魅力です。本格的な石窯ピザや、野菜いっぱいのナシゴレン、おいしいインドカレーなどなど、アジア、ヨーロッパ、中東からアフリカまで、いろんな国のご飯が食べられて、ベジタリアンやヴィーガンのオプションも充実してます。
コスチュームを着てくる人もたくさんいるのですが、今回は暑かったので、ビキニ率が高かったです。
夜も更けてくると、派手なコスチュームも増えるので人間観察が楽しいのですが、私たちの友達グループの中でも毎年がんばる人たちが数人います。40代になってもそういうのを楽しめるのはいいなーって思います。
ストレートの男性なんですけど、男性にしてはだいぶ小柄で、毎年キラキラスパンコールの際どいコスチュームを持参するお友達がいます。
今回は、アロハシャツを胸のちょい下で結んで、ふくよかになってきたお腹を惜しげもなく披露し、下はゴールドのスパンコールのホットパンツを履いてました。
股間のスティックがどっちよりか目視できるくらい、ピッタピタのホットパンツを見て、私は爆笑しつつ「すてきね〜」って褒めました。
そうすると「ありがとう。スペアがあるから履く?」と意外なコメントが返って来て、私も相当酔っ払ってたんですが、まわりも同じくらい酔っていて、あれよあれよとのせられて、42歳にして初めて履きましたよ、ピッチピチのホットパンツを(爆)。私が履いたのはゴールドではなくキラキラした紺色でした。
太ももが太いのがコンプレックスで、ホットパンツどころか、ミニスカートもほとんど履かずに生きてきたのですが、履いてみたらすげー気持ちよかったです(笑)。上に合わせるキラキラ素材のTシャツまで貸してもらって(←中年男性に)、フェス会場を夜通し闊歩して参りました。
いい年して恥ずかしくないのかよ、と思った読者さまもいらっしゃるかもしれませんが、ぜーんぜん恥ずかしくなかったんです。オーストラリアって日本に比べると太めの人が多いのですが、大きなお尻をぷりんと出したビキニ姿の老若男女がどこもかしこもいたので、ホットパンツなんてまるで普段着な雰囲気でした。
テイラー・スウィフトが着てそうな、水着みたいな形のコスチュームを着たナイスバディの女性のお友達と一緒に歩いていたら、同じく、ビーズの付いた水着みたいな格好の女性が向こうから歩いて来ました。少しだけお話をして別れたのですが、なんとその女性は58歳。ほどよく筋肉の付いた美しいお体で美脚。髪の毛は白髪を染めずに銀色で、とってもすてきでした。
子どもたちも親戚の家で楽しかったようで、充実した連休が過ごせました。反動で、平日は疲れてしょうがなかったです。
100話目なのに、オチがないのですがこのへんで。ごきげんよう👋
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