愛にいざなわれて
冷たい手で抱きしめられ
火照ってた心を冷ます余裕もなくて
人差し指でそっと
口唇を奪われてゆく
終わりのない夜が始まろうとしている
背中に回した手が動くと
火照ってた肌は肩から腰におりて
ふくらはぎへと
冷たい風を感じて
カーテンが風を孕み
すき間から月明かりの波の満ちた
蒼いシーツの海へといざなわれる
霞んでいく瞳の中で
貴方の視線を感じて
音を失った世界で
貴方の吐息を聴いて
触れる指先
心を弄るように
もう引き返せない
破滅への
のけぞった胸元に口づけられ
流れた髪を指で梳かれ
歓びの声が溢れてゆく
壊れるまで
燃えつきるまで
何度も心を切り裂かれ
魅入られ、いたぶられ
でも振り向いて
貴方を見つめるたびに
私は美しくなれる
愛にいざなわれて
この愛に抗うことすら
歓びにかえて
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