第74話 長期休暇
明日の今頃には、札幌行きの飛行機に乗っています。
明日から七週間、休暇で日本です〜!
前にもエッセイで書いたのですが、オーストラリアは「ロングサービスリーブ」という、夢のような制度があります。同じ会社に七年勤めると、六週間ほどの休暇がもらえるのです(州や会社によって規定が違います)。
ロングサービスリーブと有給を利用して、長めに帰省することにしました。
え? 実家は北海道? と思われたかもしれませんが、いえいえ、実家は佐賀県です。
今回は、まず北海道でキャンピングカーの旅をして(またかよ)、そのあと佐賀の実家へ帰ります。
東京にも行って、書き手のみなさまたちとオフ会したいなと思っていたのですが、諸々予定が合わず……。今回は断念しました。
去年も日本に帰ったんですが、その時、前半は一人旅でした。なので、オフ会でもなんでも気軽にできたのですが、今回は家族連れなので、あんまり身軽に動けないんですよね……。
子どもがもう少し成長したら、気ままにオフ会など催したいと思います!
北海道は、定年後に移住した叔父がいるので、叔父の家を訪ねるのがメインですが、札幌、登別、旭川、富良野……などなど、有名な観光地も巡りますよ〜。北海道で「ここは行っとけ!」「これは食べとけ!」というおすすめがあったらぜひコメントで教えてください♡
実家に帰ったら、子どもたちを小学校に六週間ほど通わせる予定です。インターナショナルスクールとかじゃなくて、普通の小学校。実は私の母校だったりします。
子どもたち、日本語があんまり話せません。簡単な日本語は理解できるのですが、例えば「明日」はわかるけど「
そんな日本語レベルの子どもたちが、果たして100%日本語の小学校に馴染めるのか、ドキドキです。
オーストラリア在住の日本人ママ友さんの中には、同じように、日本語が不得手な子どもを、日本の普通の小学校に数週間通わせた人たちが数人いらっしゃいます。
「みんな親切にしてくれて、本人もすごく楽しそうだった」「日本語が格段に上達した」「かけがえのない経験になった」などなど、皆さん、ポジティブなご意見ばかりだったので、私たちもやってみることにしました。
八歳の長男は、サッカーボールさえあれば、誰とでも友達になるタイプなので、あまり心配していないのですが、十歳の長女は、もうすぐ初潮を迎えそうな複雑なお年頃。辛い思いをさせたら申し訳ないな〜という気持ちと、「案ずるより産むが易し。なんとかなるやろ」という気持ちの半々です。
どうしても辛そうなら、学校は無理に行かせずに、一緒にぶらぶら遊んでもいっかな、と思っています。
オーストラリアの学校を休ませることになるのですが、「日本の学校に六週間ほど通わせたいので、お休みさせていいですか」と先生に相談したところ、「それはすばらしいですね!」と全力で肯定。
オーストラリアでの学業が遅れる懸念とか、つゆほども話されませんでした。移民が多い小学校なので、子どもたちが長期で親の母国に滞在し、学校をお休みするケースはよくあります。そのことについて、学校側は「学校では教えられないことを学べる貴重な機会」と捉えているようです。ありがたい。
私が一番楽しみなのは、子どもたちが日本の小学校の「給食」と「掃除」を経験することです。前のエッセイにも書きましたけど、本当にすばらしいっすよ、日本の「給食」と「掃除」。オーストラリアにはないので、いい経験になるだろうなと思います。
心配なのは、授業がむちゃくちゃつまらないだろな〜ということと、お友達ができるかな、ということ。
私は英語圏で英語ができなくて、とても寂しい思いをした経験がありますが、それは自分で選んだことでした。今となっては、本当にいい経験だったと思いますが、やはり当時は辛かったです。
自分で選んだ葛藤ならまだしも、今回の子どもたちは、親の権限でそういう状況になるわけで。子どもって、親が思っているよりもずっと強かったりしますけど、親が把握している以上にストレスを抱えていることもありますからね〜。
そんなこんなで、揺れる母親心ですが、「まあ、なんとかなるやろ」の精神で楽しんでこようかと思います。
追記:連載短編「食堂『まどか』のふつうのご飯」の二編目、「チョコレートパフェ」を連載しています。全十話、毎日夕方五時更新。土曜日に完結です。読んでくださっているかた、ありがとうございます♡ 応援やコメントなど、本当に励みになります。
未読のかたへの宣伝ですが、三十代既婚男性のいろんなストレスが、割とリアルに書けたんじゃないかと自分で思っています(笑)。(←どんな宣伝だ)二編目から読まれても大丈夫な仕様になっておりますので、もしよかったら覗いてみてください〜。
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