馬鹿なひと
気にしないで
どうせわたしのことなんて
気にしないで
こんな涙のことなんて
そんなこと言ってた
あの頃わたし構ってちゃん
あなたに構って欲しくって
いつも嘘ばかり
迷惑ばかり
ずっと泣いてばかりで
ほんとにもう
雨のような女だったわ
どんな愚痴でも
きいてくれた
どんな我儘も
許してくれた
どんな嫌味でも、皮肉でも
笑って流してくれた
いつも太陽みたいなあなたに
どうしてこんな雨みたいな女の傍にいるの?
そう聞いたわたし
ほんとに可愛くないわね
雨の傍にいないと
虹が見れないからね
そう言って
優しく抱きしめてくれた
馬鹿なひと
そうやって
またわたしを泣かすんじゃないわよ
悲し涙でも
嬉し涙でも
同じように目は腫れるんだからね
ほんとにもう
馬鹿なひと
雨上がりの
虹を見て
そんなことを思い出している
そんなわたしの傍に
懲りずにまだいてくれる
あなたほんとに
馬鹿なひと
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます