白のハナミズキ

ハナミズキを眺めていると

白のつぼみの上に

きみの笑顔が浮かんできた

ぼくは春が待ち遠しい



雲が夏を迎えにいくと

クレマチスの咲いた道を歩いて

ぼくらの距離はずっと近くなる

きっと暑さも忘れて



キンモクセイの香りがしたら

きみの髪の匂いを

忘れさせてくれるかな

だからはやく秋になれと

月に願った

ひとりぼっちの夜



ポインセチアに雪が積もり

きみの手がかじかんだら

ぼくが溶けてしまうほど温めてあげるよ

もう冬が恋しいよ



やがて春になり

ハナミズキの花が咲いて

白の花びらが散るころ

ぼくはきみをもっと好きになってる


今よりずっと

きみに恋をしてるよ


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