第16話 公募に挑戦してみました

 初めて書いた長編の三稿目をなんとか最後まで書いて、先月末の公募に応募してみました。すごい達成感でいっぱいです。いやっほう。


 いろんな方に協力していただいたおかげで、達成できた目標でした。この場を借りて、四方八方に感謝の気持ちをお伝えしたいです。ありがとうございました。ペコペコ。


 ただ出してみるってだけでも、とっても勉強になりました。


 特に改稿は、やってみてよかったと思います。改稿が苦にならない書き手さんもいらっしゃいますが、私にはとても難しかったです。過去にも何度か失敗して、「改稿のできない書き手」を自認してたのですが、そこを卒業できたのは、今後の自信につながると思います。


 難しいことでも、何度か挑戦すると慣れてできるようになります。大人になっても、できなかったことができるようになるというのは、うれしいものですね。


 改稿をしているうちに、自分の作品のダメな部分が、自分でわかるようになったのが、一番の収穫ですかねぇ。応募のボタンをポチッと押したとき、「こりゃ、箸にも棒にもかからんな」と思いました。


「そんな作品を公募に出すなよ」って怒られそうですが、一稿目のときは傑作だと思って書いてたんですよ。で、二回改稿を終えたあたりで、ようやく、どんだけ拙い作品なのかがわかりました。でも、一稿目よりだいぶよくなりました。今の私のベストを出せたと思っています。


 自信がないから出さないよりも、とりあえず出してみて、「もしかしたら」と期待を込めながら結果見て、「ダメだったか」と落ち込むほうが、学ぶことが多いかなと思います。


 話がちょっと変わりますが、お隣の11歳の女の子が、アマチュアミュージカルの公演に参加したんですよ。なので、子どもたちと一緒に観に行きました。


 三時間弱の公演で、ぶっちゃけダルいと思っていました。子どもの発表会なんて、レベルも低いだろうし、三時間は長い……。他にも色々やることあるのになぁと、心中で文句たれながら会場へ向かいました。


 ところが! この公演、むちゃくちゃレベルが高かったんですよ。下は八歳からいましたが、ほぼほぼみんな中高生。男の子も何人かいました。監督やプロデューサー、音響担当なども、二十五歳以下です。


 オーディションで受かった人たちが、三ヶ月、夜遅くまでみっちりリハーサルを繰り返し、完成度の高いパフォーマンスを披露してくれました。


 プロ? と思うほどガチで上手な子も複数人いましたし、振り付けやアンサンブルも、バッチリそろってました。


 ニキビのある中学生男子が、照れたりしないで、ちゃんとその「役」として、堂々と歌って踊ったりしてるわけですよ。


 一生懸命にやってる姿って、感動しますね〜。おばちゃん、泣いたもん。そのまま真っ直ぐに育ってね。こんなにすばらしいパフォーマンスを、からかったり酷評したりする人がいたら、おばちゃんが全員ぶっとばしてやるからね。って思いました。


 ミュージカルも小説も、自分をさらけ出さないといけないじゃないですか。全力を尽くして、自分のベストと思うものをさらけ出す、というのが、執筆を始めたばかりの頃はとても怖かったです。


 自分のベストがまだまだ足りないことを知る。そのことへの恐怖から解放されると、自由だなと思いました。今となっては、なんであんなに怖かったんだろうと思います。とりあえずやってみることの一番の効用は、怖いことが一つ減ることですかね。


 アイディアを練って、プロットを作って、改稿して、公募に出すまで、「うぎゃー」とストレス感じたことも多々ありましたが、全部ひっくるめて楽しかったです。また最初からやろうと思いました。次はもっといいものを書きたいです。

 

 以下、細かいところで、勉強になったことを忘備録として書いておきます。


・公募に出すあらすじって、むっちゃ難しいと思いました。十万字の物語を千字くらいにまとめるわけです。しかも、オチもなんでも入れて。私の場合、びっくりするくらい色気のないあらすじになりました……。あらすじを書くころには力尽きてて、やっつけで書いちゃったなぁ。次回はあらすじも魅力的にできるようにがんばろうかと思います。あらすじの書き方にも、書き手のセンスや筆力って絶対出ますよね(涙)。


・公募で「未発表のものに限る」と書いてある場合、カクヨムなどのサイトに無料で掲載してるぶんは「未発表」とみなされるか否か、が問題になりますよね。ちなみに、また挑戦したい「女による女のための文学賞 」は、サイトに無料で掲載したものもオッケーとあります。私は結局出さなかったんですけど、「ポプラ社新人小説賞」も、オッケーだそうです。


 以下のサイトにスッキリ説明してあったので、参考までにリンク貼っておきますね。

https://www.koubo.co.jp/reading/rensai/article/kouboqa/application/q2.html


・原稿用紙枚数換算ってめちゃくちゃ面倒くさくないですかー? 私は二十字×二十字のフォーマットにいったん変えて計算しました。十万字弱で原稿用紙308枚になったので、だいたい一枚350字程度の計算になりました。今後の目安にしようかと思います。

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