週末の夜

 週末の夜は

 人肌恋しくて

 つい貴女のことを想い

 求めてしまう


 貴女を引き寄せ

 その首すじに口づけ

 服を脱がせて

 ベットへといざない


 いつもなら

 照れて言えない

「愛してるよ」を

 何度も耳もとで口ずさみ

 啄ばむように

 何度も貴女の口唇を求め

 汗ばむほどに

 何度も果てて……


 そこでは

 その夜には

 仮初めの

 生と死が訪れ


 白いシーツを

 何度も握りしめる

 今宵、貴女は聖女


 どうか私の

 このけがれた欲望を

 受け止めて

 浄化して欲しい


 そしてきっと

 生まれ変われるなら


 その時はきっと……


 週末の夜は

 一人淋しくて

 つい貴女のことを

 夢見てしまう


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