風のフランチャイズ 歌詞集

「素材」

誰かのために生きることも重要ではあるが、自分のために生きることも又重要であろう

自分の欠片とランデブー

正解か不正解かは度外視

様々な歩き方があるなぁ

コミカルだったり軽やかだったり

永遠的未来

想像することをやめたとき破壊がはじまる


鳥たちのさえずり

川の流れる音

僕の心臓はまだ動いていて

何もかもが上手くはいかないけれど僕はどうしようもなく

それでいいと思った


車の走る音

永遠の誓い

フマホにとまった虫

静寂と沈黙

鳥たちのチェイス

風林火山

欠片

鬱々


「ほしのかけら」

ほしのかけらがおちてきて

おおきなそらからおちてきて

そりゃもう、たくさんおちてきて

あっというまにせかいをおおいつくした

ほしのかけらはきらきらと

めもくらむほどきらきらと

ぼくときみとのあかしのように

そこらにきれいにひかっている


「流星群歌」

神々しいほどに日常はなんらかのファンタジーで満ち充ちている

恐ろしいくらいに悲しいくらいに君のことを考えている

どこにも誰にも出す予定のないラブレターを今日も書き続けている

永遠にも似た時間が流れる

愛とかまだよくわからない

コースアウト

頬に当たる雨のような君

くくりつけられた懐中電灯のように

流星群にも似た心持ちで君を待つ


「リスキー」

どうでもいい言葉 並べて

君に美しい手紙ひとつも書けずに

さよなら、なんて 気取った言葉で

磨り減らすは ユーモア


抜け目のない君だから

しくしくと泣く のがオチさ

リスみたいな 意識は

そこには介在しないのさ


ニーチャオ ゆるりとした

格好で

九竜 ってどこだっけって

なもんで

そんで もって もっかい


憂鬱な1日があり

君に愛されない僕だ

探し求めてしまったのが

間違いで

そもそも知らなけりゃ良かった


フージャオ ロンドンにいるは奴

ここいらじゃ有名なヤンキーも

世界じゃ小物中の小物でさあ

オーマイガー はてなマークは

要らない?


洗濯物を 取り込もうぜ

先刻の憂鬱 吹き飛ばすよに

※2回


抗え スリップ 迫るは死

ココア飲むかい? 

あー ちょっと待った

ゆかさむ


「会いたいよ」

涼しげな君の顔

憂鬱などとは全く関わりがない

風で

羨ましくもあり

憎らしくもあり


ときめきなどとは無縁な

この暮らしの中で

反対の感情同士をぶつけ

もうわかんなくなって

激しさに怯え

震え

あるいは、と思い

しかし、と思う


無理さ、無理さ、無理さ


会いたくもない


二度と


「そういう未来」

正解はないのにいつだって求めてしまうよ

広がる目線の先にうつるのは鏡

暇をもて余したらくだらない歌が生まれるから

廃材の中でただ苦痛に埋もれる

へい君はどうなんだい

理想的な形はこれかい

例えばメキシコに行ったら

違う幸せがあったのかなあ

素敵な歌を歌いたい

素敵な日々を送りたい

けれどもうまくはいかない

それが人生

ってちょっと厭世的ブルース


「旅人」

灯をともせばよく見えるはず

なのに

僕の欠点だけがどうやら

浮かび上がって

森で暮らせば

って冗談?

本気にすんなよな


アスファルトの上では

うたた寝さえも気持ちが好くなく

冷静になってみれば

なにもかもがどうでもよく

虚ろで


有限や世界は

果てのない欲望の果て

正解や後悔は

辻褄合わせの嘘っぱち


適当に繋いだストーリーだ

その中で僕はきっと脇役

全然羨ましくないよ

君のことなんて

そうさそうさそうさ


何度も反芻した言葉

君を殺す頭

心でわかるならば

言葉なんて要らなかったろう

無理にでもわかった振りで

吹き飛ばされぬように


宛度ない旅だ


「モザイク」

ぼやけた視界なら

汚いものを見なくてすむ

ああどれがそれとは言わないけれど

例えば君の嘘とか

そんなところとか


全てモザイクの向こう

空想で全て補って

わかんない振りで

ガンガン頭痛と戦っている


臭いものにゃ蓋をして

二度と開けない誓いを立てて

見てみぬ振りをするために

僕が靄をかけたんだ


奴らになってたまるかよ

腐敗しきった奴らには

でも結局僕も同類で

どこまで行っても振り払えないんだ


だからモザイクをかけるよ


「拝啓僕へ」

トゥルラッタッタ

トゥルラッタッタ

同人誌

のような

トゥルラッタッタ

トゥルラッタッタ

誰よりもアーティスティックに

雨には色んな感情が籠る

何だってできそうだったのに

勝手に気持ちは宙に舞って


ああピカソは最後まで芸術家だったなあ

子供のような絵を書きたかったってさ

でもそれはピカソだから良しなんだろう?

僕が子供でも許されないだろう?

へへ

論点はそこじゃあない

そんなこたあわかってるが

でもどーしたって引っ掛かる

魚の骨のように喉に

いや、精神に


「最後だね」

あなたがそう言ったから

きっとそうなのだろうと思う

「許されないよ」

あぁわかってるって

あの間違いは帳消しになんか

なりやしない


「荒廃した世界の中で」

夢はあるかと問うた君

然しそれは夢と言えるのだろうか

ただの欲望と等しくはないだろうか

綺麗な言葉で着飾ったって

気障なふりしたって

心の中では醜悪なものが蹲っていて

それに触れまいと日々を過ごすけれども

いつの間にか絶望の淵にいる

綱を渡るような日々の中で

あらゆる幸せの形を憎むけど

それは自ら遠ざけた世界であって

そのせいで何処にも行けないな

憂鬱は夕暮れのように

傾いた陽を眺めながら

あの日の美しさを願った

心は渇きを覚えて

散らかった部屋に体を沈める

いつかの映画のように

僕の心が溶け出したら

またいつか


この荒廃した世界の中で


「群衆」

向かう群集何処へ

システマティックに踊らされ

向かう先は夕暮れ

暗黒へとあと一歩

群がる案山子は気付かず

己のままに酔っている

光りながらもその眼は

暗がりばかりを求めてる


日々の中で磨り減って

やさしいはずのあなたが

とうから信じられず

もう無理矢理でもこじつける


信じるかは他人次第

思考停止も甚だしい

嘘つけば勝ち組に

そんならこの世は嘘だらけ


富んだ群集そのまま

歩みを止めずにひた走る

クレイジーなど死語です

もうちょっとからが破滅型


暇もて余す友人が

滑稽なのはお互いさ

儚いものを見たとても

心動かされるは刹那故


歯軋りさえも許可がいる

ここは何処だか分かりゃしない

卑屈になれば捨てられて

誰もが居場所を無くすだろう


信じられない人々を

それでも今日を生き抜いて

淋しいままに放り出され

正気かどうかも分かりゃしない

そのままに

時の間に間に

そのままに

そのままに


「反抗生命」

誰が誉めるわけでもないが

ひたすらに頑張った君へ

憂鬱なら

僕を頼ってくれよ

何をすることもできないけれど

君を笑わせるから


無理はしないでねと

君は声をかけてくれた

夜、一人、歩く

光り続ける自販機と

明滅する信号機の健気さに

いつしか胸を打たれている


不意に振り替えって

あれが迫ってきて

何か涙が溢れて

生ぬるい血が

実は僕の最期を予感していた


さぁ、黒猫や

明日を占っておくれ

瞳はオッドアイ

天使か悪魔か


さぁ、烏の

鳴き声が聞こえたら

犯行の合図だ


これから君と共に

世界をつくろうじゃないか


「缶コーヒーと寒い夜」

それは悔しくって涙が出るような日

自分自身の不甲斐なさに嫌気が差した日

落ち込み、夜道、独り走った

何かから逃げるように

取り繕えなくなった自分は

思いの外幼稚で

途中で買った温かい缶コーヒーが寒さに凍える私を甘やかす

風は吹きすさび

私は独り震える

もし孤独に形があったのなら

私みたいな姿をしていただろう

情けない、情けない


バス、独り揺られる

不意に交わされる優しいやり取りが僕の心を暖める

あぁ、まだここに居ていいんだ

きっと、正解はない


気分の悪さを堪えながら

涙を堪えながら

病に冒されているはずの自分の体を見て見ぬふりをして

さよならを唇に乗せた


それは赤く、赤く、死の色をしていた


「それは」

存在は不確かで不完全だ

明日には消えてなくなっているかもしれない

もがいてもがいて

美しいままで

あなたのもとへ

あぁ、しかし、また

繰り返している

絶望のロンド

昨日からのステップ

振り返るな

明日はある


「淡々と」

淡々とした日常を愛したいや

煌めいた日々はどうやら魂の頭痛を呼び起こしてしまうから

ただ会いたいや

君と会うだけでいいんだ

金も縁も利害も

何もかも

そこら辺に放り投げてさ


明日は晴れるだろうか

きっと、晴れるだろうな

そんな風に思わなきゃ

僕は僕を保てない


君はどうしてるだろうか

幸せに暮らしてるかな

日々の中の輝きがいつかくすんでいったとしても

君なら大丈夫さ

とくに根拠などないけれど

きっと僕よりも素晴らしい

君だけの道を

君だけの愛を

探してみせるだろう


変わらない日々をのらりくらり

僕らは変わった生き物で

風景をパシャリ

夕方になればまた家へ帰って


久しぶりに空を見た

鳥が家へ帰ってった

そうだ僕も帰ろう

何処にも行けないけれど

何処にだって行けるってことにして


街は刻々とその姿を変え

誰ひとりとして時間には逆らえない

でも君との思い出は

そこだけ時間が止まっているんだ


もういいよ

もういいよ

自分を責めるのはもうやめよう

もういいよ

もういいや

昨日を憂うのは


あーあ


最期を

考えたくないよ

あーあ

もうもうもうもう

そうさ、

僕は


あーあ


何処へ行こう


「high人間」

高所得なおれは高尚な人間

どいつもこいつも馬鹿ばかりで

腹が立つが

それ故におれがこの世界で立ち回れているのだから

まぁよしとしよう


高笑いが止まらぬ

今宵は酒もよくすすむ

つまみは最高級品で

美女も横にはべらせて

世界でおれが一番幸せなのだ


しかし太陽もいつかは沈む

満月もいつかは欠ける

どんなに美しい花もいつかは枯れる


幸せとはなんだろう

あまり難しく考えずに

生きることがいいのだろうか

あるいは一体どうすれば


高層ビルから安アパートへ

安アパートから公園へ

おれの住み処は移り変わる

とにかく今は酒が飲みたい

酒に呑み込まれていたい

あぁ、あのときのあれがなけりゃあ


しかし昇らぬ陽はない

月もいつかは顔を出す

花は種から育っていく


憂鬱はいつだって

僕らの中にいるけれど

僕らはそれに気付かないまま

不幸はいつだって

日々の中にあるけれど

鈍感な僕らはそれを感じないまま


けれどもそれが幸せなのかもしれない

けれどもそれは不幸なのかもしれない


high人間はそのまま

白んだ街へ歩きはじめた


「ビスケットバラード」

ぼんやりな午後

昨日の疲れが残る

振り出しに戻ったような

君の残り香

透明な窓硝子は

明け透けな君の態度のようで

あるいは実は僕の方が

曇りガラスだったのかもしれない


床に飛び散ったビスケット

魔法はもうおしまいって

見事に砕け散ったビスケット

もうとっくに湿気っていたんだ賞味期限は過ぎていたのに

欲張りな僕はそれを先伸ばしにしていた


布団から抜け出せない日々は続く

世間では今日も争いが絶えない

それとは別に暮らしていたはずの僕

けれど結局同類だったんだ

自分の中の狂気を飼い慣らし

シンプルな気持ちで居たいと思っていた

でも無駄だったのかなあ

君が恋しい


窓の外は喧騒

昇る太陽

あぁ、しっかりしなきゃなあ


魔法の国ワンダーランド

ステージはやはりきらびやかで

クリスタルの靴に唄うトランプのガード

そこここに流れる幸せな空気


あーあ

何処かへ行けたらなぁ


「飛びたいな」

飛びたいな

高く高く

なるたけ

やさしくなりたいな

強く、強く

そう思う


不意にやってくる憂鬱が

あの日の面影を殺す

疲れを知らぬそいつは

俺の死まで深く迫る

窓の外は曇り

不甲斐なさをゲームに押し付け

さよならと共に

クリアーになった世界を見た


俺はイカロスだろうか

それともライト兄弟か

身の丈に合わぬ欲望に身を任せているだけなのか

どうだろうか

さぁ、どこ行こうか

出来ることなら

高く高く

あの見えている雲よりも高く

飛びたいな


深く深く

君を知りたいんだ

桜が散って

しまう前に


朝に飲むコーヒーは

君の癖が移った

あの変な口癖は

きっと君の影響だ

何処へ行ってしまうのだろう

君は

あの日、想いを全部伝えられていたらなぁ

いや、そんな後悔


時に禁忌だと云われ

時に役立たずと罵られ

それでもと踏ん張った

僕を表彰でもしようか


飛びたい


飛びたい


飛びたい


高く、高く


飛びたい


飛びたい


飛びたい


高く、高く



愛のままに

暮らせたら

そんな風な現実

君と作り出す

方法は考えて

理想を無くさないで

君を失ってしまう前に

この想いを抱きしめるよ

君を抱きしめるよ


そして僕は高く飛ぶよ


「恋の惑星」

適当な宇宙が広がって

勝手にあなたと私

せーので宇宙を押し広げて

明け透けな態度示して


私は切ない

とっても切ない

空を仰げば

星は見えなくってさ


相当な惑星紫色

走る銀河列車横目に

くるくる回る私の心

あなたとともに回りたいけれど


あなたはいつもいない

肝心なときにいない

だから


私は切ない

とっても切ない

空を仰げば

雨が止むでしょう


「海の見える家」

ぼんやりと昼下がりを過ごしていたら

君の歌が聴こえたよ

夢を叶えたんだねえって

ちょっと切なくなったよ


僕はというと

やはり相変わらずなのさ

強がりな人って君はいうだろう

でも頑固なだけなのさ


海の見える家に住もう

風の強いとこへ行こう

車を走らせ

過ぎ行く風景に名前つけよう

新しい想像を君とつくろう

思い出はちょっと笑えるくらいでさあ


「ホリデイ」

最高だなホリデイ

街をぶらぶら歩く

最高だなホリデイ

昨日までより


僕は明日へと向かうための入れ物で

どうか僕のこと見つめないで

冷めた心が憂鬱を運んで

午前3時から

くっついて

離れない


最高だなホリデイ

たまにゃ何も考えずに

最高だなホリデイ

昨日までより


アスファルト舗装

蓋をする

欠片無くした

迷い子のように

世界ランデブー

諦めは早い方

適当フラットで

生きていこうよ


さよならはいつしか

思い出となって

美しいものだと

錯覚する


最高だなホリデイ

手ぶらで歩こうよ

最高だなホリデイ

昨日までより


最高だなホリデイ

今日がずっと続けばいい

明日からまた昨日が

続くのだろう

そうさ今から

きっと変われる

たまに平行線で歩く僕の両足が

指し示した

許される距離

そして次のホリデイを目指す

最高のホリデイを

分かる分からなくてもいい

あぁホリデイ

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