ジンパパ感想19-2-14 地域の広報キャラクターをデザインした、ある一介の公務員 ~彼の功罪とは~
19-2-14 地域の広報キャラクターをデザインした、ある一介の公務員 ~彼の功罪とは~
https://ncode.syosetu.com/n0141ik/15/
の感想を書かせていただきました。
#ジンパパ感想
#ジンパパ感想19
#書き出し祭り
#書き出し祭り19
社会派な題材を取り入れた意欲作ですね。ブラジル系移民が多いということは、群馬県大泉町がメインのモデルでしょうか。新幹線でビッグサイトまで二時間はかかるとあるので、距離はもっと離れていて、また、ベッドタウンともあるので埼玉あたりの雰囲気も混ぜた架空の町なのでしょう。
コミケの販促会なんて、地域のバザーの延長だと主張すれば看過されそうな気もしますが、主人公の所属する自治体では問題視されちゃったみたいですね。
以前、何かの賞を取って書籍化した公務員兼業作家の方が、廃刊回収となり、所属する自治体と長年揉めてると、X(旧Twitter)でボヤいているのを見た覚えもあります。
そういえば、去年の芥川賞を受賞した砂川文次さんも元自衛官で公務員でしたよね。芥川賞レベルのビッグタイトルだと扱いも変わるのでしょうかね。話が逸れてしまいました。
そういうわけで、こちらの作品は、まったくの虚構というよりは、割りと身近な題材に切り込んだセミフィクションだなと感じます。ハイファンタジーな世界に埋没したい時もあれば、こうした卑近なテーマをじっくりと読んでみたい時もある。正にそういう気分の時に読みたい作品ですね。
書き出し一話としては、ちょっと引きが弱いなとも思うものの、あらすじに描かれたような展開になるなら、主人公の多難はますます続きそうで、いったいどんな着地点が待っているのか、興味をそそります。
面白かったです。
以上です。
感想依頼、ありがとうございました。
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