馬鹿なひと

気にしないで

どうせわたしのことなんて


気にしないで

こんな涙のことなんて


そんなこと言ってた

あの頃わたし構ってちゃん


あなたに構って欲しくって


いつも嘘ばかり

迷惑ばかり

ずっと泣いてばかりで


ほんとにもう

雨のような女だったわ


どんな愚痴でも

きいてくれた

どんな我儘も

許してくれた

どんな嫌味でも、皮肉でも

笑って流してくれた


いつも太陽みたいなあなたに


どうしてこんな雨みたいな女の傍にいるの?


そう聞いたわたし

ほんとに可愛くないわね


雨の傍にいないと

虹が見れないからね


そう言って

優しく抱きしめてくれた

馬鹿なひと


そうやって

またわたしを泣かすんじゃないわよ


悲し涙でも

嬉し涙でも

同じように目は腫れるんだからね


ほんとにもう

馬鹿なひと


雨上がりの

虹を見て

そんなことを思い出している




















そんなわたしの傍に

懲りずにまだいてくれる

あなたほんとに

馬鹿なひと

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